VRMMOで遊ぼう!   作:between してう and 至

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7話:パーティいろいろ

【case1】

 

 『ゲーム内チャット』という機能は意思疎通のためのものであり、遠隔での会話をしながらのマルチプレイが技術的に難しかった時代に非常によく使われていたものである。

 

 では、そんな『チャット機能』は現代のVRMMOという圧倒的技術の前に消えたのだろうか。否、そんなわけはない。

 

『それ草なんだがwwwww』

『草に草生やすな』

『W W W W(PC書き文字)』

『また語録。コイツらクソっすね……』

 

 三人のプレイヤーが席を囲みながらチャットで会話をしている。

 多分コイツらほど仮想空間というシステムを持て余している人類はいるまい。

 

 ……しかしどうして彼らは直接会話をしないのか。

 

 理由は簡単。直接会話をすることを彼らは恥ずかしく思っているからだ。よく居るだろ? 実際に口で喋るのは苦手だけど、ネット上では元気なやつ。おそらく彼らもその類の人間だ。

 

 ……、話しかけたくねぇ〜。でもコイツらが今回の仲間なんだよなぁ……。仕方ない。

 

「よろしくお願いします〜。レタネアです〜」

 

 俺は猫を被りつつ当たり障りの無い感じで彼らに話しかけた。やばいパーティーの助太刀に来てしまったかもしれない、とその時の俺は内心後悔していた。

 

『よろです!』

『(*・ω・)*_ _)ペコリ』

『よろ!』

 

 あっ、案外その辺はしっかりしてるのね。

 

 

 

 その日は彼らと新ステージの攻略を行った。その結果わかったことがある。

 彼らは言葉は一切発さなかったけど凄くいい人たちだった。

 指示とかも的確だったし、しっかり攻略とかを見て準備してくれたし、何より素材分配などで一切揉めなかったのはすごく良かった。うちの劣化ヒナゲシ(ポピー)とか素材をこっそりちょろまかすことがしばしばあるからな……。

 

『あざました!』

『ありですヾ(*´∀`*)ノ』

『あり!』

『ありがとうございました!』

 

 あとチャット機能も慣れるとすごく楽なんだよな。視界が若干狭まるというデメリットはあるものの、聞き間違えや音などによる会話の妨害等が無くなるのはシンプルに便利。いつものパーティでもやってみようかな……。

 

【case2】

 

 『言語圧縮』これは今俺が考えた造語だが、多分なんとなく意味はわかるだろう。そう、意味はそのままに簡略化された言葉だ。例えば「ありがとう」を「あざっす」って言ったり、「おやすみなさい」を「おや〜」って言ったりするアレ。LINEとかでよく使うやつだな。

 

 気心の知れた仲ならばコレはコミュニケーションとしては極めて優秀だろう。文字なら早く打てるし、対面の会話の時でも時短になる。

 

 ただ……。

 

「アムドだからウェハ三枚のタコ装備が最高率だろ」

「アか前? 今回ヒールのサポいるしHO貰いながらMA装備TAゴリ押しでFAだろ」

OK(せやな)

「レタネアさんもそれでいい?」

 

 ……何言ってるんだこいつら?

 『言語圧縮』には、見知らぬ人視点だと何を言っているのか分からないという欠点がある。廃人め……。

 てか、FAだのHOだのウェハだの、ちょっと略しすぎだろ。ミス・メ〇ークリス〇スかお前らは。モグラ人間なのか?ん?モグラ……、もぐ、もぐぐ、もr……。いかん、思考が外宇宙と接続していた。いや、そんなことを考えている場合ではなく、今回の作戦が理解できたかどうかを聞かれてる訳で……。

 

「えーーーーっと、今回俺何すればいいんですか……?」

 

 見栄を張る勇気は無かった。

 ヤバい、廃人たちに「はーー、つっかえ」された上で掲示板に晒されるかもしれん……。

 

 俺は恐怖で慄いた。

 

 

 

 その日は彼らと四時間程度『アルティメット・ムササビ・ドン』というボスの周回をした。

 

 その結果わかったことがある。

 彼らは効率厨ではあったが、すごくいい人たちだった。

 

 俺が最初に「何を言っているのか分からない(要約)」と言っても丁寧に説明してくれたし、俺は回復してただけなのにドロップした素材を綺麗に四等分にしてくれたし、ミスをしてしまった時もしっかりリカバリーをしてくれた上で改善点を教えてくれた。うちの劣化ヒナゲシ(クソ花)とか本人がミスった時でもこっちを責めてくるからな……。

 

「レタネアさん、今日はありがとうございました!」

「いえいえこちらこそ、むしろいつもならできない感じの周回に混ぜて頂いた感じなのでこちらが感謝したいくらいです。それではまた縁があったら!」

 

 彼らマジで礼儀とかそういうのしっかりしてたな。やっぱVRで廃人をやっていくにはそういった技能も必要なのかもしれない……。

 

 

 

【case3】

 

 いつものパーティ、いつもの装備、いつもの方式、いつもの時間。

 そういった『いつもの』というのは楽ではあるが、それが洗練されたものでは無い惰性から生じたものの場合、ふとした時にそれの"非"効率性に気付くものである。

 

「みんな〜。ごめんごめん。遅れちゃった!」

「遅いよポピー、十分の遅刻だ」

「本当にゴメン、この通り!」

 

 そういったポピーが可愛らしいポーズをしながら謝る。殴りてぇ……

 

「うーん、可愛いからヨシ!」

「よくねぇよブレイブ。コイツ今回で今週五回目の遅刻だぞ。一回反省するべきだ」

「そんなぁ〜」

 

 流石ハゲ。しっかりしている。俺は後方腕組理解者面をしながらハゲに同意した。

 

「まぁ次からは気をつけておけよ。じゃあ今から今日挑戦するスパークルパンダの情報の確認をするわけだが……」

「えっ、待って、今日だっけ?」

 

 マジかコイツ。

 

「ポピー、それ本気で言ってるの?」

 

 ブレイブと思考が若干リンクしたな……。

 

「いやぁ、冗談だよ冗談。気にしないで」

「お前が言うと冗談に聞こえないんだよな。まぁいい、今回の攻略手順だ ──」

 

 さすハゲ、かなり簡潔でわかりやすい説明だ。正直この前の廃人の方々級と言ってもいい。

 

「以上だ。質問はあるか?」

 

 俺は後方腕組を続け、特に質問がないという意思を強調した。ブレイブもポピー(クソ花)も同じように質問はしなかった。正直、こういう時に質問できるタイプの人の方が少ないとは思う。

 

 そうして、今日の攻略が始まった。

 

 その日はいつもの面子と二時間程度遊んだ。

 

 その結果わかったことがある。

 

 コイツらクソだ。いや、コイツらって言い方は良くないな。ポピーがクソだ。他のパーティーに出張することが最近多くてヤツのクソっぷりを完全に忘れていたな俺……。

 

 ポピーくんがやらかしたことは三つ。

 

 一つ、攻略情報を一切調べてなかった。これはまぁうんって感じだ。正直いつもの事だから今更感はある。でもハゲの話は真面目に聞いていたのか多少は動けていたので及第点。いや、それでもクソだな……。

 

 二つ、ミスった時にこっちにミスを押し付けてきた。

 俺はキレた。

 

 三つ、ドロップアイテムを一部ちょろまかそうとした。

 ハゲがキレた。

 

 そうして今に至る。

 ここはプレイヤー憩いの場として実装されている酒場。そこで俺たちはあることをしていた。

 

「被告人ポピー((クソ花))何か言い残すことはあるか?」

 

「えっと、二重詠唱使えるようになったんだね。おめでとう」

 

「脳が怒りで限界を超えているからだぞ。……ともかく、遺言は本当にそれでいいのか?」

 

「本当にごめんなさいっ!」

 

「うむ、来世に期待というやつだな。では被告人ポピーの公開処刑をこれより行う!」

 

 そう言って俺はポピーの首と手を"何故か"店内にあったギロチンに固定する。ポピーはキャラだけなら可愛いから絵になるな。リョナ系か陵辱系だろうか。

 

 

「皆、異議はないな?」

 

 まぁ異論があるやつがいても刑は執行されるが。

 

「異議なし!」

 

 ハゲが力強く言う。

 

「異議なし」

 

 ブレイブがやや興奮した風にそう言う。手元にはスケッチブック、何をしているんだいったい。

 

「異議なし!」

 

 おっと、知らないプレイヤーの方! いや、この前の廃人の方だ!あの節はどうも……。

 

『異議なし(*´ω`*)』

 

 『あっ、どもです! 今から公開処刑するので良かったら見ていってください!』

 

 その他店内のプレイヤーの皆様も全会一致で『異議なし』とのこと。よーし!じゃあいくか!

 

「俺のちょろまかしたアイテムか?((財宝か?))欲しくてもくれてやれねぇなぁ! 探しても無駄だぜ……既に売っぱらうか武器防具に使ってある!」

 

 ザンッ……!!

 

「 男たちはロマンを求めて攻略を進める。

  世はまさに、"VRMMO時代"……!    」

 

 

 何やってるんだ俺ら。




・シャンフロはいいぞと言いたいだけの後書き(読む必要は無い)

作者がなろうで一番好きな作品まである『シャングリラ・フロンティア』がアニメ化&ゲーム化します。作者も昨日号外を取りに行ってきました。マジですごくよかったです……。涙出た(語彙力)いや、本当に最高なんですよ。でも、この感情を説明するにはこの余白(20,000文字)のスペースは狭すぎる。コミカライズの時にもうこの世でこれほど幸せなことがあるのかと思っていたこともあったのですが、それ以上に今幸せです。ヤバいね。だって2023年には地上波で草原を走る半裸の鳥面変態やメジェド様もどきやヒロインちゃんが見れるんですよ!いや、昨日渋谷に実体化してましたけども。渋谷のJKがマジボイスで「なにアレ」って言ってたのが印象深いですね。だって全身タイツとはいえ半裸鳥面の変態ですからね……。このまま売れて言ってGH:Cまでアニメ化してくれ、オルケストラは劇場で見せてくれ、あと書籍化してくれ……。いや、最後のは事実上一日が四十八時間になれって願いと同義ではあるんですけども。
ところでアニメPVまだ見てない人います?いたら見てください。最高ですよ。
特にウェザエモン辺りのところは凄いシャンフロしてて最高です。あとヒロインちゃんが可愛い。マジで可愛い。コミカライズでHP(ヒロインポイント)盛られてるのでヤバいね。もうヒロインちゃん(笑)とか言われないでくれよ。でもアニメ化範囲(予測)だとヒロインちゃんよりもエムルとか鉛筆の方がヒロイン感あるし秋津茜も強い……。ってかヒロインちゃんがヒロインらしいタイミングで終われる所とは? ……。いや、今コミカライズでやってる大志編はHPかなり盛られてるから多分キリがいいはず……。
でもそうするとクターニッド辺りが全く回収できないんだよなぁ。どうなるんだ?一期だけでウェザエモンまでだとキリはいいだろうけど物足りないし……。 というか、正直現在の状態でシャンフロに人気がしっかりあることに驚いてる部分もあるんですよね。勿論序盤も死ぬほど面白い作品ではあるのですが、シャンフロが真の意味でボルテージ上げて読者の脳にニトロとカフェインをぶち込んでヒートアップさせてくるのってGH:Cからじゃないですか。正直僕含めTwitterの人とかもGH:Cまで読めを合言葉に布教してたくらいGH:Cに多大な信頼を置いてたわけです。裏を返すとGH:Cまでの所に少しだけ不安があったということなんですよね。なんかアニメ化決定めでたい!ってタイミングで言う言葉では無いのですが。コミカライズ発表の時とかそういう雰囲気若干あったなぁという懐古厨的なアレ。
ともかく、何を言いたいかと言うと、まだGH:Cとかいう最高オブ最高なところが来てないのにそれでもマジで人気あるなら、もうGH:C来たら人気上がりまくりとかそういう次元じゃないだろって言うことです。不二大魔導師……。硬梨菜先生……。見出してくれたイノウエ氏……。週マガ連載を決意してくださった編集長……。最高です。毎日拝んでます。
てかマジで不二大魔導師先生の画力ヤバくないですか?ウェザエモン戦とかあまりに良すぎる。特に天晴。一枚絵として強すぎる。てかウェザエモン自体のデザが良すぎるんですよね。五巻表紙とかいう宗教画よ……。あまりにも天才。神。なんでファンタジー生物のデザインをできる上にロボまでデザインを?水晶蠍とかも天才の所業でしたよ本当に。なんなの作中作事に若干描き方を変えてるとかそういうの。神?神ですね。鯖癌とかGH:Cとかへの期待がどんどん高まっていく……!個人的には風雲プレジ伝も見たいですね。原作421話『総評を胸に抱き吠えろ大統領』は僕が思う硬梨菜ニウム(脳にぶち込まれる熱さとエモさを表す個人的な造語)を短時間で大量摂取できる話なんですけど、そこを早く漫画で見たい……。
GH:Cでのビルジェンガも見たい……。当時更新に追いついた僕はあのシーンからのシルヴィア戦で僕はシャンフロに惚れたんだ……。あぁ……。見てぇ〜。見てぇォ。テンションブチアゲサンラクさん。見たいよ、ミーティア・ストライクの一連の流れ。オルケストラはアニメで見たい。絶対見たい。vivy6話みたいな感じでやって欲しいぃぃい!いや、劇場版で音圧に圧倒されたい気持ちの方が大きい……。

……。これこのまま書いてたら本編より長くなるな?今話自体このあとがき書くために書いたようなものだけれどもまぁうん。さすがにこれ以上はダメだ。2000文字超えてまう。



 まだシャンフロを読んだことない人は読みましょう。最高の作品です。コミカライズ版もマガポケで無料公開中ですので是非!
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