投稿が遅れたのは夏休みの課題追われていたからです。これからお盆にもなるのでまた更新は遅くなりそうですが、何卒ご容赦ください。
では、どうぞ
『この番号知ってるってことはただモンじゃねぇな...誰だ』
「俺だよ、俺。カゲロウだ。久しいな赤さん」
『...なんだよカゲロウかよ...で?今度はどんな厄介事だ?』
「なんで俺が電話しただけで厄介事確定なのかは知らん。マジで。厄介事が向こうからやってくるんだよ」
『...あぁ、知ってる。で?要件はなんだ』
「ん、お前ここ最近ホログラムどこかに貸し出したりとかした?」
『んあ?ホログラム?ちょっと待ってろよ....♪〜』
「ちゃんと保留するんだ...」
もうみんなわかっていると思うが、今俺が電話してたのは『レッドラベル』だ。傭兵してた時に色々あってなんやかんや仲良くなった。
向こうの電話の人の顔は知っているのだが、真名を知らないため、俺は「赤さん」って呼んでる。
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『♪〜....待たせたな。ホログラムは特に貸出も奪われてもいないそうだ。というか何故ホログラムなんだ?ウチには他にも兵器はあるが...』
「詳しい内容は伏せるが、そのホログラムに似たような戦い方の敵がいるんだよ。倒したと思っても倒せてないんだ。肉体を斬ってもすぐに戦線に復帰してくる。...ソイツにラップランドが負けたんだ」
『ラップランドの嬢ちゃんが負けたのか!?なんて事だ...おい、そいつの名前、なんてんだ。ウチの集団にソイツを避けさせる』
「元ウルサス軍人、クシュマフ・ヴァルシュオ。男。髪はロン毛の黒。術士。アイツが言うことを信じるわけじゃないがアーツの内容は『カウントダウン』が確定。『カウントダウン』ってのは....
----カゲロウ説明中----
『なるほどなぁ。よし、分かった。感謝する』
「あぁ、といってもしばらくしたら恐らく戦闘になるから意味ないと思うよ、そのメモ」
『いや、今のはお前さんの発言を纏めてたんだ。お前、それは本当にただの『カウントダウン』なのか?俺ァ、ウルサスの奴がそんなことするとは思えねェ』
「...確かに...だがカウントダウンを確かめる手立てがない。1人捕虜をとったがそいつにはなかった。そいつは訳あって鉱石病にかなり前からなってんだが...何故かカウントダウンがなかった」
『...本格的に怪しいじゃねぇか。お前マジでちゃんと確かめろよ?足元すくわれるぞ』
「今から確かめに行ってくる。じゃあな。情報提供に感謝する」
『おう、気をつけろよ』
ガチャッ...ツーツーツー。
「さてはて...どうしたもんかねぇ…」
確かに言われてみればその通りだ。あれは本当にただの『カウントダウン』なのか?カウントダウンなら時間が経てば数字が変化するはずだ。...そもそも死期を完璧に予見するなんて事、できるのか?
「謎は深まるばかりだな…」
あーもー分かんね!考えるのやめよ!どうせ全員殺せば任務クリアだろ!
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そしてその日の夜...
「....という訳で俺はあともう2人ほど人j...捕虜を捕まえることを提案する」
「今人質って言いかけたわよね!?ふざけないでよ!ここからだせー!」
「...なぁ、なんでここにコイツがいるんだよ」
「え〜?あんまり監禁してても可哀想だし...」
一応作戦会議なんだけど?ほとんどが機密だし、バレたらまずい事だらけなんだけど。そんなあってないような簀巻きだけでいいんすか。
「よし、なら味方の場所を教えろ」
「いっ、嫌よ!アンタ達私の仲間を殺すつもりでしょ?!絶対教えないわ!」
「まぁまぁカゲロウ。この子もレユニオン以外に頼るところが無かったわけだし、そりゃあ言えないよ」
「..!そっ、そうよ!よく分かってるじゃないの!レユニオンは私たちを救ってくれたヒーローよ!そう簡単に売る訳n「だから今から捕まえてきていいよ」ちょっと待てーぃ!」
「おう、行ってくる」
「待てって言ってるでしょ!?」
「じゃあなんだ、待ったら教えてくれんのか?」
「教えないわよ!ていうか行かせるわけないでしょ!?」
「ほぉ、簀巻きの状態でどうやって俺を止めるか見ものだな」
「むきいぃぃぃいい!!」
「なにこれ?」
「さぁ?」
「...頭痛くなってきたわ」
「オーキッドさん、大丈夫?」
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そして数刻後、俺はローザと廃都市を歩いていた。これをデートと言ってきたミッドナイトは少々強めに殴っといた。
「...はぁ...」
「なによ。シケたツラしてしかもため息?止めてよね。不幸が移るわ」
「俺は今お前といることが不幸だよ...」
なんで妥協策がコイツにレユニオンを説得してもらうことなんだよ...おかしいだろ...絶対戦闘になるやんけ...。なにが「私だって鉱石病で早死したくないから」だよ...。
「はぁ....」
「...アンタ普通に失礼だって自覚ないの?」
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そしてさらに数刻後、そこそこな距離を歩いてきたが、未だに
「おい」
「...分かってるわよ。だけど本当に見つからないの。ここら辺に生活の跡が残ってるでしょ?元々私たちはここにいたのよ」
なるほど。確かに火を起こした跡や枕にされたのであろうレンガが幾つか転がっている。
「だとしたら移動したってことか?だったら帰ろう。探すことに対してのリターンがない」
「待っ、待って!待ってよ!もう少し探させて!」
「テメェ、それは罠がありますって言ってるようなモンだぞ?」
「罠なんかないわよ!あるならもうとっくに使ってる!だからお願い!あと少し!少しだけ!」
「...なんでそこまで固執する?お前、自分でロドスで治療を受けるって言ったんだぜ?レユニオンからしたら裏切り者もいい所だぞ」
「...友達がいるの。アタシと一緒に被災して、鉱石病に感染して、レユニオンに拾われた。小さい頃からの友達よ。ドロシーって言うの」
そう話すローザの目は暗い輝きを纏い、今にもこぼれ落ちそうだった。手はピンと伸ばしたまま服の裾を握りしめ、震えている。
「...そいつはどんな見た目なんだ。とっとと探すぞ」
「...!腰まで届く金髪にメガネしてるわ!あと...いっつも本を持ち歩いてるの!」
「こんな被災してる時でも本を持ち歩いてるのか?」
「もちろんよ!彼女、本の虫だもん!」
先程とは一転、目は明るい輝きを放ち、零れそうだった雫は引っ込んでいた。足取りも軽く、先へドンドン進んで行った。
...もしもこれが演技だったら、俺の負けだな。
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「こっちは?」
「いない」
「ここには...いないな」
「こっちもいない...」
人が数人ほど過ごすことが出来そうな窪みや廃墟等をあちこち探したがドロシーは見つからない。...仕方がないな。
「おい、ドロシーって子は感染者なんだよな?」
「え?うん。そうよ」
「ならまぁいっか...おい、息止めとけよ」
「...」コクコク
俺は先程身体に生えていた原石を折り、アーツを込めた。
「『粉塵探知』...」
『粉塵探知』探す対象が感染者や感染生物の時のみに使う結構荒業な索敵技だ。
原石を砕いて、その粉塵にアーツを込めて撒き散らし、粉塵に触れたものを立体的に感知できる。人間はおろかオリジムシも探知することが出来る極めて制度の高い索敵。傭兵時代は寝床としていた廃坑の入り口付近に常に粉塵をばらまいていた。
さすがにデメリットも存在する。それはなんといっても探知の媒介が原石であることだ。非感染者に使ってしまえば、その人は感染してしまう。故に使用はかなり制限される。
「色までは識別出来ないが......いたぞ。長い髪、メガネ、そして手元に厚い本。周りに仲間と思われる人が何人かいる....恐らくコイツだな」
ローザは口を手で押さえながら心底嬉しそうな顔をしていた。
さて、ここから南に170m。何事も無いといいのだが(盛大なフラグ)
という訳でいかがでしたでしょうか。
ローザの友人ドロシー。彼女もまた天災の被害者です。
次回はフラグを回収するのか、それともへし折るのか。どうぞお楽しみに。
ではまた次回