愛とか勇気とか元気とかでコンクリートを破壊するのはリアル的に駄目だと思うの!! 作:デルタイオン
彼女は突然現れた。
最初の目撃情報は工場跡地だった。
彼女は襲う訳でもなく、ただこちらを監視していただけだった。
それに興味が湧くのは当たり前で、調べるのもまだ興味深い対象となった場合は仕方がなかった。
しかし、調べてわかったのは【存在しない】という事だった。
これには上層部にも報告が行き、新たな魔法少女が生まれたと歓喜していたが……その魔法少女は敵か味方かがわからなかった。
彼女は最初、怪人や怪獣を狙っている新たな自然発生の魔法少女だと思われた。
その強さ、不明な能力。しかしながら味方していると一目でわかるほどに働いてくれていた。
危険視する声は次第に少なくなり、尊敬する声が聞こえてきた……所だった。
魔法少女と怪人が戦っていた時。突如として魔法少女を攻撃し始めたのだ。
何故か?理由がわからない。
怪人や怪獣は悪だ。それだけで退治する理由になるかと言われたら……なる。
実際問題。怪人や怪獣はその存在自体が悪なのだ。
有害物質を撒き散らす奴等はそれを兵器利用している。
存在しているだけでも地球にとって有害なのだ。
それを助ける事の意味する事はそれ即ち
壮大過ぎる話ではあるが、実際そうなので例え良い怪人、怪獣であろうと助ける理由が無い。感情が無い。思考が無い。
洗脳されているのはどちらか……残念な事に、魔法少女達は洗脳され、ファイターガールとして軍事利用されているに過ぎなかった。
上層部は悩んだ。
上層部の上層部……世界魔法少女保安委員会は特に……
そこで出した結論が【彼女が洗脳されている】という事。
それにより彼女は第三勢力が存在する事を意味する事となり、強大な存在へとなった。
そして……どちらとも敵対する関係になった彼女だが……彼女自信も。世界魔法少女保安委員会も……そして怪人も……
彼女の本当のバッグが如何なる者なのか……
神のみぞ知る。
―しかしながら、何故彼女は今回このようにして政府直轄の魔法少女達を動かせたのだろうか?―
まあ、簡単に言えば洗脳と言えど万能ではなく、思考制御してる訳ではないので反発する者が存在する。
彼女を助けてる存在が居るのだが、それはまた別の機会に……
さあ、現実に戻ろうか。
―第三勢力の遥風一菜視点―
のんびりとした雰囲気を醸し出している彼女は本当に奇怪な存在だろう。
日本の中心と言える東京。そこに200mを優に超える存在が居るというのに楽観的かつのんびりとした様子でその怪人を見ているのだから。
しかし、何故ここまで彼女は楽観的にこの物事を捉えているのか?
それは単純に
だからといって隙を作っているわけではない。
彼女は現在完全に周りから認知されず、攻撃が当たっても無傷という感じになっている。
それは彼女の力のほんの一部。
いつも首に付けているはずのチョーカーが見えない事から能力全開という事がわかる。
手加減は無しだ。
「そろそろ……だね♪」
チョーカーには思考制御として鎮圧剤を含む身体能力低下剤を混ぜた普通なら死亡しても可笑しくはない材料で作られた液体を体内に常時注射していたが、それが無くなるとどうなるのか?
彼女の抑えられていた本能が。男として戦闘をする事に対する本能が、解き放たれる。
手加減が出来ない状態。
純粋な力を純粋な本能で使う。人としてではなく。動物のオスとして……
戦いに身を置いた彼。遥風一菜は最高に高揚していた。
魔法少女のステッキもその感情により変化し、殺傷を目的としている事がわかる程に刃を研ぎ澄ましていた。
これは世界史に残る一大戦闘となるだろう。
電波塔の上にはもうなにも居なかった。
いやぁ………やり過ぎだなこれ(今更)
まあ、彼女のリミッターが外れて本能の存在が出てきましたね。
一体君は前世はなんだったんだ……?
俺書いてる時の記憶無いよ?本当に何者……?