そもそも四季映姫・ヤマザナドゥがなぜ地獄の裁判長になったのか、それは数百年前の三大勢力が日本に乗り込んでくる前にさかのぼる。
「な、なんなんですかこれ・・」
彼女は本来令和の時代を生きていた男性だったが地蔵に転生していたのだ。
(まぁ地蔵と言っても矢田寺成美みたいな服をきて傘をかぶったロリッ子四季さまですけど)
流石に彼女もしばらくの間は混乱した、何せ自由に街道の脇から動けず、動けるのはお供えものを備えられて助けを祈られたときにそれを解決するために行動するときのみなのだから。
とはいえ、数年もたてば彼女も慣れてきてむしろ雨風が強いときはきついがブラック企業で業務に追われていた現代の生活よりも楽に感じていた。
「ふふふ。あんなくそブラックな仕事についていたころが懐かしいですね」
すこし動きにくいという問題はあったが何かと充実した生活をしており、人々の悩みにも親切に答えたり手助けなどをしていた彼女にある意味で悪い転機が訪れた。
「やぁやぁ!!君が有名な地蔵ちゃんだね?」
「は、はい?」
「私は日本神話勢力トップの天照大御神だよ!」
「あ、天照大御神様ですか!?そ、そんなお方がこんな一地蔵に何の御用でしょうか!?」
「あれ~?数日前に悩みの相談に乗ってくれたの覚えてないの?」
「え?数日前・・・あ!もしかして!『部下がいうこと聞かないんだよ~』って悩みを打ち明けにこられた女性ですか!」
「うん!それで恩返しとスカウトに来たんだよ!」
「す、スカウトですか?」
「うん!実は地獄の裁判長がかなり人手不足なんだよ。それに次期閻魔の候補にもいい子がいなくてね・・・」
「は、はあ」
「そこで君に地獄の裁判長をやってもらうから!あ、拒否権なしね」
「ちょ!それってスカウトじゃなくて徴用じゃないですか!!ってあ~」
そうして四季映姫は天照の部下に地獄に連れていかれ閻魔王のもとに運ばれていった。
「天照様。この地蔵は?」
「うん!君たち、裁判長がいないって嘆いてたでしょ?」
「ええまぁ」
「だからスカウトしてきたの!」
「「「えええ!!???」」」
その後すったもんだあったものの結局四季映姫は裁判長をやる羽目になってしまった。
(ちなみに閻魔王を始め地獄関係者から『ご愁傷様』と言われたとか)
こうして将来駒王町ができる地域一帯を担当することになり、直属の死神の採用のために死神訓練所に向かった四季映姫は運命的な出会いを果たした。
小野塚小町である。
彼女はこの訓練所でもかなりのさぼり魔で知られており、同期の裁判長らは経歴重視の傾向が強く、小町だけが誰にも選ばれずに残っていたのだ。しかし、映姫は小町の実力と能力を見抜いて彼女を抜擢したのだ。閻魔王たちからはもっと優秀な者がいると止められたが彼女は小町を選んだのだ。
そうして彼女はたどたどしくも閻魔として、裁判長として能力や小町を筆頭とする部下たちと歩んでいくことになった。
そうしてその時から彼女の胃痛との戦いも始まった。
死神訓練所はオリジナル設定です。イメージとしてはコナンの警察学校をイメージしてください。
この世界の小町は機動警察パトレイバーの後藤隊長みたいな普段は昼行燈いざという時は切れ者って感じです。
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