仮面転生者ΑGITΩ 〜人類審査のオーヴァーロード〜 作:ただのファンだよ。
ハイ、お久しぶりです。
以前からちょこちょこ執筆して漸く3巻編が終わったのでぽつぽつ投稿していきます。
それでは、どうぞ。
楽しめ! そのデート!!
「………♪」
一組の男女、青年と少女が横に並んで歩いている。
少女は今この瞬間が心から幸せなんだと幸福感を隠す事なくニコニコと笑みを浮かべている。時折、青年と目が合えば更に表情を蕩けさせてにへらと愛らしく笑う。青年の方も少女に向かって柔らかく微笑んで返す。
そんな二人の様子に同年代の女子からは少女に向けて情景の目を、男子からは青年に向かって嫉妬の視線を、大人達からは微笑ましい二人の姿に優しげな目で過去を振り返っている。もし、某赤い龍の少年が居たのなら血涙を流しながら歯軋りをしていただろう。
言うまでもない事であろうが、この二人は翔介とアーシアである。
学業が休みの週末に、特に用事がある訳ではないが二人共予定が空いていたので共に出掛けている。
只、それだけである。
大型のショッピングモールにてウインドーショッピングを楽しみ、昼は飲食店にてランチを取る。フォークをくるくると巻いて絡め取ったナポリタンを小さな口で頬張るアーシアを眺めつつ、片手に持ったサンドイッチを齧る。
「ん〜♪ 美味しいですねショースケさん!」
「……ん。そうだな」
ハムとマヨネーズが和えられた卵に軽く炒められたタマネギを挟んだサンドイッチを味わいながらここ暫くの出来事を振り返る。
まず第一にイッセーが学園トップの人気者であるリアス・グレモリーと共に登校しているというのを噂で知った。そしてそれは事実であり、ライザーとやらとの決戦以来リアスはイッセーに明らかな思慕の情を向けている。同じ屋根の下で暮らし、夜は同じベッドで眠っているらしい。それも全裸で。裸ではないと眠れないのだとか。因みにアーシアから聞いた話だ。
次にアーシアに使い魔が出来た。翔介には悪魔業界の流れはよくわからないが悪魔と使い魔の関係は切っても切れない物らしく、そこそこの研修を終えた新人悪魔は皆、何かしらの魔物と契約を結ぶのだとか。アーシアが契約した魔物は“ すぷらいと・どらごん ”*1という一見ぬいぐるみのような青色の仔ドラゴンだ。個体名を『ラースケ』という。命名したのはアーシアだ。二人でいたら突然現れて直後に電撃を放ってきたので変身して首根っこ掴んでやったら何故か懐かれた。どうやら認められた? らしい。アーシアがそう言っていた。
後は……そうだ。アーシアか姉の雪菜に家に呼ばれ、大層気に入られた。アーシアの他者を気遣える優しさと素直で純粋な心根、そして何より可愛らしいアーシアに雪菜は実の妹の様に扱った。アーシアも雪菜から与えられた好意を受けて喜んでいた。
最近はバケモノ───はぐれ悪魔の気配を捉える事がなくアギトと成る必要もない日々を過ごしていた。
「はむ。……ん、ご馳走様でした」
最後の一口を食べ終えアーシアが手を合わせる。
律儀だな、と微笑みながらも自身も同じ様に手を合わせて感謝の言葉を口に出す。食材や作り手への感謝は大切な事ではあるが、目の前の少女の前で自身が怠る訳にはいかなかった。
食事が終われば再びアテもなくぶらぶらとショッピングモール内を歩く。そうやって、二人の休日が過ぎていく。
因みに二人が付き合っているという事実はない。
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───【聖剣】
その言葉だけで思いつくモノが一体幾つあるだろう?
“ 物語やゲームに登場する強力な武器 ”、“ 文字通り聖なる力を秘めた伝説の剣 ”、“ 普通のホモサピエンスには抜けない剣 ”。
例えば、心正しき者を癒し、邪悪なるものを焼き尽くす烈火の剣。
例えば、聖なる砂で研ぎ澄まされた巨巌であろうと断ち切る大剣。
例えば、選ばれし者を同化させ聖剣とする聖と邪を分かつ光の剣。
数ある聖剣であれど、やはり誰もが思い浮かべるのは“ 王にしか抜けないという逸話 ”が余りにも有名なアーサー王の持つ聖剣【エクスカリバー】だろう。
聖書に記された三勢力の一つ、聖書の神が率いる聖なる群勢。『教会』と呼ばれる者達もエクスカリバーとは縁が在った。伝承ではアーサー王は聖剣を湖の精霊に返した事で最期の時を迎えたとされている───だが実際は異なる。
アーサー王が聖剣を手放した事は事実だ。だがその後、湖の精霊の元へと届けられなかったのか、或いはその精霊自身から譲渡されたのか、はたまた教会の者の手によって強奪されたのか……真実は不明だが聖剣エクスカリバーはこの現代に至るまで教会の元で保管、管理されていた。過去に起きた争いにて破壊され、刃の破片から新たに復元された。───
そして、その内の五本が日本の駒王町。
怪物、人外、超人。───そして新人類たる【ΑGITΩ】の居るこの地にへと集結していた。
三勢力。教会、堕天使、悪魔の関係を一新する“ 和平会合 ”。その発端、きっかけとなった聖剣事件が今、巻き起ころうとしていた。
月下抜刀のセイバースラッシュ
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「俺は、ホームランを打つ…! そうすればあの娘から告白される……筈…」
「フッ、僕のダンクシュートで小猫ちゃんも虜、さ☆」
「俺の一人で相手チーム全員アウトにしてみせるぜ」
「オレ、今度の試合*2で活躍して姫島先輩に告白するんだ。そして……そして……ぐへへ」
「………」
駒王学園にて開催された学園の一大イベント『球技大会』。
今まで女子との縁がなかった男子高校生達が意気揚々と女子達にアピールして念願の彼女を手に入れる妄想を垂れ流す男子高校生に冷めた目を向けるのは既にΑGITΩである少年、津上 翔介。
彼には
部活に所属していない翔介にはクラス対抗戦だけなので気張る必要も無い。
「あ、ショースケさん!」
トコトコ、と表情を喜色に染めて駆け寄るアーシア。
「…アーシア。これから部活メンバーで集まるのか?」
「はい! 私も、皆さんの足を引っ張らない様に頑張ります……むん!」
胸の前で両手を握り締めて気合いを入れる。そんな彼女の愛らしい姿に周りの視線が暖かくなる。周囲の興奮度が著しく鎮静化する、彼女からはマイナスイオンが発せられているのかもしれない。
「そうか、頑張れよ」
「はい! それじゃあショースケさん」
「ああ、またな」
「はい、また後で」
手を振りながら、時々躓きながら去っていくアーシアに翔介も心配そう感情を僅かに表情に出しつつ小さく手を振って応え、アーシアの姿が見えなくなると手を下ろした。
因みに二年生の種目は野球だ。アーシアはその愛らしさと運動が得意でない事も合わさりピッチャーから加減されたボールを打ち、「当たった!」と喜びながらもファーストベースを踏める事なくアウトとなった。
「はぅ……申し訳ありません」
しょんぼりしたアーシアをクラスの生徒達が揃って慰めていた。
因みに上級生はテニスで、決勝戦にてラケットが折れてしまった事により優勝者二名*4という一部テニヌが繰り広げられていたという。
クラス対抗戦が終わり、次は部活対抗戦へと移る。
帰宅部の翔介は応援しているだけであったが、いつの間にか姿を消していたアーシアが下の体操着をハーフパンツではなくブルマという一定のニーズには深く突き刺さる格好にLEVEL UP! して現れ、翔介は胸を抑えて昏倒した。
アーシアは知らず知らずに翔介の癖をHIT! 、GREAT を超えてPERFECT!! を出す程に
「EXCITE……相当、高鳴る、心が」
「ショースケさん!? しっかりしてくださいショースケさん!!」
普段の彼からは想像も出来ない光景に目を丸くしているクラスメイト達。
そして同時に皆が、
(((ブルマ萌え、だったんだ…!)))
と思った。
「しょ、ショースケさぁぁん!!!!」
津上 翔介
なんでもない日常が幸せである事を知っている系主人公。
純心シスター系ヒロインとリア充生活を謳歌している。実はブルマ萌えであった事が判明した。
アーシア・アルジェント
教会に居た頃では得られなかった友人が沢山出来て、休日は最愛の人と共に出掛ける最高の日々を過ごせている。
「でぇとって言うんですよね、私習いました!」
最近はメガネっ娘の友人兼クラスメイトから様々な知識を与えられ、スポンジの様に吸収している。
「キリュウさんからアレの大きさが大切だと教えてもらいました。……アレってなんでしょう?」←おいメガネ。
兵藤 一誠。
前日の一件以来ボンキュッボン、顔が良くて、身内に対する親愛が深く、何よりもおっぱいがデカい!(クソ迫力集中線)主様の女悪魔と同居する事なったクッッソ羨ま妬ましい境遇の激レア
日々修行は続けているが、前回の様な急激な成長が求められている状況ではない為実力に変化は現状無い。
リアス・グレモリー
眷属悪魔の男の子にハートキャッチ(比喩)され、彼の家に訪れた際には両親からハニートラップの類の詐欺に引っ掛かったのかと大騒動になったが現在受け入れらている系女悪魔。
明らかに好き好きオーラを発しているし本人も隠しているつもりはないのだが何故か相手には伝わっていない。同じベットに全裸で同衾して、愛しの彼が絶賛する胸を好きにさせているにも関わらず恋愛関係に発展しないってどういう事?(宇宙猫)