寒いですね。これはフロストノヴァが何処かにいるに違いない。
さて、前回は海にやってきた御一行。
正直に言います。海で遊ぶ描写は無に等しいです。作者は海で何をすればいいのか分からない人間なのです。
それでは、どうぞ。
「ったくよぉ〜、何が『女の子は準備が多いんだよ』だ。結局パラソルとかの準備も俺が全部やってんじゃんか」
文句タラタラでシートとパラソルの設置をしているカゲロウ。シエスタは今はフェスの期間ではないがそもそもが観光都市のため、それなりに観光客はいる。その中で場所をとって、色々準備をするのはかなり骨が折れた。
「はぁ、とりあえず設置完了。...あいつら待つか」
とりあえず自分の身体に日焼け止めを塗って、近くを見渡しながらぼーっとしていると、何やらコチラに近づいてくる人だかりが。
...嫌な予感するなぁ。
「やぁカゲロウ。おまたせ」
「待たせたわね」
「おう、待った」
やっぱりコイツらじゃん。周りの人間は7割ナンパの男で、3割はコイツらに惚れた女ってとこか。見る目ねぇな(辛辣)。
「チッ...なんだよ男連れかよ...」
「じゃあ気が変わったら遊びに行こうぜ!」
「すごい...なにあのスタイル...かっこいい...」
「はぁ...マジ天使...じゅるり」
コイツら遊びに誘うとか本気か?あとそこの女、やめとけその先は地獄だぞ。
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「はぁ...海に入る前から疲れたよ」
「同感ね」
「それに関してはお前が誘ってるのが悪ぃだろ」
「だから誘ってないっての!」
2人が持ってきた荷物も置いて、今は準備体操中だ。2人の艶めかしい肢体を見ながらの準備体操は眼福ではあった。
「カゲロウ。目付きがいやらしいよ」
「どこ見てんのよ!...はっ!まさかあっちの岩陰に誘い込んで...」
「...お前らちょっとは真面目に体操しろよな」
途中からモスティマは見せつけるようにポーズするだけだったし、フィアメッタはずっと体を隠すようにモジモジ動くだけだった。すごく興奮した。
「ところでカゲロウ。私の水着、どうかな?」
「ん?あぁ似合ってる似合ってる痛てぇ!?」
「ちゃんと見て言ってくれるかな...?」
「痛い痛い!ちゃんと見る!見るから!」
だから頭から手を離せ!首が折れる!
「最初からそうすればいいんだよ」
「...ゴリラかよ」
「...なんか言った?」
「ヴェッ!マリモ!」
「ほら、ちゃんと見てよ。カゲロウのために選んであげたんだよ」
「...お前そのセリフ今まで何人の男に言ってきたんだ?」
「ふふふ。女の子は秘密が多いんだよ」
ふむ。こうなったらモスティマのペースなので、水着に意識を移そう。
モスティマの水着は薄い青だった。水色よりかは色が濃いような気がする。上は普通のタイプのビキニだった。いやまぁそれでも全然色気がでてるんだけどね。さすがにフィアメッタよりボリュームは劣るが、ちゃんと谷間はできている。下は...
「何それスカートとふんどし足して2で割ったようなやつ」
「パレオだよ!」
どうやら下はパレオと言うらしい。花が沢山デザインされている。
え?ちょっと待ってよ?
「それ下履いてんの?」
「当たり前でしょ!?」
あぁ良かった。さすがに下履いてなかったら痴女だしな。
フィアメッタよりは大人って感じだった。フィアメッタは「えっろ」って感じだったが、モスティマは妖艶というか、色気がすごい。
「すげぇ大人っぽいな。背伸びしてる感じもしないし、色気がすごい。似合ってるよ」
「...ありがと」
「え、何もしかして照れてんの?」
「うるさい。沈めて時止めるよ」
「沈めるだけじゃ飽き足らず!?」
さてさて、ついに海だ。俺自身、実は海に入るのはだいぶ久しぶりな気がする。
「じゃあ魚でも探すヘブァ!?」
「あっはっは!カゲロウ!ざまぁないね!」
「んだとこの性悪天使がよォ!」
モスティマが思いっきり海水かけてきやがった。はっちゃけ過ぎだろ。
「喰らえやオラァン!」
「あははは!無駄無駄ァ!」
「テメェ!時止めて避けるのは卑怯だろうが!」
「ほらほらー?周り見てみなよ」
「あぁん?」
周りを見ると水が浮いている。...いや止まってるのか。は?360°全部囲まれてんだが?
「...青ざめたね?」
「...!!」
「ふふぅん?悟ったようだね...これからどうなるか...カゲロウ。君はチェックメイトにハマったんだよ!」
「うるせぇ全部交わしてやらぁ!おら!来いよ!」
この後ちゃんと全部喰らった。
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とりあえず少しばかりはっちゃけて休憩中。ホテルから海までは歩いてきたので、酒がないかと海の家を物色中だ。
「お、ビールあんじゃん。おっちゃん!...おっちゃん!?暑くねぇの!?」
なんだその格好!?ドクターより着込んでんじゃねぇの!?てか一種の鎧じゃねぇか!
「ん?あぁ、この格好のことか。いや大丈夫だよ。慣れてしまった。....で、ビールかな?」
「お、おぉ...ビール1杯頼むよ」
なんなんだあのおっちゃん...あ、うめぇこのビール。なになに...ボブ酒造のクラフトビールか...。覚えとこ。
「おじさん!ビールひとつ!」
なぁんか聞いたことある声だぁ...。
え?モスティマでもないし、フィアメッタでもないよね。てか絶対アイツだわ。間違いないわ。でもなんでこんな所に居るんだ?
「何してんの、チェン」
「ん?...かかかかかかかカゲロウ!?...はっ!お、おほん。えっと...どなたかな?」
「いやもう手遅れだよ。誤魔化せるわけねぇだろ」
「な、何をいいい言っているのかな?私は...私は観光客の女性Cだぞ」
「お前は一体何を言っているんだ」
そんなモブみてぇな名前の人間がいてたまるか。なんでそんな誤魔化すんだ。ロドスの仕事サボってんのか?
「で、なんでここに居るんだ?あ、ビールおかわりおねしゃーす」
「なんでって...知らないのか?」
「あ?なにが?」
「ほらあれだ」
チェンが指す方に視線を向けると
『シエスタ大運動会』
と書いてあるポスターが目に入った。
「なんだあの小学生みたいなネーミング」
「そう言ってやるな、なんだかんだあの名前で続いているんだ」
「ん?ということはお前、あれに参加するのか?」
「あぁ、この手の大会は既に体験済でね。この大会も賞品が豪華ってことで参加しようと思っている」
「ほぉ」
「カゲロウも参加してみたらどうだ。参加資格は4人チームであることだが」
「え、それよりもお前4人も友達いたの?」
「失礼なやつだな!私にも友達はいる!」
「じゃあ誰だよ」
「それは秘密だ。お前が参加するとなるとメンバーの開示は不利でしかない」
「なるほど」
その後も適度にビールを飲みながら運動会の話を聞いた。何やら毎年死傷者が出ているらしい。...組体操でもやるんか?
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「.....というわけらしい」
「それ、もう明日スタートだよ。申し込みするなら早くメンバー見つけないと」
「なんだ。ノリノリじゃねぇか」
「せっかくシエスタに来たんだから、イベントは楽しまないとね」
「でも、毎年死傷者が出てるって話だけど」
「チェン曰く、ロドスのオペレーターはそんなにやわなのか?との事です」
「完全に挑発されてるわね...」
「話は聞かせてもらいましたわ!!」
「ッスー...さ、早くメンバー探そうぜ」
「そうだね。さ、早く行こう」
「え、ちょっとアンタたち呼ばれてるけど」
「話は聞かせてもらいましたわ!!」
「...あー、ハイハイ。なんでしょうか?セイロ〜...ん?どこ?」
「上ですわ!」
そんな声が聞こえると同時に屋台の屋根の上から青を基調としたお嬢様が降りてきた。隣には普段から布面積が少なすぎるフェリーンのシュヴァルツもいる。屋台のおっちゃんは「え?屋根の上にいたの?」と呆けていた。
「ご安心なさいな。あなた達3名の登録はもう済ませてあります」
「どういうことだってばよ」
「あなたがたにシュヴァルツを加えて4人ですわ!」
「え、シュヴァルツ?」
「お嬢様のお願いとあらば」
「良かったじゃないか、これで4人だね」
「おぉ、ラッキーだな」
探す手間が省けたな。シュヴァルツが加わってくれれば4人。ちょうどいい。だが...
「なんで急に?」
「私も優勝賞品が欲しいのです」
「優勝賞品ってなんなの?」
「単純にお金も出ます。それとは別に、スポンサーである様々な企業からも賞が出ますわ。私が欲しいのは茶葉1年分ですわ!」
茶葉...茶葉ねぇ...。セイロンって紅茶いれるの下手じゃなかったっけ。シュヴァルツが既に顔色悪いんだけど。
「それはそうと、こんな所にいていいのですか?」
「え?大会は明日からだろ?」
「予選があります。登録は終わっていますがそれに出て勝ち進まないと明日の本戦にすら進めません」
「あ、そうなの。何時から?」
「あと1時間ありません」
「賞品云々より先に言えやボケェ!」
なんなんだ一体。シュヴァルツはお嬢様が混ざるとアホになるのか。
この後速攻片付けて、ダッシュで会場に向かった。
というわけでいかがでしたでしょうか。
次回、予選書きます。
ローグライク楽しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!
タグに不定期更新を追加しますかね