ラブライブ! ~黒一点~   作:フチタカ

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第八話 恋のカタチ

 茫然自失。

 

 その四文字熟語を知識としては知っていたが、実際に体感することになるとは思わなかった。

 

 何一つ躊躇うことなく俺の逆鱗に触れるツバサに対して怒りを露わにした瞬間。前触れもなく抱きつかれてしまう。触れ合う肌はシルクのように滑らかで、そして暖かく。耳元にかかる吐息は身体が硬直してしまうほど扇情的。

 俺は彼女が離れるまでの間、思考することさえ許されず、ただただ呆けていた。

 

 言い訳をする訳ではないが、彼女に抱きつかれてなんとも思わない男はこの世にいないだろう。美人だから、アイドルだから。そんな陳腐な理由では表現しきれない何かがある。

 彼女の体温が、声が、匂いが。その全てが俺を包み込んで離さなかった。

 

 くそっ! なんだか負けた気分。

 俺はこんなに動揺してるというのにコイツは……。

 

「話を戻すけど、彼が止めた理由はそこにあるの。それも踏まえて、また返事を頂戴」

 

 本人は至って平気そうにウィンクを残すと、颯爽と去って行ってしまった。

 おそらく、何一つ思うことは無かったのだろう。

 

 彼女はただ、自分の素直な気持ちを言葉と行動に変えて示しただけ。

 ……それが分かるからこそ、俺は小さく歯を食いしばる。

 面倒な事になるかもしれない。

 

 未だ混乱する頭のなかで、俺はそう考えていた。

 

「……さん。海菜さん」

 

 あろうことか抱きつかれてしまった。

 あのトップアイドル、綺羅ツバサに。

 しかも、愛おしいとまで。

 

「海菜さん!」

 

 天才は天然とは違う。

 綺羅ツバサは、自身の紡ぐ言葉の意味を理解していないような人間ではない。思わせぶりな言葉を無意味に吐く女性じゃないことくらいよく分かる。だから、余計……。

 

 俯いて思考を巡らせる。

 そんな俺の脇腹に、強い痛みが走った。

 

「いってぇ!」

「海菜さん……」

「こ、ことり?」

 

 急な痛みに身を捩って顔をあげると、ことりが珍しく不機嫌そうな表情をしてこちらをジトッと見つめている。何度も呼びかけてくれたのに返事をしなかったからだろうか?

 俺は慌てて立ち上がった。

 

「ご、ごめん。ちょっとびっくりしてて」

「……仕方ないですよ~。ことりもびっくりしましたから」

「だよな! 急にA-RISEと会うことになるわ、一緒にライブするかなんて誘われるわ」

「はい。それに、海菜さんが綺羅ツバサさんにまで手を出してたなんて」

 

 うん。それは誤解だ、ことり。

 俺はあくまで君らの一番の味方で……。

 

 言い訳の言葉を紡ごうとするものの、不思議とうまく口が開かなかった。

 助けを求めようと顔を上げて他のメンバーの表情を伺う。

 

 まず穂乃果。

 彼女は真剣な表情で俺の瞳を見つめていた。おそらく、ツバサの残していった提案について一生懸命考えているのだろう。残念ながら、自分の幼なじみの怒りを収める気は全く無いようだ。

 その隣には海未が立ち、穂乃果同様考えに耽っている。

 なるほど、君ら二人は本当に俺のフォローとか考えてないんだね。

 

 諦めて視線を横へと滑らせると、凛がなんとも嬉しそうな笑顔で俺の方へ顔を向けた後、ツバサの出て行った扉の向こうを覗きこんでいる。横で花陽が、凛ちゃん、面白がっちゃだめだよ~とあたふたしているがチラチラとこちらに視線を送ってくるあたり、ツバサと俺の関係性に関してはかなり興味があるみたいだ。

 信じてくれ一年生。

 ほんとに何もないんだって。むしろ俺のほうが君らよりビックリしてて……。

 

 コツンコツン。

 

 唐突に床をローファーが叩く音が聞こえたと思うと、真姫が大きく溜息をつきながら部屋から出て行ってしまった。付き合いきれないわ。そんな心の声が聞こえてくる。

 

 ぐ……。

 なら、三年生組がカバーを!

 

 期待を込めて希を見ると、何故かビクッ身体を揺らした後、ぎこちない笑顔を浮かべた。若干涙目になっているようにも見えたが、判断がつくその前にクルリと身体を反転させて真姫の後を追って退室してしまう。

 そ、そりゃ真姫の様子も気になるけど、俺のフォローも!

 

 そんな内心の悲鳴を聞くものは誰も居ない。

 

 絵里はというと、静かに俺の目を見つめていた。

 明らかに一人、纏う空気の違う彼女に意識を集中させようとした、その時。

 

「古雪?」

 

 ガッ。

 

 そんな効果音が鳴ったのではないかと錯覚するくらい乱暴に、俺は制服の襟首を掴まれてしまう。そして、強引に振り回され、たたらを踏んで顔を上げた先に見慣れた女の子の顔が至近距離にあった。キスでもするのかといった距離感だが、あいにくと相手にそんな好意的な気持ちはないらしい。

 普段から赤みがかった瞳をしている彼女、矢澤にこは両目を血走らせて襟首を離し、今度は俺の胸ぐらを掴んでガックンガックン揺らす。

 ちょ、頼むからやめてくれ、ただでさえ頭のなかがごちゃごちゃしてるのに。

 

「アンタは、アンタはあぁ!」

「に、にこ! ご、ごめん! 分かったから……」

「A-RISEと知りあうだけじゃ飽きたらず、にこの憧れのツバサに手を……ずっと前からファンだったのに!」

 

 ひえぇ!

 ファンの恨みこえぇ!!

 

 ジャニーズの誰かと噂になった女優が恨まれたり、アイドルの彼氏がファンにバッシングを受けるというのはよくある話だが、まさか自分が対象になるとは思いもしなかった。しかも既知の仲に胸倉掴まれて罵声を浴びることになるとは。

 

 俺はとりあえずひたすらに謝りながら、にこを振り払う。

 彼女は肩で息をしながら、食い殺さんばかりの勢いでこちらを睨んできていた。

 

 ヤバイ!

 

 俺はそう判断して、逃げるべく踵を返し……。

 

「海菜さん?」

 

 ぽん。

 と、不自然なほどに優しく肩に手が置かれる。

 

 ふむ。捕まった。

 

「どこに行くんですか~?」

 

 愛くるしい笑顔を浮かべることりに、精一杯の愛想笑いを返しながら俺は……。

 

 

 

 考えるのを、辞めた。

 

 

***

 

「にこ、そのくらいにしておきなさい」

 

 結局あの後、引きずられるままにいつもの練習場所に辿り着いた俺は、永遠に続くかと思われる拷問を受けていた。にこに執拗に脳みそを揺らされ、ことりにチクリと小言を言われ、凛に笑われる。にこに罵倒されたかと思うと、ことりに耳元で再び小言を。横を見るとなんとも嬉しそうに凛がにゃーと鳴いた。

 見かねた絵里が注意を促す。

 

「まったく、聞きたいことはまだまだあるんだからね!?」

「今はそんな話よりも大事な事があるでしょう?」

「そうだけど……」

 

 にこは不服そうに俺の胸ぐらから手を離した。

 ことりは一応気が済んだのか、そっと俺から距離を取る。

 

「え~、もうちょっと続けて欲しいにゃ」

「凛。君なぁ。……」

「にゃああああ! 目が回るにゃー!」

 

 今までの鬱憤を生意気な後輩で発散する。

 と、絵里に海菜もそろそろまじめに話を聞きなさいと諌められてしまった。

 

「でも、びっくりしたよね。海菜さんとツバサさんもそうだけど」

「そうよ。なんで絵里はそんなに冷静なわけ?」

 

 穂乃果の言葉に同意を示すにこ。

 もともと絵里はμ’sの中では冷静な部類ではあるので、別段おかしい事はないと思うが、どうやらにこはそうは思っていないらしい。怪訝そうに絵里を見る。彼女は別段何も思っていないかのような表情でその視線を受け止めた。

 

「別に、海菜がいつの間にか女の子を引っ掛けてくるのはこれが初めてではないし」

「君、もうちょっと言い方あるんじゃないの?」

「事実よ。それにしても、海菜、気を抜いてたでしょう? ちゃんと『演技』はしていたのかしら」

「それは……でも、さすがにこの展開は予想してなくて」

 

 俺達の会話を聞いて、他のメンバー達は一斉に首をかしげた。

 まぁ、別に知られて困るようなことでもないが、かと言っていちいち説明するのも面倒なので俺は強引に話を戻す。

 

「で、A-RISEと同じ会場で予選を戦うかって話だけど……。あと、断っておくけど、ツバサとは何もないからな」

 

 さすがに一同も表情を引き締めた。

 端っこで希が胸を撫で下ろす。

 

 が、残念ながら俺はそこまで気を回すことが出来ていなかった。

 

 俺の言葉に、穂乃果が代表して答える。

 

「海菜さんの心配事は、さっきツバサさんが言った通りで大丈夫ですか?」

「あぁ。間違いないよ。なんだかシャクだけど」

 

 恐ろしいくらい正確に、尚且つ、その思考を生み出した背景まで見抜いて見せた天才の顔を思い出しながら頷く。俺自身、基本的に頭の回転は早いほうだが、仮に俺が彼女の立場だったとしてあそこまで見通せるかと考えると、間違いなく無理だろう。

 くやしく、そして寂しい。

 俺は素直にそう感じていた。分かっていたこととはいえ、才能の差とはこれ程のものか。

 

 絵里がそっと俺に寄り添って、軽く背中を叩く。

 俺は出来る限りの笑顔を返して、頷いた。

 

「才能の差、大敗の危険、他人の評価。色んな要素が、君たちに対して良くない作用をもたらす危険が大きい。それはまず間違いないと思うんだ」

 

 幸か不幸か、ツバサのお陰で口にすることが出来た危惧。

 起こりうる可能性。

 

 しかし、それを突き付けられて尚、穂乃果の瞳は輝いていた。

 

「はい! でも、私達がA-RISEに勝つにはその苦難を乗り越えなきゃダメだって考えてるんですよね?」

「……少なくとも、俺はそう思ってる。でも、やり方は人それぞれだし、正解は一つじゃない。だから、俺に意見を合わせる必要は」

「分かりました! 一緒にライブすることにします!」

「いや、君、俺の話聞いてた?」

 

 ガッツポーズを見せたかと思うと、何一つ迷いなく言い切る穂乃果。

 いや、だから、俺の今の話は……。

 

 しかし、唖然としているのは俺だけだった。

 他のメンバーも、特に気負う様子も見せず彼女の決意に頷きを返している。

 

 一体、なぜだ。

 

 俺は彼女たちの考えが読めず、ただただ呆けて穂乃果の顔を見つめた。もしかして、俺の意図が正しく伝わってないのだろうか? たしかに、元々余計なところにまで気を回してしまう性格でもあるし、自分がいつも正しい思考過程を通るような人間でないことも重々承知している。

 しかし、俺なりにリスクは説明し尽くした、そして、挑戦することが正しいとは限らないとも明言した。なのにどうして?

 

 仮に、俺に対する信頼だとしたらそれは良くない。

 

 本当に方法が一つだけなら例え意見が食い違おうと、俺は俺の意見を通そうと躍起になるだろう。

 俺が引いたのは、意見を置くだけに留めたのは本当の正解が分からないからで……。

 

 

 しかし、そんなものは彼女らにとっては余計なお世話だったようだ。

 

 穂乃果は元気よく理由を紡ぐ。

 

 

 

「だって、凄く楽しいと思うんです!!」

 

 

 

 眩しい。

 ひたすらに眩しいその笑顔。

 

「楽しい?」

「はい!」

 

 そっと、絵里が俺の制服の袖を掴んだ。

 それが意図する意味が俺には分からなかったけれど……。

 

「A-RISEなんていう、凄い方達と踊る機会なんてもうないと思うんです。私達は、ラブライブに出たい! ツバサさん達にも勝ちたい! でも、同時に、誰よりも踊ることを楽しんでいたいんです!」

「……」

「きっと、そうすれば! お客さんも……海菜さんも喜んで見てくれると思うから」

 

 言い切った。

 

 なるほど、魅力的だ。

 知っていたはずなのに、何度も再確認させられる。

 

 それと同時に、俺の中に渦巻いていた心配事や危惧が雲散霧消していくのを感じた。

 彼女の笑顔には根拠はないし、確証もない。でも、不思議とこの子たちなら大丈夫だと言い切れる何かがある。だからこそ、俺は……。

 

 

「あぁ。頑張れよ!」

 

「はいっ!」

 

 

 彼女を信じよう。

 そう決めた。

 

 

***

 

「ふんふーん♪」

 

 スタジオ内に、音程が恐ろしいほど狂わない鼻歌が響きわたっていた。鼻歌くらい適当にすればいいのに、と内心呆れとも関心ともつかない感想を持つが相手は天才。自身の分野においてはすべからく完璧でなくてはならないのだろう。

 自分が同じグループに属している事に改めて驚きつつも、彼女に話しかけた。

 

「ツバサ、さっきのは流石に……」

「え? カイナの事?」

「そうね、私もやり過ぎだと思うわ。仮にも私達はアイドルなんだから」

 

 あんじゅも同じことを思っていたのか、困ったように髪の毛を弄りながら言う。

 しかし、ツバサは不思議そうに首を傾げた。

 漫画なら背景にクエッションマークが舞う、そのくらいハッキリと理解してない雰囲気を醸し出す。

 

 いやいや、誰がどう見たってやり過ぎだろう。

 第三者がいなかったとはいえ、ギャラリーが大勢いる前であろうことか古雪君に抱きつき『愛おしい』とまで言ってさっさと退室してしまうとは……色々と勘違いされても仕方がない。

 

 もっとも、勘違いじゃない場合が一番恐ろしいのだが。

 

「別に、私はやり過ぎだとは思ってないわ。全部本心からの言葉や行動なんだから」

「ほ、本心って……」

「まさか、ツバサちゃん。本気で海菜くんの事を?」

 

 恐る恐る、と言った感じであんじゅが核心に触れる問いかけをした。

 にわかに緊張感が満ちる。

 

 いや、厳密に言えば、緊張しているのはわたしとあんじゅの二人だけなのだが。

 

 あっけらかんとしているツバサを見ていると頭痛がしてきそうだ。

 よりにもよってこんな時期に恋愛沙汰なんて……。

 

 

 

「えぇ。好きよ」

 

 

 

 気持ちが良いくらい淡白に、清々しく言い切る彼女に対して、もはや私達二人は溜息しか出ない。

 

「何驚いてるの? 嫌いなオトコノコに抱きつくわけないじゃない」

「いや、確かにそうだが」

「で、でも、だって。今は……」

 

 ラブライブの事にだけ集中すべきだろう。

 あんじゅは最後まで言い切らなかったものの、余韻と、わずかに言葉に篭った苛立ちからすぐに察することが出来た。かくいう私も、流石に今回は頭に来ている。別に、古雪君が嫌いなわけではないし恋愛を否定するわけではない。

 あんじゅはアイドルなのに、と言ったが、厳密に言えば『スクールアイドル』だ。

 

 あくまでただの高校生である私達には、恋愛する権利が確かにある。

 しかし、それは原則での話だ。

 

 人間には『義務』だけでなく『義理』というものを守る能力が与えられ、時には後者のほうが重くなる場合もあるのだ。確かに私達は誰と付き合っても構わないが、同時に私達は、応援してくれるファンの為にも特定の恋人を作ってはならない。

 それは、応援してくれる人たちへ通す義理。

 

 そんな事が分からないツバサではない。

 

 彼女は、私達の言わんとしていることを理解したのか、流石に表情を真面目な物へと変えて話し始めた。

 

 

「もちろん、ラブライブ優勝が一番の目標よ。例えば、カイナを諦めて優勝が叶うなら私は躊躇いなく彼を諦める」

「……」

「そもそも、英玲奈とあんじゅは勘違いしているわ」

「勘違い?」

 

 オウム返しに聞き返す。

 

「えぇ。多分、私の言う好きは、世間一般で言う好きとは違うの」

 

 『好き』の意味。

 彼女はそこから説明を始めた。私達は大人しくツバサの話に耳を傾ける。

 

「私は、彼の隣に居たい。その理由は唯一つ。カイナの横なら、私は今以上に高みへと登っていける。言葉を返せば、パートナーが欲しいのよ。基本的に女の子は恋人に居場所を求める。帰る場所、守って貰えるエリア、二人だけの世界。お互いにお互いを支えあう、そんな関係。弱者の思考」

 

 ツバサは滑らかに言葉を紡ぐ。

 それはどこまでも正しく、そして同時に、私達には到底当てはまらない価値観。

 

「支えあうのではなく、互いをバネに変えられる関係。触発し合い、そして個々に上を目指せる間柄。私は初めて、カイナとならそういう関係になれるって、そう思ったの。だからこそ、私は彼に惹かれたし、カイナが欲しい」

 

 聞き手によっては身勝手な言葉ではあるが、きっとこれは本当に彼女の本心なのだろうと、いい加減この天才に慣れている私達は諦めたように頷いた。

 心配無用。きっと、危惧したような事にはならない。

 

 私達は不安だったのだ。

 恋愛という感情は、本来追うべき目標を見失う原因になりやすい。

 仮に、ツバサが古雪君を追いかけることに夢中になれば、たとえ彼女が非凡な才能を持つとはいえ、ラブライブ優勝という目標は潰えてしまうだろう。それだけは食い止めたかった。それが私とあんじゅの共通認識。

 

 しかし、この調子なら大丈夫だろう。

 

 普通の人間よりも、圧倒的に性格で尚且つ強烈な優先順位。

 それが彼女の天才たる所以でもある。

 

「で、なにか文句はあるかしら?」

「ふふ。ないよ。今までどおり何も変わらないのだろう?」

「いや、むしろ今までより練習きつくしなきゃ。カイナに認めてもらわなきゃね?」

「はぁ。海菜くんも大変ね」

「全くだ」

「えぇ!? むしろ幸せ者じゃないかしら?」

『それはない』

 

 頬を膨らませる年下のリーダーと、笑う先輩たち。

 

 いつの間にか、いつもの雰囲気に戻っていた。

 ツバサは心配ないだろう。

 

 でも……。

 

 私は彼の姿を思い描いていた。

 笑顔の似合う、心優しい男の子。

 

 古雪君。彼はツバサの気持ちにどう答えるのだろうか?

 少しだけ予想してみる。

 

 

 普通の男性だったら二つ返事でOKなのだろうけど……相手はあの古雪海菜君だ。一筋縄では行かないだろう。無論、だからこそツバサは彼に魅力を感じたのだろうけど。

 そして、μ’sの面々はそのことに対してどんな思いを抱くのだろうか。

 

 

 

 並外れて強い『我』を持つ人間は、大きく反発することもある。

 しかし、同時に何よりも強く引き合う可能性を持つものだ。

 

 

 

 私は、一人の友人として、ツバサを応援することにしよう。

 あどけなさの残る友人の笑顔を見て、私はそう決心した。

 

 

 答えはまだ、見えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




では、お知らせを二件ほど。

まず一つ目は、コラボ回の告知です。
詳しくは活動報告を見てください。

二つ目は、第三話にJohny氏に書いていただいた挿絵を入れさせて頂きました。
彼や私のTwitterアカウントは私のページに有りますので、興味があればぜひ。

それでは、また次回お会いしましょう。

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