そこに現れた黄金のMSは救世主となるのか
そして世界が進む未来とは
バロノークから、AGE-2ダークハウンドが出てきた。
ダークハウンドに続いて、黒いMSが5機出てきた。
指揮官機らしき機体Gサイフォス、海賊帽を思わせる頭部のGエグゼス ジャックエッジ、そしてシャルドール ローグが3機。
スタークグランシャリオは、計6機のMSと対峙した。
「多勢に無勢…所詮は海賊ね。」
「言ってくれるじゃないか。こっちはお前を高く評価したつもりなんだがな。」
ビシディアンのMS部隊がジリジリと間合いを詰めてくる。
ミデンは集中して、いつ攻めてくるかと身構えていた。
ロングライフルの追加によって、以前より広めの間合いが取れるようになったが、多数を相手にする場合、離れてばかりでは攻められない。
(いつ来る…)
ついに、GサイフォスがドッズバスターHを放った。
それに続いて、他の機体もビームを放つ。
スタークグランシャリオは、ビームシールドを構えながら上下左右に回避行動を取った。
そして、右側のロングライフルを握って、Gサイフォスを狙撃した。
しかしビームは僅かに逸れた。
「標準が不安定…! 補正を修正しないと。」
ミデンは右側にあるキーボードを使って、ロングライフルの微調整を行いながら回避行動を続けていた。
弾幕の中から、ダークハウンドが飛び出してきた。
ダークハウンドはビームサーベルを2本持って斬りかかってきた。
スタークグランシャリオは、左手でビームサーベルを抜いてダークハウンドの攻撃を受け止め、右手でビームピストルを放った。
ダークハウンドは身体を大きく拗らせて回避し、そのまま回し蹴りを入れた。
スタークグランシャリオを至近距離でミサイル・ランチャーを撃った。
ダークハウンドの肩が半分融解した。
「やるな…!」
ダークハウンドは一旦距離をとった。
6機のMSの援護で行く手を阻まれたスタークグランシャリオは、サーベルとピストルをしまい、両手でロングライフルを撃った。
MS部隊は四方八方に解散した。
「すばしっこいヤツ!!」
スタークグランシャリオの背後にダークハウンドが回っていた。
ダークハウンドはアンカーを発射したが、スタークグランシャリオはそれを加速でよける。
アンカーはダークハウンドの手元に戻ると、再び発射される。
そんな攻防が幾度か繰り返されたとき、スタークグランシャリオはビームを被弾してしまった。
そのよろけを狙われ、アンカーで拘束される。
すると、バロノークの主砲がスタークグランシャリオに標準を合わせた。
「そんな、卑怯な!!」
「卑怯…? 俺たちは海賊だ。お宝を頂くためなら手段を選ばない。」
「ッ……下劣な…!」
「さぁ、答えを聞こう! あの少年とお前の命と引き換えにMSを渡すか、ここで死ぬか!」
「あなたたちの要望には応じない!」
「そうか、残念だよ……主砲発射!!」
バロノークの主砲がエネルギーチャージを始める。
中々優秀な出力のビームがアンカーで拘束されているスタークグランシャリオに向けて放たれた。
スタークグランシャリオは抵抗もできないままだった。
「……ッ!!」
ミデンは迫るビームに目を瞑った。
強烈な光が、瞼を通して伝わってくる。
が、すぐに慣れた明るさに戻った。
恐る恐る目を開けると、そこには見覚えのある兵器が展開されていた。
「電磁フィールド? プラネイトディフェンサーが16基、ビルゴ部隊か‼︎」
スタークグランシャリオの前にプラネイトディフェンサーが展開され、バロノークの主砲をかき消した。
ミデンはレーダーを見るが、新たな反応は1つしかなかった。
「クッ…ジヴァイスの獅子か……バロノーク、撤退する!!」
ダークハウンドとMS部隊はアンカーを解いて、バロノークに戻っていった。
が、現れた機体、ビルゴⅡはメガビーム砲を放った。
ダークハウンドの回避方向を予測して撃ったのか、回避したダークハウンドに見事命中した。
『会話は聞かせてもらった。今すぐ投降し、捕虜を解放しろ。さもなければ撃つ。』
黄金に輝くビルゴⅡは、メガビーム砲をバロノークに向けた。
不安定ながらもバロノークに辿り着いたダークハウンドは、こちらを睨むが、どうすることもできない。
「キャプテン! 敵はヤツ含めて2機です。俺たちでやれます!!」
MS部隊のパイロットの1人が攻めに行こうとするが、Gサイフォスが手で止める。
「金ピカをナメない方がいい。ヤツは"ジヴァイスの獅子"…この世界に引き込まれて間もない頃に無所属の小規模勢力艦隊をたった1機で壊滅させたバケモンだ。」
Gサイフォスのパイロットは部隊にバロノークへ引き返すよう指示した。
そして、両手を挙げてメガビーム砲を構えるビルゴⅡへゆっくり接近していった。
そのまま銃口と機体が接触するかどうかのところまで来た。
「分かった、投降しよう。捕虜も解放する。いいよなキャプテン。」
「……あぁ。だがお前、何をするつもりだ。」
「黙って見ててください。俺はコイツをよぉく知っていますから。」
バロノークからガンキャノンが解放された。
スタークグランシャリオはすぐに受け止めた。
GサイフォスとビルゴⅡで映像通信が交わされた。
互いの顔が通信用モニターに写しだされた。
「お前…!? アイクじゃないか!!」
「久しぶりだなマルク。」
「お前なんだって海賊なんかに!?」
「この人たちは俺の命の恩人だ。だからこの人たちには指一本触れさせない。」
「誰よりも忠実に軍務に励んでいたお前が……」
「再会に浸っている場合じゃない。ビーム砲を降ろせ。抵抗するつもりはない。」
ビルゴⅡはゆっくりメガビーム砲を降ろした。
そしてバロノークに「行け」と手で合図した。
しかしバロノークは動かなかった。
『アイク隊長! 俺たちだって隊長を失いたくはないんです!』
MSパイロットたちが通信で戻ってくるよう説得して来た。
「キャプテン・アッシュ! 俺を救ってくれたこと決して忘れません。ですが、OZへ…友の元へ帰ることを、許してください…」
バロノークのブリッジがざわついた。
そのざわめきは、キャプテン・アッシュが口を開くと同時に静まった。
「アイク…俺たち海賊は自由だ。誰にも縛られない、誰につこうが勝手だ。」
『……ありがとうございます。』
アイクはGサイフォスから降りて、ビルゴⅡのコックピットへ滑り込んだ。
ヘルメットの簡易通信機は繋げてある。
「いいのかアセム?」
「いいんだよキンケドゥ…俺たちは海賊だ。この選択もアイクの自由、それを見届けてやればいい。」
Gサイフォスを回収したバロノークは、180度回頭してこの宙域を去った。
スタークグランシャリオとガンキャノンはビルゴⅡに対して警戒態勢をとっていた。
一連の会話は聞いていたが、自分たちがどうなるかわからずにいた。
が、スタークグランシャリオをバロノーク主砲から守ったりレイを解放させたりと、どうやら敵ではなさそうだ。
ビルゴⅡがこちらへ向いた。
通常両肩に4基ずつあるプラネイトディフェンサーに加え、背中に輪になるように増設されたプラネイトディフェンサーが、まるで獅子の
「思い出した…」
ミデンは以前、元の世界で黄金のリーオーを見たことがあった。
そのリーオーのパイロットも、獅子と呼ばれていた。
「ミデン…コイツら、OZの"輝く双獣"だ…!」
「えぇ…忘れるはずもないわ。」
AC-195年当時、公式記録からは消されているが、地球圏各地でレジスタンス運動が起きていた。
OZはそれらに対し、たった2人の兵士に対応を命じた。
その2人というのが、マルク・レグルスとアイク・ヴァッサマンだったのである。
2人は与えられた期日より1ヶ月も早く任務を完了させた。
その愛機、黄金のリーオーと白銀のリーオーの姿から、輝く双獣の異名が付いた。
『こちらはOZ…ジヴァイス所属、マルク・レグルス。君たちソレスタルビーイングに危害を加えるつもりはない。だが、このまま武力介入を続ければ、殲滅の対象として認識されるだろう。』
「私はソレスタルビーイングの人間ではありません。しかし、あなたたちがOZにいる限り、私たちはいつか潰しにかかります。」
『……ACの人間か。OZに対してどんな感情を持っているかは知らないが、おとなしくしていた方が身のためだ。』
「僕たちは平和のために戦う。地球圏が戦争を始めるのなら、僕たちは戦い続ける。」
『フッ…ガンダムパイロットらしいな。』
黄金のビルゴⅡは、離れていった。
海賊、3大勢力、ソレスタルビーイング、ex-sa隊。
多くの力が点在するようになった世界は、やはり戦争を始めてしまうのだった。
南米の新地球統合同盟は地球圏の統一を目的に、オーストラリアのフュゼは地球圏の統合、アジアのジヴァイスは地球圏の統治を、それぞれ目的にしている。
一見似通った目的だが、その裏にはやはり
そしてやはり、多くの血が流れることとなる。
どうも星々です
オリキャラ2名登場ですね!
容姿とかについては書いてませんが、今後キャラ紹介などで書くかもしれません
さて、ミデンとレイが次にぶつかる壁とは!?