勘違いで生徒会に入りました 作:匿名P
「みんな揃ったかしら?」
今日は生徒会の会議のため生徒会役員はみな生徒会室に集まっている。もちろん眞田希実もいる
「綺羅莉、こいつは誰だ?」
風紀委員長・聚楽幸子が新たに図書委員長となった眞田希実に視線を向ける
「伝えてなかったわね。希実、みんなに挨拶してちょうだい」
「はい。初めまして、新たに図書委員長となりました。眞田希実と申します」
希実は他の生徒会役員の雰囲気に飲まれそうになりながらも自己紹介だけはしっかりとやりきった
「……」
希実が挨拶をしても他の生徒会役員は挨拶を返そうとはしないため沈黙が生徒会室に走る。希実は何か気に触れたのではと焦り出す
「そうか」
聚楽は一言だけそう言うとそれ以上は何も言及しなかった
「以上で会議を終わりに致します」
各委員会、役員からの報告が一通り終わったところで生徒会書記・五十嵐清華が切り上げる。希実は綺羅莉から渡された書類をただ読むだけで済んだ
「眞田希実であってるか?」
会議が終わったが、他の役員が中々出ていかないので生徒会室を出るのを躊躇っていた希実の前に聚楽がやってくる
「は、はい。あってます」
「……」
聚楽は希実をじっと見つめたまま何も言わないので希実が戸惑う
「…お前、何者だ?」
「え?」
希実は自分のことを何者だ?と聞かれても「眞田希実」しか答えが出てこない
「そのうち見させてもらおう。お前の実力をな」
「はい?」
希実は聚楽の言葉に何か嫌な予感しかしなかった
___図書室
希実は図書委員長として図書室の管理を任されている。そのため図書室の中にある本の貸出履歴や本の配置を完璧に覚えなければならない
「ここか図書室」
希実の目の前にある図書室は扉から既に並々ならない雰囲気が漂っている。創立122年ということもあり、図書室のサイズも半端では無く、体育館程の面積を誇っている
「うわぁーすげぇー」
ドアを開けるとそこには膨大な量の本がぎっしりと収納されている
「これ1人で管理するのか…できるかな?」
希実が予想していたよりも本の量が多く軽く1万冊は超えている。そんな量の本の貸出履歴や位置を完璧に覚えられるのか希実は不安になった
「げっ、もう9時だ…」
希実が膨大な量の本の整理をしているとすでに下校時刻を越えていた
___生徒会室
希実が生徒会役員になってからはや1週間が経った。希実は未だにほとんどの生徒会役員と話しておらず、日々孤独を感じていた。そんな希実は今、次の報告会に向け書類を作成している
「眞田希実。ちょっと来てくれ」
どこからともなく現れた聚楽が希実を連れていこうとする。聚楽の後ろにはガタイのいい男子生徒がいる
「ちょ、ちょっと待ってください!何の用ですか?」
希実は次の報告会まで時間がないため粘ろうとする
「拒否権はない。連れて行け」
聚楽がそう言うと後ろにいるラガーマンが希実をお姫様抱っこする。
「え?まってー」
そんな叫び声も虚しく希実はどこかへ連れて行かれてしまった
「痛っ!」
希実をお姫様抱っこしていたラガーマンが目的地に着くなりそのまま手を離したため、希実は腰から地面に着地した
「ご苦労。もういいぞ」
聚楽のその言葉でラガーマンが部屋の外へ出ていく
「どこですか?ここ」
腰を擦りながら希実が今いる部屋の場所を聞く。希実達がいる部屋の真ん中にはテーブルが置いてありそのテーブルを挟んで向かい合うような形で椅子が二脚置いてあった。またテーブルの上にはトランプらしきものが置いてある
「お前が生徒会役員になってから1週間。この1週間の間、私はお前がなぜ綺羅莉に選ばれたのかずっと考えていたがその答えは出なかった。だから…」
そう言うと聚楽は指を鳴らした。その音と共に部屋の扉が開き誰かが入ってくる
「沢井!!なんでここに!」
入ってきたのは希実と同じクラスの沢井和也だった。沢井の首に「ポチ」と書かれたカードがかけられている。
沢井は希実が生徒会役員になる前に希実のことをこき使っていた。だが、希実が生徒会役員になってから沢井は希実から巻き上げていた金がなくなり自分で稼ごうとするも
「なんで?そんなの、お前を潰すために決まってるだろ!!」
耳が痛くなるくらい大きな声で怒号を発しながら希実を指差す。沢井の顔は鬼のような形相で目が血走っている
「は?なんで?」
潰される理由が分からない希実は沢井程ではない大きな声で言う
「この男は自分よりも劣っているお前が生徒会役員をやっていることが気に食わないみたいだ」
熱を帯びてきた場を1度落ち着かせようと傍観していた聚楽が言葉を発する
「え?そんなの俺だって何で生徒会役員をやらされたのかは今も分かんないよ!」
「そうだとしても、こいつはお前と勝負がしたいそうだ。もちろん、破滅するまでな」
家畜という言葉を聞き希実は焦り出す
「家畜…ってまさか!」
「そう、そのまさかだ」
「俺はお前に公式戦を申し込む」
沢井は強くそう宣言する。希実はその宣言に唾を飲んだ
ギャンブルのシーン書くの好きじゃないので多分次の話時間かかりますm(_ _)m
ギャンブル漫画の二次創作書いといてそれはないだろって思うかもしれませんが、書きたいもの書いて何が悪い?
と思ってます笑