地球人類が最初に接触した異星起源知的生命体が、全裸系パッキン幼女だった件について 作:ヤマトとトマトはなんか似てね?
西暦2191年4月1日
地球より2万光年と少し彼方……
テレザート星より大マゼラン星雲方向へ約200光年、イシュタル星系第4惑星(居住不可惑星)付近
その日、地球連邦軍テレザート星駐留艦隊所属、第1警備艦隊第3哨戒分艦隊の48隻を率いる沖田十三准将は、近代化改修を終えたばかりの分艦隊旗艦、金剛型戦艦”金剛”のCICルームにある提督席で、立体投影型の戦況表示ディスプレイを見ながら実に憂鬱な表情を浮かべていた。
「島君、私はそこそこ順調な人生を歩んできたつもりだったんだがね……」
宇宙物理学関連で博士号を持ち、40代で閣下、つまり将官の地位にいるのだから確かに沖田の言葉に嘘はないだろう。
だが、その言い回しから考えると、
「よもや、40代も中盤に差し掛かろうとした今頃になって貧乏くじを引くことになろうとは、思いもよらなかったよ」
『心中お察ししますよ、沖田提督』
そう通信で返してくるのは、村雨型巡航艦”村雨”に座乗する分艦隊に一翼を担う第2戦隊長の島大吾大佐だった。
第3哨戒分艦隊は、旗艦の”金剛”を頂点に村雨型巡航艦12隻、磯風型駆逐艦36隻から編成される。
沖田の直轄は第1戦隊の村雨型6隻と磯風型18隻、島大佐が率いるのは座乗する”村雨”を含む村雨型6隻と磯風型18隻。
本来の分艦隊編成であれば、もう1個戦隊を加えた3個戦隊=73隻が定数だが、今回は1個戦隊は後詰めに回している。
というのも、
「異星人との接触もこれで
「今までが幸運過ぎたんですよ」
そう返したのは沖田の隣に立つ艦隊付参謀、山南修中佐だった。
「そうかもしれんな。いや、そうなのだろう」
一度目は自業自得故に滅びかけた地球人類に対する”救済”、二度目は復興の道を進んでいた地球人が”受け入れる”側になった。
そして、三度目は……
「こういう三度目の正直は、嬉しくないな」
”宇宙は、敵意と悪意、それに殺意に不足を感じない土地だよぉ♪”
ふと沖田の脳裏に蘇る、”彼女”の言葉……
それを肯定するように戦況表示ディスプレイに映るのは、星系……地球連邦の生存領域に侵入してきた所属不明の30隻の宇宙船。
いや、この言い方は大雑把すぎるだろう。
(明確な敵対行動、領宙侵犯を行う戦闘用艦艇群か……)
もっともそれは、沖田に限らず地球連邦に所属する軍人全てが”いつか来る日”だと覚悟していたものだ。
この天の川銀河に自分達以外にも凶悪な武装を持つ巨大勢力が存在することは、残念ながら確定的な事実であった。
正確に言えば、1世紀以上前から、この世界の地球人類は知っていた。
原作と呼ぶべき世界では、「火星には明らかに戦闘艦と思われる宇宙船の残骸」があったらしい。内惑星戦争終結後、その資料は全て失われたらしいが……
だが、この世界線では状況が全く異なったのである。
そもそも、地球人類は内惑星戦争などという”
何故なら、西暦2025年に勃発したアメリカを盟主とする有志連合と中露を基軸とするユーラシア同盟との「なし崩し的に始まった」第三次世界大戦により滅亡に瀕した地球人類は、滅亡回避の対価として一刻も早く”
それは解釈によっては、”
そして対価の支払い、あるいは誓約履行の最初のステップとして選ばれたのが、「誰にも気づかぬままテラフォーミングされていた火星」であり、その場所に並べられた”
しかも、鎮座していた多くの艦艇は、使用感や損傷はあるものの「まるで、どこかのスクラップヤードからそのまま持ってきた」ような状態だったらしい。
当時のまだ未熟だった地球連邦の技術では、やっとの思いで火星までたどり着いたところでそれらを修復して実戦に使えるようにするのは不可能ではあったが、それでも宇宙に適応する技術を習得する初期段階の教材としては、必要にして十分だった。
そして、人類が本格的に宇宙を生活の場としてからはや一世紀……これまで地球外起源知的生命体とそれなりに上手くやってきこれた地球連邦に、闘争という試練の時が訪れようとしていた。
☆☆☆
上官にあたる軍の制服組、統合幕僚本部の芹沢虎徹少将に急かされるまでもない。
沖田の分艦隊がここに到達する前に、地球連邦テレザート方面軍は、哨戒網を形成する無人
無論、その警告はことごとく無視されたが。
「三度目は、ない」
仏の顔も三度までというが、あいにくと国防委員会は人間の組織なので二度が許容限界だった。
(こうなれば、やることは一つか……)
「全艦、
沖田は覚悟を決める。
地球連邦は、未だイスカンダルという星の存在を知らない。
しかし、地球人類は150年近くも前に、”理論上、無限のエネルギーを引き出せる半永久機関”の現物を目にし、手に入れていた。
それは当時の人類が、すぐにどうこうできる代物ではなかったが、それでも滅びの宿命から一転、宇宙に夢を馳せさせるには十分な”
そして、ここ150年の地球人類、発足以降の地球連邦は常にその夢の結晶とも言える半永久機関、人類に光速を超えさせる可能性を秘めた”
まるで渇望にも似た超光速の夢とテレザートへの到着……
22世紀前半にそれが達成されても、地球連邦は技術開発の歩みを止めることはなかった。
宇宙が、地球人が公式に”一番最初に接触した異星人”の言う通りの、恩人の……人によっては
金剛型戦艦の艦首には46サンチ(18in)
エネルギー充填は十分であり、機関に負荷をかけなくとも、現状で毎分20発以上のレートで継続射撃が可能だろう。
金剛型戦艦の旋回砲塔にも用いられている36サンチ(14in)三連装陽電子収束荷電粒子砲などの通常の陽電子ビーム砲は、荷電粒子を圧縮/収束し、加速させつつ指向性を持たせて放出する武器であるのに対し、ショックカノンは砲身部で”螺旋圧縮加速”という過程を放出までに挟む。
難しい理屈を省けば、圧縮した荷電粒子を砲身で螺旋状に回転させながら加速させ、ビーム自体にジャイロ効果による直進安定性を付与し、高威力/長射程/高弾速/高命中精度を実現させようとした技術だった。
もっと簡単に考えれば、ガンダムAGEに出てくるドッズライフルのようなものだとイメージしてくれても良い。
現状の技術では物理砲身型のライフリング状螺旋圧縮加速装置が必要だが、そのうち無砲身(不可視の力場砲身)でも実現したいと地球連邦軍は考えているようだ。
「
沖田の号令のもと、合計13条の螺旋弾道を描く陽電子ビームが、その威力を誇示するように虚空へと放たれた……
一度戦端を開けば、そうたやすく後戻りはできない……沖田は、その苦さを改めて感じていたのだった。
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その敗北は、大小マゼラン星雲の覇者たる”大ガミラス帝星”にとり瑕瑾という言葉にすらあたらない小さな負け戦だったに違い無い。
15万光年彼方のたかだか30隻程度の消滅程度で、帝国の中枢が激しく動揺することなどない。
だが、彼らはもう少し真剣にこの事象を考察すれば、少しだけ未来は変わったのかもしれない。
何故なら……建国以来約1000年、ガミラスが初めて”
そして、後に多くの歴史家は語ることになる。
この天の川銀河の片隅で勃発した小さな戦いこそが、”古きガミラスの
このシリーズの全裸系パッキン幼女はわりと元気に暗躍しますw
登場兵器スペックシート
89式汎用艦上戦闘攻撃機”コスモ・パンサー”
全長:17m
武装
30ミリパルスレーザー砲×6(機体側面。ブレンデッドウイングボディ部)
12.7ミリ電磁投射機銃×8(左右主翼)
内蔵ウェポンベイ(各種ミサイル計8発)
エンジン
副機:重力縮退式熱核反応タービン×2(別名:インパルス・タービン)
副機:テレザート式陽電子転換炉×1(APU兼用)
防御装置
積層式耐ビーム・コーティング(表面処理)
エネルギー転換装甲(内部装甲。エネルギーを硬度や靭性に変換する内部装甲素材。実体兵器に有効)
自動発射式妨害装置投射機
特殊装備
イナーシャル・コンデンサー蓄積型慣性制御装置
イナーシャル・アフターバーナー(エンジン後部に内蔵。蓄積した慣性力を主推力に合成して放出)
三次元ベクタード・スラスター(メインノズル。慣性ベクトル制御も併用)
高機動スラスター(機体各所)
限定的重力制御システム
格納式エマージェンシー・シート
ジレル式パッシブステルス機材一式(光学迷彩機能はない)
主翼折畳装置
外部兵装
各種ミサイル用ハードポイント×4(左右主翼下面×4)
・6連装高機動ミサイルポッド(対機動兵器用。プラズマ弾頭)
・汎用多弾頭ミサイル(熱核反応弾頭。戦闘艇~中型艦用)
・対艦反物質航空魚雷(巡航艦以上の標的向け)
・強制推進剤ドロップタンク
備考
2191年当時の地球連邦軍の制式艦上戦闘機。名称通り2189年に制式化。DWG109 デバッケなどの当時のガミラス戦闘宇宙機を圧倒できる性能があった。
基本的に旧作ブラックタイガーをリファインしたような機体で、2190年に配備が始まったコスモ・ファルコンの前進的な機体であり、また使われてる技術から考えて姉妹機的な立ち位置の艦上戦闘機でもある。
名称は、米海軍機F9F”パンサー”より。