カンピオーネ!魔王と魔王   作:hirotwo

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まず、投稿遅れてすいません。m(__)m

気がつけば最終投稿から約一ヶ月が過ぎていました。

いくらなんでも遅すぎですよね。

今回はバトルは、一切なしです。
一応オリキャラが出てきます。


第三話 二人の魔王の憂鬱

「「はぁ~」」

 

竜也と護堂は、二人そろってため息をついた。 ため息の理由は大体が一緒だった。

 

ただ護堂だけは、妹である゛静花から、ななぜイ タリアに行っていたのかしつこく理由を聞かれた らしい。

 

(適当な理由をイタリアに行く前に言っとけばい いだけだろ)

 

竜也と護堂の共通の理由は、あの決闘の後に渡さ れた。゛ゴルゴネイオン″である。

 

あの時に、もちろん竜也は、受け取りに反対した のだが(もちろんイタリアには、『剣の王』と呼 ばれているカンピオーネがいることを知っていた からだ)しかしそんな思惑は、無駄だった。

 

「『剣の王』サルバレート卿は、今誰かさんと決 闘して、療養中なのよね。」とエリカは言った。

 

「はぁ?その誰かさんって誰だ?」 とその時、エリカがチラチラ視線を護堂に向けて いた。 その護堂はというと視線をやや左上に向けて泳が している。 これは、護堂が隠し事をしている時の態度だ。

 

「まさか、護堂か?」

 

「すまん、竜也 俺だよ。ドニと決闘したのは」

 

「………でどうするのこれ……?」

 

「とりあえず、俺達が預かるしかないだろ。」

 

ということで俺らがゴルゴネイオンを預かること になったのだ。

 

「「はぁ~」」

 

もう一度ため息がでた。

 

そこに、 「あの、すいません。草薙護堂という方は、い らっしゃいませんか?」

 

と、隣のクラスである6組(ちなみに、竜也と護 堂は5組である。)の゛万里谷 祐里″が尋ねて きた。

 

すると、一斉にクラスの男子(特に、三バカの一 人で巫女好きを公言している反町)がざわざわし 始めた耳をすますと「なんで、万里谷さんが護堂 を読んでいるんだ?」などと言う会話があちらこ ちらで始まった。ついでに負の感情を込めた目線 が護堂を刺す。しかし、にぶい二人が気づくわけ がなく二人はのんきに 「おい護堂呼ばれてるぞ」 「ん、あぁ、ちょっと行ってくるわ」 と話していた。

 

「あの…明日のお昼頃…ちょっとお時間いただい てもよろしいでしょうか…?」 と、もじもじしながら万里谷は、言った。

 

(うん、なんだか告白みたいだな) と思いつつ竜也は、二人を見ていた。 ついでに言うとクラスの男子(特に反町)は、殺 気だっていた。 そんなふ雰囲気に気づいていない護堂と万里谷の 話が終わり万里谷が去ろうとしたときに目があっ た。 万里谷は、ビクリと体を震わせ護堂の背に隠れ た。まるで、幼児が親の背中に身を隠すように だ。

 

(俺、そんなに怖いのかなぁ?)と一人落ち込ん だ竜也であった。

 

落ち込んでいると護堂が席に戻ってきた。

 

「どうしたんだ?竜也?」

 

「なんでもないよ。」

 

「?ならいいんだが。」

 

「で、万里谷さんは、なんて?」

 

「明日のお昼頃に、七雄神社に来てくれだと」

 

「ふーん」

 

(ちなみに明日は土曜日で学校は休みである)

 

と話していると

 

「護堂、貴様いつの間に、万里谷と親しくなった んだ!!」 と反町に言われた。 そこに、他の男子生徒も、入ってきて護堂は、質 問ぜめに合っていた。

 

(まあ、俺には関係ないし昼寝でもしようかな)

 

と思っていると

 

「あっ、そうだ竜也お前も来てくれだとよ」

 

「貴様もか、天地!!」

 

「いま、このタイミングでそれを言うのかよ!」

 

こうして俺は、護堂と三バカのどうでもいい争い に巻き込まれた。

 

(護堂め、後でひどい目にあわせてやる)

 

そう内心で決意した。

 

 

次の日の昼に竜也は、草薙家に護堂を迎えにい き、そのあと七雄神社に向かった。

 

「なぁ、護堂さっき静花ちゃんに『お兄ちゃんの ことを監視しといて下さい』って言われたんだが なんかしたのか?」

 

「いや、なぜか今日万里谷にあいにいくの知って たんだ。それで『最近、おじいちゃんに似てきた ね』って言われた。」

 

「あぁ、そういうことね。」 (もちろん、静花ちゃんに告げ口したの俺なんだ けどね。)

 

竜也は、昨日の仕返しを護堂の妹である静花に明 日護堂が万里谷に会いに行くと告げ口をすること で済ましていた。 つまり確信犯である。 落ち込んでいる護堂を尻目に目的地に向かってい ると七雄神社の前にある石段についた。

 

「何段あるんだよこの階段」

 

と愚痴りながら登りきった。

 

境内に入る護堂と竜也を迎えてくれたのは巫女装 束をみにまとった二人の美少女だった。 一人は、万里谷祐里だ。もう一人はなぜかどこか であったことがあるような気がする竜也であっ た。

 

竜也が思いだそうと考えていると 万里谷が

 

「よくいらして下さいました。草薙護堂様、天地 竜也様。御身をお呼び立てした無礼お許し下さ い。」

 

「私は、万里谷祐里と申します。こちらの方 は…」

 

「小暮舞と申します。」

 

(小暮舞……どこかで聞いたことがあるぞ…)

 

悩んでいる竜也の横で護堂は、

 

「ひとつ質問いいかな?」 と質問していた。

 

「なんでございましょう?」

 

「えっと、ここ万里谷さんと小暮さんしかいない の?」

 

「はい、ここには、今私ら二人しかおりません。 ですから、御身らの逆鱗に触れるようなことがあ ろうとも。罪は私ら二人のものとなります。」

 

「あの、万里谷さん?今変なこと言わなかった? 罪がどうとか」

 

「御身らのお怒りは私らごときを殺めたところで 収まるものではないと承知の上で申し上げます。 何卒、関わりのない民を踏み潰すようなまねは、 お慎みください。すべての咎は私たちにのみ帰す ものとご容赦ください。」

 

「俺達がなにをするって言うんだよ?誰が殺した りするか!」

 

と護堂がいった。

 

「……それは、つまり殺すだけでは飽きたらない と?」

 

どうやら、万里谷はすごく察しが悪そうだ。

 

「万里谷そう言うことじゃなくて護堂様は、そう いうことが嫌いだと言っているのだとおもうのだ けど」

 

どうやら小暮さんは察しがいいようだ

 

「そういうことだよ。万里谷。それとせめて様づ けよしてくれないか、俺達は同い年なんだしタメ 口でもいいだろ」

 

「わかりました」と小暮さん

 

「…困ります。身分も違いますし、それに第一男 性を呼び捨てなど」と万里谷

 

「身分って…俺は、そんなに大したやつじゃない ぞ。」

 

「わかりました。草薙……さん、天地……さん」

 

「では、私も、天地さんって呼んだほうがいいの かしら?」

 

「ん?どういうことだ?竜也?」

 

「いや、おれもわからん…」

 

「えぇ、覚えてくれてないの舞だよ。舞。」

 

「……舞……舞。あぁ、舞ちゃんか!!」

 

「そうだよ。さすがに高校生にもなって舞ちゃんなんて呼ばるなんてお思わなかったけどね」

 

「そこは、さんとちょっと勢いで…つい」

 

「まあ、いいや昔みたいに呼んでくれたしね、竜也くん」

 

「おい、竜也どういうことだ?」

 

「ん、あぁほら俺小学生のとき広島から引っ越してきたろその時の友達だよ。」

 

「よく、覚えてたな。お前」

 

「ん、俺もほとんど忘れてたよ。

でも、ほんとによく覚えてたな舞。」

 

「ま、まぁね。」

 

「でも、どうしたんだ舞?なんでお前がここに?」

 

「私の家系も少し特別でね。万里谷といっしょよ。」

 

「そうだったんだ。知らなかったよ。」

 

と竜也と舞が昔話にはなをさかしていると隣では、護堂と万里谷も話していた。

 

「草薙さん、頼んでいた ゴルゴネイオンをもってきていただけましたか?」

 

「あぁ、ゴルゴネイオンはこれな」

 

といいバックから黒曜石でできたようなメダルを万里谷にみした。

 

「これは…ひどく古い神格にまつわる聖印です。蛇神…いえもっと根源的な地母神。

このメダルは北アフリカで出土したのかもしれません。エジプト、アルジェリアその辺りのことが何となく思い浮かびます。」

 

「そうなのか護堂?」

 

「あぁ、エリカから聞いたことと酷似している」

 

「すごいな万里谷さんは」

 

「そりゃあ、祐里の霊視の精度は、日本でも一番だからね。」

 

しかし万里谷は、護堂に問いかけていた。

 

「これは、私の見立てではまつろわぬ神の神具です。カンピオーネであるあなたが気づかないはずはありませんよね?」

 

「…ん…まぁ…やっぱり神様がらみのヤバイものだよなぁ…」

 

「あなたは…この東京に禍つ神を呼び寄せるおつもりですか!?

地元住民の安全をなんだとお思いですか!」

 

「た、たぶんこれを欲しがっている神様は日本のいちも知らないはずだぞ」

 

「要らぬ危険を冒さないでくださいませ!」

「あなたは周囲への配慮が足りなすぎです!」

 

「なんか万里谷さん怖いな」

「私もあんな万里谷初めてみたわ…」

と竜也と舞は小声で話していた。

 

そんな二人はよそに万里谷による護堂への叱責は続いていた

 

「こんなに曰く有りげな神具を 愛人 にせがまれるまま祖国に持ち帰るだなんて―

ちょっと待て愛人って誰のことだよ。

おとぼけになられてもむだです。調査書に書かれていました。」

 

「失礼そこのお嬢さん護堂を愛するのも苛むのもオモチャにするのもこの私だけにゆるされた特権なのあなたごときがてを出していい人じゃないわ」

 

「エリカ!?なんでお前がここにいるんだよ!?」

 

「なんでって護堂に会いにきたのよ。」

そう言って護堂に抱きついてきた。

 

「ハレンチな」

 

「万里谷少し待て」

 

「エリカ本当は、ゴルゴネイオンがらみじゃないよな!?」

 

「……護堂にしては鋭いわね」

 

「まさか……」

 

「もちろんまつろわぬ神よ。」

 

もはや万里谷はパニック状態である。

 

「おい、エリカその神の名前わかるのか?」

 

「それがわからないのよ。竜也。

でも、えっと、万里谷さんだったかしら?

このメダリオンを霊視してみてくれる?」

そう言ってゴルゴネイオンを万里谷に渡した。

 

万里谷はゴルゴネイオンを手に持ち霊視を始めた。

 

「夜の瞳と銀の髪を持つ幼き女神いえ幼いのではなくその位と齢を剥奪された女神故に小さくまつろわずそのまつろわぬ神霊の御名は」

 

「気づかれた!?」

 

「私が視ていることを逆に視られてしまいました。」

 

「まずいな人気のないところに移らないと」

 

「そうね、で肝心の神の御名は、わかったかしら?」

 

「……アテナです。」

 

「よりによってアテナだと護堂。ギリシア最大級の女神様のおこしだぜ」

 

また、憂鬱な種が増えた竜也と護堂であった。




再度お詫びを遅れてすいませんでした。

次回は、アテナ戦お楽しみに。

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