地球人類が最初に接触した異星起源知的生命体が、全裸系パッキン幼女だった件について 作:ヤマトとトマトはなんか似てね?
いや、ようやく”彼女”が出せました……
思ったより話数かかったなーと。
「惑星ガルガンチュア157、それが特定された救難信号の発信源という訳だ」
ガルガンチュアはここ100年ばかりで頻繁に行われている地球・テレザート間の航路周辺を探索する無人探査船シリーズの一つで、ガルガンチュアが157番目に発見・データベース化した惑星という意味だ。
ごくごくありきたりの太陽型恒星の第4惑星で岩石惑星、公転軌道面はぎりぎりハビタブルゾーンに位置していた。
精密な調査は現在行われておらず、当然のようにテラフォーミングの計画はない。
ぶっちゃけ、人口150億人くらいしかいないのに既に主にテレザートとの航路中に拠点・中継点として二桁の人類居住惑星を保有し、更にその倍に達する即時民間人居住可能惑星(未入植惑星)を抱えている地球連邦にとり、今のところ魅力も価値も無い惑星だった。
だが、その辺鄙な惑星が唐突に奇妙な価値を持ってしまったのが、問題だったのだ。
「まあ、これが罠なら確実に、罠じゃないとしても救難信号をキャッチできる程度の近場にいれば、十中八九ガミラスは来るだろうさ」
救難活動の真っ只中など、狙ってくださいと言ってるようなものだ。
救難・救助活動中は襲わないなんて倫理観、価値観の違うガミラスに求めるほうが間違っている。
こっちが少勢力だなんてことも、接近すればすぐにわかるだろう。
「まさに小癪な邪魔者を始末するにはうってつけという訳だ。例え、我々のような小部隊が消し飛んだところで戦争の趨勢に影響なぞないが、塵も積もればなんとやら。敢闘精神あふれる相手なら、仕留められるときに仕留めない理由はないさ」
そして生憎、ガミラスは闘争心が弱いという評判を受けたことのない民族だった。
「ならばこちらも相応の準備をし、打てる手は打っておこうということだな」
山南はそう区切ると、
「艦隊は警戒態勢を維持しつつ、防御陣形を組みガルガンチュア157静止衛星軌道上で待機。救難活動は、空間騎兵隊に担当してもらおうと思うんだが?」
無論、永倉をはじめとする空間騎兵隊の紳士淑女諸君はサムズ・アップだ。
というかむしろ本職であり、本業の一環である。
「敵影が無いうちに軽武装(この場合は個人携行できる装備)の空間騎兵隊と衛生官を乗せた”コスモ・シーガル”を救難機として先行させる。無論、船舶が重度の損傷をしている場合に備え、”95式空間装甲騎兵”も陸上随伴兵力としてつける」
経験上、緊急搬送が必要な要救助者がいることを想定すれば、シーガルに乗っけて行けるのはパイロットと衛生官、そして引率役の隊長を含めて精々6名程度だろう。
小隊付きの空間装甲騎兵は4機……正直、罠が張られてるなら心もとないが、
(なら、保険をかけておくか)
「古代少尉」
「はっ!」
小気味よい返事に山南はこの新人の評価を内心で上方修正しながら、
「”
ガミラスの艦隊がいつ来るかわからない現況、艦隊を惑星表面に降ろすのはリスクが高すぎる。
地球・ガミラスを問わず現代の軍艦は、大気圏内を飛べるとしても宇宙空間でこそその真価が発揮できるように作られているのだ。
しかし、同時に陸上に部隊を展開する以上、エアカバーの重要性は今更語るまでもないだろう。
実際、第68哨戒任務群にも航宙機(航空機、艦載機)もあるが、山南が座乗する旗艦の金剛型”セント・ヘレナ”に8機、率いてる3隻の村雨型駆逐艦に2機ずつの艦隊合計14機に過ぎない。
ガミラスの駆逐艦以上の船には艦載機搭載能力があるのはすでに知られていることであり、機数的に劣勢な可能性は十分にある。
また、艦隊に配備されているのは今や旧式化の波に抗えなくなりつつある”コスモ・パンサー”だ。
開戦初頭ならともかく、今となってはガミラス航宙機に対して圧倒的優位を取れる訳ではない。
だからこそ、ここで古代進少尉とコスモ・ゼロが意味を持つ。
山南には古代の具体的な腕前はわからないが、第7航宙団に配属され最新鋭機の調教を任され、そして実験機部隊に引き抜かれるのだから腕は悪くないだろうと想像できる。
それにコスモ・ゼロは第68哨戒任務群の正規の命令系統には入っておらず、航空部隊の一員としての投入は難しいが、かと言って最新鋭機を遊ばせせておくのは勿体ない。
「了解しました!」
その迷いのない古代の敬礼に山南は満足を覚えつつ、さらに思考を巡らせる。
思考を止めた時が死ぬ時と、彼は戦場で学んでいた。
☆☆☆
さて、ブリーフィングが終わると、コスモ・シーガルに乗って臨時編成の救助隊を引率することとなった永倉志織は、任務の準備をしていたショートカットで胸の大きい年下の友人を捕まえた。
「真琴ぉ~。お前さん、今回の随行衛生兵に志願したんだって?」
「あっ、うん。志織さん」
そう振り向いた彼女の名は、”原田真琴”。今年二十歳になる正確に言えば衛生兵ではなく衛生下士官、階級は二等軍曹だ。
「じゃなかった永倉軍曹」
と微笑みとともに敬礼する真琴である。ちなみに永倉は軍曹(一等軍曹)なので1階級上である。
「公的な場じゃあるまいし、そういうのは気にしなくていいさね。いや、なんだって志願したんだい? 罠である可能性もあるし、そうじゃなくてもいつガミラスが現れるかわからない危険な任務だよ?」
すると真琴はう~んと考え、
「そこに怪我をした人がいるかもしれないから……かな?」
(そういや、こういう娘だったねぇ~)
永倉と真琴の出会いは、まだ真琴が新米衛生兵だった頃まで遡る。
その頃、演習場で事故があり、巻き込まれた永倉の部下も軍病院に運び込まれた。
強がり軽い治療だけ受けて演習に戻ろうとする部下を盛大に叱りつけたのが真琴だった。
強面の古参兵相手に、一歩も怯まず腰に手を当てる「私、怒ってます」ポーズで”いのちをだいじに”について説教をかます真琴は、タジタジになる古参兵込みで実に見ものだったらしい。
その気っ風の良さと鼻っ柱の強さを気に入った永倉は、声をかけて「一杯おごらせてくれ」と飲みに誘った。
互いに酒好きのせいもあり瞬く間に意気投合し、現在まで続く友誼となったのだった。
「つまり、ほっとけないってことかい? 居るのは敵かもしんないよ?」
「えっ? 関係ないよ?」
キョトンとした顔で返してくる真琴に、思わず苦笑する永倉。
(まあ、こういう肝っ玉の座った娘には、ついご褒美をあげたくなるもんさね)
「なあ、真琴。あんた、前に彼氏欲しいとか言ってたよね?」
「えっ? あっ、うん。そりゃあ欲しいけど……」
永倉の意図がわからず、ちょっと困った顔をする真琴に永倉はニヤリと笑い、
「この作戦が終わったら、あんたに良さそうな男、紹介してやんよ。生き残れれば、将来有望だよ?」
……それはフラグだとか言ってはいけない。
ええ。ようやく6話の伏線を回収できました。
この世界線において、誰かさんのメインヒロインは、原田真琴さんなんですねー。
原作のネームド・ヤマトクルーで確か唯一の作中時間軸経産婦(ヲイ
出産時期から考えて、航海中に「ヤッちまったZE☆」をしたヒロイン力は伊達ではないっ!!
ということで、大抜擢です。
というか、古代と真琴って、1歳しか違わないんですよねー。
ちなみに……この世界線で飲酒可能年齢を気にしてはいけませんw
今回のオマケ設定は、チラッと作中に名前が出てきたオリメカです。
※※※
95式空間装甲騎兵”ハリケーン”
頭頂高:5m
空虚重量:18t
武装
固定装備
・ロケットホーミング・スラッシュアンカー×2(両肩部、フレキシブルマウント発射器。推進式有線誘導のハーケン状射出ユニット。鋭角的な先端部は
・メイザーヴァイブレーション・プラグナイフ×2(指向性高周波微細振動刃型のコンバットナイフ。敵の装甲を切り裂くだけでなく、難破船の外壁を溶断したりと工具としても重宝する)
・12.7ミリRWSレーザーガン×2(胸部。ポールマウント砲口で射角が広い。オートモードでミサイルの自動迎撃などが可能)
外部装備(手持ち装備)
・30ミリパルスレーザー+105ミリ実体弾リニア投射器コンバインド・ライフル(航空機用の30ミリパルスレーザーを短砲身・発射速度下降などと引き換えに徹底的に再設計コンパクト化したガンユニットに、105ミリのリニア式セミオート投擲器と組み合わせた標準装備のライフル。歩兵用の複合ライフルのほぼスケールアップ版)
・45ミリ対装甲速射レールガン(歩兵用のセミオート対物ライフルに相当。リニアガン方式ではなくレールガン方式)
・多目的投射装置(両脚部外側に装着可能。対人榴弾や発煙弾、信号弾や照明弾など投射できる)
など多数
防御装置
・エネルギー転換装甲(フレームなどにも採用)
・単位相光波・磁場式エネルギーシールド(両腕。ガンダムSEEDシリーズのアルミューレ・リュミエールの技術的延長線上にある装備)
機動装置
・超伝導高出力
動力
・陽電子転換炉
背部オプションパック
様々な状況に応じたミッション・パックが用意され、背面のハードポイントに接続される。
突起
搭乗には、戦闘用軽装甲宇宙服が必須。
備考
地球連邦の宇宙海兵隊や空間騎兵隊に配備されている地上でも宇宙(限定的)でも戦闘もこなせる人型重機。
アーマードトルーパー(AT)やナイトメアフレーム(KMF)の亜種だと思えば間違いはない。
本来の用途は、戦闘ならば非対称戦における武装勢力の拠点制圧や占拠された施設や市街の奪還であり、また小惑星や難破船に擬態した宇宙海賊や星間テロリストの基地制圧も任務に含まれたため、地上や重力環境だけでなく極小重力や真空中でもオプションパックの選択次第で適応できるように設計されている。
その具体例が、ロケットホーミング・スラッシュアンカーでこれは本来、突き刺して相手を倒すような推進式有線誘導兵器ではなく、「狙った場所に自分で飛んで行く便利な錨」として開発されたもので、ビルに突き刺して立体機動装置ごっこをするだけでなく、例えば小惑星に突き刺してウインチを巻き上げて推進剤を使わず接近するとか、逃走しようとする海賊船に突き刺して振り落とされないようにするなどが本来の用途。
また、人型をしているということは汎用性を求められた結果であり、戦闘のみの用途ではなく施設の設営や船舶からの救出など、汎用性や柔軟性に富んだ活躍が期待されていることがわかる。
本来は「人体に装着できる」コンパクトさを目指したが、ガミラスとの開戦により要求性能が変更され、それを満たすために「人が乗り込めるサイズ」に肥大化してしまったという開発経緯がある。
基本、技術が足りなかったから装着型から搭乗型になったと思っておk。
とはいえ、サイズ的にも出力的にも火力や防御力の面からも本格的に宇宙戦をこなせる訳ではないが、「しっかり地面がある」ガミラスの惑星上拠点や浮遊大陸の制圧などには宇宙海兵隊や空間騎兵隊の猛者たちの頼れる相棒として、花形として活躍したようだ。