迫真空手部・哲学の裏技 作:Prý důležité nádraží
木村「続いては自由奔放な生き方をしたディオゲネスについてやって行きましょう。三浦先輩、早速ですが聞かせてください。道端で公然とオナニーすることについて、どう思いますか?」
野獣「こ、公開オナニーですか!?(条件反射)」
三浦「普通のことだと思うゾ」
木村「まぁ三浦先輩は普通だと考えるかもしれませんが、一般的に考えれば下劣な事ではありませんか?はしたない、汚い、そう言った常識に沿った考えを抱くのが我々です。…しかしディオゲネスは違いました」
野獣「と、言うと?」
木村「彼のエピソードを幾つか挙げますが、彼は樽の中に住んだり、そして日中にランプを灯して歩いたり…等々。全く世間に囚われないような生き方をディオゲネスはしたのです」
野獣「うーんこの」
三浦「俺もそんな生き方してぇなぁ…」
木村「そんなディオゲネスは、『あるがまま生きる』という事の体現者なんですね。…形而上学や論理学を徹底的に侮蔑し、無為自然に生きる。それがディオゲネスなんですよ」
野獣「じゃあ俺もさ、ディオゲネス哲学を真似て、下北沢駅前で公開オナニーしてもOKってこと?」
木村「彼の思想ではいいでしょうね。…でも今は法律違反で捕まってしまいますから」
三浦「でも、世間に流されずにあるがまま生きるディオゲネスは凄いと思うゾ」
木村「その点でいえば、面白い逸話がディオゲネスにはあります」
野獣「既に面白いんだよなぁ…」
木村「ある日、プラトンが『人間とは羽のない二本足の動物である』といったそうです。それを聞いたディオゲネスは、羽を毟った鶏を持ってきては『これがプラトンの言う人間だ』と述べました。後にプラトンは人間を『平たい爪をした羽のない二本足の動物である』と言い直したそうです」
野獣「とんち合戦かな?」
野獣「ただ常識に囚われない姿勢はすんげえなあって」
木村「そうですね。確かに我々は常識などに身を任せやすいので、そう言ったディオゲネス流の哲学を学ぶべきなのかもしれませんね」
木村「実際、ディオゲネスはアレクサンドロス大王に『欲しいものは何かあるか?』と問われた際に『日光浴の邪魔だからどいてほしい』と言ったそうです。後に大王は『いつかディオゲネスみたいになりたいものだ』という言葉を残したと言われています」
野獣「大王すら屈服させるってやべえぜ?」
三浦「それにしてもプラトンやアリストテレスとは違って、簡潔で凄く分かりやすかったゾ~」
野獣「じゃあ俺、ディオゲネス真似てくるから…」
木村「やめてください(切実)」
野獣「ん、おかのした」
木村「では次に移りましょう。ディオゲネスの逸話は読んでいて面白いから、興味持ったら読んでみる事もまた良いかもしれませんね」
木村「因みにディオゲネスに関する文献でよく引用されるのがディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシャ哲学者列伝』です。紛らわしいんじゃい!」