“外伝”と銘打っているのは本編がシングレ×TOUGHに対し、こちらはアプリ版をベースにした話だからです。
混ざるとより混沌とした状態になると思い、分ける事にしました。
中央トレセン会議場
優希「“第一回 鬼龍の子供達で担当の良い所を語ろう!” …って、何で私までこんな催しに付き合わないといけないんだよ!?」
龍星「…まぁまぁ、優希ちゃん 何かの縁でこの中央トレセンに俺達鬼龍の息子達が集まったんだからさ、親睦の意味も込めて優希ちゃんもって思ったんだよ」
優希「いや、アンタこの前そこに居る黒い坊主頭にアイアンクローキメられて頭大変な事になってたじゃない」
悪魔王子「あの時は悪かったな 今は同じくオグリキャップを推す者同士、仲良くやらせて貰ってるよ」
龍星「ほ、ほら、本人もこう言ってるし それじゃあ皆さん、始めましょうか」
悪魔王子「だったらまずは俺だな “トウカイテイオー”、走りもさる事ながら特筆すべきはその精神性だ 何度も挫折を味わい、心が折れかけながらも“魂の姉妹”との約束と己が信念を貫き通すその姿…俺の脳をあそこまで焼いたのはオグリキャップとあの子くらいだよ」
ガルシア28号「…11号 お前はワタシ達の中では特に幼児性が強い傾向にある個体だったが、それも彼女にシンパシーを感じる理由の一つか?」
悪魔王子「おいおい兄弟、昔の呼び方はやめてくれよ 今の俺は“悪魔王子”だ そんな事より兄弟の担当の良さ、俺にも教えてくれないか?」
ガルシア28号「“ロードロイヤル”か…彼女はレースに対して計算を第一に考え、私と相方のトダ―でその補強をさせて貰っているが彼女の持つレースに賭ける“熱意”と私達に向けてくれている“信頼”に、最近では私だけではなくトダーまでもが“何かが変わって来ている”のを感じている」
龍星「28号さん、最近は笑顔が増えて俺も嬉しいです」
優希「うんっ! 心から必要としてくれてる人に出逢えて良かったね」
ガルシア28号「ありがとう、二人とも ところで龍星、ワタシが半分与えた“目”の調子はどうだ?」
龍星「あっ、問題ないです むしろ担当している“マンハッタンカフェ”と同じ景色を見る事が出来てありがたい位なんですよ」
優希「アンタさ、たまに散歩中のデゴイチと一緒に立ち止まる時あるけどあれ、“なんか見えてる”って事? アンタはともかくAI犬のデゴイチまで?」
龍星「あぁ…ゴメン、怖がらせちゃった? でも、あの瞬間にカフェが感じていた孤独感に寄り添える事が出来て嬉しいって思えてるのが俺なんだよね」
ガルシア「孤独感か…私も未だにふと、それに襲われる時があるが担当している“サクラバクシンオー”…彼女の常に明るく、真っ直ぐに“バクシン”する姿は私の心を晴れやかにしてくれているよ」
姫次「あー…何かさ、みんなイイ話続きで俺ってばココにに居ていいのかなって思うんだよね 場違いじゃね?」
ガルシア「…君は、自分の担当に何か不満があるのか?」
姫次「いやいやっ! そんな事ねぇって!! “ブラッキーエール”は見た目も口調もガラ悪いけどよ、レースに関して決して曲がった事は許さねぇし、応援してくれてるファンに向ける笑顔だって最高なんだぜ!? でもよぉ、最近アイツの態度がさ……」
龍星「それひょっとして、前にあった熱愛報道の記事の件? 本人が『気にしてねーよ』で話は終わったんじゃなかったっけ?」
姫次「そうよ、あの後俺も『気にする事ねぇよな』って言ったらなんか口数減ってきちまって やっぱ気にしてんじゃねーかよってなぁ……」
龍星「多分、それは…(姫次の対応を気にしてるんじゃないの?)」
優希「後は…ジェットさん、だっけ? 耳が聞こえないから喋れないって事で私達、紙とペン用意してきたんだけど…」
ジェット「……(感想を書き終えた紙を提出する)」
優希「あ、もう書いてたんだ どれどれ……」
ジェット「【俺が担当している“ゴールドシップ”と“アドマイヤベガ”だが、まずゴルシは常軌を逸した行動を取って俺を振り回している、ように見えて本当は俺のその時の気分に合わせて対応を変えてくる気遣いが上手な奴で、俺も毎日楽しく過ごすことが出来ている】」
龍星「……あまり表情が変わった所を見た事なかったけど、ゴルシさんとの“アレ”楽しんでたんですね」
ジェット「【次にアヤベだが、彼女とは何故か目を合わせただけで意思疎通ができて大変助かっている 星を見るという趣味に付き合う事もあるが国が変わっても変わらずにある星空に気付かせてくれた彼女には心からの感謝をしたいと思っている】」
姫次「よく無言で見つめ合ってんな…とは思ってたけど、マジで分かりあってたのかよ スゲェな……」
龍星「ちなみに優希ちゃんって誰を推してるんだっけ?」
優希「いや、私はアンタ達と違って別にトレーナーじゃないけど……強いて言うなら“ホワイトナルビー”さんだね 活動期間は短かった物の、引退決定最後の3戦で3連勝を見せてくれた時は泣きながら思わず本人に抱き着いちゃったし」
龍星「あぁ…オグリさんのお母さんに無理言って観せて貰った時のか あの時はお母さん、目を白黒させちゃってたね…」
悪魔王子「おい龍星、これでここに居る全員が推しを語り終えたワケだが…これからどうするんだ?」
龍星「そうだな…せっかく皆集まったんだし、皆が良ければこれから食事でも……」
鬼龍「は───っ お前等、俺を差し置いて中々面白そうな事をやっているな! どれ、俺も混ぜて貰おうかっ!!」
優希「…うわっ 出た」
姫次「呼んでもいないのによく平然と来れるよな」
ガルシア「……もう、全員話し終わった所です」
ガルシア28号「……………」
悪魔王子「はいっ、クズ登場 解散します」
ジェット「(父さん、来てくれたんだな 歓迎するよ)」
龍星「この前会ったライスちゃんと話してて思ったんだけどさ、アンタあの子に“ドラゴン・インプリティング”とか絶対にするなよ その時は容赦しないからな それじゃあ皆、行きましょうか」
優希「ほら、ジェットさんも早く行こうよ(グイグイ」
ジェット「(そうか、今日は子供達だけの集まりだったんだな それじゃあ父さん、また今度)」
鬼龍「……………ふんっ」
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オマケ
【日下部覚吾、お母さんと会う】 龍星&マンハッタンカフェ視点
カフェ「…龍星さん、どうしました」
龍星「いや、カフェ…俺はオグリさんオススメのラーメン屋に担当している君を労う為、此処へ連れて来たんだ」
「…はい、仰る通りです」
龍星「そしたらオグリさんのお母さんを見つけたから声を掛けようと思ったら…小声)アレは!?」
カフェ「…オグリさんのお母さんと話されてる方ですよね? おそらくは店長さんでは? “真っ黒で”見えませんが…」
龍星「そうなんだよ! 俺もこの右目になってから“そういうの”が見えるようになって最近は随分慣れてきたと思ったら…あんなに“
カフェ「…はい 私の“お友だち”も『アレはある意味尊鷹よりヤバい、近づくな』と言ってますね」
龍星「なんで比較対象が尊鷹さんなんだよ!? いや、お母さんが心配だけど一体どうしたら……」
カフェ「……! 龍星さん、あれを…」
龍星「えっ? お母さんと話してる内にだんだんと店長(?)の姿が…」
二人「「 見えた 」」