ヴィクトリアの元軍人兼傭兵   作:Mrミステル

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はい、どうも皆様こんにちは。

ミステルでございます。今回もカゲロウにはロドスでほのぼの()してもらおうと思います。

では、どーぞ


どうしてこうなった

「廃都市の捜索?」

 

「うん、この地図を見て欲しい」

 

そこにはヴィクトリアの荒野が写った地図があった。...荒野の地図とか誰需要なんだとか思ってたが、こんな所で使われているとは。

 

「結構前の天災でね、ヴィクトリアの一部が天災を交わしきれずに移動都市から切り離されたんだ。で、今回その切り離された廃都市を調査してもらいたくて君を呼んだって訳さ」

 

「なんでまたこんな辺境の廃都市を?廃都市なら他にも沢山あるだろう」

 

「ここにレユニオンの巣窟があるという報告があるんだよね」

 

「なるほどなぁ...」

 

レユニオンかぁ...リーダーのタルラには逃げられたって話だし、また勢いを盛り返してんのか?アイツらそこそこの人数いるから掃討するとなったら結構めんどくせぇな...

 

「あくまで今回は調査だよ。威力偵察じゃないからね」

 

「バッタリした場合は?」

 

「バレないように殺っちゃっていいよ」

 

「うーんこの」

 

ガバガバやんけ。殺しってダメなんじゃないんかい。

 

「その廃都市ごとぶっ飛ばせば良くね?ほら、エイヤフィヤトラさんとかに任せてさ」

 

「ん〜。それも考えたんだけど、やっぱり研究サンプルは欲しいよね」

 

「テメェの倫理観どうなってんだ?」

 

何する気だよ...。てかエイヤフィヤトラさんの名前テキトーに出したけど、あの人だと死体も残らないってこと?え?ヤバくない?あの齢かつあの体躯で?とんでもねぇな。

 

「隊の編成はこちらで決めておくから、この日からこの日までは空けておいてね」

 

「あぁ、分かった。ちなみに隊長は誰だ?」

 

「バグパイプ」

 

「OK。もう一度聞くが本っ当に威力偵察ではないんだな?アイツ普通に突っ込むぞ?」

 

「出来ればやめて欲しいかなぁ...」

 

じゃあシラユキとか隊長にしとけや、とツッコミを入れつつドクターとの会話は終わった。

 

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俺は傭兵の時からトレーニングは欠かさない。筋肉痛にならない程度に毎日体を磨いている。戦う上で大事だからな。体は資本、これ大事。

 

「ふぃ〜。トレーニングおーわり。シャワーどこだっk「君かな?」...んあ?」

 

誰だこの女。白い...ループスか。....えっ何この子、すげぇスンスンしてくるんだけど。今俺絶対汗くせぇよ?

 

「...何してる」

 

「んふぅ...君からは強者の匂いがする...」

 

「は?何言って...「ボクと戦おう!」...え?いや」

 

え?いきなり来て匂い嗅いで戦おうとかどんな戦闘民族だよ頭おかし..あっぶな!?

 

「っぶねぇ!何すんだ!」

 

「アッハハハハ!何って!戦うんだよ?剣を抜いただけさ!」

 

「俺は了承した覚えはないんだが!?」

 

「アッハハハハ!!!」

 

聞いちゃいねぇ!クソっ!

 

「痛くて泣いても知らねぇからな!」

 

「いいねぇ!その顔!ボク好みだよ!」

 

こんな奴に好かれとうないわ!!

 

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しばらく剣を打ち合った。コイツ二刀流なのズルいから俺も大太刀を途中から解禁した。

ていうか笑いながら斬りかかって来るのマジで辞めて欲しい。今まであったどんな奴よりも怖ぇわ。

 

「ほら!ほらほら!もっと激しく殺り合おうよ!」

 

「...チィッ!」

 

距離を詰めれば払われるが、逆に距離をとると斬撃が文字通り飛んできてジリ貧だ....。

こうなったら...

 

「おい!女!こっからはマジで手加減しねぇからな!」

 

「..!!いいよ!もっと...もっと!!激しく殺し合おう!」

 

俺は懐から原石スティックを取り出した。こいつは俺がアーツを使う時、その出力をあげるために自ら鉱石病に罹る為の代物だ。

 

「えっ、それって原石...」

 

ループスがなんか言ってるが、気にせず俺はそれを齧った。齧ってその一部を飲み込んだ。そうすると、身体中から原石クラスターが生えてくる。

 

「うぁ...ぁあ...フゥ....さぁ第2ラウンドと行こうじゃねぇか」

 

「バカなのかい!?君は自ら原石を齧って鉱石病になった!!これがどういうことなのか!分からない君じゃないだろう!?」

 

「あぁ?なんだいきなり...」

 

「ふざけるな!!君はボクが殺すんだ!鉱石病で死ぬなんて絶対許さない!!そこで待ってろ!ケルシーを呼んでくるからな!!」

 

えぇ....なんか急に心配してくれてる?

 

「あー、おい待て…」

「待たない!いいかい!?そこで待ってろよ!」

 

言うが早いかトレーニングルームから駆け出していってしまった。

 

「俺自分で治せるんだよなぁ...ハァ....とりあえず落としとくか」

 

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数分後にあのループスとケルシーがやってきた。ループスは俺の体から原石クラスターが消えたことに完全に虚をつかれたような顔をしていた。一方ケルシーは...

 

「この原石、貰っていいか」

 

「全然いいっすよ、俺の角栓みたいなもんだけどね」

 

「え...あれ?....いやでも確かに....んん...?」

 

ループスは全く考えが纏まっていないようだ。自分のほっぺたを抓ってるし、目を何度も擦っている。

 

「けっ、ケルシー!本当なんだ嘘じゃない!ボクはこの目で確かに...」

 

「分かっている。彼はそういう戦い方なんだ。原石を喰らい、自ら鉱石病となって、アーツの出力を底上げしているんだ」

 

「そんなこと!あっていいのかい!?仮にも医療部のトップだろう!?」

「あ、それには俺も同感だわ」

 

たまにはマトモなこと言うやん。ちょっとだけ見直したぜ。まだ全然イメージはマイナスだけど。

 

「....当然医療部としては賛成どころか、大反対だ」

「そうだろう!?」

 

「だが、彼が感染しないと研究が進まん」

 

「...っ!....っ!!」

 

うわぁ...なんだかあのループスが可哀想になってきたな。喉元まで言葉は出かかってるが、あまりにもケルシーがケロリと言うもんだから自分を疑ってるな。流石に見てられねぇな。

 

「あー、ケルシーセンセ。そこら辺にしといてやってくださいよ。そこのループスの価値観がぶっ壊れちまう」

 

「....そうか。では私は行こう。また鉱石病になる機会があったら呼んでくれ」

 

「....」

 

さてはコイツ(ケルシー)なんも分かってねぇな。

 

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放心状態のラップランド(コードネームはケルシーから聞いた)に一応声をかける。

 

「あー、大丈夫か?」

 

「ボクの価値観や倫理観が崩壊したよ...」

 

ここで俺が「いやいきなり戦闘吹っかけてくるやつが元々マトモな倫理観持ってる訳ねぇだろ」と言わなかったことを褒めて欲しい。

 

「....あ、そういえば」

 

「なんだ」

 

「キミのこと、呼んでる人がいたよ」

 

「え?もっと早く言ってくんない?で、誰?ドクター?」

 

「そこは謝るよ....。えっと青い...サンクタ?サルカズ?が探してたよキミのこと。なんでも天使の恨みは重いんだーって言ってたよ。キミ、彼女に何したんだい?」

 

ンン?青いサンクタかサルカズぅ?んで女ァ?

...やっべぇ心当たりが1人しかねぇ。そんでもってマージで会いたくねぇ...。今度こそ何されるかわかったもんじゃねぇよ...。

 

「...場所は?」

 

「食堂」

 

「OK、わかった。ありがとなラップランド」

 

「うん。キミも体に気をつけてね。いやほんとに。また戦おうね!」

 

んな、またご飯いこうね!みたいなノリで言わんといてください...。

 

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そして俺は覚えたてのロドスの廊下を1人歩いていたのだが、本っ当に足が重い。すげぇ会いたくねぇ。どーせモスティマだろ?俺アイツになんかしたっけ?俺には身に覚えがないのにめっちゃ殺そうとしてくるからな…。

そして食堂が近づいてきた時、何人かのオペレーターが食堂から出てきた。

 

「カゲロウさん、今食堂に行くのは止めた方がいいですよ」

 

「...モスティマが不機嫌なんだろ」

 

「え、なんで知って...とにかくそうなんです!あの人が不機嫌で時間を勝手に弄るから料理が急に冷めたり、カピカピになったりするんです!」

 

「アイツ何やってんだ...」

 

やり口が幼稚園児のそれじゃねぇか...。

 

「というか!カゲロウさんが何かしたんじゃないですか?彼女、カゲロウさんの名前をずーっと呟いてたんですよ!」

 

「それ大丈夫?俺の事殺すとか言ってなかった?」

 

「言ってました!」

 

oh Jesus...。仕方ねぇなあ。とりあえず説得してみっかぁ。

 

「おい、モスティ「ここであったが百年目だよカゲロウ!」危ねぇ!?」

 

いきなり杖を振りかぶってくるんじゃないよ!?

 

「クソっ!なんで避けるんだカゲロウ!殴らせてよ!」

 

「待て待て待て待て!なんでだよ!お前が俺を恨んでるのは前々から知ってる!」

 

「なら大人しくしてくれよ!」

 

「その理由が分かんねぇんだよ!俺、なんかお前に恨まれるようなことしたか!?ほんとに危ねぇ!?」

 

「はァ!?あんな事をしておいてかい!?」

 

「マージで心当たりがねぇよ!教えろ!」

 

するとモスティマは一旦攻撃を止めた。

 

「フフ、フフフフフ。いいだろう。教えてあげるよ。私がカゲロウを恨んでる理由をさァ!」

 

「最早お前誰だよ...」

 

もう悪役じゃねぇか。それも世界を自己満で滅ぼそうとするタイプの。

 

「スゥー、カゲロウ、覚えてるかい?君がペンギン急便に雇われた1ヶ月をさァ…。」

 

「...?もちろん覚えてるぞ。あれだよな、なんか祭りの時の」

 

「そう!そうさ!君は安魂祭の前後1ヶ月!ペンギン急便に雇われてたよねェ!?」

 

「お、おう...何をそんなに興奮してんだよ...」

 

マジで怖いコイツ。どうしちゃったの?瞳孔ずっと開きっぱなしだし、杖2本振り回してるし、いちいちリアクションがオーバーだし。

 

「その時のことさ。君、祭りが終わってから...エクシアと2人でどこに行ってたんだい?」

 

....あ、マジ。バレてんのか。

 

「……君のような勘のいい女は嫌いだよ」

 

「ぶっ殺ォす!!」

 

「仕方ねぇだろ!誘ってきたのは向こうだぞ!?」

 

「知るかそんなこと!私は純情なエクシアが好きだったのに!君が色々教えこんだせいで私のスキンシップへの反応がすごく薄くなったんだからな!!顔を赤くしながら「もう...やめてよ...」ってウブな反応をするエクシアが好きだったのに!!それがどうだい!?昨日ちょっと胸に触ったら「...んっ...///」って感じた後に危うくこっちが食べられる所だったんだぞ!恥ずかしがるエクシアを見るはずがあんな事になるなんて...とにかく死んで貰えるかな、カゲロウ」

 

「テメェもテメェだし話が長ぇよ!!」

 

人の事言えねぇだろコイツ!!てか母艦内で暴れんなよ!時間もバッチリ止めてくるし!

おかしいだろ!なんで一日にこんな死に際に立たされてんだ俺は!?...あっ!?

 

「ケルシーセンセ!ちょっと助けて!」

 

「.....」

 

「ケルシーセンセ?」

 

「モスティマ、一旦止まってくれ」

 

「....ケルシーが言うなら仕方ないね。どうしたんだい?」

 

え、待って?止めてくれたのはいいんだけど、肩離して貰えます?ガッチリ掴まれてて走れないし、動けないんだけど。

 

「ドクターに色々と教えこんだのは、君か?」

 

「何を!?」

 

そんなアバウトな文章じゃ何も分からねぇよ!

 

「...行為中に尻尾の根元を叩くといい、と教えたのは君か?カゲロウ」

 

「....」

 

俺ですねェ!!これやるとフェリーンの子は反応良くなるんだよな。前にフェリーンの女の子とヤった時にやってみたら?ってドクターに教えたわ。ケルシーにやるとは思わなんだ。

 

「どう?気持ちよかった?」

 

「モスティマ、君は時を止めて彼を抑えておいてくれ。私がとどめを刺す」

「わかったよ。でも私も殴りたいから生かしておいてね」

 

「ふぁっ!?」

 

え、ちょっと待って!待ってってば!!おい!ケルシーはその脊髄をしまえ!モスティマは杖にアーツを込めるな!!いや待ってほんとに洒落になってnギャーーーース!!!

 

「...悪は滅びたな」

 

「うん、いい事したね、ケルシー」

 

「」チーン

 

この後さらにケルシーによく分からん薬いっぱい投与された上、実験台にされた。

翌日には完治した。

 

「...オニ族って体頑丈でいいな(現実逃避)!」

 




と、いうわけでいかがでしたでしょうか。

任務どこ行ったんだって話ですねェ!次回任務の話にするんで許して...。
方方の女の子から恨みを得たカゲロウ君。果たしてロドス内での社会的地位はどうなってしまうのか

ではまた次回
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