over the GUNDAM   作:星々

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戦いは終局を向かえる
宇宙を包む光の中で叫ぶ少女
過去に見た光景を思い出し、悪夢の再来を予感した

そして……


25th 〜Door〜

(三人称)

 

 

 

 

ビームの軌跡が飛び交うなか、リボーンズガンダムとメテオリティスガンダムが互いの力をぶつけ合っていた。

近〜中距離戦が得意なメテオリティスは、ガトリングとドラゴンハング、2連装ビームキャノンで中距離戦を展開していた。

一方のリボーンズはバランスの取れた武装で、どの距離にも対応できる万能機である。

だが今は、リボーンズガンダムのもう一つの姿、リボーンズキャノンになっている。

この形態は砲撃戦に特化した形態である。

 

「砲撃戦に特化した形態…拒絶能力が高くてまともに攻撃が当たらないじゃない…ッ!」

 

「メテオリティスの射撃兵装じゃ火力負けする。フォールディングアームも使ってもう一度接近戦に持ち込んだ方がいい。」

 

「そうね、ビームガトリングをパージするわ!」

 

メテオリティスの左腕にあるガトリングを固定するロックが外され、ガトリングから左手を抜き取った。

ガトリングはオートで撃ち続けながら、リボーンズキャノンへと投げられた。

 

『ふははは! 所詮はその程度。僕には勝てないよ!』

 

メテオリティスは左手でビームソードを抜いた。

アクティブクロークで防御しながらリボーンズキャノンめがけて突っ込む。

エグナーウィップを焼き斬り、そのままトライデントシザースで斬りかかった。

しかし、目にも留まらぬ速さの斬撃によって弾かれた。

 

『ほぉ、今のを防ぐとはね。』

 

リボーンズキャノンの腕が折れ曲がり、胸部や頭部などが変形する。

リボーンズキャノンは、リボーンズガンダムへと変形した。

 

「ガンダム…今のよりかは戦いやすいか…」

 

リボーンズガンダムはGNビームサーベルを抜いた。

サーベルといっても、出力が非常に高く、ソード並みのビームが形成されている。

メテオリティスはフォールディングアームでヒートショーテルを握り、再び斬りかかった。

リボーンズはトライデントシザースの攻撃を半身になってかわす。

そこにソードで横に薙ぐが、これはサーベルで受け止められる。

リボーンズはGNバスターライフルを頭部に突きつけて来たが、メテオリティスはヒートショーテルで挟み込んで退かし、腰部からビームサーベルを射出し蹴飛ばした。

リボーンズはそれをサーベルで弾いてその勢いのまま回し蹴りをメテオリティスの頭部に見舞った。

 

「ぐっ…‼︎」

 

『弱い、弱いよ。』

 

バスターシールドを飛ばすがGNフィンファングによって撃ち落とされた。

続けて爆発によって発生した爆煙越しにドラゴンハングを放った。

リボーンズの予備のサーベルを掠り、反転して左腕を掴んだ。

 

「誰が弱いですって…!」

 

リボーンズはドラゴンハングをバスターライフルで破壊しようと突きつけるが、発射と同時にドラゴンハングから飛び出たヒートロッドによってライフルを破壊した。

 

『このォ!』

 

「お前が知らないガンダムの、これを食らえ!!」

 

メテオリティスがトライデントシザースとヒートショーテルを同時に振り下ろした。

リボーンズのシールドを破壊したが、決定打は与えられなかった。

 

『フィンファング!』

 

リボーンズのフィンファングがメテオリティスを取り囲み、多方向から同時に襲いかかった。

それによって両のフォールディングアームとウイングバインダーの一部を切断された。

その隙に接近して来たリボーンズがトライデントシザースを弾いた。

 

「くっそ…ソードとビームキャノンしか残ってない!」

 

「でもリボンズだって同じ状況よ。」

 

ミデンは、ガガの相手に回ったヌクスィルを心配しつつ、目の前の状況に立ち向かっていた。

それはレイも同じだ。

しかし、リボンズの策略が今になってさらに彼女らを苦しめることとなる。

 

 

 

「こちらΞ(クスィー)ガンダム! 同時多発的に多方向からの熱源反応を確認! 新手だ‼︎」

 

マフティーがレーダーに反応した熱源をトレーズ派含め、リヴェラシヲンに抗う者たちに報告した。

数秒後、あり得ないほどの数のMSが現れた。

 

「結託した3大勢力の総力か…!!」

 

 

 

 

その様子を地球で見ている者たちがいた。

薄暗く広い部屋に、大きなモニターとオペレーター席がある空間にいる。

 

「総力が動いたか…こりゃ少しばかりマズイのぅ…」

 

「いくらなんでも無理じゃ…」

 

「まだ希望は残っている。」

 

椅子に座った老人の一言に、全員の視線が集中する。

その直後、オペレーター席から電子音が鳴り響いた。

 

「なんじゃ?」

 

「感情波のパターンに変動!? 数値急速上昇…これは!?」

 

ハワードが数値を読み上げると、義手の男ドクターJがモニターに映るメテオリティスを見上げた。

 

「あれを起動させたか…ある意味、ヒイロでは無理じゃったな…」

 

「あまりにも多い殺意とあの2人…いや、彼女の妹も含め、その全ての想いが絡み合って発生した感情波をシステムが誤認した…否、耐えきれなくなったのか。」

 

「エンドシステム…全てを沈黙させる最後の切札…」

 

「全くとんでもないものを作るものだなイオリア。」

 

イオリアの説明を改めてきいたプロフェッサーGが呆れにも似た声で感心の言葉を発した。

 

 

 

 

 

「な…何これ……」

 

「システムが勝手に! エンド…システム…? 何だこれ!?」

 

メテオリティスのパイロット、ミデンとレイは、突然の異変に混乱していた。

メテオリティスのコックピットは青い光を発したながら自ら機体を動かし始めた。

アクティブクロークやウイングバインダーを広げると、そのフレームが拡張し、内部から青い光が溢れた。

その光は、メテオリティスが両手両脚を勢いよく開いたと同時に波となって拡散した。

 

『な、なんだ!? 何をした!!』

 

「すごい…」

 

「ミデン! MSが全て沈黙していく!」

 

光に飲まれたMSは、ゆっくりと動きを止めた。

その光景に圧倒されていると、映像通信が入った。

 

「い、イオリアさん!?」

 

「イオリアさん、このシステムは一体なんなんだ!?」

 

『エンドシステム…』

 

「エンドシステム?」

 

『パイロットの深層に眠る強い感情を波として受け取り、それを変換・増幅させることによって特殊なエネルギー波を発生させ、周囲のMSの火器および動力炉を破壊するシステム……のはずだったが、周囲からの大量の殺意をシステムが強力な感情波と誤認し、君の特殊な感情波がエネルギー波の波長と効力を変えてしまった。破壊ではなく停止でとどめている状況だ。』

 

「で、でも……これの説明は…できません…!」

 

『何だ! 何が起きている!』

 

横からH教授が顔を出した。

 

「そ…ソールトシステムが!」

 

「勝手に起動した! 停止コードも受け付けない‼︎」

 

『な、何じゃと!?』

 

ソールトシステムは宇宙の記憶を探り始めた。

この世界が誕生してから現在に至るまでの全てを読み解いていく。

その様子をモニタリングしていると、コックピットを叩く音がした。

ミデンが前を見ると、そこには自分と同じスーツを着た妹、ヌクスィルがいた。

コックピットを開き招き入れると、ヌクスィルは通信機に向かって叫んだ。

 

「扉を開けちゃダメ! あの向こうに皆が望むものは無い!!」

 

「でも、リヴェラシヲンも動けないし----」

 

「そういう事じゃないの!! リヴェラシヲンも何も関係ない!! とにかくなんとしてでも閉じなきゃ!‼︎」

 

「だが、もうファーストフェイズが…セカンドフェイズに入った!」

 

青い光を放つメテオリティスの胸部から、一筋の光が伸びた。

その光の線は、何かにぶつかるように途中で伸びるのをやめ、何かを刻み始めた。

 

「ダメ…ダメぇ!!」

 

ヌクスィルの叫びも虚しく、ソールトシステムはとうとう扉の存在を露わにしてしまった。

禍々しくも輝かしい赤い光が現れ始める。

それは翼のような形になった。

 

「翼…あの時と同じ!」

 

「扉が……開く…」

 

 

 

 

 




どうも星々です!

イオリアさんお得意のチート性能なシステム!
トランザムより恐ろしいですが、それよりも恐ろしいことが起こり始めてしまいました

終局が目の前まで来ています!
こんな調子ですがどうか最後までよろしくお願いします!
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