かわいそうな被害者たち   作:豪次郎

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第十七話 受けない被害なんてない

受けない被害なんてない 通学路にて-1

 

 

 

12月ともなれば本格的に寒くなってくる時期だ。

今年は特に寒いらしく、数日前から雪が軽くではあるが降っている。

寒いのは嫌いではないが、我慢できるかと言うのは別問題である。

 

寒っ・・・体が震えるな・・・もうちょっと着込んでくるべきだったか?

 

「いや~、今日も寒いね」プルプル

 

隣を歩く元気印の成香もさすがにこの寒さは堪える様だ。

 

「昼には吹雪くみたいだな・・・今日も寒いって言ってる割に手袋とかの用意はしてないのかよ?」

 

見たところ、手袋をしていないし、カイロも使ってないようだ。

 

「今日は忘れちゃったんだよ、どうすればいいかな?」

 

「手を擦るとか、あとは首や脇みたいな血の多く通っているところに当てるとか・・・か?」

 

「擦る?なるほどわかった、摩擦で熱を発生させるんだね?じゃあち〇びコリコリするから服脱いで!!」

 

「何もわかってねぇだろっ?!それはお前のしたい事だろっ!?」

 

「違うよっ!ち〇びコリコリする→摩擦で熱が発生する→鉄風は気持ち良くなる→私は暖かくなる、ウィンウィンの関係だよ?!」

 

「ウィンなのはお前だけだっ!!」

 

「むぅ・・・なら、血の多く通ってるところで温まるよ」

 

「ああそうしろ」

 

「なら早速」ッスっ

 

「自然な流れで俺の股間に手をもって行くなっ!!」パシッっ

 

「何でさ!?鉄風のち〇ぽほど血の通ってるところはないよ!?」

 

「俺が常にいきり立ってるような事言うなっ!!」

 

「勃ってるよね?」

 

「立ってねぇよっ!!」

 

「ぷぅ、いいじゃんっ!!鉄風は気持ち良くなるし私は暖かくなる、ウィンウィンの関係だよっ!!」

 

「だからウィンなのはお前だけだっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

受けない被害なんてない 通学路にて-2

 

 

 

「朝っぱらからナニをやってるのかしら?」

 

「涼子ちゃん!!」

 

心底あきれた表情で現れた成宮だが、いつもセットでいる丈二の姿が見えなかった。

 

何だあいつ?遅刻か?

 

「丈二はどうしたんだよ?」

 

「風邪よ、最近の寒さで体調を崩したみたいね」

 

風邪?まあこの寒さだし、体調を崩すのも無理ないか・・・

 

「ところで、さっきからナニしてたのよ?」

 

「聞いてよ涼子ちゃん!!カクカクシカジカ」

 

「・・・なるほど、わかったわ」

 

「ね、ひどいよね?」

 

「成香、あなたは間違っているわ」

 

「?!そんな!?」

 

おぉ、あの成宮が成香を否定した!

・・・って待て、何かこんな感じの流れどこかで・・・

 

「私たちの同盟を忘れたの?そんな暖の取り方は間違いよ」

 

「!!ごめん涼子ちゃん、ようやくわかったよ、私間違ってた」

 

「ええ、わかればいいのよ」

 

「私今度はヤるね!!鉄風、こっちにお尻向けて!!」

 

「何をする気だ貴様ぁぁぁ!!」

 

「そりゃもちろん、ア〇ルに指入れて暖を取るに決まってるじゃん!!思い出したんだよ、私たちア〇ル同盟を・・・」

 

「でやぁ!!」

 

ゴチィンッ!!

 

「ギヤミッ?!えぇ~ん!!何で打つの~!?」

 

「当たり前だっ!!」

 

「赤坂くんは二重の意味で(ケツ)の穴が小さいのかしら?」

 

「うるさいよお前はっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

受けない被害なんてない 通学路にて-3

 

 

 

「オーッホッホッホッ!!皆様朝からお元気ですわねっ!!」

 

・・・またうるさいのが来たか・・・

 

いつものごとく高笑いと共に現れた新成、寒いのに元気な奴だ。

・・・っと、信の姿が見えないな、まさか・・・

 

「信様は本日体調不良でお休みなのですが、他の皆様は元気でなによりですわ!!」

 

やっぱり休みか・・・あれ?まさかこいつらの相手俺一人でするの?

 

「いえ、丈二も休みよ」

 

「まあっ?!それはいけませんわ」

 

「寒いから仕方ないよね、さっきもどうやって温まればいいか考えてたんだよ」

 

「温まり方ですの?」

 

「私はち〇ぽ握れば温まると思ったんだけど・・・」

 

「私たちア〇ル同盟を思い出させてア〇ルに指を入れると言う結論になったんだけど・・・二重の意味で(ケツ)の穴が小さい赤坂くんのせいで話が進まないのよ」

 

「黙れよっ!?話をめちゃくちゃにしてるのお前らだろっ?!」

 

「え?裸で抱き合えばよろしいのではありませんの?」

 

新成の言い放ったアホな言葉に俺は文字通り言葉を失ったが、他の二人は驚愕の表情を浮かべていた。

 

「・・・」

 

「・・・」

 

え?こいつら何を驚いて・・・

 

「「それだっ!!」」

 

「それだじゃねぇよっ!?」

 

「それなら全身くまなく温まるし別の意味でも熱くなるしウィンウィンな関係だね!!」

 

「ちょっと待って、その状態で丈二の為に用意したこの座薬があると言うのはナニを意味するのかしら・・・」

 

「さらに燃え上がる事間違いなしですわっ!!」

 

「・・・放課後が楽しみね」ジュルリ

 

「私にも一つ分けてくださいませんこと?」

 

「ええ、もちろんよ。こんな素敵なアイデアをくれたあなたに渡さない理由はないわ」

 

「あ~、鉄風も風邪ひいてたらなぁ・・・ねえ、風邪ひく予定は・・・」

 

「ねぇよっ!!てか、そんな恐ろしい計画立てんなっ!!」

 

「恐ろしい?ナニを言っているのかしら?」

 

「そうですわ!!信様に座薬を持って行ってお仕置きとして逆に座薬を入れられる計画の何が恐ろしいんですの?!」

 

「恐ろしいよっ!!しかもその計画今聞いたわっ!!」

 

「鉄風、ナニもしないからちょっと後ろ向いててくれない?///」ハァハァっ座薬

 

「座薬持ちながらハァハァしてるお前が一番恐ろしいよっ!!??」

 

ちょっ?!いつもは分散するはずの被害が全部俺にっ?!

おかしいだろっ?!今日一日中こんなかよっ!?

何であいつらの分まで俺が引き受けなきゃいけないんだよっ!?

 

「赤坂くん、とりあえず放課後丈二を押さえつけるの手伝ってくれないかしら?」

 

「赤坂さん、私が信様にお仕置きされるシーンの撮影をお願いしたいのですが・・・///」モジモジ

 

「鉄風、先っちょ、先っちょだけでいいから・・・ね?///」ハァハァっ座薬

 

「もうお前ら全員帰れえええええええええええええええええええええぇぇぇっ!!!!」

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