仮面転生者ΑGITΩ 〜人類審査のオーヴァーロード〜 作:ただのファンだよ。
『これが赤龍帝の力、
「バランスブレイカー…? 禁じられた力って事…!?」
イッセーの新たな姿に戦慄するリアスを尻目にリアスの兄、現魔王『サーゼクス・ルシファー』は投影された映像を見上げる。
彼の隣にはサーゼクスの妻にして
「
「はい。ですが、
サーゼクスとグレイフィアの二人は悪魔族の王とその側近だ。当然、内包している知識も並大抵のものではない。実物を見た事があるかは不明だが
「
「……もしそうだとすればあの鎧」
「───龍に頼み事をする方法なんて一つしかないだろう。
「無鉄砲とも言えますが?」
「その時は僕が手を貸すよ、ある意味彼を焚き付けたのは僕だからね。それぐらいはサービスするさ」
「………はぁ、まったく。魔王ともあろう者が1下級悪魔に対して個人的な施しを与えるなど他家の方々から贔屓だと言われてしまいますよ。もう少し自身の立場を顧みてください」
「はは、君にはいつも迷惑を掛けるね」
「本当です。……………バカ」
「おや? 何か言ったかフグッ」
「サーゼクス様、御戯れは程々にして頂けますか?」
「そ、そう…だね……は、はは」
誰もが見逃す恐ろしく早い肘打ちに横腹を穿たれ顔を青くするサーゼクスから視線を外してグレイフィアが投影映像に集中する。
映像には空中にて何度もぶつかり、その度に弾かれる不死鳥と赤龍帝の姿が映し出されていた。
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「おりゃああああ!!!」
「ハアアアアアア!!!」
「ぐはぁ!!」
「ガアッ!?」
そして互いに弾かれあい、イッセーは地面を滑り。ライザーは壁面にぶつかった。
「クソッ!!」
「おのれぇ!!」
それでも互いにすぐさま立ち上がり地面を駆けて距離を詰め、
「死ねェ!!」
「当たるかッ!!」
「何ぃ!?」
「オラァ!!」
互いに駆け出した二人だが、ライザーの拳をライザーごと飛び越えて躱したイッセーがライザーの背後を取る。ライザーは背後から迫るだろう攻撃を迎え撃つ為に鋭い裏拳を放つ、が空振る。
イッセーはライザーの後方に着地すると同時に身を屈めた、ライザーの裏拳はイッセーの頭上を虚しく払い、逆にイッセーは屈んだまま右足を後ろに突き出しライザーの胴体を捉える。衝撃でぐらりと揺れるライザーの隙を突いて振り向きざまに重い拳打を叩き付ける。
「ナメるなぁ!!」
「なっ、ぐぅ…っ」
イッセーの拳を受けて吹き飛んだライザーだが起き上がると同時に炎翼を広げてイッセーに向かって飛び出す。イッセーはライザーの突進を避けられずライザーに捕まって空へと運ばれ、そのまま壁面へと叩き付けられる。
「俺は火の鳥と鳳凰、不死鳥フェニックス家の男にしてこれからの悪魔社会を引っ張っていく上級悪魔の貴族。貴様みたいなクソガキに負ける訳にはいかんのだァ!!」
「ぐっ、あああああ!?」
背中の炎翼の勢いを更に増してイッセーを壁に押し込む。ばきばき、と壁に罅が走り、メキメキ、イッセーの身体が軋む。
「うぐぐぐぐ……っ、ッッざっけんなぁ!!」
右腕に振り被り渾身の力を込めて
振り返りライザーの両肩を掴んで背中の
「俺のッ! 部長にッ! 触れんなァァ!!!」
「がふっ、ごべぇっ、あごぅっ!?」
ライザーを殴り付ける度に地面が揺れてライザーの頭部が上下する。
「ぎゃぶっ、ヂィッ、離れろォォ!!」
「!?
噴き上がる炎に跳ね除けられるイッセー。龍の鎧越しにも伝わる炎の熱量に流れる冷や汗すら瞬時に蒸発する。イッセーの身に付けている鎧は人間が扱う普通の鎧なんかとは違ってオーラが固形化したものだ、直接的な物理攻撃しか防げない鉄の鎧とは異なり他者からの干潮そのものを遮断する性質を持つ、その防護性能を突き抜けてイッセーに直接熱を感じさせる不死鳥の炎はドラゴンの強固な鱗にすら小さくない傷を残す程に強力だ。
鎧が無ければイッセーは余熱だけで既に死亡していたかもしれない、もしかすると直撃はそのまま致命打になり得る可能性すらある。
(直撃はくらえない……!)
そんなイッセーの内心を察してか、傷が完治したライザーがニヤリと笑みを浮かべる。
「く、くくく、俺が、怖いか? 俺が怖いか!! 当たり前だ! お前はその
「知ってんだよ……そんな事……!」
ライザーの嘲笑にイッセーは噛み締める様に独白する。助けにきたリアスにも、自分を信じて待っている仲間達にも、今戦っているライザーにも、誰にも聴こえない様に己の胸の内だけに“ 弱音 ”は仕舞っておく。
『そろそろ時間だ、小僧』
だが、無情にも限界は目前に迫っていた。
イッセーの頭の中で聴こえる声。威厳があって底知れない迫力を含んだその声はイッセーの左腕から発せられていた。声の主は、
名を『ドライグ』。
『お前が
(………ッ)
決戦のフィールドの外にて観戦していたサーゼクスとグレイフィアの読み通りイッセーはドライグに捧げ物の代わりの対価として一時的で尚且つ
ならばイッセーは力を得る代わりに何を対価として捧げたのか? ───
『カウント・
(───だったら後10秒で
「はああああ……!!」
「ヌゥ!? な、何をするつもりだ!」
イッセーが数歩ライザーから距離を取ると両腕を広げて、更に腰を下げて自身の魔力を高める。鎧の力によりライザーの炎にも劣らない程に猛々しく荒れ狂う龍のオーラ。それを一点に集結させる。
カッ!、と右足の踝の位置に嵌め込まれた宝玉から赤いオーラが炎の様に漏れ出し、鎧越しにでも伝わる力強い熱が放出される。だが、宝玉から発せられるのは僅かに漏れたオーラで本質は足裏だ。踏み締めた地面にオーラが灼き付けられる。
『
「───……ッ」
そして開始される
「チィ、何をする気かはわからんがさせるとッ…思うか!!」
『
「くっ…!」
両手に紅蓮の炎を灯したライザーが交互に投げ放つ。迫る炎を前にイッセーは一切怯む事なく突き進み、躱しながら距離を詰めていく。
「なら、これならどうだ!!」
『
「当たるか…ぐあっ!?」
両手を更に掲げて向かい合わせた掌の間にバスケットボール程の火球を産み出すと擲つ。単発の火球なんか当たるものかと軽々と避ける、だがイッセーのすぐ隣の地面に着弾した火球が爆発した。
『
「ぐ……ぅぅ……」
『
「づ!? 畜生ッ!」
爆炎に晒されたイッセーが地面を転がる。その間にもカウントは進む、2秒も無駄にした、これ以上残り少ない時間を無意味に消費する訳にはいかないと再び駆け出す。
(一発、この一発が勝敗を分ける───いや、この一発が決まらないと
「うぅぅおおおおお!!!」
『
「しつこい奴だ!!」
繰り出される無数の火炎弾。一発一発の威力は低い分、弾幕を張ったかの様に怒濤の勢いで放たれる。
『
「……ッッ! お、オオ、雄オオォォ!!!!!」
回避は不能、足を止めて防御する余裕はない。イッセーは覚悟を決めて火炎弾の弾幕に
「は、はは! 馬鹿め、血迷ったか!!」
『
「おおぉぉらあぁぁあ!?!!」
「な、なんだとぉぉ!?!?」
もはや絶叫に等しい雄叫びと共に炎の弾幕を越えてイッセーが現れた。最低限頭部だけは両腕で防御した姿勢で走り抜く。
ライザーにはもうイッセーが理解出来なかった。「何故止まらない! 何故倒れない!! 何故死なない!?」と思考がパニック状態に陥る。
「く、くるな! 来るんじゃない!! この…っバケモノめぇぇ!!!!!」
全身から魔力を絞り出し、全霊の炎を練り上げる。渾身の大炎塊をライザーはイッセーに向けて解き放った。正真正銘、ライザー・フェニックス最大の攻撃だ。くらえば間違いなくイッセーは死に絶える。
「……ッッ」
『
イッセーも自身の死を間近に感じた。
迫る火の海。恐ろしい光景だ、身が震えて縮こまり、足を絡めて転けてしまいそうになる。
イッセーの脳裏に過ぎる金色の人龍の戦士。凄まじい威圧感が放たれ、黄金の大力が灯った右足から繰り出される必殺の
脚に力を入れろ! しっかり前を見ろ! 冷静に考えればこれは
───その直後、イッセーの居た箇所を炎の波が呑み込んだ。
フィールド外でリアスの悲鳴が上がる。彼女の眷属達が目を見開く。他の観戦者達が終末を察し。魔王とその
「や、やったぞ! 所詮下級悪魔のクソガキにこの俺が負ける筈がないん」
視界が自身の放った炎に埋め尽くされ、ライザーは己の勝利を確信し高々と宣言しようと僅かに顔を上げた。
其の瞳に
「……ぉぉ…!」
『
「───」
「おりゃああああああ!!!!」
裂帛の咆哮と共に繰り出されるのは嘗てイッセーの目に焼き付けられたアギトの跳び蹴り。自身に初めて“ 死 ”という現象を知覚させた良い意味でも悪い意味でも印象に残っている技。
それの模倣にして兵藤 一誠、最大の一撃。
「グボァッ!?!?!」
『───』
左胸にブーストキックの直撃を受けたライザーが勢い良く吹っ飛ばされ地面を転がる。
『COUNT OFF』
「ぐはっ」
イッセーもブーストキックの反動で宙に浮いてる間に鎧がオーラへと変異して霧散、生身の姿のまま地面を転がった。それでも起き上がる余力は十分あり、慌てて様子で起き上がるライザーに目を向ける。
「はぁ……はぁ……」
視線の先にはフラフラと覚束ない様子ながらも自身の両脚で立ち上がっているライザーの姿が。
「……はぁ………はぁ……は、はは、ははは!」
「くっ」
ライザーが笑う。イッセーも即座に立ち上がって身構える。
それでもライザーは以前高笑いを上げている。
「ハハハハハ!! ハーッハッハッハッハッ!! やはりお前は愚かだクソガキィ!」
イッセーを嘲笑うライザーが自身の
「これを見ろ赤龍帝!!」
ライザーが主張する其処には、赤く淡い光を放つ龍の紋章が浮かび上がっていた。
「お前が付けた、否、“
「………」
それはイッセーのブーストキックが直撃した瞬間の事だった。
「おりゃああああああ!!!!」
「グボハァ!?!?!」
『───
正式名称を『
「凄まじいな赤龍帝の
「もう、勝ったつもりかよ…」
ライザーの笑い声が鳴り止む。ライザーの目に冷たい蔑む様な感情が宿りイッセーに突き刺さる。
「お前、状況がわかっているのか? …お前が戦っていた俺は、お前が
「───
「……あ?」
「間違えてねぇ、鎧に使った魔力を全て注ぎ込んで上で狙ってやった事だよ」
「………何を、言って…?」
「俺は
「キサマ…訳のわからん事を……ならば、現実を教えてやる。お前が与えた力で嫌でも思い知らせてやろう!!」
そう言い、ライザーが
───その瞬間、ライザーの左腕が
「───は…?」
空気を入れる前と入れた後の風船ぐらいにまで変異した左腕、だが左腕全体にボコボコと幾箇所も隆起し、指の大きさ形が全てバラバラ。醜く、歪な形へと膨れ上がった異様な片腕。
「な、なにが───」
起きた、と言い切るより先に続けて左胸を中心とする左半身が左腕と同じ様に肥大化した。
「あ、あが……な、ナニガ……なニがおギでるぅぅぅ!?!?」
「へ、へへ。スッゲェ、言った通りじゃん」
突然の異常事態に激しくパニックを起こすライザーを見つめながらイッセーは此処に来る前に訪れた公園での出来事を思い出していた。
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「えっと、今
「……なるほど」
イッセーの言葉を聞いてアギトが満足そうに頷く。
時は僅かに遡って人間界、駒王町のとある公園。イッセーがアギトに助言を求めた場面にまで巻き戻る。
「……オーケー。兵藤 一誠」
「う、うっす」
「
「………え? は、ハァーーー!?!?」
静かな公園にイッセーの絶叫が響き渡った。
「煩い。近所迷惑だ」
「あ、すいません。───じゃなくて、何考えてるんですか敵に譲渡するだなんて!! 冗談言ってる場合じゃないんですよ!!?!」
「だから煩いって。それに冗談じゃなくて大真面目だ。これから具体的な説明をするから落ち着いて聞け。…いいな?」
「………うっす」
明らかに納得いっていない表情だが、取り敢えずは静かに話を聞く気になったのだろう。イッセーが口を閉じる。
「お前も自分で言っていただろう。倍化する力には限度、
「……はい。でも、それが何か?」
「話は最後まで聞け。……簡単な事だよ、その
「………。……???」
一切理解出来ていない様子のイッセーにアギトから溜め息が溢れる。うっ、と怯んだイッセーと目を合わせて出来るだけ簡略化して伝える。
「
「おお〜、なるほどぉ」
漸く理解出来た様でイッセーの表情が明るくなる。
「でも、そんな上手くいくのか?」
「万全の状態だと可能性は低いかもしれない……が、いきなり切り札をぶっ放す必要はないだろう。フェニックスの能力関係無く疲労したり動揺した状態ならコントロールの精密性は低下するんだから。ギリギリまでダメージを与えて少しでも上手く決まる可能性を上げてから叩き込めばいい」
「………」
淡々と説明するアギト。
余りにも淡白なその様子に返って作戦に対する不安が解消される。失敗を疑う要素が無いと言わんばかりの態度、それがイッセーに勝利への確信を増大させる。
ならば後はこの作戦が決まるかどうか。つまり
───やれるか?
「……やってやる」
(俺がやらないと部長が……っ)
胸の前で拳を強く握り締め、自身に言い聞かせる様に呟くイッセーを静かに見つめる
「……ふぅ、おい」
「っ! ど、どうした?」
ほんの僅かにだが
「“ 負けた後、誰が悲しむか ”、
「……!!」
「お前の勝利はお前一人の為だけじゃない。そう感じているのなら、お前の勝利を共に喜んでくれるヒトの事を想ってろ」
「……俺の勝利を、喜んでくれるヒト……」
瞬間、イッセーの脳裏に浮かぶ顔。
憎たらしい程のイケメンな笑みを浮かべている木場 裕斗、物静かだけど小さく微笑んでくれる塔城 小猫、頬に手を添えて奥床しくだが確かな安堵の表情を見せてくれる姫島 朱乃。
そして、きっと、
───
そうだ、後二人。
「お前らが全員無事に帰ってきてくれないとアーシアも悲しむ。……それは、まぁ、なんだ。……
「………は、はは。…っははははははは。なんですか、それ」
帰ってこよう。
勝って、笑いながら皆で……!
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「アギッ……ゥグヅ……イガァァァ!?!?」
呻き、喘ぎ、絶叫。左半身を歪で醜い姿に
それどころか錯乱したライザーは膨れ上がった己の左腕を力で押さえ付けようとしたのか、右手で左腕に触れたその瞬間、ばりばりばり! と悍ましい音を立てて左半身に幾つもの裂け目ができる。裂け目から漏れる炎の如く揺れるより龍気に焼かれ、傷は治る事なく一層増した激痛に悲鳴を上げる。
「オゴゴッ……お、オノレぇ……!?」
「はぁ…はぁ……くっ。…へへ、どうだよ? クソガキだと侮った下級悪魔にしてやられた気分は」
もはや身動きすら出来ないライザーの掠れた声に乱れた呼吸を整えて立ち上がるイッセー。その左腕には既に
「
一歩、また一歩。地面を強く踏み付け、イッセーは力強い視線でライザーを捉える。
「
───これで、終わらせる…!
「ひぃ、ぐ、
龍化していない右の拳を硬く握って駆け出したイッセー。ライザーは右の掌に火を灯して擲った。
けれど肥大化した半身にて暴れる龍気の仕業か、激痛に蝕まれて集中力が霧散する故か、或いは生まれて初めて感じる心の底からの恐怖が原因か碌に練られてもいない魔力が起こす火など酷く弱々しいモノ。狙いすらまともに定められていない火はイッセーを自ずから外れ、僅かにイッセーを向かう火すら腕の一振りで掻き消える。
「───お待ちください!?」
「!?」
ライザーまで後、10メートルとない距離まで迫ったその時だ。間に割り込む人影が一つ。ライザーと同じ燃える火の様な金色の髪の見目麗しい少女。
「…………っ」
「君は…たしか…」
ライザーの妹『レイヴェル・フェニックス』だ。
「……ッ、さ、させません! 兄様を殺させは…しません!!」
レイヴェル・フェニックスにとって兄、ライザー・フェニックスは“ 強者 ”だった。負けるなどと思わなかった、敗北する姿が想像できなかった、ライザーより遥かに長い時を生きた猛者たる悪魔達ならまだしも同世代、或いはライザーより若い存在に対しては無敵だと思っていた、そんな兄が見るも無惨な姿で伏している。
怯えているのだろう、震える小さな体躯で精一杯両手を広げて庇う様に立っている。龍の気に蝕まれている兄と違って自分には万全の再生力があり、疲労と消耗で
「………」
イッセーは知る目の前の
「兄様を殺すというのなら、私が相手になりますわ!!」
「………殺さねぇよ」
「…え?」
「別に命を取ろうって訳じゃないよ」
静かに兄の為に立ちはだかる少女にイッセーが自身の胸の内を、ライザーを殺す気はない事を告白する。唖然とするレイヴェルにふっ、と小さく微笑みかけ、その顔に見惚れる隙を突いてレイヴェルの隣を通り過ぎる。
通過する寸前、レイヴェルに向けてイッセーが語った。
「
「!? ま、待って…!」
強く、強く地面を蹴って前に進む。
瞳を閉じて顔の前で拳を握り締める。瞼の裏に幾つものヴィジョンが浮かぶ。
俺の勝利を信じてくれる人達が居る。俺達の帰りを待っていてくれる娘が居る。俺に勝つ為の方法を授けてくれた
そして何より、
俺の為に泣いてくれる主が居る!!!
そんな皆と笑って
戦う理由なんか、それだけで十分だ!!!!
「覚悟しろよ、歯ぁ食い縛れライザァァァアアア!!!!!」
「う、ぅぅ、うあああアああアアあああアあアアアあアア!?!?!?」
ドゴォ! ライザーの顔面に、イッセーの、女を救う為の男の拳が突き刺さり、振り切られる。
声に為らない
息を荒げ、気を失ったライザーを見下ろすイッセー。今此処に勝敗は決した。女主人を救う為に無謀にも一人乗り込んできた一人の男は見事にその忠を遂げてみせた。
男は皆がその勇姿を見届けるなか大きく息を吸い、そして。
「部長ォォ!」
見てくれている───魅せられている女に向けて力の限り大きな声で呼び掛ける。
「帰りましょう! あの町に!! 学園に!! あの日常に!!!」
遠くで、紅い女が駆け出す。感極まり、普段の気丈な女悪魔としての姿ではなく年相応の少女の泣き顔に歓喜を浮かべて。
転移して現れ、赤い龍の勇者に飛び付く。堪らず倒れる男に女は大泣きしながら感謝の言葉を、胸の内の激情を告げる。もはやまともな言葉にすらなっていないが、それだけ女の心は喜びに満ち溢れているのだろう。
男は笑う、明るい太陽の様な笑みで。
───その男の唇を女が奪った。
二人は幸せなキスをして終了。めでたしめでたし。
うわぁーん、(二巻編)疲れたもぉぉん!
次は三巻編行く前に小噺を幾つか書く予定。一つ一つのボリュームによってはまとめて一つにして小噺集として投稿するかも。
兵藤 一誠
無事、大切な人を取り戻した我らがHEro。
書いてる途中でコイツホンマにイッセーか? ってなって何度も書き直したあらゆるおっぱいを愛する我らが盟友。SSなんてキャラ崩壊してなんぼやろ(鼻ほじ)
ぶっちゃけた話、今SSのイッセー君は『さくしゃがかんがえたふるきよき(?)しゅじんこう』ってキャラでいくのでご了承の程オナシャス!
【ブーストキック】
元ネタは言わずもがな『マイティキック』
“増加”に“加速”、更にスラングの“盗む”(ライダーキックを真似た)の三重の意味が籠った技。まぁ、“盗む”の場合だと“ブーステッド”の方が正しい様な気もしますけど気にしなーい気にしなーい。
最初は【ドラゴンキック】にしようかと思ったけど龍騎のドラゴンライダーキックと被るのでコチラに変えました。え? これだとギーツと被る? うるせぇ熊シリーズのIDでデザグラ参加させるぞ!!
リアス・グレモリー
感謝の贈り物として初めて(のチュー)をくれる系女主人。
堕ちたな(確信)……(原作比較して)堕ちたか?
まぁ、結婚したくない相手との婚約パーティーに普段から親しくして憎からず思っている男性が乗り込んできて助け出してくれたら惚れるだろ。(実質)堕ちたな。
グレモリー眷属s
「いっせーくん(さん)、がんばえー」
ライザー・フェニックス
後に龍と膨張恐怖症になる火の鳥系ホスト。太る事を恐れてガリガリになるのは後の話。あと巨乳も膨張を連想される為アウトとなった。おいたわしや兄上。
レイヴェル・フェニックス
イッセーによって男性感が兄から彼へと破壊された御嬢様。原作と違って
「あの、リアス様の
津上 翔介
ガチで(イッセーやリアスが帰ってこないと)アーシアがしょんぼりするのが嫌だ程度にしか思っていない(台無し)
だって悪魔勢の好感度高くなる要素ねぇんだもん。
因みに翔介がレーティング・ゲーム参加してた場合、ライザー眷属皆殺しにされてた。不死鳥兄妹含めて。
「これは