かわいそうな被害者たち   作:豪次郎

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第二十二話 節分で追い出すのは加害者にしてほしい

節分で追い出すのは加害者にしてほしい 新成家にて-1

 

 

 

もう毎度の事と言っていいだろうか、成香が突然節分らしい事をしたいと言い出して新成の家に集まっていた。

新成のデカい家も、何らかのイベントの度に来るもんだから、もう驚きも感じなくなっていた。

 

いや、普通は驚く事なんだろうけどさ・・・何かある度に来てるとこれが当たり前になってきてるんだよな。

毎度毎度結構もてなされてるからそれに慣れちゃダメなんだろうけど・・・

 

「さあ!これから節分を始めますわ!!」

 

「・・・宵夜ちゃん、そう言う割には何も道具がない気が・・・」

 

「?あるじゃありませんの」

 

「え?どこに?」

 

「皆さんの股間にそれぞれマメと棍棒がありますのでそれで鬼役とマメを投げる役に・・・」

 

「いきなり下ネタの剛速球を投げないでほしいな?!」

 

「投げるなら私のお尻に信様の棍棒をぶん投げてほしいですわぁ!!」

 

「鉄風くんどうしよう、早くも暗雲立ち込めてるけど・・・」

 

「暗雲が立ち込まなかったことあるか?」

 

その問いに信は何かをあきらめた顔をしていた。

ふと、こう言う時に騒ぎ立てる成香が黙っている事に気づいた。

目線をやると、なにやら顎に手を当てて考え込んでいるようだった。

 

「う~ん・・・」

 

「おい、何かあったのか?」

 

「うん、私たちマメが一個しかないから一回投げたら終わっちゃうから面白くないなぁって・・・どうしよう鉄風?」

 

「あ、うん、聞いた俺が悪かったから話振らないでくれる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

節分で追い出すのは加害者にしてほしい 新成家にて-2

 

 

 

「成香、マメまきは一旦置いておいて、恵方巻の事を考えるのはどうかしら?」

 

「おおぉぉ!!恵方巻!!そうだね!!」

 

成宮の提案に、成香はかなり喜んでいた。

 

でも待てよ・・・それこそ具材とかの準備がいるよな・・・?

近くの店に買いに行くって手もあるけど・・・

 

「というわけで丈二、さっさとズボンを脱ぎなさい」

 

「なんでそうなるんや!?」

 

「当たり前の事よ・・・あなたの股間の棒・・・通称丈二棒(情事棒)は恵方巻なのよ!!」

 

「んな馬鹿な事あるわけないやろ!?」

 

「・・・ッチ」

 

「舌打ちしなやんな?今舌打ちしたやんな!?」

 

「なら仕方ないわ、チャックを開けなさい。そこから引きずり出して・・・ごめんなさい、あなたのソレ、大きすぎてチャックからじゃ出せなかったわよね///」

 

「自分で変な事言っといて自己解決した挙句変な気遣いすんなや!!」

 

「信様ぁ!!信様の・・・信様の恵方巻の先っちょは海苔が巻かれておりますの?!それともズル剥けで白飯が露出しておりますの!?どっちなんですの!!??///」ハアハア

 

「意味わかんないよ宵夜ちゃん?!白飯がズル剝けって何!?」

 

・・・なんだこの状況・・・俺もう帰っていいかな・・・?

 

「鉄風・・・」

 

「な・・・なんだよ・・・?」

 

「私のおマメを鉄風の恵方巻に巻くっていうのはどうかな・・・?///」モジモジ

 

「意味わからないから黙れ

 

 

 

 

 

 

 

節分で追い出すのは加害者にしてほしい 新成家にて-3

 

 

 

結局新成の家にあった食材で恵方巻を作る事になった。

こんな急な食材提供にも快くオーケーしてくれた厨房の責任者の人には感謝しかない。

しかも、結構結構値段がしそうな魚を巻きやすいようにさばいてもくれたので本当に頭が上がらない。

 

「さあ!それでは食材を巻いて恵方巻を作りますわぁ!!」

 

新成の掛け声で各々好きな食材を選んで恵方巻を作り始める。

 

マグロにサーモン、いくらまであるのか・・・しかも何かいい匂いのする肉まであるし・・・この恵方巻は贅沢過ぎるよな・・・

 

食材の価値にビビって恐る恐る巻いていると、ふと視界に成香が映った。

卵焼きやかんぴょうなどよく見る具材を巻こうとしているようだが、なぜか中心だけゴッソリあけて具材を乗せていた。

 

「後は・・・鉄風」

 

「何だ?」

 

「鉄風の股間のソーセージを巻くから乗っけてくれない?」

 

「せやぁぁぁ!!」

 

ゴチィンッ!!

 

「ギヤミッ?!えぇ~ん!!何で打つの~!!」

 

「当たり前だ馬鹿野郎!!何がソーセージだ!!」

 

「ち〇ぽって言えばいいの?」

 

「なお悪いわ!!」

 

若干のハプニングはあったものの、何とか無事に恵方巻を完成させる事が出来た。

 

「皆さんできたようですわね?でしたら早速食べましょう!!」

 

「え~っと、どこか方角を向きながら食べきるまでは無言だっけ?」

 

「そうね、今年の方角は・・・」

 

「・・・何とか終わりそうや」

 

「うん、無事に終わればいいけど・・・」

 

ここまでくれば後は食べるだけ・・・なんだが、何か嫌な予感が・・・

 

「それではこちらの方角を向いて」っ恵方巻

 

「わかったわ」っ恵方巻

 

「食べよ~!!」っ恵方巻

 

「・・・なあ、お前らどこ向いてんだよ?」

 

「どこって・・・今年の方角だよ?」

 

「ほほう・・・ならお前らの言う今年の方角の数十センチ先には人の股間があるのか?」

 

「縁起がいいよねぇ~、子宝に恵まれそうだし、疑似的にくわえてるみたいだし」

 

「人の股間の目の前で恵方巻食うなっ!!!!」

 

「うるさいわよ赤坂くん、今私は丈二と情事してるんだから」

 

「ひぃぃ!?行き過ぎた妄想にとらわれとるやん!!??」

 

「イキスギ?!大丈夫よ丈二、全て受け止めるわ!!」

 

「意味わからんわ!!」

 

「・・・(ゴクンッ)皆さんうるさいですわよ、今は信様と私のできちゃった婚の結婚式の最中ですのに」

 

「どこまで妄想進んでるのかなぁ!?おかしくない?!」

 

「信様、二人目の子供の名前はどうしましょうか?」ウットリ

 

「この一瞬でどこまで飛んでるの?!」

 

「貴様ら邪気の塊をこの豆をぶん投げて追い払ってやるから一列に並べ!!

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