前回、思わぬ形で危機を迎えたカゲロウ君一行。食料危機となってしまいました。そして、これからの事を考えていたところにレユニオンの襲撃が...
果たしてカゲロウ君たちの命運はいかに、
では、どうぞ
えー、はい、カゲロウでごぜぇます。
なぁんで基地がバレてるんですかねぇ!!
夜寝て朝日が登る前にこれだよ。嫌になるね。
「くたばれ!この裏切りもん共がぁ!!」
「殺してやる!」
「おーおー、朝っぱらからご苦労なこって」
結構な勢いだ。この基地は天災がこの廃都市に直撃する前から存在していたため、そこそこボロボロだったのだが、即席で一応修復はしたため、ある程度の防御力を持つ。とは言っても所詮は通信基地だ。侵入されたら普通に一溜りもない。
「カゲロウ!?大丈夫!?」
「おう、こっちは平気だがそっちは?」
「私達も大丈夫!何とか抑えてるよ!」
とりあえずこの奇襲で大事に至った生半可な奴は我がロドスには居ないらしい。さすがロドス。さすが民間軍事会社。え?違う?
「とは言ってもどうすんだよコレ!色々とマズイだろ!」
「何ごちゃごちゃ言ってんだ!」
「クソっ!ロドスにこんな奴居たか!?」
「知るかよ!とりあえずぶっ殺してこいってあの方が言ってただろ!殺すぞ!」
「...なるほどねぇ...」
どうやらバックにそこそこな立場の奴が居るらしい。そんな重要なことをアイツらデケェ声で言っちまっていいのか甚だ疑問だが、俺たちの偵察を看破し、なおかつこの通信基地の場所まで特定したとなると、少々腕がたつ人間のようだ。
とりあえず聞いてみよう。
「おい!お前らのカシラは誰だ!」
「はァ?言うわけねぇだろ!」
「ですよねー!」
交渉は失敗か()なら....捕まえて吐かせるか。
「...痛い目見る前に逃げることを勧めるぜ」
「よく回る口だな!たたっ斬ってやる!」
「殺せぇ!」
えっと敵の数は..1、2、4、7....沢山だな!
「横薙ぎ一閃だオラァン!」
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「...これ全部カゲロウがやったの?」
「...はい」
「こっちの窓も全滅よ。風通しが良くなったわね」
「...申し訳ございません」
ハイ...調子乗りました。...ごめんなさい。
真剣使った戦闘が結構久しぶりな事もあって力加減ミスった...。刀振るった余波で基地に色々傷がついてしまった。2つの部屋の窓は風圧で全部割れてたらしい。
あ、ちなみにレユニオンの死体はそこら中に転がってる。捕まえようとしたんだけどね。アイツらが殺しにかかってくるし仕方ないね。
ところで、
「むぐぐーー!!んー!」
「コイツどないするん?」
「とりあえず色々聞いてみようと思うよ。これだけ計画的な奇襲がレユニオンにできるとは思えないし」
「まぁ、そうなるな」
1人俺がひっ捕らえた。コイツだけ良心が残っていたのか殺意が薄く、戦意も他のヤツらに比べると全くなかったと言っても過言ではない。
「...おい、外すからちょっと黙ってろ」
「....」
あらいい子。
そして正座の刑を解かれた俺がコイツの口枷を外してやった。
「ブハッ!...クソっ!ふざけんな!殺してやるぞ!」
「まあまあ、落ち着いて茶でも飲めや」
「え...あ、ありがとうございます...いや!そうじゃない!感染者の裏切り共め!」
「お前ここのモンだな?」
「...ちっ、違う!俺はレユニオンだ!」
やはり良心が残っている。そして所作も上品なものがある。ヴィクトリア式の紅茶をしっかり飲んでいるのでコイツは元々この廃都市の市民だな。と推測したがビンゴだ。目が泳ぎまくってる。
「どうどう、別に悪いようにゃしねぇよ。ただちょーっとお話しようぜってだけだ」
「絶対なんかされるヤツ!?嫌だ!誰か助けてくれー!!」
「もう助けを求める仲間は全滅してるぞ」
「ひぃっ...!」
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「...彼、圧迫面接得意そうね」
「学校にいた時も口喧嘩では負け無しだったんだよ...」
「...カゲロウとは口喧嘩でもただの喧嘩でも勝てねぇじゃねぇか」
捕らえたレユニオンにどんどんプレッシャーをかけながら「お話」を進めていくカゲロウに対してのオーキッド、バグパイプ、スポットの反応である。ドン引きである。
「あーあー...アイツ泣きそうになってるよ」
「まぁ敵だしボクはなんとも思わないけどね。それより敵の増援とか来ないかな〜」
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「ウッ..ヒグッ....びぇぇえええええん!!」
「はぁ!?おいおいおい、泣くなよ...」
泣き出しやがった!なんだコイツ!ちょーっとお話しただけじゃねぇか!仲間はどれくらい居るのかとか、カシラはどんな奴なのかーとか!
なのになんで泣くんだよ!女みてぇじゃねぇか!.....待てよ、もしかしてコイツほんとに女か?仮面剥いでみよ。
「えい」
「!?ひゃぁァァァァァァ!?!?」
「あ、マジで女やん」
捕まえたレユニオン女だったわ。てか...コイツ「ドラコ」じゃねぇのこれ?
「おーい!バグ!コイツ女だ!」
「えっ!?女の子だったの!?」
バグパイプが駆け寄ってきた。
「...ほんとだ。女の子だ」
「な、なによ。女で悪かったわね」
「んーん、えーっと...お、女の子で戦うのって珍しいから...」
「お前何言ってんだ?」
どうやらバグパイプはこの女を慰めようとしているらしいが、焦って言ってることがめちゃくちゃになっている。お前も女やろがい。
話進まねぇし尋問続けるか...
「...まぁ、とりあえず...お前たちのバックにいるのって誰?」
「いっ、言うわけないでしょ!?皆死んじゃったけど...まだ仲間はいるんだから!!」
「...知ってはいるんだな?」
そう言うと女は慌てて口に手をやった。やってしまったと言う顔で、顔を青くしている。
今度はバグパイプが女に質問した
「ねぇ、あなた元々ここの人?」
「...そうよ」
「家族は?」
「...死んだわよ、天災で」
まぁ、そうだよな。天災をモロに受けた都市だ。生き残る方が難しいだろう。その点、この女は運がいい。
「ねぇ、あなた鉱石病になってるよ?」
「...っ。知ってるわよ!だから何!?この石は仲間の印よ!あんたらが殺した仲間のね!!」
「怖いのか」
「ハァ?!そんな訳ないでしょ!?」
「震えてるぞ」
「多分カゲロウが怖くて震えてるんだと思うよ」
「.....」
.....黙ってよ。
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あの後バグパイプに尋問任せたらすぐに終わった。やはり女は女に任せておくべきだったな、うん。
あ、連れてきた。
「とりあえず尋問終わり!この子の後ろにはほんとに誰かいるみたいだよ。わかったのはそれくらいかな」
「悪ぃなバグ。ところでソイツどーすんの。いくら捕虜とは言えこっちは食料危機だぞ?」
「...どーしよ」
「殺しちゃえばいいんじゃないかなぁ」
「ヒィッ!」
「黙っててラップランド」
「あ、じゃあ俺が実験に使ってもいい?」
「...なんの実験なの。カゲロウ」
「いや、俺って自分だけなら鉱石病治せるじゃん?」
「そうだね」
「この力って体の内側からアーツで洗い流してるようなイメージなんだけど」
「うん」
「じゃあ体の中から俺のアーツ流したらどうなるのかなって」
「...え?どうやってやるの?」
「体に穴開けてそっから腕をねじ込む」
「却下だよ!!」
あれ、怒られた。割と良い案だと思ったのにな。鉱石病研究も1歩進むと思ったのに。
一方その頃この会話を聞かされた捕虜の女はと言うと、
「ロドスコワイ....コロサレル...」
ガタガタ震えていた。食料危機だから生かしておく意味もないしどないしよ。
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この女、割とお嬢様だったらしい。名前を「ローザ」といい、そこそこの名家の出だった。そして、俺たちが食料危機だということを知るやいなや俺たちに話しかけてきた。
「何よアンタたち、食料危機なの?」
「お恥ずかしながら。故にテメェは死ぬ訳だが」
「話が飛びすぎよ!...え?ちょっと待って本当に!?待っ、待って!私ここら辺に詳しいのよ!食べ物が取れるところだって知ってるわ!だからその剣をしまってよ!」
「ほぉ?あとこれは剣じゃないけどな」
中々興味深いじゃないか。交渉材料としては十分だ。
と、言うわけでいかがでしたでしょうか。
次回、捕虜の女に連れられてカゲロウ君たちは食料を探しに行きます。そしてそこに迫る黒い影...。一体どうなるのでしょうか
ではまた次回