かわいそうな被害者たち   作:豪次郎

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第一話 被害者その1

被害者その1 体育後にて-1

 

 

 

「鉄風お疲れっ!!バレーはつかれるね!!」

 

「成香か・・・」

 

体育後の休憩時間に成香が話しかけてきた。

 

疲れるとかいいつつ、その表情からは疲れは一切感じない。

むしろいつもより元気そうにさえ見えた。

 

「男子はバスケだっけ?」

 

「ああ」

 

「バスケってさ、運動量多いよね」

 

「まあそうだな、もう慣れたもんだが」

 

「鉄風ってバスケ得意なの?見てたけど大活躍だったじゃん」

 

「そうか?得意ではあるが・・・」

 

「ポジションってどのへん?」

 

「?見てたんじゃないのか?」

 

「見えるわけないじゃん」

 

?こいつ見てたって言ったよな?

 

「いやいや、見てたんだろ?丸見えだろ?」

 

「丸見えだったのっ?!」

 

「見えなかったの!?」

 

「鉄風のチ〇ポジなんて見えるわけないじゃん!!」

 

「どこのポジション気にしてんだお前はぁぁぁっ!?」

 

「やっぱり大切だよ、チ〇ポジ」ウンウン

 

「しみじみかたるなぁっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

被害者その1 体育後にて-2

 

 

 

「なんで怒るのさ?」

 

「あたりまえだろっ?!」

 

そうは言いつつ、こいつにこの手の当たり前は通じない事は分かっていた。

しかし、言わずにはいられなかった。

 

「チ〇ポジだよ?女の子でいうパ〇ポジだよ?」

 

「何なの?!君の中でそれはどれだけ重要なの!?」

 

「どこら辺がベスポジなの?右?左?真ん中?私のベストパ〇ポジはち〇びが上向きで・・・」

 

「ちょっ?!誰かこいつ黙らせろぉぉぉっ!!」

 

「ジャンプの時と着地と時に擦れる感じが・・・」

 

「マジで黙って?!俺まで同類扱いされちゃうっ!!」

 

「鉄風、そんなに暴れるとチ〇ポジずれるよ?」

 

「今ポジション関係ねぇぇぇっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

被害者その1 帰り際にて-1

 

 

 

「鉄風、一緒に帰ろ?」

 

「・・・お帰りください」

 

「えぇぇぇっ!!なんでっ!?」

 

お前と同類に見られたくないからですはい。

平穏な学校生活を送りたいのですこちらは。

 

「むぅぅ~・・・あれ?胸にゴミがついてるよ?取ったげる」

 

「ゴミ?自分で取れるよ」

 

「いいからいいから」パッパッ

 

そう言いながら成香は俺の胸当たりを軽く掃ってきた。

 

「・・・なんかむず痒いな」

 

「私と鉄風の仲でしょ?気にしない気にしない」

 

「一体どんな仲だよ・・・」

 

「えへへっ、それはね・・・」パッパッコリコリ

 

「チョヤアアアアアアアアァァァッ???!!!」

 

ゴチィンッ!!

 

「ギヤミッ?!」

 

俺は反射的に成香の頭に拳を振り下ろしていた。

 

「いきなり何すんのさっ?!」

 

「それはこっちのセリフだ!!何しやがったっ!?」

 

「何ってち〇びコリコリだよっ!!」

 

「ホント何してんの君っ?!」

 

「したかったんだもんっ!!」

 

「もんっ!!じゃねぇぇぇっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

被害者その1 帰り際にて-2

 

 

 

「いいじゃん!!コリコリくらい!!」

 

「よくねぇよっ?!何なのその基準!?」

 

「やれやれ・・・わかってないなぁ鉄風は」┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

うわムカつくその顔面にパンチして差し上げたい。

 

「コリコリはね・・・気持ちいい!!」どやぁ

 

「あ、じゃあかえりまーす。お疲れさまでした~」

 

「ちょっ?!帰らないでよっ!?」

 

「変態か貴様ぁ!!そんなのは黙って家でやれ家で!!」

 

「え?鉄風にしたいんだけど?」

 

「俺を変態の道に巻き込むなぁ!!」

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