仮面転生者ΑGITΩ 〜人類審査のオーヴァーロード〜 作:ただのファンだよ。
自分は書きたいSSを書きました。自分に嘘は付けないよ。
という訳でタグに
『仮面ライダークウガ(オマージュ)』
を追加しました。
「頼む!! 力を貸してくれ!!!」
夜中遅くに
そして開口一番、上記の言葉と共に土下座を決めた。額を地面に強く擦り付けて頼み込む一誠に向けて翔介は、
(……え? どゆこと?)
と心の中で呟いた。
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「結婚の阻止」
「そうです」
一誠は
それでも諦め切れずなんとしてもライザーとの結婚を阻止する決意を固めた事を。
「それに俺の力を貸せ、と?」
「はい。…あ、でもその、アギト…さんに戦ってくれって訳じゃなくて、何かアドバイスが欲しくて」
「…アドバイス、か」
「………俺、ライザーに──あ、部長の結婚相手なんですけど──勝てなくて、このまま挑んでも同じ事の繰り返し、いや、寧ろ、同じ様な手は通用しない、と思って」
「まぁ、一度それで痛い目に遭っているなら二回目からは警戒するだろうな」
「一応、切り札、というか賭けみたいなもんっですけど新しい力も在るんです」
「賭け? ……どんな力だ」
「うす、えっと──」
一誠はまず初めに自身の
この
そしてそのドライグから持ち掛けられた契約、自身の肉体の一部を捧げ、龍にする事で一定時間に限り、絶大な力を得られるという。ただ、その力を得てもライザーに勝てるかどうかは力の担い手である一誠次第、と。
「………」
顎に手を当てて考え込む、仕草をしてから翔介は一誠に訪ねた。
「今のお前の手にはナニがある?」
「え?」
「……今のお前にはナニが出来る?」
「あ、はい。倍化が出来ます、10秒ごと一回。今だと最大で十二回っす」
「…………最大で4096倍」
「その状態なら、ライザーとも互角以上に戦えました。ですけど、その状態は5分ぐらいしか保たせられないです。それに制限時間を超えると疲労や負担で動けなくなります」
「…………」
「あと、倍化した力を他人に『譲渡』出来ます!」
「譲渡?」
「触れないと無理ですけど溜め込んだ力をそのまま別の誰かや物に流して強化する事が出来ます」
「………」
「最後に、ドライグとの契約で得られる力についてですが。───」
「───」
「……ん、大体わかった。思い付いた事も、あるにはある」
俺の『
「!! 本当ですか!!」
「ああ」
思わず聞き返した俺にアギトさんは頷いて応える。
「そ、それは」
「その前に一つ確認したい事がある」
「え?」
「お前のその右腕の、
「はい。それが、どうかしました、か?」
「お前のその『譲渡』の力、他者に力を与える能力」
「………」
「その能力、誰かに与えるんじゃなく
「………ゑ?」
アギトさんの問いに我ながら間抜けな面で応えてしまった。
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男は、立っていた。
傷だらけの身体を金系の髪の少女に無理を言って治してもらい、金色の戦士に助言を求めて。
相対するのは自分を打ち負かした男。苛つきを隠す事なく表情に表し、祝いの場───婚約の儀の為に着込んだタキシードを脱いで裸の上半身を露わにした聖獣の反転存在である
個人的な
ぐしゃり、と掌に握り締めた
「………!」
「チィ……本当に忌々しい男だ。力の差は思い知った筈だ、お前じゃ俺には勝てん。いい加減諦めろ!」
決戦の場と用意された亜空間。急拵えの為に広さはレーティング・ゲームの際のフィールドに比べれば遥かに狭い。けれど今回の、一対一の戦いに於いては順番な広さがあった。
「──ふざけんな……! 女泣かせて無理矢理結婚しようとするクズ野朗が!! お前に部長は渡さねぇ、何度でも! 何百回でも!! 何万回でも!? 俺はお前に立ち向かう!!!!」
「──ならば消し炭にしてやろう!! 今ッ、此処でッ!! 二度と俺の前に現れる事のない様に一片すら残さず念入りに焼却してな!!!!」
「やってみやがれッッ!!!!」
それが開始の合図だった。
不死鳥の悪魔───ライザー・フェニックスが背中に炎の翼を広げて飛び立つ。
ライザーを見上げ、左腕が碧色の光を放ち、光から顕現した赤い龍の
(迷惑……掛けちゃうんだろうなぁ。俺ってば頭の悪いバカだし、カッとなってすぐ暴走しちゃうし、魔力なんてからっきしだし。悪魔としてはダメダメも良い所だ。木場や小猫ちゃん、朱乃さんやアーシアにはいつも助けられてばっかだし。今回の事だった貴族同士の約束事に乱入しちゃった訳だから部長の家の事も大変だろうな)
ライザーが薙ぎ払う炎を跳躍して躱し、着地と同時に前方に倒れて前転、そのまま走り出す。
───でも、
(やっぱ俺には無理です、耐えられないですっ。部長が望まない───
襲い迫る不死鳥の業火を潜り抜け、戦場は既に火の海と化している。その時だ、男の
それは覚悟の表れだった、男が腹を括ったのだ。
無茶をしてでも貫き通す信念が此処に在るのだと、泉の様に透き通った心に戦う決意の火を灯す。
今も自分を見ている親愛なる女主人、そして女主人に同じく仕え、信じて送り出してくれた悪魔達の想いに応える為に! 赤き龍の皇帝の下僕とする女の威光を全ての者に魅せ付ける為に!!
「───戦います俺!!」
痺れを切らしたライザーが突撃してくるのを寸前で避け、それでも身体の正面に捉える事に意識を集中させて。
「───こんな奴の為に、これ以上部長の涙は見たくない!!」
掴み掛かろうとする伸びるライザーの手からなんとか逃れ、返って組み付く。
「───部長や皆には笑顔で居て欲しいんです!!!」
けれど碌に倍化も施していない男の力じゃライザーに簡単に振り解かれ、背中から地面に倒れる。
それでも男は立ち上がる。
「だから見ててください!」
俺の───“ 変身 ”ッ!!!!
『
両腕を広げる。すると男の左腕、
金の線で描かれた紋様と先鋭的な角の様な金色の棘。一皮剥けた
最後に右腕を左腕───籠手の上に掌が向かい合う様に置き、気合を込める。
「何をする気かは知らんが、させるものかぁ!!」
「───ッ!」
ライザーが地面を蹴って向かってくる。
男はなんと───ライザーを
「がっ……な、に…ぃ…!?」
「ふっ! ッッ!! はっ!!」
ぐらり、とよろける程の威力のパンチを受けて怯んだライザーに続け様に二発大振りの拳を叩き付け、横腹を蹴り付けた。
今度はよろけるどころか数歩蹈鞴を踏んだライザーに
両腕を覆う捉え処のない炎の様なオーラ状の其れは腕の根元から更に広がり胸で結び付き、下半身へと波の如く及ぶ。最後に頭部をも覆い尽くして漸く明確な形を持って表れる。
───其れは赤き龍人であった。
真赤なドラゴンを模した
従来なら
「ッッおりゃああ!!」
「ぐわっ!?」
金角の赤い龍の鎧を身に纏った男がライザーを投げ飛ばし、フィールドの一部である壁へと叩き付けた。
壁に大きなクレーターと無数の深い罅が広がり、ずるりとライザーが地に落ちる。
「ぐっ……なんだ、なんなのだ! その姿は!!」
「これが龍帝の力、
───【
其れこそが男───兵藤 一誠が得た強大な力。全ての神器に等しく至る可能性を孕み、多種族にとっては“ 人間よりも強く優れた存在 ”、その在り方を根底を覆しうる“ 禁じられた忌々しい下法 ”とまで称される
一誠は背中から炎の様なオーラを噴き出す
「往くぞ…! ライザァァァアアア!!!!」
兵藤 一誠
五代君?いいえ、人違いです。彼は美人な女性と大きなおっぱいをこよなく愛する熱血でバカ(褒め言葉)でHentaiでEROなヒーローです。
「俺の、変身!!」
↑これが…やりたかったぁ(砂浜脳ミュード顔)
今SSの赤龍帝の鎧は原作版から宝玉の位置を変えて、HEROES版クウガドラゴンフォームの角を付け足した感じです。胸の宝玉?……とある金色の戦士に対する憧れが影響してるんやろなぁ(賢者の石碑)