四季映姫・ヤマザナドゥの苦難   作:島田愛里寿

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小町がいいことしますよ~


第二話 黒猫又 黒歌保護

 

四季映姫が地蔵から閻魔(裁判長)になってから百数十年ほどたった。このころからキリスト教が入ってくると同時に三大勢力が日本に入ってきて好き勝手するようになってしまい、輪廻の輪が乱れ始めており、自然と是非曲直庁に死者の魂がしっかりと来ているかの確認を二重にしなければならなくなった。

 

「こ、小町。小町はいますか?」

 

「はぁはぁはい。ここにいますよ四季様」

 

「ちょ、ちょっとこの死者の魂の位置の把握をお願いできませんか?」

 

「え?いや、あたいの仕事は基本的に船頭と四季様の補佐でその身元確認の仕事は他のやつの担当じゃないんですか?」

 

「・・・その肝心の担当の死神が【悪魔の駒】を入れられたんですよ」

 

「ええ!大丈夫だったんですか!?」

 

「ええ、天照大御神様の計らいで何とか治療中ですがしばらくかかりそうです。まったく三大勢力の奴らめ(#^ω^)」

 

「ほんとにあの【悪魔の駒】なんとかなりませんかね?」

 

「開発者をこっちで裁いてやりたいですよ」

 

そう、原作にて悪魔の救済として開発された【悪魔の駒】であるが、悪魔以外の種族からすれば害悪以外の何物でもなく、魂レベルで悪魔に変質させる機能の影響で死神が回収するにも一苦労な上に輪廻の輪に魂を戻せなくなってしまったのである。

 

おかげで本来極悪人用に整備されていた旧地獄や動物霊及び奴隷制度が残っていた時代の人霊を収容するはずの畜生界さえも悪魔に変質してしまった魂の一時保管庫にせざるを得ない事態になっているのである。

 

 

「まぁおかげで畜生界での派閥争いがなくなったのでそこだけは感謝したいと言いたいところですが、仕事が増えただけなんですよね」

 

「ですねぇ」

 

「まぁとにかくお願いしますよ。あ、あとお使いもお願いできますか?」

 

「お使いですか?」

 

「・・・・胃薬を」

 

「あっはい」

 

 

地上界

 

「う~ん?ここに反応があったんだけどなぁ??」

 

小町はある人物の魂の確認のために事前に映姫が許可を取っていた神社に足を運んでいた。

 

その者の名は姫島朱璃である。

 

「お!いたいた!!なんで来なかったんだい?四季様が激怒してんだ早く来てほしいんだけどね?」

 

[!!!]

 

「へ?思い残したことがある?」

 

[!!]

 

「なるほどなるほど・・・まぁ確かに思い残したことには十分だがなぁ。その娘さんは多分しっかりやっていけると思うよ?」

 

[!!!!]

 

「ああ、悪い。部外者にそんなこと言われたら誰でも怒るよね、でもね?今回が最後のチャンスかもしんないんだよ?」

 

[??]

 

「確かにあんたは堕天使と恋に落ちた。しかし、日本神話は一応三大勢力を敵視していた。時期にこうなるのは時間の問題だったのさ、残酷なようだがね。」

 

[!!!!]

 

「あたいの上司にして閻魔の四季様はあんたをちゃんと人として裁いてくれる数少ないお方だ、最近の三大勢力の横暴さにしびれを切らして閻魔の規則に従わずに好き勝手に三大勢力側についていた死者を裁く輩が増えた是非曲直庁の中でもね」

 

[!!]

 

「まぁそういうこった。今行けばあんたはちゃんと人として輪廻の輪に乗れる、うまくいけば冥界でしばらくの執行猶予が与えられるかもしれんしね」

 

[・・・・]コク

 

そうして彼女の魂は地縛霊になる前に小町が担当している船の列に並ぶべく上がっていった。

 

「ふう、今どきにしては珍しく胆力のあった魂だったなぁ。さてと帰って彼女の運搬をって!四季様の胃薬忘れてた!!」

 

そうして彼女は慌てて近所の薬屋に胃薬を買いに行った。(もちろん死神の鎌は隠して)

 

この時にあらかじめ買っておかなかったことが、ある者の人生(妖生?)をよい方向に導くことになるとはだれも考えていなかった。

 

 

 

薬屋前

 

「いや~危なかった!売り切れるとこだったよ!!」

 

彼女はお使いの薬を何とか買えたようだ。そこに・・・

 

「にゃ、にゃ~ん」

 

黒猫がいた。

 

「おん?どうしたんだい?ってこんなとこになんで猫又が?」

 

しかし、さすが死神。この猫がただの黒猫とは判断しなかった。

 

「って!【悪魔の駒】入れられてんのかい!この反応・・・無理やり入れられた口か」

 

「!!」コクコク!!

 

「やっぱりか・・・」

 

そうしてどうするべきか悩んでいる小町のもとに

 

 

「やあ。すまないがその猫をこっちに渡してもらえるかい?」

 

「あん?」

 

そこには数人のイケメン(外見は)の男がいた。

 

「ふん!なに言ってんだい悪魔風情が」

 

「ほう?我らが悪魔とわかってその口の利き方とは。ふん、まぁいいさっさとその猫を渡してもらおうか」

 

そういって悪魔たちは小町を脅しつつ猫を奪い取ろうとするが

 

「ふんあたいをお前らごときがとらえられるわけないだろ」フッ

 

「な!ど、どこにいった!!」

 

しかし小町も死神、それも四季がたくさんいた死神の中から抜擢した能力者でもあるのだ。悪魔貴族の坊ちゃんにとらえられるわけがなかった。




次回 保護
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