DM背景ストーリー 短編集   作:ナエゴン

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観測世界と「裏」の世界

 未来王と新世界王の激突…未来王が13の王の力を開放した事で、決着は間もなく訪れるだろう。それは同時に、後に「王来大戦」と呼ばれるこの戦いの終幕も意味する事になる。

 

王来大戦では龍魂珠の影響により、過去や異世界がこの世界と繋がってしまった。おかげで今、世界に溢れる力は混沌としたものになっている。そう、こうして私と君が話せるほとに。

 

 私が誰かって?そんな事はどうでもいいんだよ。私は、ただ君に興味を持っているんだ。少し、お話をしようじゃないか。

 

 いやしかし、龍魂珠の差し向けたディスペクター達は派手に暴れたものだね。特に興味深いのは《禁時混成王》とか言われてたやつだ。中でも"王の遺産"の暴走と融合、イデア・フェニックスと覇王の降臨には流石の私も少々驚かされたよ。

 

 

 ──さて、君はこの一連の事件に違和感を抱かなかったかい?

 

「何故自分が知っている超獣ばかりが登場するのか」

 

「何故自分が知っている世界線ばかりが登場するのか」

 

そして極めつけは、「何故『勝利王』と『熱血王』が2体とも超獣王来烈伝に記されているのか」

 

 知っているだろうが、平行世界なんてものは無数に存在するんだ。それなのに何故、君が知っている、数えるほどしかない世界から選ばれているのか。

 

念の為言っておくと、「ガロウズと和解したガイアールがいる世界」と「ガイギンガがいる世界」はどちらも1つしかない。何故そんなピンポイントな世界が選ばれたのか。

 

 

 

 気付いたかな?そう、この世界は特異点なんだ。歴史を辿れば途中で世界が変わっているように見えても、その実その歴史に含まれる全ての世界は1つの線に含まれるような、そんな世界。

 

「ガロウズと和解したガイアールがいる世界」と「ガイギンガがいる世界」は完全に別の世界だが、実際それらは1つの線の上に乗っている。「ドギラゴンが侵略の力に目覚めた世界」や「オラクルが支配し個性を必要としなくなった世界」も同じだ。君が見てきた世界は全て、1つの線の一部なんだ。

 

この線こそが特異点…特異世界線とでも言うべきだろうか?ともかくこれこそ、君達「観測者」が見ている世界なんだよ。観測者の為に作られ選ばれた、特別な世界。

 

 

 別にこれが作り物で偽物の世界って言いたいんじゃない。ただ、君達の見ている世界とは全く違うものも、少しは見せてあげようかと思ってね。

 

観測者の為に作られた世界とは前提も道理も異なる、言わば「裏」の世界を覗いてみようか。

 

ハハ。興味津々なようだね。知的好奇心を満たすのは良い事だ。

 

 

──今日のテーマは、知識への欲求。




※作中における"王の遺産"とは最終魔導具…つまり《カタストロフィー》を名に持つ5つの進化クロスギアを指すのですが、これは公式設定ではないことにご留意ください。
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