VRMMOで遊ぼう!   作:between してう and 至

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ほぼほぼ某コピペのパロです


5話:ねぇレタネア、海賊やめなよ

「レタネア、お前船降りろ」

 

「──── え?」

 

 それは船に乗って進行するイベント、『大航海時代』の中で、俺がハゲに唐突に言われた言葉だった。

 

「お前攻略してる時もずっと喋ってるじゃねぇか」

 

「いや、そんなことは……」

 

 否定できない。確かに俺は言葉数が多い方だ。テンションが上がるとすごいことになる。

 

「それに、ポピーや他パーティーの女キャラからも苦情が来てんだ、お前が嫌らしい目で見てくるってな」

 

「いや、それはその……」

 

 だって仕方ないじゃん。みんな可愛いし……。

 

「大体、お前何が出来るんだ? あまりに無駄なことばっか口にしてるから分からないんだが」

 

「……。で、でもブレイブだって他キャラのことをやらしい目で見てるじゃないか! それにクソ花はポピーだしお前はハゲてるし!」

 

 そうだ、このパーティーにおいて俺は二番目にまともな自覚はある。少なくともハーレム願望丸出し量産型イケメン(ブレイブ)クソ花(ポピー)よりはマシなはずだ。ハゲには勝てん。だか、少なくともあの二人よかマシな俺が追放されるなんてことは……!

 

「ブレイブは……、いい所思いつかねぇな。ポピーは……、アイツもいい所が思いつかねぇ」

 

「おい」

 

 ……それでいいのか?

 

「あと、俺のスキンヘッドはキャラクリで自発的にやったものだ。イカすだろ?」

 

「うん、まぁカッコイイとは思うよ。でもそれはそれとして、なんで美少女にしなかったんだよ。客観的に自らを一回見てみろ、パーティで並んでるとお前完全に作画コスト低めの竿役だぞ? 多分ブレイブがお前に俺とクソ花をNTRされる本だと思う」

 

 自分で言うのもなんだが、見た目だけなら割とありそうなんだよな……。

 ……そういやSNSでフォローしてる人にレタネアちゃん(俺のキャラ)っぽいのとハゲっぽいキャラを描いてた有名な絵師さんいたな。オリキャラらしいけど冬コミで出す新刊にはさらにクソ花(ポピー)っぽいのもいたし、……、もしや俺たちは監視されてるのか? いや、まっさかぁ。神絵師がこんなところにいるわけない。俺は妄想をここで打ち切った。

 

「そういう展開になったら俺の相手は魔法少女風フリフリピンク一式ツインテール(プレイヤーの性格が悪いため基本悪い顔しかしてない)なお前(レタネア)になるのか? 中身わかってると吐き気するわ」

 

 そうだな……。俺は頭の横に生えている二本の桃色ツインテールを握りしめて強く同意した。

 いや、でもさ、レタネアちゃんの可愛さは本物だと思うし、多分わからせ系に需要が……!

 そう思ったところで強い波で船が揺れた。これはゲームシステムによるもので、それの示すとおりならば、まもなく目的地につくようだ。

 

 

「あと数分で港に着くからそこで荷物まとめて降りろ、二人にも挨拶しとけよ」

 

 そうか。狭い船内、四人でテーブルを囲んでいる中、隣に座っているブレイブにとりあえず声をかける。

 

「俺、船降りることになったらしい」

 

「そうか、お疲れ!」

 

 すっげぇ塩だな。……、まぁブレイブはそういうタイプだ。なんだかんだ下半身に従った行動が多いだけで良い奴だし、嫌味も特に言ってこない。

 

 じゃあ次はポピー(クソ花)か……。

 

「よう」

 

 俺は対角線上に座るポピーに声をかけた。

 

「あっ! いたのレタネア? もう、ビックリするから話しかけないでよ」

 

「俺、船降りるんで……」

 

「あーはいはいお疲れ様。頑張ってね」

 

 ポピーは嫌味な感じを出してきたか。しかし、コイツマジで顔以外に褒める所がないな……。でもその顔が良いので85点。

 

「ところでレタネアってヒーラーだよね?」

 

「お前らが脳筋すぎるからやってるだけで本来は槍使いだぞ」

 

 目的地に着くまで少し時間がかかるのが面倒だと思いつつポピーの寸評を勝手にしていたところ、唐突に隣のブレイブに話しかけられる。

 

 しかし、さも当然のようにパーティーの奴らは俺の事を回復役扱いしてくるが俺の本職は槍使いなんだよな……。なんで全員攻撃したがりなんだ、モンスターと対峙するのが怖いとかで前衛向きじゃない人もかなり多いのに……。

 

「今後どうするつもりなの? このご時世回復役無しじゃこの海は渡っていけないよ」

 

「このパーティーがな。回復薬で頑張ってくれ。まぁぼちぼち頑張れよ。……でももう一人誰か回復役ができる人がいればよかったなぁ……」

 

 本当に切実に思う。ハゲがやってくれたら楽なんだけど、アイツ医療従事者らしくてやりたくないって言ってたしな……。

 

「そんなこのパーティーにピッタリのお話があるんだけど」

 

 ──── ん?

 

「帝ky」

 

「それ以上はやめとけ!!!」

 

 ブレイブ……、お前ノリがいいにも程があるだろ! さすがにそれはダメだ!

 

「同接数、15万人以上!」

 

「それはこのゲームの売り文句だ!」

 

「しかも全員が精鋭(廃人)だね。 多分『二重詠唱』もマスターしてる」

 

「どこの世界線のお話で!?」

 

「全員ウチのパーティーメンバーにしたいな!」

 

 ポピーがノってくる。調子の良い奴だなお前。

 

「何を言ってるんだ? 同じゲームを遊んでいる以上全員仲間だろ!」

 

 遂にハゲまでふざけだした。

 

 ……いや、最初に始めたのはハゲだったなそういや。もうおしまいだよこのパーティー。

 

 そこから更に加速していく会話を聞きながら窓の外を眺めていると、陸が見えてきた。

 

「あっ、港に着いたっぽい」

 

 かくして、俺が翌日に用事があるからログインできなくなる。と言ったことが原因で始まった一連の寸劇はこうやってひとまずの終わりを迎えたのだった。




7月10日までワンピの東の海〜空島をジャンプラで読めるので読んだことがない人は読みましょう。

それ以降も順次開放されるので読みましょう。

ジャンプを定期購読すれば単行本されていない部分も最新話まで全話読めるので読みましょう。

ワンピは……、いいぞ。

他にもまちカドまぞく二丁目の最終話が最高だったとか、早く7巻を読みたいだとか、ぼっち・ざ・ろっくを3巻まで読んだとか、アンデラはいいぞとか、そういう話もしたいのですが、僕自身が作品のあとがきに作者が出てくると萎えるタイプなのでこれ以上は書かないでおきます。5話をお読みいただきありがとうございました。
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