かわいそうな被害者たち   作:豪次郎

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第六話 安易に遊べば被害を受ける

安易に遊べば被害を受ける 成宮涼子家にて-1

 

 

 

「それじゃあ、丈二が親でスタートね」

 

「なんやろ、気が重いわ・・・」

 

「(・・・なんでこうなった)」

 

自分の前には麻雀牌、成香、丈二、成宮と俺の4人で卓を囲んでいた。

 

テストが近いから集まって勉強しようと成香が言い出し、断る理由もない為承諾したが、勉強する場所が成宮の家だと言うことである程度何かあると気づくべきだったと今更思う。

 

2時間くらいはまじめに勉強してたんだ、ただ、休憩を入れた時に成宮が動いたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

数十分前

 

「ねえみんな、息抜きに麻雀しない?」

 

「・・・は?」

 

何を突然言い出すんだこいつは?

成宮の口から麻雀の言葉が発せられるとは夢にも思わず、フリーズしていた。

 

「麻雀牌あるの!?やろうよ!!」

 

「なんや、涼子も牧上も麻雀できるんか?」

 

「提案しているのだから当然よ」

 

「私もアプリとかでやってるんだ」

 

学生で、しかも女子が麻雀をやるなんて珍しすぎる。

かくいう俺もできるのでどちらかといえば少数派の部類にはいるのだが・・・

 

「おもろそうやん、やろうや。鉄風もやるやろ?」

 

「まあ、やるのは構わないが・・・」

 

「決まりね」

 

そういうと成宮が席を立ち、麻雀牌、マット等道具一式を持ってきた。

手早く準備をし、いつでも始められる状態となる。

 

「・・・ねえ、ただやるのは面白くないよね?何か賭けない?」

 

「「賭けない」」

 

男性陣の総意である。

 

「なんでさっ?!」

 

「どうせろくでもないもんかける気だろ?この前の王様ゲームでこりた」

 

「なら、休憩の時に食べるように買ってきた『メチャか棒』を賭けましょう。ラスの人間がトップの人間に1本渡す、これならどうかしら?」

 

メチャか棒、10円程度で買える円柱状の駄菓子だ。

成宮からの提案にしては健全だ・・・

 

「それなら安心や、そうしよ」

 

「・・・わかった」

 

何か企んでいるのかしらないが、こう明確にルール決めしたからには変なことには・・・

 

「ふふふ・・・丈二のメチャか棒・・・丈二のメチャか棒・・・丈二の棒・・・情事(丈二)棒・・・!!私の口の中で舌で蹂躙して滅茶滅茶のぬちゃぬちゃに・・・」ブツブツブツ

 

「鉄風のメチャか棒で滅茶滅茶にされて・・・いや?逆に滅茶滅茶にするのもありかも・・・?いや待って、互いに気持ちよくなるために鉄風の棒を私の袋(意味深)に突っ込んで・・・」ブツブツブツ

 

「なあ鉄風、被害ないはずやのに被害受けとるんやけど?」

 

「大丈夫だ、あれは知らんふりしておけば被害にはならん・・・ことにしよう」

 

諦めました。そして冒頭へ

 

 

 

 

 

 

 

「(まあええわ、ラスにさえならんかったらええんやし、気楽に行こか)よーし、第1打行くでぇ」っ『北』

 

「「ロンッ!!」」

 

「ファッ?!」

 

「チャンタ、三色同刻、三暗刻、ドラ3、倍満だよ!!」パタン

 

「大三元、字一色、四暗刻単騎。四暗刻単騎はダブル扱い・・・四倍役満!!」パタン

 

「おかしいやろ!?そんなわけあるか!!イカサマやイカサマ!!」

 

「何を言っているのかしら?証拠はあるの?」ニヤニヤ

 

「そうだよ相良君、心外だなぁ」ニヤニヤ

 

こ・・・こいつら、積み込みか?!すり替えか?!たかが駄菓子ごときでえげつない事しやがる・・・!!

てか、こいつらそんな技術持ってたの?!

 

「ほらほら、丈二のトビよ。さあ、丈二のメチャか棒を・・・いえ、情事(丈二)棒をよこしなさい!!」ニチャァ

 

「くぅ!!アカン、普通の何でもないことやのにヤバい気がする・・・!!」

 

「・・・まて、この局は無効だ」

 

「・・・何ですって?」

 

「見てみろ」パタン

 

「・・・あれ?」

 

「これは・・・!!」

 

「五萬が赤五萬入れて5枚ある、だから無効だ」

 

そう、なぜか入れてないはずの赤五萬まで入っていた。

恐らく、何かの牌と間違えて入れられたんだろうが、その間違いが丈二を救ったのだ。

 

「・・・」

 

「・・・涼子ちゃん?」

 

「グゥックゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!ヌウウウウウウウウウンンンンンンンッ!!ウッウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!」ギリギリギリィ(血涙+強烈な歯ぎしり)

 

「ひぃぃぃ?!女の子がしたらアカン顔しとるで!?」

 

「悔しかったんだねぇ・・・」ホロリ

 

 

 

 

 

 

 

安易に遊べば被害を受ける 成宮涼子家にて-2

 

その後、心を乱したのか何なのか知らないが、2人はイカサマを使うことなく勝負してきた。

そしてオーラス、俺がトップのまま流局し、勝敗は決した。

 

「俺の勝ちだな」

 

「私がラスか・・・鉄風に私のメチャか棒あげなきゃ・・・」

 

まあ、そのままもらえばいいだけだし、何もな・・・

 

「はい鉄風、私の口の中でふやかした私のメチャか棒あげるね」っメチャか棒

 

「いるかああああああぁぁぁ!!何してくれてんだ!!普通の渡せよ普通の!!」

 

「何言ってるの鉄風?『私の』メチャか棒なんだよ?つまり、ただのメチャか棒は私のメチャか棒にあらず!!私のメチャか棒はこの唾液と〇液にまみれたぐちゅぐちゅの・・・」

 

「セヤァァァッ!!」

 

ゴチンッ!!

 

「ギヤミッ?!」

 

無理だった、手を出さないなんて無理だった。

わかるだろ?わかるよね?

 

「なるほど・・・その手があったのね・・・!!成香、さすがだわ。私は思いつかなかった・・・」

 

「えへへ、勝っても負けても私たちの勝ちだよ!!」

 

「ええ!!私たちの勝ちね!!」

 

「・・・なんや綺麗にまとめようとしてるけど、なんなんこれ」

 

「知るか」

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