地球人類が最初に接触した異星起源知的生命体が、全裸系パッキン幼女だった件について 作:ヤマトとトマトはなんか似てね?
このテレサ、なんかCVが悠木碧様っぽいな……
唐突で申し訳ないが、古今東西問わず、かなりのパーセンテージで伝承で語られる女神というのは、現代人の価値観で言えばロクデナシだ。
その様はまるで性悪なことが女神の特権のようであり、また理不尽の象徴のような描かれ方をしていることも多い。
例えば、ギリシャ神話に登場する女神ヘラ。
旦那の浮気相手やその子供を祟ったり呪ったりする前に、旦那の女癖の悪さと下半身の緩さをなんとかしろという。
同じオリュンポス十二神の女神、アフロディーテとかも大概だが。
そして地球より2万光年ほど離れたここテレザート星にも、その末席に名前を連ねそうな者が存在していた……
”面白くない”
そう
もっとも別に彼女は受肉してるわけではなく、主に彼女自身の趣味でそう見えるように幻影、有質量立体映像のようなアストラル・ボディを形成しているだけである。
たまにぺったんこな胸とくっきりなスジで性癖が破壊されて信者になる者がいる(というか自称「テレサ様に導かれてテレザートに辿り着いた」者の何割かは、男女問わずそのような手合だったり……)が、それも彼女にとっては愉悦だった。
蛇足ではあるが、常に丸出しでモロ出しなのは、別にテレサ自身に露出癖があるという訳ではなく、服は物理的な変化を受けやすい肉の体だから必要という概念があるかららしい。
数々の銀河神話や寓話、御伽噺にその名をちらつかせるテレサではあるが、その実像は実はそこまで神々しいものでも神秘的ものでもない。
手っ取り早く彼女の正体を明かせば、なんのことはないイスカンダルに匹敵するかそれ以上に古い世代の、古代アケーリアス文明が生み出した老舗超高度文明の末裔……というか”成れの果て”だ。
イスカンダル人ほど傲岸不遜にして邪智暴虐ではなかったが、同じく古代超高度文明にカテゴライズされる(仮称)先史テレザート文明も、中々にかっ飛んでいる。
なんせ文明の到達点で行き着いた結論が、「肉体という古き衣を脱ぎ捨てて、新たな進化のステージに登ろう」というものだったから。
きっとテレザート文明は、”陽蜂(怒首領蜂最大往生)”でも生み出したのだろう。
そして無邪気に人類のためを想う彼女の善意の申し出に賛同し、「死ぬがよい!」されないまま、こことは違う何処かへ逝ったのかもしれない。
もっとも今となっては、テレサさえもその結末は悲劇か喜劇か知る由もない。
ただ彼女がわかるのは、自分が生まれたきっかけが億の先史テレザート人の残滓、この星と結び付き残留思念となった集合無意識より生まれたことくらいだ。
いや……ここで一つ仮説を立てよう。
もし、本当に先史テレザート文明が”陽蜂”に似た何かを生み出したのだとしたら、存外にその存在がコアとなり、遺された想いを集めて今のテレサとなったのかもしれない。
だとすれば……
”やっぱり面白くない”
遥か昔、テレサは肉の軛から解き放たれ、旅立った大好きな人達を見送った気がした。
そこに不満はない。
受け取った遺された想いが自分を形作ったのだとしたら、それほど嬉しいことはない。
自分が遺された存在だとしても、寂しいとは思わない。
でも、少しだけ別の不満があった。
悠久の時を、制限のない生を与えられた自分に娯楽は必須だとテレサは考えていた。
要するに、この世に遺された俗っぽい願いや望みもまた彼女は、叶えられなかった無念としてしっかり受け取っていたのだ。
個人のそれではないが、人間が根源的に持つ根源的な欲求のようなものだ。
その欲求を満たすため、テレサは時間や空間を超越するコスモウェーブに自分の意識を乗せ、宇宙を物見遊山することを覚えた。
そしてある時、自分の意識や感覚は文字通り時間や空間を超越していることを自覚した。
つまり、自分にとって確定した過去も、未確定で揺らぐ未来の可能性も見通せることに気がついたのだ。
更に億の夜を超える頃、”
そう、並列世界あるいは平行世界の存在を知覚したのだ。
そして、この世界線の……もしかしたら、最高性能のエレメンタル・ドールに似た何かを核としたかもしれない彼女は、こことは違う世界に住まう自分へとアクセスした。
別に他の世界に干渉するつもりなどなかった。
ただ、好奇心という欲求を満たせればよかった。
だが……
”好きなお話がない”
1万と2000ほどの
計算上、1億と2000見ても好みの物語が見つからない可能性が高かった。
”やっぱり、見てるだけじゃダメなんだ”
だから、
”見たいのなら、テレサが
そう決めた。
☆☆☆
”候補”は、もうあった。
自分が見たどの世界線でも、どこかしら何かしら自分と関わりを持った星……
幸い、あるいは当然のようにその青い星は、自分の世界線にも存在していた。
その星の住人の暦によれば西暦2025年7月4日、滅亡の始まりを告げる最初の核が発射された。
これといった明確な怨嗟があったわけじゃない。
核の炎に包まれる数年前から、大陸東部より異常進化を遂げる病原性ウイルスが惑星上を覆い、経済活動に致命的な打撃を継続的に与えた。
その根絶もままならぬまま、今度は衰退したかつての大国が隣国に攻め込み、穀倉地帯を焦土に変え、世界的な食糧不足が連鎖的に起きた。
人々の不安が焦燥を生み、それがやり場のない不満と誰かにぶつけたい憤怒に変わるまでそう時間はかからなかった。
やがて寛容は不寛容に変わり、引き金を引く躊躇が消失した。
化石燃料文明から脱却できぬまま、宇宙に広がれぬままその星のアケーリアスの落とし子達は終焉を迎えるはずだった。
そしてそれは、紛れもなく好機だった。
”救済を望むのは、あなた達かな?”
このテレサ、怒らせると反物質のふぐ刺しとか洗濯機とか撃ってきそうw
ガミラス(とばっちりでイスカンダル)がひどい目に合うとすれば、ほぼほぼこの全裸系パッキンロリのせい。