地球人類が最初に接触した異星起源知的生命体が、全裸系パッキン幼女だった件について 作:ヤマトとトマトはなんか似てね?
でも、新キャラ(原作キャラ)はでてくるという謎。
地球より16万8千光年彼方……
大マゼラン星雲、某所
その日、男はテラスより美しく輝く、どこまでも蒼い空と碧い海を眺めていた。
特に彼は水平線……蒼と碧が混じり合い、境界線を失うその風景が好きだった。
(我々は青い肌が美しいと、高貴だとうそぶくが……)
「この美しさの前では、青い肌が高貴などと戯言に過ぎんな」
すると、後ろからクスクスと鈴を鳴らすようなたおやかな笑い声が聞こえてきた。
「いいの? ”
青い肌の男は誰の声なのか、振り向かなくともわかる。
なぜなら、この場所には今は2人しかいないのだから。
「いいのさ。所詮は”
「もう。その言い方は少し意地悪よ?」
ぷくっと頬を膨らませる金髪の美女。
黄金律と言いたくなる女性らしい丸みを失わない均整の取れたボディラインとシミ一つない白磁のような肌……
その美貌を隠すのは愚かと言わんばかりに何もまとわぬその姿は、なるほど確かにひどく絵になる。
一応言っておくが金髪全裸という特徴は一致しているが、テレサではない。
瞳の色も違うし、何よりテレサは美女ではなくジャンル的にはロリ枠の美幼女だ。
「すまんすまん」
と青い肌を持つ美丈夫は、女に隣にくるように手招きし、
「君の妹君は、もう辿り着いただろうか?」
「予定通りなら、そろそろ」
肩を抱かれながら、女は少し愁いを帯びた瞳でそう答えた。
望まずに民族の命運を背負わされた男と、終わることなき墓守の役目を押し付けられた女……
純粋に愛を語るには抱えるものが大き過ぎる二人は、とても良く似ていて……似ているからこそ、傷の舐め合いに見えてしまう。
一時、辛辣な現実を忘れ、肉欲に溺れたただの男と女として求めあったとしても、現実からは逃れられないことをこの二人は誰よりも知っていた。
虚しさを感じないと言えば嘘になる。
だが、それでも自分が一人でないことを知覚するには、他者の肌とぬくもりが必要なのだ。
真実を知っても、男は女を愛し続けている。
真実を語っても、女は男を愛しいと思う。
それが悲劇を生み出し続けるとしても、もはや止められないことを二人は知っていた。
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”良いんじゃないかな? せっかく肉の体を得たのだから、その業に溺れてみるのも一興だよ♪”
”でもね……”
”宇宙は貴女のものじゃないんだよ? 墓守さん♪”
そして、魔女はほくそ笑む……
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そして、舞台は再び装甲巡航艦”セント・ヘレナ”
正確には、その食堂だ。
「ところでさ、古代少尉」
「なんです? 教官」
なにやらすっかり白兵戦訓練の時代の空気感になった永倉志織はおもむろに、
「ぶっちゃけ、あんたっておっぱいの大きな女、好きだよね?」
盛大に爆弾を落とすのであった。
「ブフッ!?」
思わず飲んでいたコーヒーを吹き出す哀れ古代進であった。
「な、なんですいきなりっ!?」
「いや、あんたって大抵、女を見るとき、顔からじゃなくて胸からみるなーと前々から思っててさ」
「そ、そんなことは……」
しかし、永倉はニヤリと笑い、
「誤魔化そうとしても無駄だよ? 女はそういう視線には敏感なんだ」
「うっ……」
進退窮まったという顔をする古代に対し、永倉はむしろ優しげに、
「別に責める気もないし、咎めてるわけでもないよ? まあ、あんたも年頃だと思ってね」
「そりゃ俺だって一応、男ですから」
「ふーん」
永倉は、ふと思い出したように、
「あっ、そういやあんたが好きそうな娘、この船にも乗ってるよ」
「はぁ?」
「いや、私のダチなんだけどね、この間、たまたま非番がかちあって部屋飲みしてたら『彼氏ほしー』とか騒ぎだしてね」
酒癖は少々悪い(絡み酒)が、悪い娘じゃないんだよなーなどと永倉は思いつつ、
「今度、紹介してやろっか?」
だが、古代が何らかの答えを返す前に、艦内に緊急招集を告げる放送が響き渡ったのだった。
この世界線の古代進→異星人好きではなく、自身がおっぱい星人である可能性が急浮上w
ちなみに永倉も大きいですが、互いに恋愛感情は無い模様。
次回こそ更新遅くなりそうです(汗