四季映姫によって閻魔王の汚職や不正が暴かれて以来、是非曲直庁はよき方向に向かって言ってはいたがやはり人手不足は深刻であった。
「四季様!四季様!!」
「大変よ~!」
「ん?どうしたのですか?小町に黒歌、そんなに慌てて」
閻魔王が更迭されたおかげでだいぶ減ったとはいえ、いまだに大量の仕事と格闘していた四季映姫のもとに小町と最近部下になって地霊殿や畜生界との連絡係を担当している黒歌が慌てた様子でやって来た。
「大変ですよ四季様!鬼神長様から呼び出しです!!」
「ふ~ん鬼神長からですか・・・って!鬼神長!?」
鬼神長。地獄の鬼たちを統括している鬼にして是非曲直庁のナンバーツーである。かなり優秀で、四季も何度かお世話になっている人物である。ちなみに今は、閻魔王代理を兼任している。
「な、なんであの方が私を?」
「とにかく!今すぐに向かわれた方がいいですよ!!」
「わ、分かりました!!」
大慌てで四季は正装に着替えて是非曲直庁本庁に向かった。
是非曲直庁本庁 閻魔王代理事務室
「すみませんね。病み上がりだというのに呼び出して」
「い、いえ!仕事中でしたので」
(いやいや!四季ちゃん!休んで!!)
(立派な社畜・・・・)
(おい!四季ちゃんに回されてる仕事をあまり働いてないやつにもっと回せ!)
ちなみに四季の言葉を聞いた鬼神長の部下たちは四季を憐れんでいたという。
「さて、私があなたを呼んだのはほかでもありません。昇進です」
「・・・・・へ?」
流石の四季映姫も理解するのに時間を要した。
「しょうしん・・昇進!?私がですか!?」
「ええ、そうです。あなたのこれまでの働きを考慮して、日本神話全体で決定しました。あなたを閻魔総長・・・すなわち地獄の裁判総長に任命します」
「さ、裁判総長?」
「新しくできた役職です。最近閻魔の慢性的な人手不足が深刻で我々だけでは管理しきれないのです。そこであなたには各地の閻魔たちの報告にもとずいた三大勢力などとの交渉や地霊殿・畜生界・冥界の直接的な管理指導などをお願いしたいのです」
「ええ!?そんな大役を私にですか!?」
かなりの大抜擢である。
「ええ。本来ならあなたはもうとっくに本庁でも高い位置の立場にいたはずなのですが閻魔王の嫌がらせでできなかったのです。それで今回のような大規模な出世というわけです」
「ふぇぇぇ・・・」
いわば一平社員が一気に会社の幹部に抜擢されるようなものだ。
「ただ・・」
「ただ?」
「閻魔としての仕事は兼任していただきたいのです。あ、ただ駒王町のみですが」
「ここでも人手不足ですか・・・」
「ええ、死神の多くが悪魔政府に狙われる状況なので閻魔直々に回収しなければならいところも増えているので」
ここでも三大勢力である。
「悪魔の駒の開発者見つけたら引っ張ってこさせましょうか?」
「できたらお願いします」
アジュカ・ベルゼブブは将来本当に地獄を見ることだろう。
「あ、あとですね」
「なんですか?」
「あなたに新たに名を与えます。ヤマザナドゥです」
こうしてこの時から四季映姫は四季映姫・ヤマザナドゥと名乗ることになった。
そうして・・・
「小町!その資料はそこの棚にお願いします!黒歌!畜生界の代表たちと地霊殿の古明地姉妹にも詳細な通達を!!」
「ふぇぇぇー!?」
「いきなり忙しくなりましたねぇ。(こりゃ昼行燈もそろそろやめた方がいいかな?)」
四季たちは三大勢力とのトラブルに正式にかかわっていくことになった。
次回 教会のシスター回収命令!!
この世界では幻想郷はない設定なのでヤマザナドゥは総長拝命時にいただいたということにしました。