四季映姫・ヤマザナドゥの苦難   作:島田愛里寿

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第九話 死神小町無双

駒王学園屋上にてエクスカリバーを完成させたコカビエルとフリードに苦戦していたオカルト部の面々だったが、突然フリードの首がたたっ切られた。

 

「な、なによ、あなたたちは!」

 

まぁ突然戦闘に介入してきて相手の首を切られたら動揺するのは当然だ。

 

「あたいらは、日本神話是非曲直庁所属の死神さ。で、あんたがコカビエルかい?」

 

「そうだが?」

 

「あんたに日本神話と欧州方面の地獄から逮捕命令が出てんだ。即刻来てもらおうか!!」

 

そう、四季は小町たちを送り込む前にヘカーティアに手をまわしてもらい、コカビエルの逮捕状を作成しておいたのだ。

 

「ふ、日本神話なんて私は知らん。そもそもヨーロッパの地獄から私は指名手配されるような覚えは一切ないのだがね?」

 

「ほーん?あくまでも白を切りとおす気かい?じゃあそこにいる三体のケルベロスはどうなんだい。ケルベロスは日本神話にはいない。そして欧州方面の地獄の女神であるヘカーティア・ラピスラズリ様から盗難届も出ているんだよ。言い逃れはできないねぇ」

 

「く・・・」

 

「さぁ!もう言い逃れはできないよ!そもそもこの駒王町は“日本神話”の領域内だ!これ以上の戦闘行為は日本神話への宣戦布告と受け取るよ!!」

 

「ふむ・・・。さすがに死神相手に準備なしで挑むのは愚策か・・・。では逃げさせてもらおうか」

 

そうして小町に論破されたコカビエルは逃走を図ろうとしたが・・・

 

「はぁ!!」

 

ザシュ!!

 

後ろに回り込んでいた小町の後輩に首を叩っ切られた。

 

「よ~し!よくやったよ!!で、魂の方は?」

 

「ばっちりです!しっかりと回収しました!!」

 

そう。彼女らは最初っから捕縛するつもりは毛頭なく、魂のみの状態でヘカーティアに届ける予定だったのだ。

 

「そもそも肉体があったら苦しみは中途半端だ。なら魂のみの方が、最も永遠に苦しむからね」

 

なんとも残酷な話である。

 

「で、ケルベロスの方はどうだい?」

 

「はい。先ほどクラウンピースさんが来て連れて行きました」

 

実は四季の返答にケルベロスが殲滅されかねないと考えたヘカーティアがクラウンピースを派遣していたのだ。

 

「そうかい。じゃ、帰るとするかね」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!!」

 

帰ろうとする小町たちの周りを悪魔たちが包囲していた。

 

「‥‥なんだい?あたいらの任務はこいつの殲滅と捕縛。それ以外には用がないんだが?」

 

「ここは私の領地よ!勝手なことは許さないわ!」

 

「はぁ~。イリナとかいう小娘から聞いてないんですかね?」

 

「無能なだけだよ。あ、あとうちの上司から伝言があってねぇ」

 

「な、なによ?」

 

 

「『そのうち三大勢力代表による会議があるでしょう。その場に日本神話代表として物申すことがあるので出席させていただきます。拒否権はない。』だってよ」

 

「「「「「はぁ!?」」」」

 

「ほんじゃぁねぇ」

 

そうして彼らが唖然としている間に小町達は帰ろうとしたのだが・・・・ 

 

 

「待ってください!」

 

「なんだい?猫又」

 

「塔城小猫です!あ、あの私の姉って・・」

 

「ああ、そうだったね。たしかあんたの前の名は<白音>だったかい。ならいいか。確かにあんたの姉はうちらが所属している是非曲直庁にいる。だが今はまだ合わせられないね。しばらく待ちな」

 

そういって小町は今度こそ能力で後輩たちと帰っていった。




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