湖の求道者   作:たけのこの里派

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多くの感想と評価、いつの間にかお気に入り 7000件突破感謝します。
返せてない感想もキチンと読んでおりますので、ご安心なく。



―――――――――――考えた。
細かい所のプロットは曖昧で、終わり方すらまだ迷ってる最中。
纏め切れるかも解らない。でも――――――思いっきりカオスにしたいじゃん?
ソレがコレだ。


Fate/Zero編
第一夜 帰還、そして始まってもいないのに多発する問題


 肌寒い冬の空。

 雪こそ降っていないが、それでも吐く息は白く。

 

 冬木の街で、一人の少女────幼い私は走っていた。

 特に大した理由ではない。友人の家に遊びに行く途中なのだ。

 

 その過程で、通学路のショートカットになる事から、近所の花壇の植え込みを飛び越えたりもした。

 コレが将来足腰を鍛える下地を作っていたのだろう。

 

 だがその飛び越えた所で、野良猫の尻尾を踏んでしまい、そのせいでこっ酷く引っ掻かれた。

 

 左手の甲を引き裂かれ、血が溢れ出す。

 幼い私は情けなく泣き出すが、その頃から捻くれていたのか、声は上げまいと耐えた。

 

 雑菌が入れば大変だろうに、そのまま友人の家に向かった。

 尤も涙で視界が歪んでいたのか────

 

 「キャッ!」

 

 曲がり角で、私は誰かにぶつかった。

 とても大きな壁にぶつかったと錯覚するほど、とても大きな衝撃だった。

 

 「────大丈夫か?」

 

 ソレが、私の運命が変わった瞬間だった。

 

 テレビや雑誌で見てきたどの男性よりも優れた容姿に、何処か気品すら感じられる雰囲気が、物語の挿絵か何かから切り出した様な、現実離れした感覚だった。

 

 幼い私が容易く一目惚れし、十年経っても尚心惹かれ続けている魅力。

 フェロモンとでも謂うべきモノを持った男性だった。

 

 「ッ!? ギネヴィ────」

 

 心底驚いた様な顔をするその人に、しかし幼い私は心奪われていた。

 私の魂が惚れ込んでいた様に、前世からの想い人の様に。

 

 その人は怪我をした私の左手を壊れ物を扱うように丁重に掴み、もう片方の自分の手の指を噛んだ。

 皮膚を千切る程強く噛んだのか、当然血が流れる。

 その血を、私の左手の患部に垂れ流した。

 

 するとみるみる内に傷は癒え、痛みもなくなった。

 それ処か、私の何か根本的なモノが片っ端から補強された様な感覚に襲われた。

 痛みはなく、ある種心地好い快感すら覚えた。

 

 「コレで痛くはないか?」

 

 その人は優しく微笑む。

 冷静な思考などまるで出来ず、顔を真っ赤にして頷くだけだった。

 

 痛みなど無い。

 寧ろ麻薬をやらかした様に私の心は浮わついていた。

 

 その人は懐から、今思えば凄まじい神秘を宿した少し赤い包帯の様なモノを取り出し、私の既に傷の無い患部を巻き、頭を一撫ですると呆然としている私を尻目に、その場を去っていった。

 

 浮ついた頭で、ゆらゆらと目的の場所へ歩き出す。

 包帯の下の、浮かび上がった『ソレ』に気が付くことも無く―――――

 

 

 

 

 

 『いやー、輪廻転生ってマジなんだな。ビビったわー、つか俺もか。仏教パネェわ。セイヴァーで出てきはったらサイン貰って説法して貰お』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第一夜 帰還、そして始まってもいないのに多発する問題。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────長い、永い間、男は戦い続けていた。

 

 生きる事は闘争である。

 ソレが現代文化に於いてそうであるように、人の営みがその男のモノ以外に皆無なこの世界の外側でも、それは同じであった。

 

 「    」

 

 幾百幾千幾万幾億幾兆幾京────、その男が斬り続け糧とした幻想種は、最早数えきれるモノではない。男も百を超えた辺りから把握などしていなかった。

 

 凡そ十五世紀。

 1500年もの永き時、男にとっては瞬きの様なモノだった。

 実際男の体感では一年にも満たなく感じられた。ソレほどの時だった。

 

 その日────そもそも日没以前に太陽が存在しないので、日数と表現するのは正しくないが、その日も男は歩いた。

 

 何かを探していた訳ではなく、特に意味もない散歩を行い、怪物そのものの幻想種を斬り殺し、或いは助けていた。

 そんな時だった。

 

 何か、自分に干渉しようとして失敗した感覚を覚えた。

 何かが、自分に向かって手を伸ばした気がした。

 

 男はその直感に従い、感覚を覚えた場所を求めて刀を振るう。

 ソレだけで空間は裂け、道が出来る。

 男はその裂け目に足を踏み入れ、姿を消した。

 

 ────その男の帰還に、星が悲鳴を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「…………………………………………………………………………………………………………………………」

 

 

 雁夜が目覚めたのは、そこまで観てからだった。

 

 「……コレは酷い」

 

 自分が観た夢が何なのか理解しつつ、不自由な半身を押して起き上がり、自分がソファーで寝ていたのに気付いた。

 そして、壁際に腕を組ながら凭れ掛かっている男にも。

 

 「……ランスロット、なのか」

 「あぁ、そういうお前は間桐雁夜」

 『オイちゃんも夢観たぞー。何か、面倒な女に惚れたなぁ』

 「…………………………………………のぉッ……!!!!!!!」

 

 男の口から発せられたモノ以外に頭に響く声に、頭を抱える。

 それは羞恥か、この男の出鱈目具合か。

 

 夢を、多視点から観た雁夜はランスロットの中身を熟知した。熟知してしまった。

 そしてその経緯を。

 

 「……あれ?」

 

 そこで気付いた。

 黒い外套を着ていないランスロットのサーヴァントのステータスが見えない。

 しかし逆に言えば、見えないのが当然なのだ。

 サーヴァントとは、英霊をクラスという鎖で縛り、マスターが御しきれる様にした存在。

 

 そして霊体であるサーヴァントは大聖杯とマスターによって現世に留まることが出来るのだ。

 必然サーヴァントとマスターには魔力的なラインが出来るのだが、この男は違う。

 

 何故ならこの男がサーヴァントな訳が、英霊な訳がない。そもそも死んでいないのだから。

 

 「じゃあ、何でそもそも念話が────ラインが繋がってるんだ?」

 「俺が斬ったからだろう」

 「?」

 『いやね、なんか俺が斬ったヤツは俺の中に取り込まれるっぽいの。変わらないただ一つの吸引力的な。ダイソン的な』

 

 第六法────求道太極の特性は、言ってしまえば担い手の単一宇宙化。一つの宇宙を創ることだ。

 ランスロットの中には一個の宇宙があり、世界がある。そしてランスロットが斬った者はその魂がランスロットの宇宙に取り込まれる。

 

 例えば幻想種がその大半……というか99%が、ランスロットという名の宇宙を占めている。

 ランスロットがその気に為れば、魂の物質化が可能な幻想種ならばランスロットの意思一つで自由に体外にも具現可能だ。

 そしてマキリ・ゾォルケンの魂も今、ランスロットの内在宇宙に居る。

 

 ────さて、ランスロットの内在宇宙ってどんな所?

 

 『なんか暗黒大陸やグルメ界みたいになってるらしいよ?』

 

 肉体が無く、魔術回路も無い。

 例え内在宇宙に昆虫に類するものが居て、霊体のみで蟲を操れる術を臓硯が持っていようとも、そこにいるのは幻想種。確実に不可能だ。

 

 しかし決して消滅することの出来ないマキリ・ゾォルケンにとって、それは生き地獄だろう。

 

 「俺は雁夜、お前の蟲を斬った。あの害虫が死んでお前の制御下にある蟲を」

 

 つまり第六法は雁夜の刻印蟲を雁夜と認識し、しかし雁夜自身は取り込まれていない事で擬似的なラインが発生したのだ。

 

 『────たぶん』

 「いい加減だなッ!?」

 「あまり大声で叫ぶな。近所迷惑だ」

 

 古代人であるランスロットに諭される。

 雁夜の沸点が超えそうになるが、寸でのところで我慢した。 

 というより、そんなことが気にならないほどの衝撃が雁夜を襲った。

 

 光を失った瞳を持つ少女、間桐桜の登場だ。

 

 「おじさん、起きたの?」

 「あぁ、桜も無理はするなよ」

 「うん」

 

 いつの間にか仲良くなってるのが激しく気になるが、それ以上に気になるのが、

 

 「さ、桜ちゃんの髪が元の黒髪に……!」

 『どうよ?』

 

 ドヤァ……! と、念話の声色からドヤ顔を晒しているのだろうが、現実では胸を張っているだけ。

 腹立つ、ものっそい腹立つ。

 

 だがそんなことより、桜の事が肝要だ。

 

 「お、おまっ、桜ちゃんに何した!?」

 「血を与えた」

 「は?」

 

 ────とどのつまり、幻想種ごった煮の出汁と表現できる、天体にも匹敵する質量のランスロットの血を。

 

 宇宙と同等以上のスケールの神霊から、肉体の一部を媒介にして加護を与えられたようなものだ。

 とある世界に於いてコズミック変質者が自らの血を与えて『息子(神格)』として加工したように。

 

 それによって桜の生命としての段階が跳ね上がり、桜本来の『色』が間桐の拷問によって上書きされようとしていた魔術特性を塗り潰したのだ。

 

 肉体は彼女本来が持つ最良の物になり、様々な力を得た。

 その一つが生命力。それは内部に巣くっていた蟲を一匹残らず駆除出来るほどの人の規格を大きく超えたモノだった。

 尤も、蟲はそれ以前に残らず斬り殺され、消滅していたが。

 

 兎に角、間桐によって変えられた髪や瞳、性質は彼女本来のソレに戻った。

 

 尤も、ランスロット自身は自分の血を便利なポーション扱いをしていて、深いことは全く解っていないが。

 

 「――――では、行ってくる」

 「……はぁッ!? イキナリ何処にだよ!? ていうかお前霊体化出来ないだろ!」

 「大丈夫だ、問題ない」

 

 すると何処からともなく出現した黒い外套がその形を変え、コレまた黒を基調としたコートへと姿を変えた。しかも下の貴族服も、現代のソレへと変わっていた。

 そして、消えていたステータスも復活していた。

 

 (あの外套でステータスを模しているのか……?)

 『記憶形状型ローブッ! なんか変なカメレオンっぽいのブチ殺したら出来るようになった!! 凄くね? 便利じゃね?』

 「うぜぇ……」

 『何処にと聞いたが、スーパーに決まってるだろ。ていうかオマエさん、桜嬢の御飯作れんの? 出前とかコンビニ弁当は無論論外で』

 「ぐぬぅ……!」

 

 ランスロットの問いに、雁夜はぐうの音しか出なかった。

 体内の蟲が居なくなっても、点滴で栄養補給してる半身不随の病人に料理など夢のまた夢。

 

 「湖の精霊の加護で、俺が手に入れた食材はその品質と鮮度を最高のモノとする。俺が買いに行くのは妥当だ。あぁ、それと金銭については屋敷から拝借しておいた」

 『なんかワカメがトランクに札束大量に入れてたから半分ぐらい』

 

 雁夜は、十五世紀ぶりの現代に心躍らせるランスロットを、手を振る桜と共に見送るしか無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────『己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)』。

 

 ソレは、円卓時代ランスロットが唯一自重した、食文化の崩壊を招かないために極一部の民と自身が、湖の精霊の加護で育てた土地で採った食物を極秘でブリテンに持ち込んだ際の隠密行動のエピソードを由来とした、『無毀なる湖光(アロンダイト)』以外では唯一の宝具。

 

 ざっくり述べると、自らのステータスと姿を偽装、隠蔽する能力だ。

 

 故に、ランスロットのマスターが視認できるステータスは全て偽り。

 適当に見繕ったものでしかない。

 

 その隠蔽能力────実は抑止力すら欺く力を持っていた。

 

 人の枠を超え、二つの抑止両方から排斥される可能性を持ったランスロットを隠す力だ。

 勿論脱げばその力は意味を成さないが―――――――――雁夜と談話していた時、ランスロットはその宝具を脱いでいた。

 裾が地面に引き摺るからという理由で。

 

 つまり、全てが動き出すという事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「────……」

 

 この世の何処でもない場所の、曰く英霊の座と呼ばれるコミュニティーの一つである、墓標のような剣と大地。

 空に錬鉄場の歯車が占める哀しい世界で、一人の男が顔を上げた。

 

 またか、と。

 

 その男は磨耗しきった心が凍りつく感覚に襲われる。

 何度も何度も繰り返した、永遠に脱け出せない地獄が始まる前触れだと知りながら、それに慣れ始めている自分を極限に憎悪して。

 

 奴隷となった紅い外套を纏った男は、硝子の心で体を顕す。

 

 ────I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている。)

 

 男は思う。

 願わくば、犠牲となる者が一人でも少ないことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 そして彼も、聖杯の中に留まる意思が自己保存の為、ソレ以前に聖杯戦争をマトモに行わせるため行動する。

 彼女を、送り出した。

 

 

 

 ────検索開始。

 

 ────検索終了。

 

 ────一件該当。

 

 ────体格適合。

 

 ────霊格適合。

 

 ────血統適合。

 

 ────人格適合。

 

 ────魔力適合。

 

 ────憑依による人格の一時封印及び英霊の霊格挿入開始。

 

 ────元人格の同意獲得。

 

 ────素体の別領域保存開始。

 

 ────霊格挿入完了。体格と霊格の適合作業開始。

 

 ────クラス別能力付与開始。

 

 ────全英霊の情報及び現代までの必要情報挿入開始。

 

 ────別領域保存完了。クラス別能力付与終了。スキル『聖人』……聖骸布の作製を選択。

 

 ────適合作業終了。

 

 ────必要情報挿入完了。

 

 ────適合作業終了。

 

 ────全工程完了。

 

 

 

 ────サーヴァントクラス、『裁定者(ルーラー)』。現界完了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――そして、死都となった村で、元凶となる肉体を乗っ取られた少女が討滅された直後、『彼女』は目覚めた。

 

 「五感の獲得、意識の交換、生命視点の矮小翻訳────」

 

 彼女の『姉』に奪われた金糸のような髪は、腰よりも長い長髪に戻り。

 機械のような無表情さを象徴する一本に閉じられた口は、感慨の深い笑みへと変わる。

 

 「────ふむ、こんなところか。少々不自由だが、この窮屈さも心地好い」

 

 金と白を基調としたドレスを纏った後継の姫の身体を借りて、大いなる意志が降臨する。

 

 「ざわめきに心が弾む。頬を撫でる風すら愛おしい。これでは足取りも軽くなるというもの」

 

 末端ではなく大本。

 真祖とは本来星の出力端子、代弁者故に。

 

 「済まぬな幼き姫よ。この器、しばし借りるぞ」

 

 では、何故『彼女』は目覚めたのか?

 問うまでもない。

 

 「懐かしいな。肉を持つ以前では、何時地表(はだ)を裂かれるのかとあれほど戦々恐々としていたが、今となっては強く惹かれる。そなたの引力というヤツか、離れていても感じるぞ」

 

 対抗する手段がそれこそ『彼女』しか居ないというだけの話。

 しかし、ヒトとしての器を持ったが故に、その目的は歪曲し、外敵に対しての感情は反転する。

 

 「雌はより強い雄に惹かれるというが……フフッ、今や(ソラ)となったそなた相手に出来ることは限られるが────悪くない。折角人型の器を得たのだ、女を疼かせた責任というモノをとって貰わねばな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、考えうる限り動く可能性のある問題は殆どが発生した。

 その異常に世界は混乱するだろう。

 下手をすれば滅びが不可避だ。

 当然だろう。

 

 では────一体何が悪いのか? 

 コレまた問うまでもない。

 

 

 

 

 「────今征くぞ、湖の愛し子よ」

 

 大体ランスロットのせいである。

 

 

 




あらや「イカン」
がいや「価値観変わるわー」
聖杯くん「アカン」
おると「ZZZZ」

という事でカオスにしてみました。
反省も後悔もしていない。
例えAUOに神風魔法少女がディスられようとも!

ちなみにこの後オリキャラ、及び複数の原作キャラに対する設定追加が行われますのでご注意を。



~第六魔法(バグ発生)~

第六法・求道太極(レベルを上げて物理で殴れ) 
ランク:-
種別:魔法
レンジ:0
最大捕捉:1人
 己の願った法則・世界を自分の内側に永久展開する事で、自身単体でなら世界法則から自由になり、世界法則を覆すことも可能な、謂わば「歩くもう一つの根源」。人間大の宇宙そのものへと変質する魔法。
 宇宙という超高密度の肉体は、吹き飛ぶ肉片がどれだけ僅かな質量だろうと神の欠片で、宇宙の欠片。 血の一滴でも天体に匹敵する、在り方としては個の究極といえる存在。
 故に人間の形をしてはいるが、人間なら死ぬような傷でも単純な耐久力で死ぬことは無い。
『異形の毒』が最強の矛なら、この魔法は戦闘における最強の盾。
 また内在宇宙にランスロットその気なら斬った者はその魂がランスロットの宇宙に取り込まれ、従僕する。尚、取り込めば取り込むほどランスロットの質量は増大する。
 従僕し、かつ霊体で何らかの形で物質界に干渉可能ならランスロットの意思で現界も可能。

 もしランスロットが世界を変質、世界を塗り替える方向性の願いを持っていたら、その願い通りに世界が改変されていた。今作における第六法とは「根源化」と言える。
 本来なら新たな根源として流れ出る力を全て自身という内側に向けているのでその強度はお察し。
 彼に挑むことは即ち一つの“宇宙”そのものを相手取るということであり、対人、対軍、対国、対城、対神、対星宝具に至るまでほぼ全ての攻撃を無効という、無敵とも言える防御力を発揮する。
 事象改変や因果を操る大権能を行使しても、純粋に質量が違うため本人が了承しないものは一切を捻じ伏せる。
 云わば小石程度の引力で星を動かそうとしているようなものである。

 一方で世界という特性上、乖離剣エアや破壊神の手翳のような世界を傷付ける類の対界宝具にだけは相性が悪い。
 仮に乖離剣の一撃をモロに食らえば傷こそ負わないがこの太極の具現は崩れ、一時的に彼は人の身に戻るだろう。
 その時こそ、彼を打倒する唯一の機会である。
 
 元ネタは『神座万象シリーズ』の求道神を型月世界に上手いこと適用したもの。


修正or加筆点は随時修正します。
返信出来ないかもですが、感想待ってまする(*´ω`*)



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