もう書くことないので本編どぞ。
カゲロウ、モスティマ、フィアメッタ、シュヴァルツの4人は得てして予選を2位として通過した。女子3人組が強すぎる。というより、今回の大会は女性陣が奮闘しているらしく、1位のチーム龍門(チェンのチーム)に始まり、カゲロウらが2位、3位、4位もほとんど女性で構成されており、TOP5のチームの中で、20人中男は4位と5位には0人、3位に1人、そしてカゲロウのみのたった2人だけという、史上稀に見る女性陣の大進撃であった。
...という号外が出ているのを横目で見ながら、カゲロウ達はセイロンを加え、予選突破祝いとして外に飲みに来ていた。町中お祭りムードで、既に席が埋まっているところも多く、探し回ってはや10分、ようやく席に着くことが出来た。
「じゃ、とりあえず予選突破を祝ってかんぱーい!」
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
というわけで俺たちは酒を煽り始めた。2位だ、すごくね?俺ほとんど何もしてないけど。モスティマ達がほとんど敵を倒したおかげで俺は囮としての役目がほとんどだった。
「本戦っていつからなの?」
「明後日です。明後日の10時からスタートですね。集合場所は今日の浜辺と同じところに集合しましょう」
「そうなんだ。じゃあ1日余裕があるってことだね」
なるほどね。そりゃ怪我人も出たから間隔は空くか。...1日で怪我治るのか?いや普通に治るな。だってテラの医療は進んでるもんな()
「皆さん!おめでとうございます!本戦も楽しみにしていますわ!」
「うわ、このお嬢様すごいペースで飲んでる...」
セイロンの手元にはからのジョッキが既に2つほど並べられている。えっ、はっや。俺まだ1杯目なんだけど。
「お嬢様、飲み過ぎには注意してください」
「分かってますわ!だからこれでもセーブしてる方ですわ!」
「それでセーブしてるのか...」
「普段ならスピリタスを紅茶で割って飲んでますもの。これくらい余裕ですわ」
「ほーん、道理で....おい待て今なんつった?」
お嬢様がものすごい飲んだくれかつ味覚がどこかに吹っ飛んでいる事が判明した。おいシュヴァルツ、お前コイツどうにかしろよ。
--------------------------------------------
『前代未聞の女性の快進撃です!TOP5のメンバー構成は...』
「パブリックビューイングでもこれ1色だな」
「それだけ人気なんだよ」
町中のバカデカいテレビでは今日の予選の結果が大々的に放映されている。周りの人達は参加者の容姿に足を止めたり、賭け事をして三者三様の楽しみを謳歌しているようだ。
「いいな、俺も賭けてこようかな」
「もちろん、私たちにだよね?」
「当たり前だろ?」
『ここから1日は、壮絶な奪い合いタイム!毎年の怪我人は大体この1日の間に出てきます!下位のチームは上位のチームが持つ、順位証明カードを奪えば、本線に奪ったカードに書かれている順位で出場できます!逆に元々上位のチームは頑張って逃げ回らなくてはなりません!健闘を祈ります!以上、夕方のニュースでした!』
「...」
「...」
「...」
「今年は何人怪我人がでるのかしら」
「去年は死者が出ないだけマシでしたね」
俺の手元には『2位』と書かれたカードがある。え?つまり明日一日これを守りながら動かなくちゃいけないってこと?
「なんじゃそりゃ...」
「これ、おちおちホテルにも戻ってられないんじゃないの?」
「いいえ、ホテルにいる限りは奪われませんよ。そういう決まりです」
じゃあさっさと帰ろうぜ。やだよ俺、疲れたもん。今日は戦いたくないよ?...ほらもう色んな所からガッシャンガッシャン聞こえるもん。ガラスめっちゃ割れる音するし。
「こんなところにいられるか!モスティマ、フィアメッタ!早くホテル行くぞ!」
「なんだいカゲロウ。ヤリ〇ンみたいな誘い文句だね」
「...そうだった...戻ってもコイツと部屋...ブツブツ」
「うるせぇよ」
誰がヤリ〇ンだゴラァ!?あとそこのリーベリ、色々妄想するのは止めなさい。顔真っ赤じゃねぇか。こっち睨みつけんな。
「絶対堕ちないから!」
「なにが?」
もうダメだよコイツ。早く何とかしないと...。
--------------------------------------------
「ヒャッハー!!カード寄越せェ!」
「ついでに女も寄越せェ!」
なんだこのモヒカン!?世紀末じゃねぇんだよここは!あーもうめんどくせぇなぁ!
「ほら、コイツやるよ」
「...ねぇカゲロウ?どうして私を差し出すのかな?」
「冗談だ」
ほら見ろ、向こうも「え?」みたいな顔してんだろ。今のうちに...
「逃げるんだよォ!モスティマァ!」
「...」
--------------------------------------------
しばらく走ってホテルの前、後ろを振り向くとモスティマとフィアメッタはちゃんと着いてきていた。ちなみにセイロンとシュヴァルツとは別れて解散した。
「ふぅ...なんとか撒いたかな」
「そうみたいだねさっさとホテル入ろうかほら」
「えっ、何どうしたのモスティマさん?」
「いいから早く入ってよ」
すっごい早口。どうしたのモスティマさん?
まぁとりあえずモスティマの言う通り部屋に戻ってきたわけだけども、え?
「アイタァ!危ねぇな!」
モスティマがいきなり俺を突き飛ばしてきた。幸いにもベッドに激突したため怪我はないけど、明日のことも考えるとあまり動きたくな...ッ!?
「ネェカゲロウ、ナンデアンナコトシタノ?」
「ヒェッ」
ブチ切れでらっしゃる!?
「冗談!冗談だっての!結果逃げられたんだからいいじゃねえか!」
「ふーん。でもカゲロウ、私傷ついちゃったな〜。カゲロウに売られて辛い思いしたな〜」
あ、目にハイライトがない。終わった(潔し)。
「...なにがお望みで?」
「抱いてよ」
「アウトォ!!」
アウトだよ!!これR18の小説違うから!ほら見ろ!フィアメッタがとんでもない事になってんぞ!...違う妄想してるだけじゃねぇかコイツ!このムッツリーベリがよォ!!
「...じゃあケルシーに報告させてもらうね♡」
「やめてください死んでしまいます」
アカンて、それは。違うやん、ケルシーセンセに報告するのは。ほんとに八つ裂きにされかねない。
「じゃあほら、早く脱いでよ。早く〇起させてよ。あ、フィアメッタの裸見る方がいい?」
「ちょっと!なんでそこで私なのよ!」
「え?待って、ホントに?マジで言ってる?」
「エクシアとはヤッたんでしょ?私とできないなんて言わないよね」
「お前ホントにモスティマか!?おいほらフィアメッタ!お前コイツ止めろよ!...え?何してらっしゃる?」
「大丈夫大丈夫初めては痛いらしいけど気持ちよくなるって聞くし大体エクシアちゃんが大丈夫だったんだから私だって平気なはず...(超早口)」
「嘘だよな?」
どうやらこの部屋に俺の味方はいないらしい。モスティマは「シャワー浴びてくるね〜」と浴室に姿を消し、目の前のフィアメッタは未だにブツブツ言いながら自分の服に手をかけている。
いやマズイって。これ以上描写したらR18になってまう。
こうなったら...
「俺は逃げるぜッ!」
「させないよ」
うがァァァァァァ!!体が動かん!モスティマが浴室からタオル1枚で出てきた!
てかはえぇよ!シャワー浴びるとか言いながら1分もたってねぇじゃんか!...そうじゃんコイツ時止められるんだった(納得)。
「いい加減受け入れなよ。ほら」
(う、動けん...ばっ、馬鹿な...!)
いつもなら時間がゆっくりになるだけでスローに動くことができるのだが、今回ばかりはモスティマも本気らしい。マジで体が動かん。
「お前...!処女は大切にしろよな!」
「その処女をくれてやるって言ってるんだよ?喜ぶべきだよ、カゲロウ」
「HA☆NA☆SE!!」
ーーガチャリ
「失礼しま......失礼しました」
「待って!助けて!モスティマに襲われる!」
扉を開けて入ってきたのはマーガレットとマリアのニアール姉妹だった。先にマリアが入ってきたのだが、モスティマが俺に馬乗りになっているのと、下着しか身にまとっていないフィアメッタを見てゆっくりと扉を閉めた。
「なんだ?相変わらずの節操なしだな、カゲロウ?」
「マーガレット!助けて!犯される!」
「はぁ...お互いに上位で本戦に出場できると聞いて酒盛りでもしようと思ったのに...」
「うわぁ...うわぁ...すごい...///」
酒瓶を片手に「ダメだこりゃ」といった表情をするマーガレットと顔を真っ赤にしつつ指の間からチラチラとこっちを見てくるマリア。姉妹でもここまで反応が違うのも面白い。
「ちょっと?こんなところでなんで止まってるのよ。ほらお酒買ってきたから早く皆で...」
あ、ウィスラッシュことゾフィアまで。すごい俺たちを見てプルプルしてる。
「なにしてんのあんた達!!」
「なにって...ナニだよ」
「ここはラブホテルじゃないのよ!!」
--------------------------------------------
た、助かった...。モスティマとフィアメッタは服を着て(重要)、ゾフィアに叱られてる。というかニアール達もこの大会に出てたんだな。
「お前ら何位で予選通過したんだ?」
「え〜?カゲロウさん、ニュース見てないの?私たち3位だよ!」
「あぁなるほど」
俺を除いた唯一のTOP5内の男がいるチームなのか。...どうしよう。言われなくても多分そのメンバーが誰だか分かるわ。え?やばくね?カジミエーシュの名家ニアール一族総出ってこと?は?強すぎんか?
「...一応4人目のメンバーを聞いてもいいか?」
ーーガチャリ
「...私だ」
「知ってたよチクショウ!」
そりゃそうだよね!ここまでニアール一族来てたらアンタも来るよね!
「アンタこんな柄じゃないでしょ!ムリナールさんよォ!」
「...マリアに...頼まれて...」
「それで来てくれたんだよ!」
「あぁ...なんか、もう、大変なんだな...」
ムリナール。マーガレットやマリアの叔父にあたる...多分現カジミエーシュの最強の男なのではなかろうか。マジで強いもんこの人。傭兵だった時期に世話になったことがあったんだけど、とんでもない強さだった。私生活ではマリアにプレゼントのドローン分解されたり、マリアに叱られたり、会社でパワハラ受けたりと散々らしいけど。
おそらく3ヶ月分の有給を幾分か消費してわざわざシエスタまで来たのだろう。ご苦労なこって。
「ふふふ。叔父さんがいるからには優勝はもらったかな?」
「バカいえ。俺たちだって負けねぇよ」
足を組んでワインを煽るマーガレット、めちゃめちゃ絵になる美しさだな。
「そうか。私としては久しぶりに君と対戦ができるのを楽しみにしていたんだ。よろしく頼むよ」
「あ〜。そっか、懐かしいな。...で、お前らなんでこの大会に参加したんだよ。お金?」
「そんな訳ないだろう。私が欲しいのは権利だ」
「権利?」
「あぁ、この大会のスポンサーにはカジミエーシュの会社も参加しているからな。そこの会社に私とマリアの要望を通してもらう」
「ふーん?なんの要望を通すんだ?」
「君だ」
「はぇぁ?」
「君だ。なぁ?どうして私たちの家から逃げてしまったんだ?私はそうだがマリアは3日間も部屋から出てこなくなったんだぞ?というか私たち2人をあんなに焚き付けておいてお預けをするとは一体どういう要件なんだカゲロウ。ともかく君には私とマリアを娶って貰うぞ。そうじゃないと釣り合わないからな」(爆速早口)
「ひえぇ...」
俺なんかしたっけ...?確かにカジミエーシュにふらふら向かった時にニアール家に居たけども...。基本ムリナールの手伝いしただけだし...あ、そういえばトーランド元気にしてっかな(現実逃避)。
「だからカゲロウ。君には私の家に来てもらッ!?」
「...すまないな。姪が迷惑をかけた」
「あ、いや、大丈夫です...」
ムリナールがマーガレットに恐ろしく早い手刀を入れ気絶させた。そのままニアールと(俺のベッドで)眠ってしまったマリアを抱えてムリナールは器用に外に出ていった。ゾフィアも酔ってはいたようだが、すぐに立ち上がると、俺を見て
「じゃあ、また明後日にね。...私たちから逃げられると思わない事ね」
「ひえぇ...」
ニアール一族怖い...。いや、今はそれよりも...
「さて、カゲロウ。聞かせてもらうよ?彼女たちとどういう関係なのか」
「洗いざらい吐きなさい。さもないと爆破するわよ」
割りとシャレにならないレベルの修羅場だ...。ウケる(笑えない)。なんで休暇なのにこんなピリピリせないけんのや!
「話すからその杖と銃口を離してください」
「よろしい。じゃあ話してよ」
「...ふんっ」
「あれは...確か俺がまだ傭兵だった頃...ニアール家に居候してる時期があってな?そん時にマーガレット達と一緒に寝t...「死ね」...もうホントやだ!!」
クソが!なんでだよ!馬鹿野郎お前俺はやるぞお前!!逃げるんだよォ!
俺はまだ杖と銃を構え終わっていない2人の隙間を抜け外に出た。そのままホテルの廊下をダッシュしていると、目の前に...。
「あら?久しぶりね。カゲロウ?」
「...もうダメだ。今日はノストラダムスも真っ青な厄日だな」
「人を見るなりそれは酷いんじゃないの?」
「いやホントに勘弁してくださいよ。
というわけでいかがでしたでしょうか。
セイロンはね。結構ぶっ飛んだお嬢様だと思うの(偏見)
で、シュヴァルツはお嬢様が絡むとバカになると思うの(独断)
ムリナール叔父さんは姪っ子を溺愛してるし(憶測)
ゾフィアは「おばさん」って呼ばれすぎて早く男を捕まえたいと思ってる(殴
異論は認める。ただしフィアメッタはムッツリ。これは絶対だ(鋼の意思)