稲妻の料理は毒舌な少女達と共に   作:初見さん

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 二話目です。


小悪魔あこちゃん?

「ましろが毒舌なんですけど」

「あこに言われても……」

「同じラヴィアンローズに惹かれ合った物同士分かることがあるだろ。あこちゃん」

「光や人間同士は協力とかするけど、闇と闇は共存しないんだよ? 強きものが勝つからね」

「何まともな事言ってんの?」

「フッフッフッ、我が闇の力の方がかのラヴィアンローズよりもかく……下?」

「格上な。下になってどうすんだよ」

「流石竜兄助かるよ」

「急に素に戻ってんだけど」

 

 漫才会話って誰に需要あんの? どうも、学ランのポケット漁ってたら昨日1人でタコパした時に使っていたタコが出てきたので朝からタコワサ作って遅刻した雷狼竜です。

 今はお笑いの頂点を目指す予定の(本来は演奏の頂点です)Roselia(ロゼリア)(ガールズバンド名)の宇田川(うだがわ)あこさん(ドラム担当)とお喋りしてます。

 あこちゃんは羽丘の高校1年で、紫色の髪をしたロリです。ましろより身長低いしね。ましろとは厨二病(闇系か邪気眼系か忘れた)仲間である。本人は世界で2番目に上手いドラムと言っているが、安心しろ。俺の感覚からしたらお前がNo. 1だ(No.2はましろの親友二葉(ふたば)つくしだと思う)。

()が多すぎて何を言ってるか分からないかもしれないけど、複雑な数式よりはマシです。我慢して。どうぞ。

 因みに彼女とはましろ経由で知り合いました。今も仲良いです。ほぼあこちゃんが人懐っこいのもあるけど。俺の事は『竜兄(たつにい)』って呼んでくれる。本来は『りゅう兄』なんだろうけど呼びずらいから『たつ兄』って呼んでくれてるらしい。

 余談だけど、あこちゃんのお姉さんはRoseliaのライバルAfterglowのドラム担当らしいです。でも、たまに羽丘の王子様があこの本当の姉だとか噂流れてるよ。儚いね。

 

「というか何で竜兄があこの教室にいるの?」

「そりゃ、反省文書くからに決まってるだろ」

「なにそれあこ関係ないじゃん」

「ましろの毒舌をどうにかして下さい」

「あこも考えてるから反省文高速で書くの止めようよ。ってか、なにやったの?」

「遅刻です」

「また遅刻したの? 今度はどうして……」

「学ランのポケットにタコ入ってたからタコワサ作って食って二度寝したら遅刻した」

「ごめんあこ竜兄が何言ってるのかわかんない」

「これで12回目の遅刻だチクショウ」

「自業なんちゃらって知ってる?」

「自業自得です。その通りです」

 

 年下に怒られてます。

 

「……話戻すとだ、ましろが反抗期なんだ」

「ましろは別に竜兄の事嫌ってないと思うけど」

「毒吐かれんのに?」

「あこが思うに、ましろは闇魔法の代償で人格が変わっているだけだと思う。その代償を払えるのは雷狼竜ただ1人だけ……さぁ、魔女の力に叛逆する愚かで、勇敢な人間の物語を伝えましょう」

「待って、お前あこじゃないな何者だ」

「フッフッフッ、我が名はあこ姫! 爆裂魔法の……あ、違う、闇魔法の使い手であり闇の力でなんかこう、アレするもの!」

「あこちゃんだった」

「エクスプロージョン!」

「爆裂、爆裂……あ、明日カツオ炙ろう」

「急に献立組むのやめない?」

 

 あこちゃんこそ爆裂魔法はやめてね。教室が滅ぶよ。そして急に出てきたあこちゃんの少○病感。あれ良い曲だよね。

 

「……本当の事を言うとね、ましろはちょっと竜兄に対して素直になれないだけだよ。りんりんの本から言うとツンデレってやつだね。『足を舐めなさい』とか言うやつ」

「あの人なんて本読ませてんだ、あこちゃん、その知識は忘れよう。誰も報われない」

「みんな死ぬしかないの?」

「やめろぉ!」

 

 そんな漫才を繰り広げる俺たち。その証拠にあこもかなりにやけながら俺と会話している。あ、あこちゃんと同じバンドメンバーの白金燐子(しろかねりんこ)は後で悔い改めさせます

 

「まぁ、ましろをなんとか出来るのは竜兄だけだよ。頑張って!」

「……そうは言ってもな……」

「じゃああこがおまじないしてあげようか? 結構効くんだよ、闇の力って」

「知ってるけどそれやられたら人間に戻ってこれない」

「雷狼竜の名前の時点でもう人間じゃない気がするよ?」

「確かにな」

 

 そう言って俺は笑う。そしてあこに一言、頼むわと言ってみた。

 

「それじゃあ竜兄、手の甲を出して!」

「……こうか? 甲だけに」

「黙ろうね」

「あこちゃん? ねぇ今なんて言ったの?」

「……すぅ……はぁ……よし!」

「良くねぇよ」

 

 あこちゃんもまさかのましろサイドとか笑えないんですけど、そう俺が思った瞬間、俺の手の甲にあこちゃんが顔を近づけて……

 

「……んっ」

「……え?」

 

 自分の唇を俺の手の甲に付けたのだった。

 

「……これで、大丈夫だよ。闇の契約は完了した」

「え? あこちゃん?」

「……ましろをどうにかするおまじないって言ったよね……あれ、半分嘘」

「……どういう……事だ」

「ましろとは仲良くして欲しいけど、それは友達として。だって、あこは竜兄が恋人になるの待ってるくらい大好きだって事だから!」

「……はぁ!?」

「「「「「おめでとう!!」」」」」

「誰だお前ら!?」

 

 あこの渾身の一言とイタズラな最高に可愛い笑顔を教室で食らった俺は羽丘で外堀を埋められたのかもしれない。

 ましろ、毒舌のお前もやばいけど、この隠れサディスティック小悪魔の方もヤバいぞ。

 

「……え? マジで?」

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