Bang Dream! ~時空の叫びと星の鼓動~   作:ライノア

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第三話:これでイチコロネ 後編 その1

RIO SIDE

 

~SPACE ライブステージ~

 

理央「お手並拝見。電撃(くちばし)!」

パッチャ『いちにさんっし!』

 

パッチャは助走を付けながら電撃を纏い、プテラに攻撃を当てるべく勢い良く飛び掛かる。

 

寿「かわしてアイアンヘッド!」

 

だが、そうはさせてくれずプテラは大きな翼を羽ばたかせながら攻撃を回避し、そのまま硬質化させた頭突きを繰り出す。

 

理央「アイアンテールで迎え撃て!」

パッチャ『はぁっ!』

 

パッチャの尻尾を硬質化させて面積を大きくする。

鋼技同士が打つかり合うと激しい金属音が鳴り響き、互いに後方へ下がる。

岩と氷を対策していたとはな。

 

寿「もう一度アイアンヘッドだ!」

理央「アイアンテールで床に大きく叩き付けてジャンプだ!」

 

二度目のアイアンヘッドを放つプテラに、パッチャにアイアンテールを指示して床に大きく叩き付けた反動で飛び上がる。

 

理央「ハイドロポンプ!」

寿「火炎放射」

 

口からオレンジの炎を噴き出すプテラと大量の水を激しい勢いで噴射するパッチャ。

互いの技が打つかり合うと蒸発し、辺りが蒸気霧で視界が覆われる。

命中率は下がるのは承知の上だが、止むを得ない。

 

理央「中央辺りにハイドロポンプだ!」

 

プテラは空中戦とは逆に地上戦には弱いポケモンだ。メガシンカを警戒して、このまま一気に(たた)み掛ける。

蒸気霧を貫通したハイドロポンプを中央辺りに打ちまくる。

蒸気霧が完全に晴れるとプテラはびしょぬれになっており、両翼(りょうよく)が地面に付いていた。

 

理央「電撃嘴!」

 

電撃嘴でプテラに向かって行く中、寿は冷静な眼差しを俺に向けながら指示を下す。

 

寿「...ストーンエッジ!」

理央「なっ...!?」

パッチャ『ぐうぅッ!?』

 

プテラが頭を床に叩き付けて出現した多数の岩でパッチャを大きく吹き飛ばす。

恐らくストーンエッジを覚えさせたのは地面に落とされた場合の攻撃手段。

だが、こっちにはあの技が残っている...!

 

パッチャ『なんの、これしき...!』

理央「よく耐えたパッチャ。雪雪崩(なだれ)!」

寿「!?」

 

暗雲から大きな氷塊(ひょうかい)がプテラを再び床下に打ち落とした。

 

 

 

 

NO SIDE

 

~控え室~

 

有咲「雪雪崩は相手に攻撃されると威力が倍になる技だ。後一発で一点は持って行ける...!」

蘭「一つ言っておくけど、兄さんは簡単に勝ちを譲らせない気でいるよ」

 

 

 

 

~SPACE ライブステージ~

 

理央「もう一発、雪雪崩!」

寿「戻れ、プテラ!」

 

二度目の雪雪崩でプテラを間一髪でボールに戻す寿。

プテラを仕留め損ねた氷塊が床下に直撃すると雪煙が舞い散る。完全に晴れると、別のモンスターボールを投入。

ボールから出したポケモンは、両肩に巨大な肩アーマーが付いている黄色い甲冑(かっちゅう)を身に包んだ赤い人型のポケモン。

顔は黒い(かぶと)で覆われており、後頭部には赤い炎を噴き出している。

 

理央『グレンアルマか...』

 

彼の出したポケモンに理央は驚かず、冷静にそのポケモンの名を呟いた。

 

 

 

 

~控え室~

 

モカ「あー、こーくん。早速アルくんを出して来たみたいだね〜」

 

モカが『アルくん』と呼ばれるポケモンの名を告げると、りみのスマホロトムが図鑑説明文を読み上げる。

 

『グレンアルマ 火の戦士ポケモン 炎 エスパータイプ 多くの武勲(ぶくん)を立てた戦士の鎧によって進化した姿。忠誠心の厚いポケモン』

理央『...戻れパッチャ!』

 

エスパー技は等倍だが、氷が入っているせいか炎技が効果抜群となっている。

理央はパッチャをボールに戻し、二体目のポケモンが格納されているモンスターボールを握り締める。

 

理央『スガレ、頼むぞ!』

???『ルガゥ!』

 

投入したのは四足歩行のオレンジの体毛を持つ凛々しいポケモン。

頭部には(とが)った岩の(たてがみ)、首元には同じく尖った岩が四つ付いている。

瞳はグリーンフラッシュの様に輝く翠色(すいしょく)

寿は黙然としながら見開く。それは控室に居た香澄以外の者達は驚く訳にもいかなかった。

 

 

 

 

~控え室~

 

つぐみ「あれってルガルガンだよね?姿は真昼っぽいけど色が全然違うし、頭の角みたいな物なんて本来付いてない筈…!」

香澄「りーくんは…黄昏(たそがれ)の姿のルガルガンを出したんだよ」

『''黄昏の姿''?』

『ルガルガン 黄昏の姿 狼ポケモン 岩タイプ イワンコが黄昏時の夕日を浴びて進化した姿。アローラではとても珍しく、気難しいため育てるのが非常に大変』

有咲「そんな姿があったのかよ…確かに岩タイプを持っているルガルガンは炎タイプのグレンアルマに効果は抜群だしな」

 

有咲が言い終えたタイミングで第二回戦の合図が鳴る。

 

 

 

 

~SPACE ライブステージ~

 

スタッフ『二回戦、始め!』

理央「先手必勝、アクセルロック!」

寿「ニトロチャージ!」

 

白いオーラを纏いながら間合いを詰めるスガレに、グレンアルマは全身に炎を纏いながらスピードを上げつつ背後に迫りながら突進を仕掛ける。

 

理央「大丈夫か?スガレ」

スガレ「ルガゥ!」

理央「よし、続けて行くぞ。岩石封じ!」

 

吹っ飛ばされたスガレは直ぐに体勢を立て直してグレンアルマを睨みながら翠色の目を赤く染め上げると、大きな岩を生成する。

 

寿「サイコキネシス!」

理央「そう来たか。だったら岩石封じに乗りながらアクセルロックだ!」

 

 

 

 

~控え室~

 

『!?』

有咲「岩石封じの上に乗るって...そんなのアリかよ!?」

香澄「確かに岩タイプの技は飛行ポケモンを地面に落とすのに有利だけど、小柄で素早いポケモンにとってはただの足場だよ」

りみ「香澄ちゃん...?」

有咲「いつもと雰囲気違うが、如何かしたのか?」

香澄「...ううん、何でもないよ」

 

いつもと雰囲気が違う香澄は有咲に指摘される中、念動で押し戻された岩石封じを足場にアクセルロックを発動させながらグレンアルマとの間合いを詰めるスガレ。

予想外の展開で、こんな戦法は見た事がないと控え室に居る全員の誰もが驚いた。

 

 

 

 

~SPACE ライブステージ~

 

寿「無駄だ。ニトロチャージで背後に回れ」

 

直前にグレンアルマが再びニトロチャージでスピードを上昇させながら背後に移動し右腕を振り上げる。

それを待っていたかの様に理央は口角を上げた。

 

理央「カウンター!」

寿「なっ...!?」

 

グレンアルマの右腕を尻尾で弾き、バク宙しながら尖った鬣でカウンターを決めるスガレ。

鬣だけではなく、尻尾も含めてグレンアルマを更に打ち上げる。

 

 

 

 

~控え室~

 

蘭「あのオレンジのルガルガン、真夜中の姿でしか使えないカウンターを覚えてるなんて....一体何者なの?」

香澄「...りーくんはキラキラドキドキの原点にもなった私の大事な義弟(おとうと)。でも、バトルの時になると凄い力を発揮する」

りみ「凄い力...?」

???(オレンジのルガルガンかぁ...。何か、『るん』ってきた!)

 

 

 

 

~SPACE ライブステージ~

 

理央「岩石封じ!」

 

スピードを落とすべく岩石封じを指示する。だが、相手はそう甘くななかった。

 

寿「竜の波動!」

 

寿の指示を受けたグレンアルマは両肩装甲を両腕に移動しながら合体させる事でキャノン砲の様な形状になり、砲身から放った竜を模したエネルギー波で岩石封じを全て相殺すると辺りに煙が発生。

少しずつ晴れていき、余裕そうなスガレに対してカウンターを二発喰らってもびくともしないグレンアルマ。

 

理央「もう少しやりたかったが、このままやり合っても拉致が開かない。戻れ、スガレ」

 

弱点技を持っている事を警戒したのか、理央は頷いたスガレをモンスターボールに戻す。

 

理央「もう一度頼むぞ。パッチャ!」

寿「戻れ、グレンアルマ。プテラ!」

 

再び化石ポケモンの二体が並び立ち、寿は遺伝子を思わせる謎の紋章が付いた七色の宝珠が埋め込まれている黒い腕輪型デバイスを取り出す。

 

理央「やはり来るか...!?」

寿「プテラ。メガシンカ!」

 

 

 

 

TO BE CONTINUED...

 

 

 




~理央のポケモン紹介~
パッチャ(パッチルドン)-
ICV:佐藤智恵
技:電撃嘴、雪雪崩、アイアンテール、ハイドロポンプ
特性:静電気
ガラル地方にて鳥の化石と首長の化石の二つを組み合わせて復元した化石ポケモン(カセキメラ)。
因みに緑のマフラーは理央に巻いてもらった物。

理央君がガールズバンドメンバーの中で敵対されそうな人物は...? ボーカル編(ポピパは除く)修正版

  • 美竹蘭
  • 湊友希那
  • 丸山彩
  • 弦巻こころ
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