仮面転生者ΑGITΩ 〜人類審査のオーヴァーロード〜 作:ただのファンだよ。
まだの方は前話からどうぞ。
原作side
再び鎧を───【
「さて、
光翼を広げて
「…は?」
直後、背中に衝撃が!
目で追えない速度で背後に回られてから拳をくらった。
そして更に…!
『Divide!』
「うぐっ」
全身から力が抜ける。
そうだった。アイツの
しかも、
「フッハ、さあどんどん往くぞォ!」
減らされた半分のチカラはアイツに奪われる!
俺のチカラを吸収したヴァーリは光の羽を強く色濃く輝かせて飛翔する。青白い二本の軌跡の残光が視界中を駆け巡り、俺の全身をめった打ちにする。
「……つ」
見え、ねえ…!?
打撃だけじゃない、魔力弾を両手に灯しての投擲もしてくる。俺の周辺で爆発が次々と起きて爆風の衝撃と魔力の波動が俺を襲う。鎧は既にボロボロだ。鎧下の制服すら破けて素肌が見えてる箇所さえある。
「ちく、しょう…!」
『Boost!』
『減った分は補充したぞ相棒、だがこのままではジリ貧だ。悔しいが
ドライグがフォローしてくれた、お陰で俺のチカラは元通りになる。だけど、俺とアイツの力量には途方もない差がある。アイツに特攻のアスカロンで直接殴るなりしなければ意味がない。
どうすればいい? どうすれば勝てる…!?
ありがたい事に俺と違ってアイツの能力は
だとしても俺はアイツの速さを捉えられない。半減された分は倍化で取り戻せてもその度に制限時間が削られる。どうにかしてアイツの動きを止めないと!
と、なるとやっぱこの手しかねぇ!
「…ぐっ」
ヴァーリの一撃を堪え、そしてさっきと同じように腕を掴む…!
「そうなんども同じ手はくわない」
「なぁ!?」
俺が掴むよりも早く腕を引っ込められて、俺の手が空を切った。そして腕を引いた勢いそのままにヴァーリの後ろ回し蹴りが俺を吹っ飛ばした。
「がっ!?」
あ、ヤッベェ。今のダメだ。“ 何が ”とか、“ 何で ”とかは説明出来ないけど、今ので俺の身体は動けないって、瀬戸際で堰き止めていたモノが溢れてしまったのがわかった。
「〜〜う、…っ」
脚が震えやがる、腕に力が入らねえ。
立てねえ……戦え、ねえッ。
「…づ、くっ…!」
「………ここまで、なのかヒョウドウ・イッセー?」
視界の端に白い足が映る。ヴァーリが俺を見下ろしている。心は負けてない、闘争心は一欠片も衰えちゃいない!! ……だけど、身体はちっとも動いちゃくれない。
「ヴァ……リ…ぃ…」
俺は、俺を見下ろすヴァーリに告げる。
悔しい、認めたくはないけど…!
「俺の……負け──」
「じゃあこうしよう」
「──だ……は?」
「あそこに居る女性全ての───
だが!! それでは足りないのだ!?
期待外れではない、決して期待外れではなかった。けれど想定の範囲内であった。賞賛は出来ても驚愕はなかった。ヒョウドウ・イッセーは、予想通りの実力ではヴァーリにとって
敵だ。倒れているこの男は宿敵だ。
その時、天啓が舞い降りた。
和平会談の時、そしてアザゼル自身が集めた情報から。彼の、二天龍の赤い片割れの逆鱗を知り得ていた。
初めは何をバカなと呆れたが、今この瞬間確信を持った。脈略も無く、拳を交えて通じた。
知識が、頭ではなく心で納得出来た。
「───胸を半分にしよう」
…… あ゛?
こいつ、何を言ってやがる?
「俺の
───……。
「……すぞ……!」
「天使長の護衛役。ああ、それと現魔王のレヴィアタンやルシファーの伴侶も居たな。───…俺はやはり、君の主リアス・グレモリーからが一番だと思うんだが、」
───君はどう思う?
「──ぶっ殺すぞ!? この野郎ォ!!!!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!』
湧き上がる激情に呼応して
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
倍化の過剰発動に腕輪が耐えられずに音を立てて砕け散った。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!!!』
だというのに止まらない!?
「うおおおおおおおおおお!!」
碧色の光と赤い龍気が迸る!
暴風が荒れ狂い、余波で校舎が消し飛ぶ。暴流が異界化した結界内を充満し、留まりきれずに喰い破って漏れ出る。
「ハハハ! 見ろアルビオン、俺達のライバルは───
イッセーのオーラをその身で浴び、狂嗤を浮かべて瞳にギラギラと危険な光を宿すヴァーリ。
「ならば俺も本気を出さなければ無作法というものだな!!」
空へ飛び立つ。そして天に座し、背中の光翼を一際大きく展開して、
『
それこそが
この
「遅え……!!」
「なっ!?」
能力を発動した瞬間、ヴァーリの目の前にイッセーが存在していた。まるで瞬間移動の如き超スピード。ヴァーリですら呆気に取られ、回避も防御も出来ずにイッセーによって
「ぐっ、なんだ…この速度は」
ヴァーリの言葉を途中で遮りイッセーの拳が腹部に突き刺さる。
「づっく…、このスピードは……俺を超えて…!?」
流石に不味いと感じたのかヴァーリは慌てて退避しようとしてそのつま先を踏みつけられその場に縫い付けられた。そして後退しようとした中途半端な姿勢、体幹の崩れたヴァーリの顔面にアスカロンの輝きを灯した拳が叩き付けられた。
「おりゃああ!!」
「ぐわああ!?」
再度、叩き付けられた。
「おおりぃゃあ!!」
「ぐ、はぁ…!?」
再び、叩き付けられる。
「おりゃぁァア!!」
「ぐ……ほ………!?」
またも、叩き付けられる。
「うおりゃああ!」
「……ッ……ッッ…!」
龍殺しと聖剣の波動を纏った拳というヴァーリにとって弱点を二重で突く攻撃をこうもくらい続けて尚死なないのはそれだけ彼の肉体が強靭である事の証明だ。
イッセーに蹴り飛ばされ、地面を転がるヴァーリ。大きなダメージを負い、それでもなんとか起き上がり顔を上げれば、視線の先には彼らしくない怒りの形相で歩み寄るイッセー。
「トドメだ、クソ野郎が…!!」
「不味いなアルビオン、これは『
『……得策とは言えんな。今のヴァーリのダメージを考えれば我が力に意識を呑まれ、暴走する可能性がある。それに、もしも我が
「何をごちゃごちゃ喋ってやがる!?」
イッセーの全身を迸るオーラが左腕の掌に集束され、凄まじい質量のオーラが凝縮、圧縮、超圧縮、完成したのは握り拳サイズのオーラ球。
「悠長に話している暇は無さそうだ。【我、目覚めるは、覇の
ヴァーリが何やら唱え始める。
何かの呪文か? その言霊に白い龍の鎧が反応して光り出す。
「ドォラゴンッ! ショォットオオオ!!!!」
だがイッセーは気にも溜めずにヴァーリに向けてオーラ球を殴り付け、破裂したオーラ球から極太の波動砲と見間違うオーラの大海粛が解き放たれた。
『…ッ、ダメだヴァーリ! 間に合わん!?』
「───】……ぐっ」
ヴァーリの詠唱が終わるよりも早くオーラが迫る。ドラゴンブレスに匹敵する魔力波にヴァーリも詠唱を中断して回避行動に移るが既に遅い。このままヴァーリを呑み込めば、もしかすれば完全に消滅させられるかもしれない。
───その時だ、学園を覆う結界が
そして其処から何者かがヴァーリの前に舞い降り、
「はああ!」
所持していた剣を虚空に振るう。
すると、
目を疑うような光景である。何もない空間に突如として裂け目が刻まれた、裂け目の向こう側には極彩色の光景が広がっており、裂けた空間を埋めるようにイッセーの放ったオーラが吸い込まれていく。やがて全て飲み干した裂け目は満足したかの如く閉じた。
突然の来訪者により危機的状況から救われたヴァーリはその来訪者に覚えがあった。
「……『アーサー』」
「御無事ですかヴァーリ?」
知人であるかのような……否、実際知り合い言葉も交わしていただろう二人。ヴァーリから『アーサー』と呼ばれた燕尾服姿の金髪の男。
彼の名は『アーサー・ペンドラゴン』。
聖剣エクスカリバーの所有者として有名なアーサー王と同じ名を持ち、末裔でもある。彼が握っているのはペンドラゴン家の家宝にして最強の聖剣、“ 聖王剣 ”の異名を持つ剣。
銘を『コールブランド』。
不毀の聖大剣『デュランダル』と同等の耐久性と分断される前の聖剣『エクスカリバー』を超える出力の聖の波動を秘めている。切れ味に於いても神剣と呼ばれる業物と並び、エクスカリバーのような特殊能力などは一切持ち合わせてはいない。が、そんな
そしてアーサーはペンドラゴン家で過去最高───かの『アーサー王』をも上回っているのではないか、と言われる鬼才の持ち主。剣の出力と担い手の技量が合わされば次元の壁すら切り開く事も可能だった。
「……なんだ、テメェ?」
「なるほど、彼が現赤龍帝。聞いていた話とは些か異なるようですが」
「俺も驚いているよ。だが、
何をごちゃごちゃと、そう言い掛けたイッセーの身体から赤い鎧が失われた。赤い光の粒子になって霧散する
「な、なんで……ガボォッ」
残るのは非常に強い疲労と負荷。血反吐を吐いてグラウンドの土を赤く染め、倒れ伏した身体は主人の言う事を聞いてはくれない。
「ぐ、ああアァぁアあぁあぁぁあア!?!?」
更に、更なる苦痛がイッセーの身に訪れる。
左腕が変異する、人から龍の腕に。腕輪の許容を超えた代償に指先から肘まで変化だった龍化が残りの腕に沿って肩まで、そして胴体にまで及んでいる。左胸から頬にまで届く変化、人から悪魔に転生した肉体が再び、その上急激な再構成に悲鳴をあげていた。
堪らずといった様子で兄や義姉等の周りの静止を振り切ってリアスが駆け寄る。が、何も出来ない。龍の気を散らそうにも強力過ぎて彼女の身には余る。朱乃が加わったとて同じだろう。
「……やれやれ」
苦しみ悶えるイッセーの姿に嘆息したヴァーリが腕を伸ばす。
『Divide!』
広範囲に及ぶ遠距離の半減能力を一点に集中させて発動。イッセーの身体を焼きながら変異させる龍化の呪いをごっそりと奪った。
「……ぐ」
その結果、イッセーの代償の半分はヴァーリが肩代わりする事となる。
身体中で暴れ回る負のオーラが籠手に隠された生身の腕を変異させる。が、それもすぐに収まった。しかも、既に変異した腕が治りつつある。
『ヴァーリ、無茶をする』
「……ふ、すまないなアルビオン」
ヴァーリの
「ヴァーリ」
「どうした?」
アーサーがヴァーリに近付き耳語する。
「妹のルフェイから『こちらは作戦失敗、
「………そう、か。引き時という訳だな」
「はい」
ヴァーリは今一度イッセーに向き直る。
代償の半分を肩代わりしたお陰で彼の苦痛は和らぎ、呼吸も安定していた。仲間が詰め寄り彼に声を掛けている。
ヴァーリの背後ではアーサーが再び空間を斬り裂き、次元の裂け目を開いていた。
「───強くなれ
そう言い残してヴァーリはアーサーを追って裂け目の中へと消えて行った。
次にイッセーが目覚めた時、今回の事件の後始末も終わり間際となっていた。魔術師の死体の運搬に校舎や校庭といった学園の修復。各勢力トップも現状の把握と整理をあらかた終えて帰還の準備に移っていた。神秘の世界のテロリスト『
かくして多難あったが悪魔、教会、堕天使による和平は今、此処に為されたのだ。
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「作戦は失敗。魔術師達は雇っただけの使い捨てとはいえ旧魔王派は幹部であるカテレア・レヴィアタンが堕天使総督により戦死。対して三勢力の大きな被害は白龍皇が離反した事のみ」
報告書を読み上げる。
散々な結果としか言えない紙束。その殆どが白龍皇ヴァーリや雇った魔術師達を言い訳にしたもの。敗北を認めたがらない自称真の魔王のクソの役にも立たない誇りで塗りたくられた書類をシュレッダーに入れて───
「さて、人外共の内輪揉めなどどうでもいい。私達には私達の理想があるからね。それでどうだい、あの町の
男が声を掛ける。
「……うぅん、そうだな」
答えたのは女だった。
黒い髪を靡かせる女だった。顔立ちも体付きも端麗ではあるが絶世…と評価される程ではない。どこか歪な、自然的な
そんな作り出された───否、造り替えられた美しさ。彼女が望んだ
従来のそれよりも色白な、白磁のような肌を頭部以外の殆どを隠した露出の少ない格好をした女は手に持っていた書類を机の上に広がる。
「強いのかい、彼は?」
「…ふむ」
机の上に広げられた報告書。それは駒王のアギト、
男は女の問いに対して顎に手を当て、数秒間考え込む。男は
「私個人の意見としては、“ 素質はある ”…と言ったところかな。『我々』の中でも高いレベルに達している」
「───…へぇ」
男の返答に女が笑った。
顔立ちの美しさは損なわれず、けれど悍ましい程の感情の彩を放つ表情だった。
兵藤 一誠
原作同様におっぱい半減宣言で怒りマックス大変身したH&ero系ドラゴン。実は「どうやって覚醒させよか?」って一番悩んだシーン。以前にも言いましたけど完全に原作通りの展開だとカットしたくなるんですよね。そんなん書くなら原作読んでもらった方がばええやん、ってなります。上手な人だと原作と同じでも素晴らしい描写する人もいるんですが作者はそうではないので。グギギ…っ!
関係ないですけどイッセーのファイティングポーズはエグゼイド普通に戦ってたら苦戦してたのにブチキレた途端圧倒する展開めちゃめちゃ好き。ハイパー無慈悲虚無ゼイドぐらい大暴れしてくれると尚好き。
ヴァーリ・ルシファー
ツヨツヨライバル注文(挑発)したら|拳硬強め殺意倍化聖剣龍殺増し増し《ケンカタツヨメサツイダブルセイケンリュウコロマシマシ》が出てきた。オナ地さん!?
<エ、ナンデスカ?(威圧)
こ、心が躍るな(震え声)
いやコイツなら普通にココロオドってそう。
謎の男&女
オリ主サイドと関わる系のオリジナルキャラクター。
魔化魍教育係ではない。イイネ?
原作組とは関わり薄い(もしくは全くない)予定。
男の方はオリ主くんに道を尋ねた男の人と瓜二つ、でもあの人カタコトだったしなぁ、ほな人違いかな〜?
女の方は……詳しくは次章で!!