Bang Dream! ~時空の叫びと星の鼓動~ 作:ライノア
RIO SIDE
鋼慈『第七回戦、始め!』
理央「きんにく、バレットパンチ!」
強く地面を蹴ったきんにくは一気に間合いを詰めてバレットパンチを叩き込む。
ゆり「アクアブレイク!!」
ラグラージは水を
きんにく『ぐおぉっ...!?』
理央「怯むな!腕を抑えながらしっぺ返しだ!!」
きんにくは殴り飛ばされる前に上側の両腕でラグラージが突き出した腕を抑えながら、しっぺ返しによる上段蹴りで受けたダメージを二倍にして返す。
ゆり「もう一度アクアブレイクよ!」
ラグラージ『ふんッ!!』
だが、ラグラージは一歩も動かずに間一髪で攻撃を
理央「しっぺ返しだ!!」
やられたダメージは更に二倍にして返す。
頭突きと拳が激しく打つかり合い、二匹は大きく後退する。
ラグラージ『今のは良い攻撃であったぞ...きんにくとやら。我が戦友の一体、ミルタンクとの互角の勝負は見事であった。だが!この我に到底及ばぬぞ!!』
きんにく『どんなバトルに負けても、負けそうになっても最善を尽くす。それが俺達の流儀ってやつよ』
ラグラージ『ふん、ならば証明してみせよ。貴様らがどれほど我らを圧倒出来る実力であるのかを!!』
理央「岩
発動した岩雪崩がラグラージに向かって降り注ぐ。
ラグラージ『それで我の気を
ラグラージは1tもの岩石を運搬する程の腕力で降り注ぐ岩石を両腕で受け止め、そのまま投げ返す。
その次も岩石を受け止めて投げ返すの繰り返し。
まるでカイリキーがイシツブテ合戦をやっている光景を
理央「爆裂ピストル!!」
ゆり「受け止めて背後に回って!」
その隙を狙って爆裂キャノンの溜めなし版『爆裂ピストル』で対抗しようとした瞬間、ラグラージがきんにくの攻撃を受け止めた。
そのまま頭頂部を抑えつつ180度回転させて背後に回り、片手に持っていた何かをきんにくの頭頂部目掛けて何かを叩き付ける。
手に持っていたのは、既に拾っていたと思われる岩雪崩の破片。
ゆりはこれ以上隙は与えないと見て、ラグラージにとある補助技を出してきた。
ゆり「さっきのお返しよ。
理央「なっ...!?」
きんにく『なっ、何だ!?急に、眠気が...!?』
セロ距離で口から放った薄桃色の泡が弾けたことで戦況が大きくひっくり返る。
眠気に襲われたきんにくが、今でも視界がぼやけてしまいそうなくらいに足の安定が崩れそうになっていた。
ゆり「これで終わりよ。大地の力!」
理央「...最善は尽くしてやる!きんにく、眠気を覚ましながら岩雪崩だ!!」
両目を
俺が声量を少し大きくしながら言うと、きんにくは頬をパチンと叩いて眠気を一時的に覚まし、振り下げた残りの両腕で岩雪崩をラグラージの頭上から降らせる。
同時にきんにくの足元に到達した亀裂が爆発した。
時間が少し経過し、ドローンロトムが状況を確認する。
ラグラージが積まれた岩から出てきて平然としていたのに対し、きんにくはうつ伏せになって倒れていた。
NO SIDE
ドローンロトム『カイリキー、戦闘不能。ラグラージの勝利』
有咲「姉御がやられた!?やはりさっきのダメージが残ってたか...!」
たえ「これで両者一対一。
りみ「理央くん...」
りみは不安な声を漏らす。
本来なら応援する側は実姉であるゆりなのだが、同じバンド仲間である理央が
それを見て心配していた香澄が肩を置いて言った。
りみ「香澄ちゃん...?」
香澄「...大丈夫。りーくんは絶対に勝つよ」
理央「戻れきんにく。よく頑張った、ゆっくり休んでくれ...さぁ、これが最終ラウンドだ。頼むぞ、ガマロク!!」
モンスターボールから再度投入されたガマロク。ラグラージは興味深そうに内心で評価していた。
ラグラージ(此奴がパルデアチャンピオンのゲッコウガか。ゆりの情報によると、通常の個体とは違う何かを秘めているらしいが...恐らくメガシンカでもテラスタルでもない更なる力を隠し持っているに違いない。是非ともお手並み拝見したいものだ...!)
ガマロク(このラグラージ、きんにくの力を上回る程の実力は明白。だが、油断は禁物。此処で敵の威圧に翻弄されたままでは、理央殿に勝利を収める事は
ゆり「理央君。泣いても笑ってもこれが最後よ!」
理央「ああ。そっちもな!」
鋼慈『それでは最終戦...始め!!』
最終ラウンド前の掛け合いを終わらせ、両者一対一のゴングが鳴り始める。
RIO SIDE
理央「水手裏剣!」
ゆり「ミラーコート!」
ガマロクは水手裏剣を
ゆり「アクアブレイクで威力を上げて!」
アクアブレイクで両手に水を纏わせることで更に威力を倍増させ、通常より3.5倍くらいの大きさとなって投げ返された。
ガマロクに再度水手裏剣を指示して受け止めるも、威力が倍増した分こっちが不利だ。
影分身を身代わりにガマロクは地面に着地し、
再度アクアブレイクを仕掛けてくるが、腕を払い
ゆり「アクアブレイク!」
ラグラージ『ふんッ!!』
ガマロク『ぐぅっ...!?』
それでもラグラージは堂々としており、返しのアクアブレイクを鳩尾に打ち込む。
理央「ガマロク、影分身からの水手裏剣!成る
防御体制に入ったガマロクは大きく後退し、影分身でラグラージの周囲と視界を埋め尽くして水手裏剣を一斉に放つ。
ゆり「アクア・リフレクション!」
だが、さっきと同じ要領でミラーコートを纏った後にアクアブレイクを使用したことで、水の衣は虹色に色彩な輝きを施す鎧となる。
理央「吹雪!!」
本体を含めて暗闇を誘う視界に吹雪を放つも、完全な凍結には間に合わず、反射した水手裏剣に着弾して消滅。
広範囲に反射した水手裏剣が3.5倍の威力となってフィールド内に四方八方に拡散。
周囲を埋め尽くしていた分身達は次々に消滅し、本体だけが残るとゆりは続けて指示を下す。
ゆり「大地の力!」
理央「水手裏剣を亀裂に突き刺せ!」
地面に着地したガマロクの足元まで通過していく金色の亀裂に水手裏剣を突き刺すと爆発が発生し、ガマロクはそのまま接近する。
理央「極寒燕返し!!」
ゆり「アクアブレイク!!」
吹雪を纏った氷の刀によるガマロクの剣撃に対して、アクア・リフレクションを解除してアクアブレイクで迎え撃つラグラージ。
二倍となった反撃の一撃がガマロクを圧倒し、徐々に
罅割れた箇所を剣撃を行いながら吹雪で修復するが、その箇所を集中して打ち込まれてしまう。
修復が間に合わなかった氷の刀は完全に折れてしまった。
理央「燕返し!」
それでも俺は焦燥感に駆られずに燕返しを指示。
先ずは近距離でのアクアブレイクに対して、バク中で突き出した左腕に右脚を引っ掛ける。
そして折れた氷の刃を逆手で持ちながら地面に突き刺し、裏面を押して回転に繋げるためのバネにする。
ラリアットをかます様に右フック。右腕からのアクアブレイクを少し前に出る様に空中回避して腹部に中段蹴りを繰り出す。
最後に上段蹴りを
理央「水手裏剣!」
ゆり「アクアブレイク!!」
水タイプの技が同時に打つかりあって水
恐らく欠伸を仕掛けてくるようだが、二度も同じ手を食らうつもりはない。
ガマロクは地面に突き刺した水手裏剣でラグラージを一時的に
理央「ガマロク、影分身!そして其処から最大パワーで吹雪だ!」
影分身から前より最大の威力に引き出した猛烈な吹雪で更にラグラージを牽制させようとする。
ゆり「そうはさせないわ。ミラーコートで跳ね返しちゃって!」
だが、ミラーコートを発動したラグラージは、最大限に放った吹雪をいとも
理央「吹雪には吹雪で対抗だ!!」
それでも二倍の威力で反射された吹雪を、再び吹雪で対抗するガマロク。
吹雪による寒さが俺達だけでなく、観客席にも
あまりの寒さに身震いしそうにもなった俺は気合で振り切り、クロスアームブロックで視界を守りながらガマロクに指示を下した。
理央「そのまま押し切りながら影分身!」
ガマロクの左右には数十体の分身が並び立つ。
理央「水手裏剣でラグラージの周りを囲みながら牽制。吹雪で本体に加勢して威力を上乗せしろ!」
本体のガマロクの指示で分身達は加勢して吹雪の威力を上乗せし、ラグラージが跳ね返そうとしていた吹雪をギリギリで押し切る。
鋼慈『なんと理央選手。跳ね返された吹雪を影分身による吹雪で上乗せし、更に水手裏剣でラグラージを牽制!これは激しい攻防戦だァーーーーッ!!』
残りの分身達が周りを囲みながら水手裏剣を投げている間に、本体が分身達に吹雪による応戦を任せて振り上げた
回転を繰り返す度に周囲の空気が水手裏剣に向かって集まり始め、通常よりも約十倍の大きさとなっていた。
理央「これで最後だあああぁぁぁぁーーーーッ!!!!」
ガマロク『巨大、水手裏剣ッ!!!!』
巨大水手裏剣をラグラージ目掛けて投げ付けた。
吹雪の影響で地面の辺り一面が雪で埋もれており、まさに銀世界そのものだった。
分身達が消滅し、ガマロクは着地する。
白い霧が晴れようとしている中、俺とガマロクは荒れた息を整える。
ゆり「...大地の力!!」
理央「ッ!?」
これでラグラージは戦闘不能になったかと思えたが、黄金の光が別の方向からガマロクの足元に到達し爆発。
ダメージを受けたガマロクは、直ぐに戦闘態勢を整える。
其処には更なる壁が俺達を待ち受けていた。それは白い霧から抜け出したラグラージ。
これほどのダメージを受けても倒れぬ屈強な姿に、俺は目を丸くして驚く。
ガマロク『何と...!』
理央「嘘、だろ...!?」
ゆり「間一髪だったわ。あの巨大な水手裏剣をミラーコートで地面に跳ね返していなかったら、ラグラージは戦闘不能になってた」
ゆりはラグラージにミラーコートをそのまま跳ね返すのではなく、敢えて地面に突き刺す形で跳ね返していたのだ。
ラグラージ『今のは少し効いたぞ。だが、その程度の差では我を打ち倒すことなど出来ぬわッ!!』
ゆり「今度はこっちの番ね、私達も少し本気を出すわ。ラグラージ、アクア・リフレクション!」
理央「燕返し!」
アクア・リフレクションを再度発動させたラグラージ。
ガマロクは燕返しによる格闘戦で迎え撃つが、全て
鋼慈『アクア・リフレクションに燕返し!だが、水の鎧がそれを容易にダメージを与えさせてはくれない!まさに全てを洗い流す滝のようだァーーーーッ!!』
『全てを洗い流す滝』...そうか、やっと分かったぞ。
アクア・リフレクションは水タイプの特殊技の威力を3.5倍に跳ね返す技じゃない。
『物理技をも受け流すカウンター技』なんだ!何で逸早く気付けなかったんだ。
視線をガマロクに戻すと、ラグラージはアクア・リフレクションを纏った状態で両腕を振るう。
ラグラージ『ふんッ!ふっ!はァッ!!』
ガマロク『ぐっ...!?』
苦戦に強いられているガマロクは、右脚による膝蹴りを繰り出す。
しかし、下顎もアクア・リフレクションによって受け流されているため、大したダメージにはならずに欠伸を封じることも出来なかった。
腹部に強い打撃を入れられ、軸足となった左脚を片腕で捕まってしまったガマロクとラクラージの視線が合う。
ゆり「欠伸!!」
理央「腕の手首に燕返しだ!!」
腹に強い衝撃を受けたことで吹雪を発動するための印が上手く結べない。
それを好機と
無数の欠伸の泡が通り過ぎていくと、そのまま距離を取りながら印を結んだ。
理央「あっぶねぇ...!もう一度吹雪だ!!」
ゆり「無駄よ。アクア・リフレクションを維持しつつ大地の力!」
吹雪で牽制させると同時にアクア・リクレクションをも凍結させようとしたが、ラグラージは両目をオレンジ色に光らせて大地の力を発動。
両足から通過してくる二つの橙色の光が、ガマロクの距離を取らざるを得なかった。
これではまともにダメージを与えられない。
理央「水手裏剣!」
ガマロク『はァッ!』
ゆり「もう一度大地の力よ!」
迫ってくる大地の力を水手裏剣を当てて相殺させてみせるが、再び発動した大地の力による黄金の光がガマロクを追尾する。
理央「ガマロク、大地の力を避けながらラグラージに突っ込め!」
ガマロクは大地の力を相殺せずにラグラージの足元までに誘導する様に接近。
ラグラージとの距離が間近となると、欠伸を華麗なアクロバティックで避けて大地の力を直撃させる。
更に燕返しで蹴りを入れて水手裏剣を投げる態勢に入った。
理央「水手裏剣!」
ゆり「そのまま跳ね返して!」
ラグラージ『ふんッ!ぬぅぅぅぅ...!はあぁぁぁぁッ!!!!』
跳ね返された水手裏剣はガマロクの巨大水手裏剣よりも大きく巨大化していき、そのまま直線を辿る。
理央「分身水手裏剣!!」
約数十人に分身してからの水手裏剣を一斉に放ち、巨大水手裏剣との激しい
ガマロク『ぐっ!?ぬうぅぅぅ...!!』
理央「負けるかぁッ...!!」
ゆり「チェックメイトよ。アクア・リフレクション...放出!!」
ラグラージはアクア・リフレクションを放出させることで巨大手裏剣を後押しする。
それも水御三家の究極技であるハイドロカノンを遥かに越える威力でだ。
全ての分身体を巻き添えに、ガマロクは反射した水手裏剣を喰らってしまう。
ガマロク『うっ、ぐぅ...!』
煙が晴れると、ガマロクが右腕を抑えながら左膝を突いていた。
受けたダメージは今でも限界を迎えようとしており、戦闘不能直前に近かった。
ガマロク『...まだ、まだ終われぬ。理央殿が諦めぬ限り、拙者達は何度でも立ち上がるでござる!!』
それでも、ガマロクは意地を張り通してでも倒れることを拒んだ。
ラグラージはその勇姿を、
強者としての生き様を確かめているのか、
有意に立ち上がったガマロクの姿を
鋼慈『何と、理央選手のゲッコウガ!あれほどのダメージを受けても、激流の如く立ち上がったァーーーーッ!!これぞ''しのびポケモン''の名に
ラグラージ『それで良い。それでこそ、我ら水御三家ポケモンの覚悟。水の様に耐え忍び、激流の如き苦難を乗り越えてきた。その
ガマロク『お褒めの言葉、感謝するでござる。されど、先程申した通り拙者もまだまだ未熟者。お主を倒し、更なる高みを目指すでござる!』
ラグラージ『良い心掛けだ。良かろう!此処からは正真正銘の真剣勝負と行こうぞ!』
ガマロクを強者と認めたラグラージは、ゆりの方を見て頷く。
ゆり「あれほどのダメージを受けても倒れないなんて...もう欠伸は通用しないようね。ラグラージ!」
ゆりはポケットから何かを取り出す。キーストーンが付いている緑色のリボンだ。
ゆり「進化を越えろ、メガシンカ!!」
キーストーンとラグラージ専用のキーストーン『ラグラージナイト』が共鳴。
ラグラージナイトとキーストーンから発した光の糸が結び付き、ラグラージは虹色の光に包まれる。
通常の姿を面影に、全体的に丸みを帯びたマッシブな見た目となる。
ラグラージは『メガラグラージ』にメガシンカを遂げたのだ。
鋼慈『ラグラージ、メガシンカしたァーーッ!!対する理央選手は何を使ってくるのでしょうか!?テラスタルか、それともZワザかァーーーーッ!?』
理央「悪いが、俺が使うのはテラスタルでも、Zワザでもない...ガマロク。俺達の本当の力を、ゆり達に見せてやろうぜ!」
ガマロク『無論、承知!』
俺は掛けていた眼鏡を外し、更に履いていた靴を左右に放り出して
そしてガマロクの分も翻訳しながら、ある口上を唱えた。
理央「
ガマロク「『繋がれし波長は極限の絆!』」
「『死傷不知たる刃の心!行くぞ、我らの...''絆変化''!!』」
纏われた水のベールが剥がれ、それが歯車の形に集約すると同時にガマロクはその姿を変えた。
頭部中心の突出部は赤に変色。
側面の突出部もクリーム色から黒に変色し、かつての相棒の尻尾を連想させる赤い稲妻が描かれた角の様な形状となる。
クリーム色の胸部は歯車。両
その姿はまるで、時を
これが、俺とガマロクが絆の力で変化した姿『リオゲッコウガ』だ。
鋼慈『何とゲッコウガ!理央選手の口上とともに姿を変えました!あれがパルデアチャンピオンの隠し持っていた力の一端なのかァーーーッ!?』
理央「もう小細工はなしだ。お互い全力でやり合おうぜ!!」
TO BE CONTINUED...
ゆりさんとの戦いは次回で決着です。
あなたが一番好きな御三家は?(炎タイプ編)
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リザードン
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バクフーン
-
バクフーン(ヒスイ)
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バシャーモ
-
ゴウカザル
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エンブオー
-
マフォクシー
-
ガオガエン
-
エースバーン
-
ラウドボーン