前のドアが開き先生が入室してきた
眼鏡をかけた、三十代くらいの男
先生が教壇の前に立つと話し始める
「まずはご入学おめでとうございます。私はCクラス担任の、坂上数馬です。担当する授業は数学です。」
「本校では、3年間クラス替えがありません。卒業までは私が担任としてみなさんと学び合うことになります。3年間よろしくおねがいします。」
クラス替えがない?ますます怪しくなってきましたね
「これから一時間後、体育館にて入学式が行われます。その前にこの学校の特殊なルールについて説明したいと思います。資料と学生証を配ります。」
学生証を見ると髪が長い無表情な自分の姿が写っている
先生の説明が終わると
「質問がある生徒はいませんか?」
そう言って先生はあたりを見渡す
そうすると、一人の生徒が手を挙げる
「龍園君、どうぞ」
僕はちらりと手を挙げた生徒に目を向ける
髪の毛が長めの凶暴そうな男だった
「学校からのご褒美として十万ポイントもらったが、来月は何ポイントもらえるんだ?」
「その質問には、答えられない」
「……へぇ」
龍園くんはニヤリと笑う
「他に質問のある生徒はいますか?………いないようですね
では、入学式に遅れないように」
そう言って先生は退出していった
この学校はSシステムというものがあり、この学生証をつかい
プライベートポイントを使用して、敷地内にある施設をりようしたり、商品を購入することが可能
この学校では現金はなくすべてポイントで支払ったりするらしい…1ポイント=1円
プライベートポイントは毎月一日に自動的にポイントが振り込まれる
そして学校からのご褒美として十万ポイントもらった。1ポイント=1円なので十万円だ
さっきから教室にいる生徒たちが何を買おうだのワイワイはしゃいでいる…
(……さっきの質問を聞いていなかったのでしょうか)
来月に十万ポイント入る確証がないのに…学校にある監視カメラ、僕達の素行を見るためで、悪い事をするとどんどん十万ポイントから減らされていく…監視カメラが教室にあるということは、授業態度も関係しているでしょう
プライベートポイントの他になにかのポイントがあるんでしょう…クラス替えがありませんでしたね、おそらくクラスでのポイントがあるはず
このクラスは頭良い人があまりいませんね…その代わり運動神経が良い人たちが集められているっぽいです。
AクラスからDクラスまであり、おそらくA→B→C→Dの順で優秀
希望する進学、就職先に応えてもらえるのはAクラスの生徒のみでしょうね…
「ねえ、あんたは来月も十万ポイントもらえると思う?」
考え事をしていると伊吹さんから話しかけられる
「さぁ、どうでしょうか…節約はしといたほうが良いと思いますよ」
「だよね…」
伊吹さんはさっきの話について疑問を持っている…そこそこ優秀なようですね
さっきの質問した彼…龍園くんでしたか、彼がクラスのリーダーになるでしょう
清隆君がいるDクラスはどうなんでしょうか
自己紹介失敗していないといいのですが…
入学式が始まるまで時間があるので少しは寝ましょう…
「……ねぇ……おきろ……」
ん?
僕は薄っすらと目を開ける
ちらりと時計を見るともう入学式の時間だ
「入学式に遅れるよ、早く起きな」
「………どうも」
伊吹さんが起こしてくれました
伊吹さんと何故か一緒に体育館に向かうことになりました
「……いいんですか?」
「何が?」
「僕みたいなのと一緒に歩いていると、変な噂流れますよ」
すでに歩いていると色々な視線を向けられる
男子からは怨みのこもった目線を…
「…あんたが見られてんじゃないの?髪異常に長いし」
「まぁ、それもあると思いますが…」
「アタシは別に気にしない」
「……そうですか」
変わった人ですね…僕が言えませんが
それから特に会話はなく体育館へと向かっていった