仮面転生者ΑGITΩ 〜人類審査のオーヴァーロード〜 作:ただのファンだよ。
まだの方は前話からどうぞ。
天使長ミカエルが赤龍帝の悪魔兵藤 一誠ことイッセーに龍殺しの聖剣アスカロンを授けた日から更に数日。強力な神器を宿すがメンタルが弱過ぎて暴走させてしまう悪魔としては先輩、年齢的には後輩の元
「まずは今回ウチの者、堕天使コカビエルの乱心により世界に危機を招いた事を謝罪しよう。この通りだ」
コカビエルによる聖剣の強奪、及び魔王と蜜に関わりを持つ者が管理する町にて行われた凶行事件をキッカケに行われた堕天使総督アザゼル、神の代理人の天使長ミカエル、現四大魔王から筆頭サーゼクス・ルシファーと紅一点セラフォルー・レヴィアタンの四人の重役とその補佐や護衛、そして聖剣事件に関与したグレモリー眷属、シトリー眷属を交えた話し合い。最初に言葉を発したのは堕天使総督のアザゼルの謝罪と共に下げられた頭。
一組織のトップが頭を下げる。それは組織そのものが頭を下げるも同然の行為だ。だが、アザゼルはそれを承知で行った。それだけ今回の会談に真剣だという証明だと天使長と魔王代表は受け取った。
「では手始めに確認させて欲しい。この場にいる者全員が神の不在を識っている事を」
紅髪の魔王サーゼクス・ルシファーの一言に全員が頷く。
それは勿論天使長ミカエルの護衛として同行した紫藤 イリナも含めてだ。その事にゼノヴィアは複雑そうな顔をする。
「宜しい。では初めに私から今後の方針について語ろう」
サーゼクスは大戦時の犠牲を除いても種としてこの千年間激減した事を話した。そして繁栄の為、新たな世代の為に戦争の危険に隣り合わせのままではならない事を熱演した。
「なら次は俺だな」
サーゼクスが悪魔側の意見を言い終えるとアザゼルが続く。
アザゼルは初めから神と魔王、天使と悪魔の争いに興味はなく、自らは自由気ままに生きる事を目的としていた事を語る。だが自由には責任を伴う事も事実であり、天界を追い出され、既に人間で満たされた地上を除外すると、残るは冥界しか行き場がない事を語り、結果として悪魔と縄張り争いに発展してしまった事。その事が嘗ての大戦に繋がった事を話す。その上で今度は冥界の一部領域を対価を支払う事で明け渡して欲しいと交渉しだした。アザゼルの興味は現在
「
「興味深い話だ。是非聞かせて欲しいね」
「今この場でか? おいおい勘弁してくれよ。この状況で手の内を晒したら
はぐらかされたと思うべきか、それとも本心か。飄々とした様子のアザゼルからは窺い知れない。
「……ならば最後は私ですね」
これ以上アザゼルを追求したとてのらりくらりと躱されると判断した天使長ミカエルが話し始めた。
聖書の神の代用として現天界のトップとして亡き神が遺した
その結果が聖と魔の、従来なら反発か対消滅しあう力の融合という前代未聞の現象が引き起こされた。
「地上にΑGITΩが出現する比率が格段に増したのも、その影響かと」
「……ッ」
「ほーん」
ミカエルの言葉に表立って反応を示したのは二人。
アーシア・アルジェントとアザゼルだ。
アザゼルは兎も角、アーシアがその様な反応をした事をミカエルは見逃さなかった。が、この場では追及はしなかった。
「さて、三勢力が各々の腹の中を吐き出した訳だ。これ以上無駄に小難しい言葉を重ねるのは無意味だと思わないか?」
席から立ち上がりアザゼルが片手で円卓を、もう片腕を伸ばして握手でも求める様に指を広げる。
「だから、俺から一つ。単刀直入に提案をしよう」
───和平を結ばないか?
それは今回会談において本題とも呼べる案だ。
魔王と天使長も、どうやって和平へと話を繋げるかと腹の探り合いをしていた状況で切り出された話だ。
「……くく、いや失礼。なるほど、君らしい思い切りの良さだ。───私は賛成だ。神と先代魔王亡き今、我々が争う理由はない」
「私も同意しましょう。これ以上、無辜な信者達が不必要に血を流すのは私も不本意ですので」
「決まり、だな」
リアスやイッセー達は予想外に呆気なく結ばれた和平に唖然としている。こんな簡単に決めていいものなのかと疑問を持ったが、争い続けるよりは遥かに良いと判断して納得する。
「さて、和平を結んだついでにミカエル。お前らに尋ねたい事がある」
「………なんでしょう、アザゼル」
「───……」
アザゼルの口が開く、彼の口から言葉が放たれる。
───寸前で、
駒王学園上空に巨大な魔法陣が展開されたのを一部の者達が察知した。
三つの勢力のトップは勿論のこと、強大な
「これって?」
「……まさか!?」
「一体、何が…?」
各々が困惑した様子で状況の確認、推察、分析を行い、その結果として“ リアス・グレモリーの眷属の一人。
リアス・グレモリーにはイッセーやアーシアが眷属になるよりも以前より封じられたもう一人の眷属が居たのだ。強大な力を持ちながら弱く精神が未熟であった為にコントロール出来ずに暴走を繰り返していた者が。
「
「私の眷属がテロリストに利用されるだなんて、ッッこれ程の屈辱はないわ!?」
グレモリー眷属、第一の『
その者の名を『ギャスパー・ヴラディ』と云う。
グレモリーの下僕悪魔となる前は人と吸血鬼の間に産まれた
今回、何処からか会談を嗅ぎつけたテロリスト集団はギャスパーの魔眼の
変色した空、停止能力が及ぶ空間内にて数多の尖兵が転移魔法にて続々と出現する。ローブのフードで顔を隠した男女含めた魔術師達による襲撃、レーザーやビームの様な破壊魔術を一斉掃射して校舎を撃ち尽くす。
予め仕掛けられた防護魔法により直接の被害は遮られている。
無論攻められぱなしではない。
校舎、会談が行われていた一室の窓から白銀の人影が飛翔する。
『
それは、白い龍の魂と力を宿す
そしてその覚醒形態───
『
瞬時に場の緊張感が増す。
魔術師達の大半が、送り出された刺客である白龍皇を危険視して校舎ではなく彼を攻撃する。
弾幕の様な破壊魔術を変則的且つ高速の飛行で躱し、魔術師達の集団内を翔け抜ける。
「……ふっ」
直後に、魔術師達が撃墜する。
一度に三十以上の魔術師達を討ち倒し、Uターンして戻ってきて再び駆け抜ける。今度は五十人以上を討ち滅ぼす。
白龍皇の活躍によって襲撃者達は目で見てわかる程に数を減らしていく。向こう側からも慌てて増員を送られるが、それも何も出来ずに白龍皇の手によって撃ち落とされていく。
白龍皇が空を蹂躙している間に、暗躍する者が二人。
リアスとイッセーだ。
「……
「はい部長。ギャスパー! 何処だぁ!!」
二人は魔眼の
こうしてリアスとイッセーによるギャスパー救出任務が始まったのだ。
イッセー&リアス
うおー! 今助けに行くぞぉ!!
ギャスパーちゃんくん。
囚われの後輩男の娘でハーフヴァンパイア(CV.あやねる)
塔城 小猫以下の身長、美少女にしか見えない容姿、女装趣味の引き篭もりと男として大切なものをかなぐり捨てた様なキャラ。
実はオカルト研究部1の潜在能力の持ち主で
今回は強力な
因みに将来はDIOみたいな見た目と凄みになる模様。