次の日、にこと善子と花丸は新潟駅から新潟発8時43分の羽越本線経由の特急「いなほ1号」青森行きに乗った。
「とにかく、庄内に逃げ蹴れば大丈夫だよ。」
「おってはもう来ないみたいだわ。」
「うん。」
ファーン!ピィーッ!。
と、特急「いなほ1号」は新潟駅を発車した。
新潟と庄内と秋田と青森を結ぶ、特急「いなほ1号」はその名の通り、ヘッドマークに稲の穂が描かれている。昭和57年11月のダイヤ改正により上越新幹線の連絡特急である。新潟を8時43分に発車し、途中停車駅は新発田、中条、坂上、村上、あつみ温泉、鶴岡、余目、酒田、象潟、羽後本荘、秋田、東能代、終着青森へは14時56分に到着する。
「これに乗ると庄内へ行くのね。」
「そうよ。」
「ここへ行けば、奴らには見つからないわよ。」
「でも、マルは怖いずら。」
「ずら丸、殺されるわよ。」
「えっ。」
10時50分、特急「いなほ1号」は山形県の酒田駅に到着した。
「やっと、庄内に来たのね。」
「うん。」
「ここなら、誰も来ないずら。」
「これで、一安心ね。」
にこは、南に電話した。
「あっ、にこちゃん、どうした。」
「助けて、達仁、私たちは今狙われているの。」
「えっ、にこが狙われている。」
「うん、新潟から逃げてきたの。」
「今は何処にいるんだ。」
「山形県の酒田って所よ。」
「そうか、俺たちで助けに行くからな。」
「うん、来てくれよ。」
と、電話を切った。
「どうしたの。」
「にこちゃん、見つかった。」
「ああ、今にこ達が狙われているって。」
「えーっ、それ本当なの。」
「うん、今山形県の酒田にいるらしい。」
「それ、本当。」
次の日、南と希と真姫と彼方は東京発7時36分の上越新幹線「あさひ1号」に乗り込んだ。
「庄内へ行くにはどうするの。」
「東京から新潟までは上越新幹線に乗って、新潟からは特急「いなほ」に乗れば庄内へ行くんだよ。」
「へぇー。」
「上越新幹線「あさひ」と特急「いなほ」に乗れば3時間33分で庄内に行けれるんだ。」
「新幹線に乗ったら便利になったな。」
上越新幹線「あさひ1号」が新潟に到着するのは9時16分、新潟からは9時24分発の特急「いなほ3号」酒田行に乗って庄内へ向かった。
南と希たちが乗った特急「いなほ3号」は11時22分に到着した。
「大丈夫か、にこ。」
「うん、怖かったよ。」
「一体どういうことなの、にこっち。」
「にこが送ってもらうからと車に乗せてもらうって行ったら、乗せてもらったの。」
「それ、本当か。」
「そうよ、そしたらその男たちは私たちを拉致して殺そうとしたのよ。」
「なるほど、それで逃げ回っていたのね。」
「にこっちも、大変だったわね。」
「うん。」
そして、にこと善子は又狙われることは誰も予想はしなかった。
「くそー、どこへ行きやがった。」
「ここにも、居ないか。」
「手分けして探せっ、捜すんだ。」
と、男たちはにこ達を追っていたのだ。
次回、にこと善子と花丸の運命は