VRMMOで遊ぼう! 作:between してう and 至
『Rasing Online:Mugen』、通称『RO:M』は国内初の『VRMMO』だ。
近年、凄まじい速度で発展したフルダイブ式のVR技術は軍事、医療など、様々な物に利用され、それは遂にゲームにも使用できるほど安価で波及したものとなった。
俺自身、既に、数多く発売された一人用のゲームや友人とのパーティーゲームで遊んだ経験はある。
ただ、それでも今までVRMMOというものを遊んだことは無かった。
一応、海外では有名なものが幾つかあり、日本でもプレイしている人はそれなりにいたそうだが、自分はあまり手を出す気にはなれなかった。日本語対応してなかったし……。
でも、今日からは俺も『RO:M』プレイヤー。
VR機材一式を買うには高校生のお小遣いでは少し心許なく、バイトなどをしていた関係上二ヶ月程度ゲームを始めるのは遅れてしまった。だが、それでも俺の物語はここから始まるのだ。
ヘッドセットを装着してベッドに横たわりバーチャルの世界へフルダイブ!
ヘッドセットに事前にダウンロードは済ませてある。あとは電脳空間内で『RO:M』を選び、ゲームを開始するだけだ。
おっと、ゲームを開始したらいきなりOPが始まった。
──── 遥かな昔、世界は繋がり、綴じられた。
──── 交わった幾つもの人、物、時間、神。
──── まず初めに人が消えた、物が消えた、時間が消えた。そして、神が消えた。
──── 繋がった世界はやがて歪に一つにまとまった。人も物も時間も神も、不適合は全て夢幻、存在しないことと同義へと貶められた。
──── 遥かな昔、世界は別たれ閉じて鎖された。
──── 夢幻は世界には不要、有り得ざるものは人の世に不要。
──── 此処に広がるは
──── ああ、
【Rasing Online : Mugen】
なんか凄そうな世界観だ。ワクワクしてきた……!
おっと、圧巻されている場合じゃない、早くゲームを始めなければ。そうと決まれば早速キャラクタークリエイトをせねば。
ゲームスタート! そう念じると真っ白な空間へと飛ばされた。
『ようこそ、Rasing Online: Mugen の世界へ。私はナビゲーターAIのアイです。よろしくお願いします』
「あっ、はい。よろしくお願いします」
突然目の前に女性が現れたかと思うと、此方に丁寧にお辞儀をしてきた。 なるほど、これが噂になってたナビゲーターAIか。公式から出されてる画像は見た事があったけど、実際に目の当たりにすると、とてつもない美人さんだ。
『まずはキャラクタークリエイトをしましょう。アバターの作成、職業の決定、初期ステータスの割り振りができます』
アイがそう言うと、俺の目の前に大きいマネキンのようなものが現れる。
どうやらまずはこれを弄って自らのアバターにするようだ。
まぁ自分の姿をそのまま再現すればいいか。
一応髪の色を赤に変えて……。できた!
『貴方の姿はこれでよろしいですか?』
「もちろん!」
目の前に現在あるのは十六年付き合ってきた自らの身体と髪色以外瓜二つのアバター。
今まで散々女の子っぽいって言われできたけどそんな風では無いと思うんだよな……。しっかり男子だと思う。
なんて、まじまじと自らのアバターを見ていたらふと視界が暗転する。そして気付くと目の前からはアバターは消えていて……。
いや、違う。アバターに入ったのか。視界にチラチラと映る赤い髪がその考えが正しいことを如実に表している。
『では、次に職業を決めてください』
職業か。えっと、聞いた話によると『テイマー』が強いとかだったな。この前学校で『RO:M』の話をしてたやつが言ってたから間違いないはず。
よし、テイマーにしよう。
ステ振りは……、防御全振りでいいか。多分モンスターに戦わせるなら自分が死なないことが一番大切なはずだ。
『以上でキャラクタークリエイトは終わりです。拡がり続ける無限の世界、Rasing Online : Mugenをどうぞお楽しみください……』
──── どうか貴方の夢が素晴らしいものになりますように……。
かくして僕の物語は始まった。
しかし、この時の俺は『テイマー』が既にナーフされた地雷職であることも、『防御全振り』がVRMMOというゲームの性質上あまり好ましく思われていないことも、『彼女』との出会いがこれからあることも全て知らないのだった……。
※物語は始まりません。
別作品の執筆にとりかかるため更新頻度がさらに落ちます。不定期→超絶不定期です。申し訳ない……。
あと、ワンピース無料公開がデービーバックファイト〜頂上戦争までになりました。読みましょう。
追記:なんか次の話として別作品のを間違えて投稿してたっぽいです。見てしまった人は記憶リセットしておいてください