地球人類が最初に接触した異星起源知的生命体が、全裸系パッキン幼女だった件について   作:ヤマトとトマトはなんか似てね?

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ちょっと渋めの原作キャラの登場です。

というか、本気で女子分少ないなこのシリーズw





第07話:”(頭髪が薄くなっても)働くお父さん”

 

 

 

「……救難信号、ですか?」

 

 第68哨戒任務群、旗艦:装甲巡洋艦”セント・ヘレナ”のブリーフィング・ルームには、任務群各艦の艦長と副官などの首脳部、そしておそらくこれから山南司令が口にする作戦に必要だろうとこの船の士官・下士官が集められていた。

 その中に、本来はゲストであるはずの古代の姿があった。

 

「うむ。信号は強度が弱く不明瞭。波形から連邦の物ではあるだろうが、艦船の特定まではできていない状況だ」

 

 山南はそう告げた後、

 

「故に罠である可能性も否定できない」

 

 と続けた。

 

「知っている者もいるだろうが……昨年の後半より、ガミラスの動きが妙に散発的になってきている。大規模攻勢の前兆と見るものも居るが、作戦部や情報部の判断ではドクトリン変更が起きた可能性が高い」

 

 そして、艦隊付参謀がいくつかのデータを立体映像で浮かび上がらせた後、

 

「変更したドクトリン、その可能性の一つが通商破壊作戦(トレイダーレイド)だな」

 

 表示されるデータは、探知し辛い少数精鋭の部隊が、まるで地球連邦の警戒網や哨戒網の範囲と強度を探るように浸透する行動である。

 確かに通商破壊作戦の可能性が低くはないことを示していた。

 そうなれば一番邪魔になるのが、彼らのような哨戒部隊だ。

 

 哨戒任務群という字面だけ見ると比較的穏健な雰囲気があるが……語義から言えば、哨戒とは「敵の侵入や襲撃に備えて、周辺あるいは特定の区域を警戒する」という意味になる。

 ぶっちゃけてしまえば、彼らの行動はむしろ、地球とテレザートの間を定期的にあるいは不定期に巡回し、領宙を維持するための広義な意味でのハンターキラー任務を継続的にやっているようなものだ。

 加えて以前に述べたように広域無人警戒網の保守点検(メンテナンス)や機材の補充も行う。

 更に大きなくくりでの掃宙任務だけでなく、輸送船団の護衛も任務に含まれているのだ。

 

 地球連邦軍としては、本来なら護衛艦隊を司令部ごと新たに立ち上げたいところだろうが、そこまでの余裕はなかった。

 なので、哨戒任務群と輸送船団の予定をすり合わせて航行させているというのが現状だ。

 ここにつらつらとあげつらっただけでも、ガミラスが通商破壊作戦を狙うとしたら、いかに哨戒任務群が邪魔な存在かわかるだろう。

 できるなら、事あるごとに消耗させてすり潰したいと思うのも無理の無い話だ。

 

 まあ、他にも世知辛い事情もあると言えばある。

 2194年後半あたりから戦場に出現し始めた地球連邦艦、八雲型戦艦を頂点とする最新鋭艦相手だとどうにも現状では分が悪いのだ。

 そもそも2195年初旬から2197年中頃までの約2年半、ガミラスがキルレシオ1:10という散々な目に合わされた大きな理由の一つが、この新顔(ルーキー)たちに有効な戦術を見いだせず、また特効があるような兵器も用意できなかったことだ。

 

 しかし対して、哨戒任務群に回される船は、ルーキーたちの躍進により前線勤務を解かれた開戦以来の”古馴染み(ロートル)”ばかり。

 多少改良はされていても根本的には変わらず、まだ対抗策を寝ることができた。

 

 例えば、現在の地球連邦軍でも最大の保有数を誇る”磯風型突撃宇宙艇(2191年当時は駆逐艦という区分だった)”は、同時に地球連邦軍最小の戦闘艦で、最も防備の弱い船として知られている。

 確かに防御に気を使う地球艦らしく波動防壁を標準搭載しているが、その強度は次元波動機関の出力に依存するので、小兵の出力では……具体的な数字を出すなら、ガミラスの代名詞たるデストリア級航宙重巡洋艦などが装備する330ミリ三連装陽電子ビーム砲相手では、同時にあるいは短い間隔で6発喰らうと、ほぼ確実にオーバフローを起こし防壁が消失するのだ。

 また、原作2199の初期ヤマトと同じく、コンバット・ステータスで波動防壁コクーンを維持できる時間は30分以内と制約もあった。

 

 そして、一度オーバーフローを起こすと、機関冷却が終わるまで防壁の再展開は不可能となる。

 防壁を失った下にある装甲表面の処理は、これまた機関出力の問題で効果が薄いとされビーム兵器に高い耐弾性を誇る位相変調装甲ではなく、積層蒸散式耐ビームコーティングだ。

 330ミリ陽電子ビームも命中1発なら耐えられるが、ビームのエネルギーを分散・吸着して熱に変換して蓄え、粒子となって装甲より剥離し排熱する構造なので同じ場所とは言わず、剥離した場所に陽電子ビームが直撃すれば、容易く貫通されてしまうのだった。

 ついでに言えば、物理的なダメージに対する減衰は期待できず、むしろミサイルや魚雷の爆発衝撃で表面処理が剥がされ、そこにビームを撃ち込まれ沈んだケースもある。

 その下にエネルギー転換装甲もあるが、それはガンダムSEEDシリーズに出てくるフェイズシフト装甲やトランスフェイズ装甲と基本的な性質は同じで、物理的な衝撃には強いが、熱的変化の大きいビーム兵器やレーザーなどの光学兵器にはそれほど高い効果があるわけでもなく、またエネルギーを消費する装甲だけあって使われる場所も限られる。

 

 それでも原作2199の地球艦隊に比べたら雲泥の差と言っていい高い防御力だが、逆に言えば「ビームや魚雷、ミサイルなどを併用し戦術を工夫すれば、沈めることは難しくはない相手」であった。

 それは少なくともガミラスにとって福音であり、その”脆さ”を反省し開発されたのが島風型重装宙防艦だが、今のところ前線に最優先配備され、哨戒任務群に回ってくることはない。

 

 現状、第68哨戒任務群の保有戦力は、揚陸仕様に改修された旗艦の金剛型装甲巡洋艦”セント・ヘレナ”1隻に、村雨型駆逐艦(2191年当時は巡航艦という区分だった)3隻、磯風型突撃宇宙艇12隻の計16隻という布陣だった。

 

(決して弱い戦力とは言わんが……)

 

「とはいえ、救難信号を捉えて無視というのは軍の責務としても船乗りの義務としてもありえん。そこでだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

******************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、ここは第68哨戒任務群より600光年ほど地球・テレザート間の正規航路から外れた宙域……

 

 

 

「なにっ? 微弱なテロン人の船と思わしき救難信号だと?」

 

 ガミラス・地球(テロン)人領域調査特殊作戦任務部隊、通称”ガミラス浸透戦闘隊”の一つを率いる”ヴァルケ・シュルツ”大佐は、その報告に薄くなった髪の毛が乗っかる頭を捻らせた。

 

(確かに我々の任務は、テロン人の警戒網や哨戒網の穴を探り、突破口を探し出すことだが……)

 

 だが、シュルツは知っていた。

 祖国のザルツが敗れ支配を受け入れたことにより、今や忠誠を誓うべき本国となったガミラス、その首脳部は少しでもテロン人の情報を欲しがっているということを。

 

(これは好機かもしれんな……)

 

 彼が率いてる艦隊の乗員は、全て二等ガミラス人……青い肌を持たぬ故にガミラス人から下等民族と見下されるザルツ人だ。

 確かに戦争に負け、被支配民族となったが、だからこそシュルツの胸のうちには常に同胞たちのガミラスにおける地位向上が念頭にあった。

 

「ならば、発言権はあるにこしたことはないか」

 

 幸い、自分の率いてる艦隊、発見されにくくするため戦隊規模ではあるが、銀河系での戦闘経験は無いがマゼラン星雲でガトランティス相手に戦い、生き延びた精鋭揃いだ。

 しかも、自分が座乗するガイデロール級航宙戦艦”シュバリエル”を旗艦に、デストリア級重巡洋艦2隻とケルカピア級航宙高速巡洋艦4隻、24隻のクリピテラ級航宙駆逐艦を引きつれている。最新鋭ではないが、扱い慣れた「手に馴染んだ装備」で状態もよい。

 あと艦隊戦には使い所がないが、陸地調査用にガミロイドと各種車両を積み込んだデラメヤ級強襲揚陸艦も3隻随伴している。

 

(ここには判明したテロン人の大規模軍事拠点はない。出てくるとしてもパトロール部隊くらいだろう)

 

 だからこそ、彼は進路を救難信号の方向へと向けた。

 その先に、何が待っているかを知ることもなく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シュルツ君はやっぱり天の川銀河に来ていたw

まあ、1年後に”ヤマッテ”を相手にするよりはマシかなーと。


そして、今回も設定を少々。


※※※



磯風型突撃宇宙艇(2191年当時は駆逐艦という区分だった)

全長:90m
同型艦;磯風、浜風、追風など

・艦首533ミリ(21in)汎用魚雷発射管×3門(船体前面。リボルビング装填装置。1門あたりの3発)
・12.7サンチ(5in)連装速射陽電子旋回砲×2基(12.7サンチ高角速射陽電子砲の先祖。上面/下面×1。全門全周囲射界を持つ)
・汎用四連装ミサイル発射塔×2基(船体左右。回転ターレット)
・76.2ミリ(3in)連装パルスレーザー×4基(CIWS=無人旋回砲塔型)


機関
主機:次元波動機関(地球量産型コア)×1
副機:テレザート式対消滅・対生成炉(テレザート由来の反物質=安定化疑似反三重水素を使用。波動機関を起動させるAPUとしても使用可能)
予備電源:重力縮退式熱核反応機関(別名:ケルビンインパルス・エンジン)

防御装置
コクーン型波動防壁(艦周囲に紡錘状に展開するフィールド型防壁。通常航行時にも対デブリ用に展開し、戦闘用のコンバットステータス=高出力モードを持つ)
積層蒸散式耐ビームコーティング(表明処理)
エネルギー転換装甲(エネルギーを硬度や靭性に変換する内部装甲素材。物理ダメージに強い)

搭載機
・内火艇×1艇(脱出艇兼用)

超光速航法
イスカンダル式ワープ航法(安全マージン込で24時間で3回のワープが可能。計算上600光年/日の速力)


備考
 高度な自動化により24名で24時間運用可能な小型艦。なので乗員30名ほどで3交代24時間勤務ができる優れものだったりする。
作中では「小兵で防御が弱い」と評されるが、6発目までガミラスの主力陽電子ビーム砲の直撃に耐えられる波動防壁(ガミラス艦はミゴウェザー・コーティングを持っていても味方艦の誤射で沈むのと比べたら対照的)と乗員30名で地球・テレザート間の超光速航行を含む長距離航海を難なくこなすという、原作2199の初代磯風型とは比べ物にならない高性能艦だったりする。
 武装は、機関出力の関係でビームなどの高エネルギー兵器は航宙機や小型艦相手の「威力は低いが発射速度の早いもの(しかし、連装速射陽電子旋回砲はクリピテラ級航宙駆逐艦程度ならミゴウェザー・コーティングごと装甲をスパスパ貫けたらしい)」とし、対艦兵器は魚雷やミサイルなどの実体弾に絞るという割り切った設計だ。
 とはいえ、魚雷は熱核(ケルビン)インパルスエンジンと陽電子を主体とする初歩的な反物質弾頭を持つ高速魚雷、ミサイルは重力縮退式熱核反応弾と結構なハードパンチャーだ。
 要するに、小柄であること(=的が小さい)と高い運動性を生かした水雷戦隊的な、あるいは魚雷艇やミサイル艇のようなビッグイーター的な戦い方が本懐と言えるだろう。
 これだけの性能を原作2199よりわずか10m程度しか大きくない船体に押し込めたのだから、この世界線の地球の技術力の高さ、特に次元波動関連の造詣の深さがうかがい知れる。
 ちなみに「ガミラスにもっとも撃沈されたシリーズ」と不名誉な呼ばれ方をすることもあるが、要はそれだけ建造数が多かったという裏返しでもある。
 実際、まだ対宇宙艦隊戦ドクトリンが確立されてなかった最も状態のよくない時期でも、対ガミラス艦キルレシオは1:2~3を維持していた事は追記しておく。
 








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