仮面転生者ΑGITΩ 〜人類審査のオーヴァーロード〜 作:ただのファンだよ。
おいは恥ずかしか! 生きておられんごっ!(切腹)
今後とも宜しくお願いします!(恥の上塗り)
雨上がりの水溜りよりも浅くコーヒーに使う粉砂糖一本分の山より低い諸事情により後輩男の娘は大幅カット!!
俺、イッセーこと兵藤 一誠はとある神社の階段を登っています。
本来なら神様のテリトリーである神社に転生悪魔の俺にとってはとってもアウェーな場所なので入らないんだけど、この神社は悪魔が所有する物なので聖域ではなく悪魔の俺でも入れる。俺の前には巫女服に身を包んだ朱乃さんが! エッチなゲームやアニメみたいなミニスカや脇出し……ではないがスタイル抜群お姉様の朱乃さんが着ているのでとても眼福な光景に……ぐへへ。
「ごめんなさいね、イッセーくん。急に呼び出してしまって」
「いえいえ、俺も特に用事はなかったので」
階段を上がり切るとそのまま神社の中に案内される。
どうやら朱乃さん以外にこの神社に日頃から訪れる人はいないのか、あんまり
とある一室に案内されてそこに座って暫く待つ。話を聞くと俺と直接会って話をしたい人がいるんだけど、その人は多忙な様でもう暫く掛かるらしい。部長も後から来るらしいから丁度いいっちゃ、丁度いいんだよなぁ。
「……ねぇ、イッセーくん?」
「え? はい、なんですか朱乃さん?」
朱乃さんが用意してくれたお茶やお菓子を食べて待っていたら当然朱乃さんが声を掛けてきた。
「………っ、……その、以前コカビエルが言っていた件について、なのですが」
「コカビエルの言っていた…?」
コカビエルの言葉で朱乃さんと関わりのある事。
一つ、心当たりがある。
「“ バラキエルの娘 ”……ですか?」
「…ッッ、そうよ。私は……堕天使の幹部バラキエルと人間の間に生まれた者です」
やっぱり。
でも、苦虫を噛み潰した様な表情をする朱乃さんの様子から堕天使の血を継いでいる事はとてもイヤな事な様で。
朱乃さんは言葉を続ける。
朱乃さんのお母さんはとある神社の娘で、ある日傷付き倒れていた堕天使の男と助けた。その男がバラキエルで、バラキエルを看護しているうちに朱乃さんのお母さんとバラキエルは次第に惹かれ、結ばれ、新たな命を宿した。その時に宿した命が朱乃さんだった。
朱乃さんも複雑な家庭環境の抱えているみたいだ。……なんな、俺だけ家庭が普通過ぎて、なんて言ったら良いのかわからない。
「───そして、これがその証」
朱乃さんが俺に背を向けて衣服を
「穢れた翼。悪魔と堕天使の翼、私はその両方を有しています」
朱乃さんは堕天使の黒い翼に指を這わせ、力一杯握り締める。ッ!? 痛みはある筈なのに朱乃さんはより一層力を込めて指がめり込み、ぶちぶちと羽が千切れる音がする。
「この羽がイヤで、私はリアスと出会って悪魔に成った時、私は“ 漸くこの憎々しい翼を捨てられる ”と歓喜しましたわ。───……けれど、生まれ変わってもこの翼から私は逃げられなかった。寧ろ、堕天使と悪魔の両方の翼を持った中途参加で悍ましい生き物。……ふふ、私の様な汚れた血を宿した者にはお似合いかもしれません」
自嘲する朱乃さん。
俺は、……俺には、なんて言うのが正解なのかわからなかった。わからないけど、これだけは言える。
「朱乃さんは優しい人ですよ」
「……え?」
「じゃなかったら部長も小猫ちゃんも、木場にアーシア。それに俺だって朱乃さんに親しくなったりしなかったですよ」
「……イッセー、くん」
朱乃さんの目が揺れている。
「で、でも、イッセーくんは堕天使が嫌い、よね? そうでしょ? ……貴方は堕天使に一度殺され、アーシアちゃんも殺されかけている。この町を破壊しようとしたのも堕天使。いい思いを持つ筈がないわ……ッ」
ダメだ。今の俺の言葉じゃ朱乃さんには届かない。朱乃さんは自分を……あぁ、違うな、
情けない。後輩としても仲間としても男としても、俺じゃ足りない。実際に俺自身の心象は複雑だ。堕天使は嫌いだ、それは嘘偽りない俺の本心。でも、朱乃さんが好きなのも本心。朱乃さんの出生を知った今でもそれは変わらない。
朱乃さん───『姫島 朱乃』という個人を知っているから。
「……っっ」
言葉に詰まり沈黙が続く俺は突然強大な気配に襲われた。仄かに胸が締め付けられる様な感覚、覚えがある。何かに遮られているのか、或いは抑えられているのか一瞬身震いする程度に済んでいるが現れたのを感じ取れた。
「───彼が、赤龍帝ですか?」
声に気付き、そちらに振り向く。
そこには……、純金で彫られた彫像の如き輝く翼を持ち、凄く整った顔立ちの美丈夫の男性が俺を視ていた。
豪華な金の装飾がされた純白のローブを身に纏い、金色の輪っかが頭上に漂っている。……もしかしなくても天使だ、それもかなり高位の。
「初めまして赤龍帝、兵藤 一誠さん」
手を差し伸べてくる。
俺は、名前を知られている事に困惑しつつも慌てて失礼のない様に手を握って握手をする。
「私は
呼び出された神社の本殿。
デカい魔法陣が描かれた大布を大部屋の中央に広げられている。
「私は此処に、御巫殿は其方へ。そして兵藤 一誠さん、貴方は其処に……ええ、そうです其処に」
朱乃さん、俺、ミカエル…様の三人で魔法陣を囲む様にミカエル様の指示通りに配置取る。
「兵藤 一誠さん。実は、今後悪魔への友好の証として貴方に授け様と思いまして」
……? ミカエル様の言い方だと何かをくれるみたいですけど?
「召喚、及び施す術式の根幹は私が行います。御巫殿は私では行えない悪魔の魔力を注いでください。兵藤 一誠さん、貴方も同様に
よくわからないけどミカエル様が爽やかなイケメンスマイルを浮かべて指示されるので言う通りにする。
「それでは始めますよ」
ミカエルが言い終わる直後に魔法陣の中心から聖なる波動が滲み出てくる。キラキラと淡く光る聖なる波動が朱乃さんの魔力がミカエル様の手によって混ざり合う。木場の聖魔剣の様な聖と魔の融合とは違って、聖と魔という反発する二つのパーツがミカエル様の術式により組み込まれる。
「これで、担い手の意思にもよりますが悪魔である貴方を蝕む事はなくなりました。では本格的に召喚を始めます」
滲む程度だった聖なる波動が強く輝く。バルパーの糞爺が錬成して合体させた聖剣とは違って嫌悪感や身を灼く様な痛みもない。
光の中から輪郭が見てた。……これは、剣。剣だ!! って事は聖剣!? 聖剣だろこれ!!
「此方は英雄ゲオルギオス。……聖ジョージといえば伝わりやすいでしょうか? ……彼が振るった龍殺しの聖剣、銘を『アスカロン』と言います」
………ヤッベェ!? 何にもわかんねぇ!! アスカロンって名前もゲオル…なんとかとか聖ジョージ…? とか言われても全く知りませんよ!?
『有名な
呆れた様なドライグの声が脳内に響く。
うっせぇ! こちとら悪魔になって数ヶ月の裏世界に入門したばっかりの素人だぞ!! ……で、そのドラゴンスレイヤーってなんだよ。名前からして俺に特攻入りそうなんだけど。
『簡単に言えばドラゴンの討伐を成し遂げた英雄や武具に与えられる総称。───或いは、龍滅に特化した力を宿すモノの事をそう呼ぶ』
…………………、えぇ。
「
……どうやるのドライグ?
『はぁー、手助けしてやるからお前は強く望めばいい。
お、おう。
俺は、前に出て聖剣───アスカロンの柄を握る。ミカエル様の言う通り、痛みとかは……特に無い。持てる、悪魔の俺にも持てるぞ…!
なら次は、望めば…いいんだよな。合体しろ…合体しろ…合体しろぉ…!
『もういいぞ相棒』
「え? うおっ!?」
ドライグに言われて確認すると、手に握っていた筈のアスカロンが失くなっていて、代わりに籠手からアスカロンの刀身だけが伸びていた。
「マジで合体した……」
「無事受け取ってもらえた様ですね。……では、慌ただしくて申し訳ありませんが私はそろそろ行かねばなりません」
あれ? もう帰るのか?
「───最後に、貴方には期待していますよ」
立ち止まってミカエル様が横目で俺を見る。
「貴方ならきっと、主が望む世界に近付けて貰える筈」
俺に聴こえたのはそこまでだ。
「ΑGITΩが滅び去った、本来在るべき世界へ」
兵藤 一誠
天界側からプレゼントとして龍殺しの聖剣を戴いた系Hでeroな赤龍帝。
この後、遅れてやってきたリアスと共に帰った。ミカエルの最後の言葉や朱乃の心の悩みとか問題は尽きない。試練多し、悩めよ若人。
姫島 朱乃
堕天使と人間の血を引いて産まれ、悪魔に転生した少女。
父様…父様…、どうして父様?私は只、家族三人で幸せに暮らしたかっただけなのに…!
ヒトを捨てても、どれだけ恨みを重ねても
ミカエル
聖書の神代用にして
なんか、眼鏡掛けたら一気に胡散臭い腹黒系なりそうなキャラ。騙して悪いが、とか言いそう。
忘れてはいけない、彼はΑGITΩ全滅委員会現会長だという事を(設立者兼名誉会長は聖書の神)