勘違いで生徒会に入りました   作:匿名P

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新たな賭ケグルイの小説となります
今回は舞台が1年前のため賭ケグルイ双を見た方には知ってるキャラが出てきますが、原作の賭ケグルイのみをご覧になっているという方は多少ネタバレになる可能性がありますのでご了承くださいm(_ _)m


生徒会役員になりました

「良かった〜」

高校2年生の眞田希実(さなだのぞみ)は入学してから毎回家畜を決める上納金額がいつも下位102位〜110位の間にいるため周りから半ば家畜のような扱いを受けている。だが、希実からすると家畜になるよりはマシなためあまり気にしていない。そして今回も下位101位と過去最低順位をとったが希実はそんなの気にしていない

 

 

「さなだー。お前今回はどうだったんだ?」

いつも希実をこき使っている同じクラスの沢井和也(さわいかずや)が今回こそは家畜になったのではと期待を寄せて聞く

 

 

「下位101位だった。いや〜危なかったよ」

 

 

「チッ、なんだよつまんねぇやつ。あとお前ジュース買ってこいよ。もちろんいつものな」

 

 

「はいはい。分かったよ」

 

 

「じゃ、先クラス戻ってるから」

沢井はそう言うと希実に背を向け歩き出した

 

 

「…めんどいな。でも家畜よりマシか」

そう自分に言い続けてはいるものの大した効果はない

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

「沢井買ってきたよ」

 

 

「呼び捨てすんな。ほぼ家畜が上納金ちゃんと納めてる人間と対等に話せると思うな」

沢井は百花王学園に完全に染まっており平気で家畜を蔑む人間になっている

 

 

「遅ぇんだよ。ちんたらしやがって」

沢井は3分以内に買ってこないとすぐに希実にキレる

 

 

「ごめんごめん」

 

 

「謝って済むんなら警察いらねぇんだよ」

そう言って沢井が右の拳を振り上げ希実に下ろそうとした瞬間その手が急に止まり沢井が震え出した

 

 

「どうした?」

希実が聞くも返答はなく足までもガクガクと震え出した

 

 

「う、うし、うしろ」

喉から声を絞り出したかのようにか細い声が沢井から聞こえてくる

 

 

「ん?後ろ?」

沢井に言われた通り後ろを振り向くとそこにはいるはずのない人間が立っていた

 

 

「せ、生徒会長?」

希実の後ろに立っていたのは私立百花王学園第105代生徒会長・桃喰綺羅莉だった

 

 

「あなたちょっと来てちょうだい」

 

 

「え?あ、はい。わかりました」

希実は何が何だか分からないまま綺羅莉に連れていかれた

 

 

 ̄ ̄ ̄生徒会長室

「あなた生徒会に入りなさい」

希実が連れてこられた場所は生徒会長室であった。生徒会長室に入り向かい合うように座ったところこのようなことを唐突に言われたため希実はますます困惑する

 

 

「いや、あの、なんで僕なんですか?」

希実は自分のような上納金額ランキングで下位101位を取る人間を生徒会役員にしようとするのが謎だった

 

 

「だってあなた」

意味深な間を空けると立ち上がり希実の方へ向かってくると手で希実の顔を上げた

 

 

()()を出していないでしょ?」

綺羅莉は希実の目を覗き込むように見るとそう言い放つ

 

 

「い、いや。そ、そんなことは」

希実は目の前に生徒会長がいるという圧にたじろいでしまう。さらにお互いの顔の距離は10センチもないため綺羅莉の生暖かい吐息が顔にかかりそれが1層希実の緊張を加速させる

 

 

「あら、あなた生徒会長である私の前で嘘をつくの?」

目は笑っているが口調は冷徹であるため威圧感がさらに強くなり希実はますます「ちがいます」と言いづらくなった

 

 

「まぁいいわ。だけれど今日は興醒めしたわね。明日またここに来てちょうだい」

 

 

「は、はい」

希実は断ることなど到底できず綺羅莉に言われるがままに答えた

 

 

 ̄ ̄ ̄次の日

 

 

「入っていいわよ」

希実は言われた通り次の日に生徒会長室へ来ていた

 

 

「し、失礼します」

希実はまだ緊張しているため少し声が上ずっている

 

 

「じゃあ早速これにサインしてもらえるかしら?」

そう言って綺羅莉が渡してきてのは契約書だった。その契約書には大きく「生徒会役員・契約書」と書いてある

 

 

「あの、これは?」

 

 

「見ての通りよ。あなたに生徒会役員になってもらうのよ」

希実は昨日の話を冗談だと思っており今日は謝罪のために呼んだのかと思っていた

 

 

「いや、あのそういうの興味無いんで」

適当なことを言ってその場をやり過ごそうとする希実だが綺羅莉から逃げられるわけが無い

 

 

「無駄よ。もうあなたのサインは入っているもの」

綺羅莉が見せる紙には「眞田希実」と氏名が書いてありさらに印鑑まで押してあった

 

 

「そ、そんな…」

冗談だと思っていた話が本当になるとは思ってもおらず希実は落胆した

 

 

「頑張ってちょうだい。生徒会役員として」

希実のさまを見て笑みを浮かべながら激励の言葉をかける

 

 

「あと、明日から図書委員長としても頑張ってちょうだい」

 

 

「え?なんですか?それ」

 

 

「そこに書いてあるわよ」

希実が言われるがままに契約書を見てみるとそこには「眞田希実を図書委員長に任命する」と書いてありさらに「この契約以降眞田希実がギャンブルに負けた場合一生家畜とする」とまで書いてありこれに希実は目を疑った

 

 

「僕が図書委員長になるのは百歩譲るとしてこれはなんですか?」

契約書の目を疑った部分を指さしながら綺羅莉に言う

 

 

「あなたはそれくらいしないと本気を出さないでしょう?」

それは完全に勘違いをしている綺羅莉が希実に追い打ちをかけるようにしたものだった

 

 

「お、終わった」

絶望を隠しきれない希実がうなだれる

 

 

「ウフフ」

綺羅莉が口に手を押さえながら声を出して笑っている

 

 

こうして生徒会長・桃喰綺羅莉の勘違いによって眞田希実の崖っぷち高校生活が始まってしまった。

だが始まってしまったものは仕方ない。頑張れ眞田希実!




ファイト、眞田希実!途中で連載放棄しないように頑張れ俺
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