という訳でね。身内が流行病になりまして、ワタクシ外に出られなくなりました。落単まっしぐらでございます。
前回は1人女の捕虜を捕え、食料の場所を提供してもらえるところで終わりました。女が言う食料とは?
それではどぞ
はい、どうも皆様カゲロウでごぜぇます。
今ワタクシはですね、
「...アンタたち、私たちを殲滅しようとしてたんでしょ?なんで食料が足りないなんて事態になるのよ」
「作戦に支障がでるから詳しい説明は省くが...要は天災が全部悪いってことだ」
「...そうね。私も天災が悪いと思うわ。私は食料だけじゃなくて家族まで殺されたもの」
「そもそもなんでこんな事になったんだ?ヴィクトリアは天災に対しての技術がそんなに遅れている訳ではないだろ?」
「それでも予見できなかったのよ。だから1番端の都市だった私たちの町が切り離されたって訳。予告なんて一切無しにね」
「....」
なるほどなぁ...。相当辛い思いをしたようだ。そりゃヴィクトリアを恨みもするわ。
あ、言い忘れてたけど、この廃都市にたむろするレユニオンの目的はヴィクトリアへの復讐だ。ヴィクトリアで感染者となり追い出された者、この廃都市の生き残り、その他諸々でヴィクトリアに恨みがある人間が集まっているらしい。まぁ殲滅するんですけどね(無慈悲)
「...なぁ、分かってると思うが、ここで俺たちを騙そうなんて思ってねぇよな?」
「...んな訳ないでしょ」
「そうか、ならいい」
なんだ今の微妙な間は。ホントに騙そうとしてんのか?
「もう着くわよ。ほら見えるでしょ?」
「なんだコレ。山?」
「ここに食料が入ってるのよ。...えっと...ほいっ」
そう言って目の前に立つホントに小さな山にローザは小石を投げた。カツーンといい音を鳴らして跳ねた小石は山にところどころ空いている穴へと落ちていった。
「何してんの?安全確認?」
「いいえ?食料からこっちに来てもらうようにしただけよ」
「は?(疑問)」
「言い忘れてたけどこの山、オリジムシの巣よ。デッカイわよね」
「は?(半ギレ)」
「あぁ、それと私。虫ダメだから。お先に失礼するわね」
「は?(ブチ切れ)」
すると足元が大きく揺れ始めた。そして下の方からカサカサとオリジムシの足音(アイツらに足はないが)が聞こえてきた。
「待て待て待て!!テメェ!やっぱり騙そうとしてんじゃねぇか!こんなオリジムシの巣に連れてくるなんて俺の事殺す気か?」
「ハァ?当たり前でしょ?これでも私、レユニオンなの。それとオリジムシは食べられるし、騙してなんかないわよ。あわよくば死んでもらえると助かるわね」
「このクソアマぁぁぁぁぁぁあ!!!」
そして立っていられないような振動が辺り一帯を襲ったその時。巣の穴という穴からオリジムシが飛び出してきた!
「うわぁぁぁぁぁ!!気色悪ぃいぃぃぃぃ!!」
「ヒッ...」
なんだこりゃ!?100体は下らねぇぞ!?波みてぇだぞ?!
「クソっ!やるしかねぇ!横薙ぎ一閃だオラァン!」
多対一の時に役立つ横薙ぎ。これに限る。
そしてここにアーツを込めてやれば...
「行くぞ...『影打ち』!『山波』!『風切』!」
『影打ち』は納刀状態から一気に横薙ぎに抜刀する居合の技。
『山波』は逆袈裟で切り上げた後にそこから袈裟懸けを行う2回攻撃。
『風切』は俺の原石アーツを込めた一閃だ。刀にアーツを込めて振り抜くと、原石の破片が飛んでいく。俺のほぼ唯一の遠距離攻撃だ。
「ふぅ...いっちょあがり」
「すごい...」
オリジムシは外殻をとって中身を取り出して煮るなり焼くなりすると意外と食える。だが正直美味いと感じるのは
さてはて、大体全部で200匹くらいか。どうやって持って帰ろう(計画性0)。
「おい!隠れてないで手伝え!」
「...分かったわよ、やればいいんでしょ!...うえぇ」
「とりあえず食えそうなやつだけ持って帰ろう。...というかなんでこんな巨大な巣がこんな所にあるんだ?」
「さぁ?ハチだって時々すごく大きな巣作るのと一緒じゃない?」
「うーむ」
「考えすぎよ、というかコイツらを1秒でも長く触っていたくないからとっとと帰りましょ?」
「あいあい、捕虜のクセに生意気だな。ホント」
「食料の場所教えてあげたんだから寧ろ感謝して欲しいくらいよ」
そんなふうに笑い合いながら俺たちは基地に帰ってきた。やはりオーキッドさんに「オリジムシを食べるの?」ドン引きされていたが、結局1番食べてたのオーキッドさんじゃねぇかな。
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夜も更けて、いざいざ偵察へ。
「カゲロウ、今回はもっと奥の方に行ってもらうよ」
「分かった。地図見せて」
これは何時もの偵察前の状況なのだが、2人の距離が近い。肩は触れ合ってるし、バグパイプの綺麗な髪はカゲロウが弄っている。それでいながら顔と話している内容は真面目なのだから見ている側からしたら、職場婚した夫婦に見えなくもない。
「相変わらずお熱いねぇ」
「...うるさいわよミッドナイト」
「オーキッドさんもそろそろ焦ってんじゃないですか?よし良ければ俺g...いやほんとすいませんでした」
「分かればいいのよ」
「よし!ルート決まったよ!」
「ラップランドには割と敵が多い地区を担当させた」
「アッハハハハハハハ!!いいねぇ!」
「...一応見つかった時の危険性を考えた結果だが、お前見つかるなよ?」
「分かってるさ。さすがに態々見つかりには行かないよ。癪だけど、任務だからね」
「そしてAルートはオーキッドとポプカル、Bルートはミッドナイトとスポット、Cが俺でバグは捕虜の見張りでお留守番な」
「うん!その通り!私はこの子とお留守番だから皆、よろしくね!」
「よし、行くか」
「なんか君が隊長みたいだね、カゲロウ」
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そして散開した後、ルートにそって偵察を続けている。てか今朝奇襲してきたのになんでこんなのんびりしてんだコイツら。奇襲は独断専行か?
「....んー?」
なんだありゃ。何人かの体に黒い模様?が見える。初めは原石クラスターかと思ったが、どうやら違うようだ。黒い...なんだ?
「なんかの民族由来の模様か?...そんなんここら辺にあったっけ...」
帰ったらもう一度資料を漁る必要がありそうだ。てかホントコイツら能天気だな。酒飲んでんじゃねぇか。寄越せ(本音)。
「えっと..次はこっちか」
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「....おかしい」
おかしい。なぜこんなにも皆同じ模様があるのだろうか。もしこれが民族由来の模様ならいざ知らず。ここにいる100人は同じか多少違う模様が同じ位置に彫られて...彫られてんのかは知らんが、ある。
というかここまで大きな民族なら俺は絶対知っているはずだ。なぜなら俺はヴィクトリア出身だからな。道すがら見覚えのある看板も幾つか見た。
「クソっ!なんかおかしいぞ...」
「何がおかしいのです?」
「...ッ!?」
俺は刀を抜くのと同時に声の方向へ斬りかかった。ロドスの隊にこんな声の奴はいない。俺の知り合いにもいない。故に敵。故に斬る。
「..おっとぉ。危ないですねぇ」
「...誰だ。名乗れ」
俺の斬撃は呆気なく交わされた。そして俺は敵の姿を視界に捉えた訳だが、明らかにヴィクトリアの人間ではない。だが、その帽子には見覚えがある。
「いやはや、私はしがない傭兵ですよ」
「嘘をつくな、その帽子、ウルサス軍のものだろう」
「おや...まさかバレてしまうとは」
「...いやそれ隠す気ねぇだろ」
何がバレてしまうだよ。ちょっと戦闘経験があればすぐ分かるわ。ウルサスの奴らどこに遠征しようと真冬みてぇな装備してるから分かりやすいんだわ。
「なぜウルサスがここにいる」
「おやおや、せっかちな方ですねぇ。まぁいいでしょう。では、私の名前はクシュマフ。クシュマフ・ヴァルシュオ。以後お見知りおきを」
「ヴァルシュオ...ヴァルシュオ?テメェ、ウルサス軍の術士じゃなかったのかよ」
「お恥ずかしながら鉱石病になってしまいまして、追放されてしまいました」
そう言ってクシュマフと名乗る男は右袖をまくった。確かに原石クラスターがある。
それよりも、今はコイツから情報を取れるだけ取っておきたい。
「あの模様はなんだ。テメェの仕業か?」
「私が名乗ったのに君は名乗ってくれないのかい?」
「....ヤマトだ。極東の出身」
俺は何時もの偽名を使った。『カゲロウ』という名前は良くも悪くも知っている人が多い。故にバレたくない時には『ヤマト』という偽名をよく使っている。
「ほう...ヤマト...!いい名ですねぇ。...そして、あの紋様の事ですが....私がつけました」
「....!!」
「そんなに殺気立たないでください。別に悪いものではありませんよ」
「じゃあ何だって言うんだ」
「あれは『カウントダウン』です。自らの死期を可視化したものですよ。一応非感染者もいるのでね。感染者が死んで爆発的に感染者が増えても困るので、可視化してゼロに近づいてきたら自ら遠くへ行ってもらいます」
「...そうか。では次「次はこちらの質問です」...いいだろう」
そういうと目の前の男はニヤリとほくそ笑んで、柱の裏へ何かを取りに行った。その間も俺は警戒を解かず、男に対して間合いを調整していたが、男が柱の裏から持ってきたモノに言葉を失った。
「あなた...この駄犬をご存知...ですよね?」
「....」
男は俺の前に白いループスを投げ捨てた。
ボサボサの髪に腿の原石クラスター。そして特徴的な剣。血に塗れてはいるが間違いない。
「....っぁ....」
ラップランドだ。
はい、という訳でいかがでしたでしょうか。
黒幕と思われる人間が出てきましたね。そして戦闘描写なく倒されるラップランド、ファンの方ごめんなさい。
次回はこの男との会話と戦闘がメインになると思います。
ではまた次回