銀魂×ウマ娘 作:サンデーサイレンス
トレセン学園の正門付近の警備員室。そこで志村新八は不自然に木刀を持ち込んだ容疑者として取り調べを受けていた。
「マックイーンお嬢様のご子息様であるディープぼっちゃまから聞きましたが、貴方はライスシャワーとカレンチャンの兄だそうですが…ライスシャワーとカレンチャン2人とも本校の学生では有りません」
「未だ入学してなかったの!?」
ゲームとこの世界では学年が違う場合がある。そりゃそうだ。アニメではスペシャルウィークの後輩としてメジロマックイーンが出てくるが、アプリではメジロマックイーンはスペシャルウィークの先輩として登場する。ライスシャワーもアプリでは高等部であるがアニメではスペシャルウィークより3つも学年が下なのである。
そして警備員に捕まり、取り調べを受けている事を受けてウマ娘プリティーダービーの世界にトリップを受けてハイテンションに成っていた新八の脳ミソは徐々に冷静に戻っていく。そして本来のツッコミ柱としての脳回路に戻った所で現実を受け入れた。
「あの…すいません。ディープインパクト君と出会った時は自分でもどうかしていました」
「ふむ…困りましたね。所で君は何処の生徒かね?袴姿とは言え、年齢的に君は高校生だろう。学校に連絡するから教えてくれるかな?」
銀魂世界は兎も角してウマ娘世界は余程、家庭に問題がない限りは日本人の子供達は義務教育を終えると高校に進学を選ぶ。その為か警備員も新八が高校生だと判断したのである。
しかし新八は残念ながら高校に進学した経験はない。銀魂世界は宇宙人の来訪を受けてか文化や文明は恐ろしい程に発展している。しかし江戸時代末期という事を受けてか、高等教育はさほど広がっておらず新八のように大きくなったら働くというのが常識であり…新八も銀さんと出会う前からバイトを行っていた程だ。
「学生ではないんです」
事実である。
「ふむ…では職場は?」
だがこの世界に万事屋銀ちゃん改めてチーム万事屋が有ることを新八は知らない。その為か…答えることが出来ない。
「君…もしかしてニートかな?」
「ニートちゃうわ!!正社員ですよ!!こう見えて!!」
ニート認定されてしまったのだ。
「彼を通しなさい。余が許可しよう」
しかし、新八に救いの手が差し伸ばされる。しかもこの声は新八も良く聞いていた声である…それもウマ娘プリティーダービーではなくもと居た世界で良く聞いていたのだ。
「理事長!?」
「えっ?理事長!?」
警備員が理事長と呼んだ人物。その人物を確かめるためか、新八は顔を上げてその人物の顔を見る。その人物こそは…
「余は元征夷大将軍 徳川茂茂。今は婿養子に入り、海外で活躍する妻の代わりにトレセン学園の理事長をしておる」
「将軍かよぉぉぉお!!将軍様!?えっなんでなんで理事長!!理事長は秋川やよいちゃんじゃなかったの!?」
トレセン学園の理事長であり、銀魂世界では征夷大将軍として幕府の頂点に君臨していた将軍様であった。
だが新八の言う通り、アプリウマ娘プリティーダービーではトレセン学園の理事長は秋川やよいという小学生程の女の子であり将軍ではない。頭は相変わらず丁髷だが、服は時代に合わせてかスーツ姿である。
「新八。余の娘を知っているのか?」
「娘ですか?」
「余の娘は秋川やよい。今は府中第一小学校に通っている」
「娘ぇぇぇぇえ!!将軍様の娘!?」
なんという事でしょう。本来の理事長である秋川やよいちゃんは将軍が理事長に成った影響なのか、将軍の娘と成っていたのだ。
「そうか…元の世界ではこの世界を題材としたアプリが有るのだな」
「僕も将軍様がこの世界で生きていて、僕らの活躍がJUMPの漫画に成っていたなんて驚きましたよ」
将軍の権限で警備室から解放された新八。新八は将軍と情報を交換しながらトレセン学園の敷地内を歩く…但し木刀は没収である。
その道中に新八からはウマ娘プリティーダービーというアプリが銀魂世界の江戸で流行している事を、将軍からは銀魂がこの世界のJUMPでかつて連載されていた事を教えてもらったのだ。
「新八。余は確かにあの時死んだ」
将軍様はカミングアウトする。そう、将軍は確かに銀魂世界でのあの出来事で亡くなったのだ。だが、彼は…
「死んだと思った余は…どういう訳か10代の頃に若返り、今から十数年前にこの世界にやって来た。
そこで妻であるノーザンテーストと出会い、友と成ったマックイーン、サンデーと出会い青い春を過ごした」
何故かこの世界にたどり着き、どういう訳か10代の容姿で若返っては若きマックイーンやサンデーサイレンスと共に青春を過ごしたのだ。やがて再び成人した将軍はノーザンテーストと結婚し、アプリ原作での理事長である秋川やよいちゃんを愛娘として授かったのである。
「ただ…青春時代にマックイーンとサンデーが、ゴールドシップとジャスタウェイ相手にマッスルドッキングを与えていたな」
「なにやってんの!?てか、サンデーサイレンス…ウマ娘だったの!?」
「余の…大切な友だった。彼が生きていれば…トレセン学園はもっと大勢の子供達が夢を語れる学舎と成っていただろう」
将軍は悲しげにそう言った。
「そうだ!!将軍様…ハルウララは?」
「……サンデー亡き今。余やマックイーンだけの力ではURA理事会を止められん。故に地方から夢を持って子供達が入学出来ないのだ。
貴族の子供はどうしても優遇される。残念だが……」
原作ウマ娘でもそうだ。トレセン学園の敷居は非常に高く、入学できるだけでも超エリートや家柄が貴族のような大金持ちの子供達が沢山だ。その為か、地方からやって来る生徒は非常に極僅かな枠を取り合って入学するしかないのである。倍率も非常に高いことは確実だろう。
「それに海外籍や地方トレセンから移れたとしても、その子達はクラシックには出れない。事実、オグリキャップは理事会の定めた制度のお陰でクラシックにエントリーさえも出来なかったのだ。一生に一度のクラシック、それが出身や国籍の為に出ることが叶わぬ。こんなのは有っては成らぬのだ」
「将軍様…」
一方の後の英雄。
トレセン学園の中等部の学年はABCで表されている。1年生はAクラス、2年生はBクラス、3年生がCクラスでありBクラスからデビューする事が可能でCクラスからG1に挑戦できて生涯一度のクラシックに挑むことが叶うのだ。
Bクラス2組。それがディープインパクトが所属する組であり、ディープインパクトは静かに本を呼んでいた。2組で唯一、何処のチームに所属できていないディープはクラスの皆が話題にしている「所属したチームはどんな所なのか」等々の話を行っていた。
「コンゴウリキシオーさんは何処に入ったの?」
「私はチームアルタイルに入ったの!」
「ヴァーミリアンは?」
「私はねチームアンタレスね」
注目選手の1人コンゴウリキシオーはチームアルタイル、ダートでも芝でも結果を残すことが出来るヴァーミリアンはチームアンタレスと有力なチームに所属している。
「ディープ!!貴方、未だチームに所属してないの?」
ふと、声をかけられたディープインパクト。すると彼の前に魔女っ子帽子を頭に被ったディープインパクトより背が低い美少女が現れた。彼女の名前はスイープトウショウ、魔法少女を自称する女の子である。因みにディープインパクトとは小学校からの腐れ縁であり、名字は池添だとか。
「どうしたの池添ちゃん」
「もー!!その名前で呼ぶな!!私は魔法少女スイーピーなんだから!!」
魔法少女スイーピーことスイープトウショウは既にチームに所属しているが、ディープインパクトは未だチームに所属できていない。
「私はチームアルデバランに所属できたの!!まあ、ディープの為にも私はトレーナーに聞いてみるけど?ただし、私の使い魔になるって条件だけど」
「嬉しいけどいいや。そのチームのトレーナーにはきつく言われたから」
ディープインパクトは去年から色んなチームのトレーナーに声をかけては、自分を入れてほしいと言っていた。しかし、その殆んどのトレーナーから心ない言葉を言われてきたのだ。
「世にも珍しい男のウマ娘か…残念だが、そんな話題だけで入れると思うなよ。君には見た限り素質は皆無だ」
「細いな…背も低い。残念だが、我がチームに入れる資格はない」
と断られてきたのだ。史実のディープインパクトも最初の頃は素質がないと言われており、その素質を見破れたのは極僅かだったのだ。
「だから…僕は何処のチームにも入れなかったんだ」
「でっでも!!ディープも知ってるでしょ!!今年の9月が終わるまでに、1勝を上げないとクラシックに出れないのよ!!ダービーに出たいって貴方言ってたじゃない!!」
トレセン学園は敷居が高いと共に競争率も高い。無事に入学できたのは良いが、思い描いていた活躍が出来ずに地元に帰っては地方トレセンや地元の中学や高校に転校する生徒も沢山居るのだ。
と…そんな時だった。
「ギャーギャーうるさいな。発情期ですか?ガキども」
と担任である桐生院葵という若手教師と共に1人の男が入ってきた。その人物は白衣を纏い、タバコ……ではなくレロレロキャンディーを咥えた銀さんであった。
「皆さん。今日は新しい先生を紹介します。こちら、理事長からの推薦で現国の教師に成りました」
「えー、坂田銀時でーす。気軽に銀八先生、銀さんって呼んでくださーい」
「ツッコミ所が多々有るんですけど…タバコはダメだと思いますよ」
突如として現れた銀八先生こと銀さん。銀さんは口からふぁーと白い煙を吐き出した。
「あー、これレロレロキャンディーね」
「レロレロキャンディー!?キャンディーなのになんで煙が出るの!?」
「新八には及ばないが良いツッコミだ。君…名前は?」
「えっあっはい。ディープインパクトです」
ディープインパクト。皇帝シンボリルドルフに続き、無敗でのクラシック三冠を成し遂げた無敗の三冠馬。その上、風邪を引いた時しか負けず、負けたレースは僅か2つだけ。圧倒的で英雄と称される強さは競馬を知らない物でも知っている伝説であり、社会現象さえも起こした。
「えっ?ディープインパクト?えっ?お前が?えっ?マジで?」
「はい…」
「何処のチーム?」
「何処にも入れてません。全部断られました」
「……マジ?」
だが、銀さんは知っている。このディープインパクトの素質を…リアル競馬知識で知っている。
「だったら俺のチームに入る?メンバー2人しか居ないけど」
「良いんですか!?ありがとうございます!!」
(賞金1400000000オーバーのディープを味方に率いれたらウハウハよぉぉぉおおお!!)
だが、銀さん…ちゃっかり下心が有ったのだ。
因みに所属選手がレースで勝利すれば賞金が出るのだが、その一部はトレーナーに還元される。ディープが史実通りの活躍を行えば銀さんには最低でも4億程の臨時収入が発生するのだ。つまり、遊んで暮らせるのである。
僅か3年の活躍で14億オーバーである。高校卒業までも込めば、もっと越える事を考えれば20億オーバーも夢ではない。銀さんのウハウハ未来は決まったも同然だ。
放課後。
「此処がチーム万事屋だ。まあ、部活としての万事屋にも入ってもらうけどな」
放課後、ディープインパクトを万事屋の部室に連れてきた銀さん。但し、何故かスイープトウショウまでも着いてきたが。
「てか、スイープちゃん。行かなくて良いの?」
「練習に参加するしないは私の自由なのよ!!」
スイープトウショウ…史実通りの我が儘少女であった。
そんな万事屋の現メンバーであるが銀さん、ディープインパクトを除けば…
「私スペシャルウィークです!!宜しくね!!」
「スペシャルウィーク先輩ですね!!宜しくお願いします」
ディープインパクトの実姉 スペシャルウィークことスペちゃんである。
「私、ハリボテエレジーアル!!宜しくネ!!今年の三冠牝馬は貰ったネ!!」
そしてダンボールで作ったウマ耳と尻尾を装備し、伝説の迷馬ハリボテエレジーに扮した神楽であった。
「ハリボテエレジー!?僕とはぐれた後に何があったの!?」
「明日からBクラスに転入ネ!!」
「うそーん」
そして神楽ちゃん。明日から転入するのだった。
「あと、新八って眼鏡が居てな…」
「あっ!カレンチャンとライスシャワーって人のお兄さんですよね」
「それ、自称アル」
あと我らがツッコミ柱が志村新八が居るのだが…
「銀さん!!僕は万事屋銀ちゃんと部活の万事屋は辞めませんが、チーム万事屋を抜けてチームスピカに入ります!!
お通ちゃんのマネージャー兼トレーナーに僕は成るんだ!!」
と宣言して何処かに行ってしまった。
「やあ…やっとマトモなツッコミが来てくれたか…ありがとう」
「ひゃっほぉぉぉう!!行くぜ!!ゴルシちゃんワープ!!」
「葦毛、葦毛、葦毛、あしげぇぇぇぇえ!!」
「本当に助かったぜ。オレとトレーナーだけじゃ、ツッコミが追い付かないからな!!」
スピカのトレーナーである沖野Tと新人1年生のウオッカはやって来た新八の肩を優しく叩く。
「スピカがアニメより、キャラの濃さが200%増しになってるぅぅぅ!!」
ゴールドシップは勿論、その親友の葦毛大好きな最強マイラージャスタウェイ、ジャスタウェイの妹であるパンデモニウムとオツウ。キャラの濃さが尋常ではなかった。
頑張れ新八!!君がスピカと万事屋を繋ぐ掛橋へと成るのだ!!
ハルウララは後程出てきますので、安心してください。というか、万事屋の仕事で合格ミッションが出てきます。
あとパンデモニウムという競走馬も実在します。む?パンデモニウムさんの成績?…うん…まあ…
他の銀魂キャラ参戦させる?因みにあのお方は確定済み
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ヅラではない、桂だ
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近藤さん
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マダオ