仮面転生者ΑGITΩ 〜人類審査のオーヴァーロード〜   作:ただのファンだよ。

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本日二話目になります。
まだの方は前話からどうぞ。

原作side





激突 Ni Ten RYU

 

 

 再び鎧を───【白龍皇(ディバイン・ディバイディング)の鎧(・スケイル・メイル)】を身に付けたヴァーリ。あれだけ苦労して破壊したのにこうもあっさり復元されると気が滅入りそうになる。……この戦いを生きて帰ったら部長にあのおっぱいで目一杯甘やかして貰おう。

 

「さて、龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)聖剣(デビル・キラー)とあっては流石に分が悪いな。俺も能力(チカラ)を解禁させてもらおうか!」

 

 光翼を広げて()けだすヴァーリ、俺は拳を握って迎える。ヴァーリは目前、拳が届く寸前まで迫ってから姿()()()()()

 

「…は?」

 

 直後、背中に衝撃が!

 目で追えない速度で背後に回られてから拳をくらった。

 そして更に…!

 

『Divide!』

「うぐっ」

 

 全身から力が抜ける。

 そうだった。アイツの神器(セイクリッド・ギア)の【白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)】は触れた相手のチカラを半減にする。

 しかも、

 

「フッハ、さあどんどん往くぞォ!」

 

 減らされた半分のチカラはアイツに奪われる!

 俺のチカラを吸収したヴァーリは光の羽を強く色濃く輝かせて飛翔する。青白い二本の軌跡の残光が視界中を駆け巡り、俺の全身をめった打ちにする。

 

「……つ」

 

 見え、ねえ…!?

 打撃だけじゃない、魔力弾を両手に灯しての投擲もしてくる。俺の周辺で爆発が次々と起きて爆風の衝撃と魔力の波動が俺を襲う。鎧は既にボロボロだ。鎧下の制服すら破けて素肌が見えてる箇所さえある。

 

「ちく、しょう…!」

『Boost!』

『減った分は補充したぞ相棒、だがこのままではジリ貧だ。悔しいが神器(セイクリッド・ギア)としての能力ではヤツの方が優位だ』

 

 ドライグがフォローしてくれた、お陰で俺のチカラは元通りになる。だけど、俺とアイツの力量には途方もない差がある。アイツに特攻のアスカロンで直接殴るなりしなければ意味がない。

 どうすればいい? どうすれば勝てる…!?

 ありがたい事に俺と違ってアイツの能力は禁手(バランス・ブレイク)化しても俺の赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイル・メイル)みたいに一度に連続では使えねえみたいだ。

 だとしても俺はアイツの速さを捉えられない。半減された分は倍化で取り戻せてもその度に制限時間が削られる。どうにかしてアイツの動きを止めないと!

 と、なるとやっぱこの手しかねぇ!

 

「…ぐっ」

 

 ヴァーリの一撃を堪え、そしてさっきと同じように腕を掴む…!

 

「そうなんども同じ手はくわない」

「なぁ!?」

 

 俺が掴むよりも早く腕を引っ込められて、俺の手が空を切った。そして腕を引いた勢いそのままにヴァーリの後ろ回し蹴りが俺を吹っ飛ばした。

 

「がっ!?」

 

 あ、ヤッベェ。今のダメだ。“ 何が ”とか、“ 何で ”とかは説明出来ないけど、今ので俺の身体は動けないって、瀬戸際で堰き止めていたモノが溢れてしまったのがわかった。

 

「〜〜う、…っ」

 

 脚が震えやがる、腕に力が入らねえ。

 立てねえ……戦え、ねえッ。

 

「…づ、くっ…!」

「………ここまで、なのかヒョウドウ・イッセー?」

 

 視界の端に白い足が映る。ヴァーリが俺を見下ろしている。心は負けてない、闘争心は一欠片も衰えちゃいない!! ……だけど、身体はちっとも動いちゃくれない。

 

「ヴァ……リ…ぃ…」

 

 俺は、俺を見下ろすヴァーリに告げる。

 悔しい、認めたくはないけど…!

 

「俺の……負け──」

「じゃあこうしよう」

「──だ……は?」

「あそこに居る女性全ての───()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 白龍皇(ヴァーリ)は目前に倒れ伏す赤龍帝(ライバル)に失望した。彼の今までを思い返せば十分と呼べる、彼の戦績を顧みれば天晴れ見事と賞賛してもいいかもしれない。

 

 だが!! それでは足りないのだ!?

 

 期待外れではない、決して期待外れではなかった。けれど想定の範囲内であった。賞賛は出来ても驚愕はなかった。ヒョウドウ・イッセーは、予想通りの実力ではヴァーリにとって脅威(てき)に成り得ない。

 敵だ。倒れているこの男は宿敵だ。神器(セイクリッド・ギア)が結んだ運命の相手である。なのにトドメを刺す気にはならない、寧ろ「立ってくれッ」と懇願さえしていた。

 

 その時、天啓が舞い降りた。

 和平会談の時、そしてアザゼル自身が集めた情報から。彼の、二天龍の赤い片割れの逆鱗を知り得ていた。

 初めは何をバカなと呆れたが、今この瞬間確信を持った。脈略も無く、拳を交えて通じた。

 知識が、頭ではなく心で納得出来た。

 

「───胸を半分にしよう」

 

 神器(セイクリッド・ギア)からアルビオンの困惑が伝わり、自分が放った言葉に自分自身で嗤ってしまったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …… あ゛?

 こいつ、何を言ってやがる?

 

「俺の神器(のうりょく)なら、ソレが出来る。物理的に縮めて元の大きさの半分に出来る。初めは誰にしようか。巫女装束の女か? 癒しの神器(セイクリッド・ギア)を持つ女か? デュランダルの適合者か? アイツに怒られそうだがあの小さい娘なんかは半分にすると無くなってしまいそうだな」

 

 ───……。

 

「……すぞ……!」

「天使長の護衛役。ああ、それと現魔王のレヴィアタンやルシファーの伴侶も居たな。───…俺はやはり、君の主リアス・グレモリーからが一番だと思うんだが、」

 

 

 ───君はどう思う?

 

 

「──ぶっ殺すぞ!? この野郎ォ!!!!」

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!』

 

 湧き上がる激情に呼応して神器(セイクリッド・ギア)が猛稼働する。許容限界(キャパシティ)はとっくに超えているにも関わらず倍化の能力が発動し続ける。“ 怒り ”という薪が“ 魂 ”という炉に焚べられる!! 赤龍帝──兵藤 一誠の全身に力が漲る!?

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

 倍化の過剰発動に腕輪が耐えられずに音を立てて砕け散った。

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!!!』

 

 だというのに止まらない!?

 

「うおおおおおおおおおお!!

 

 碧色の光と赤い龍気が迸る!

 暴風が荒れ狂い、余波で校舎が消し飛ぶ。暴流が異界化した結界内を充満し、留まりきれずに喰い破って漏れ出る。

 

「ハハハ! 見ろアルビオン、俺達のライバルは───()() ()()は今この瞬間に! 間違いなく限界を超えたぞ!? これだ、これを待っていたんだ!!」

 

 イッセーのオーラをその身で浴び、狂嗤を浮かべて瞳にギラギラと危険な光を宿すヴァーリ。

 

「ならば俺も本気を出さなければ無作法というものだな!!」

 

 空へ飛び立つ。そして天に座し、背中の光翼を一際大きく展開して、

 

Half(ハーフ) Dimension(ディメンション)!!』

 

 それこそが白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)禁手(バランス・ブレイク)した事で発現した能力。龍の鎧を身に付ける事が禁手(バランス・ブレイク)の神髄にあらず。効果は……発動者を中心に周囲のありとあらゆるもの全てに干渉し半減する。生命も無機物も関係無い、空間すら歪ませて半分にする常識外れのイカれた能力だ。

 この能力(チカラ)により、彼は触れずとも無尽蔵のパワーを得られる───筈だった。

 

「遅え……!!」

「なっ!?」

 

 能力を発動した瞬間、ヴァーリの目の前にイッセーが存在していた。まるで瞬間移動の如き超スピード。ヴァーリですら呆気に取られ、回避も防御も出来ずにイッセーによって地表(グラウンド)へと叩き落とされた。

 

「ぐっ、なんだ…この速度は」

 

 ヴァーリの言葉を途中で遮りイッセーの拳が腹部に突き刺さる。

 

「づっく…、このスピードは……俺を超えて…!?」

 

 流石に不味いと感じたのかヴァーリは慌てて退避しようとしてそのつま先を踏みつけられその場に縫い付けられた。そして後退しようとした中途半端な姿勢、体幹の崩れたヴァーリの顔面にアスカロンの輝きを灯した拳が叩き付けられた。

 

「おりゃああ!!」

「ぐわああ!?」

 

 再度、叩き付けられた。

 

「おおりぃゃあ!!」

「ぐ、はぁ…!?」

 

 再び、叩き付けられる。

 

「おりゃぁァア!!」

「ぐ……ほ………!?」

 

 またも、叩き付けられる。

 

「うおりゃああ!」

「……ッ……ッッ…!」

 

 龍殺しと聖剣の波動を纏った拳というヴァーリにとって弱点を二重で突く攻撃をこうもくらい続けて尚死なないのはそれだけ彼の肉体が強靭である事の証明だ。

 イッセーに蹴り飛ばされ、地面を転がるヴァーリ。大きなダメージを負い、それでもなんとか起き上がり顔を上げれば、視線の先には彼らしくない怒りの形相で歩み寄るイッセー。

 

「トドメだ、クソ野郎が…!!」

「不味いなアルビオン、これは覇龍(ジャガーノート・ドライブ)を使うべきじゃないか?」

『……得策とは言えんな。今のヴァーリのダメージを考えれば我が力に意識を呑まれ、暴走する可能性がある。それに、もしも我が(ちから)を制御出来たとしてもドライグの呪縛が解けるかもしれん』

「何をごちゃごちゃ喋ってやがる!?」

 

 イッセーの全身を迸るオーラが左腕の掌に集束され、凄まじい質量のオーラが凝縮、圧縮、超圧縮、完成したのは握り拳サイズのオーラ球。

 

「悠長に話している暇は無さそうだ。【我、目覚めるは、覇の(ことわり)に───」

 

 ヴァーリが何やら唱え始める。

 何かの呪文か? その言霊に白い龍の鎧が反応して光り出す。

 

「ドォラゴンッ! ショォットオオオ!!!!」

 

 だがイッセーは気にも溜めずにヴァーリに向けてオーラ球を殴り付け、破裂したオーラ球から極太の波動砲と見間違うオーラの大海粛が解き放たれた。

 

『…ッ、ダメだヴァーリ! 間に合わん!?』

「───】……ぐっ」

 

 ヴァーリの詠唱が終わるよりも早くオーラが迫る。ドラゴンブレスに匹敵する魔力波にヴァーリも詠唱を中断して回避行動に移るが既に遅い。このままヴァーリを呑み込めば、もしかすれば完全に消滅させられるかもしれない。

 

 ───その時だ、学園を覆う結界が()()()()()()

 

 そして其処から何者かがヴァーリの前に舞い降り、

 

「はああ!」

 

 所持していた剣を虚空に振るう。

 

 すると、()()()()()()

 

 目を疑うような光景である。何もない空間に突如として裂け目が刻まれた、裂け目の向こう側には極彩色の光景が広がっており、裂けた空間を埋めるようにイッセーの放ったオーラが吸い込まれていく。やがて全て飲み干した裂け目は満足したかの如く閉じた。

 突然の来訪者により危機的状況から救われたヴァーリはその来訪者に覚えがあった。

 

「……『アーサー』

「御無事ですかヴァーリ?」

 

 知人であるかのような……否、実際知り合い言葉も交わしていただろう二人。ヴァーリから『アーサー』と呼ばれた燕尾服姿の金髪の男。

 

 彼の名は『アーサー・ペンドラゴン』

 

 聖剣エクスカリバーの所有者として有名なアーサー王と同じ名を持ち、末裔でもある。彼が握っているのはペンドラゴン家の家宝にして最強の聖剣、“ 聖王剣 ”の異名を持つ剣。

 

 銘を『コールブランド』

 

 不毀の聖大剣『デュランダル』と同等の耐久性と分断される前の聖剣『エクスカリバー』を超える出力の聖の波動を秘めている。切れ味に於いても神剣と呼ばれる業物と並び、エクスカリバーのような特殊能力などは一切持ち合わせてはいない。が、そんな異能(モノ)は純粋な剣士には無用の長物。異能(それ)に頼る者は剣士にあらず。

 そしてアーサーはペンドラゴン家で過去最高───かの『アーサー王』をも上回っているのではないか、と言われる鬼才の持ち主。剣の出力と担い手の技量が合わされば次元の壁すら切り開く事も可能だった。

 

「……なんだ、テメェ?」

「なるほど、彼が現赤龍帝。聞いていた話とは些か異なるようですが」

「俺も驚いているよ。だが、()()()()()()

 

 何をごちゃごちゃと、そう言い掛けたイッセーの身体から赤い鎧が失われた。赤い光の粒子になって霧散する神器(セイクリッド・ギア)。制限時間も限界もとっくに超えていたのを強い感情、怒りの発露が神器(セイクリッド・ギア)を活性化・過剰稼働させていた事で維持していたのだ。だがそれも、アーサーの登場に気を取られた事で瀬戸際だった禁手(バランス・ブレイカー)状態も途切れてしまった。

 

「な、なんで……ガボォッ」

 

 残るのは非常に強い疲労と負荷。血反吐を吐いてグラウンドの土を赤く染め、倒れ伏した身体は主人の言う事を聞いてはくれない。

 

「ぐ、ああアァぁアあぁあぁぁあア!?!?」

 

 更に、更なる苦痛がイッセーの身に訪れる。

 左腕が変異する、人から龍の腕に。腕輪の許容を超えた代償に指先から肘まで変化だった龍化が残りの腕に沿って肩まで、そして胴体にまで及んでいる。左胸から頬にまで届く変化、人から悪魔に転生した肉体が再び、その上急激な再構成に悲鳴をあげていた。

 堪らずといった様子で兄や義姉等の周りの静止を振り切ってリアスが駆け寄る。が、何も出来ない。龍の気を散らそうにも強力過ぎて彼女の身には余る。朱乃が加わったとて同じだろう。

 

「……やれやれ」

 

 苦しみ悶えるイッセーの姿に嘆息したヴァーリが腕を伸ばす。

 

『Divide!』

 

 広範囲に及ぶ遠距離の半減能力を一点に集中させて発動。イッセーの身体を焼きながら変異させる龍化の呪いをごっそりと奪った。

 

「……ぐ」

 

 その結果、イッセーの代償の半分はヴァーリが肩代わりする事となる。

 身体中で暴れ回る負のオーラが籠手に隠された生身の腕を変異させる。が、それもすぐに収まった。しかも、既に変異した腕が治りつつある。

 

『ヴァーリ、無茶をする』

「……ふ、すまないなアルビオン」

 

 ヴァーリの神器(セイクリッド・ギア)に宿る白い龍が赤い龍の呪力を排出したのだ。

 

「ヴァーリ」

「どうした?」

 

 アーサーがヴァーリに近付き耳語する。

 

「妹のルフェイから『こちらは作戦失敗、()()()()()()()()()』と連絡が」

「………そう、か。引き時という訳だな」

「はい」

 

 ヴァーリは今一度イッセーに向き直る。

 代償の半分を肩代わりしたお陰で彼の苦痛は和らぎ、呼吸も安定していた。仲間が詰め寄り彼に声を掛けている。

 ヴァーリの背後ではアーサーが再び空間を斬り裂き、次元の裂け目を開いていた。

 

「───強くなれ兵藤 一誠(俺のライバル)。俺達の宿命は再び戦う事を強要するだろう、その時は更に激しくやろう。俺を愉しませてくれ」

 

 そう言い残してヴァーリはアーサーを追って裂け目の中へと消えて行った。

 

 次にイッセーが目覚めた時、今回の事件の後始末も終わり間際となっていた。魔術師の死体の運搬に校舎や校庭といった学園の修復。各勢力トップも現状の把握と整理をあらかた終えて帰還の準備に移っていた。神秘の世界のテロリスト『禍の団(カオス・ブリゲード)』による襲撃も三勢力のトップを狙い、各々の陣営の護衛達は時間停止の影響で無視されていた故に大きな被害はなかった。

 かくして多難あったが悪魔、教会、堕天使による和平は今、此処に為されたのだ。

 

 

 

 

 

 

■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪

 

 

「作戦は失敗。魔術師達は雇っただけの使い捨てとはいえ旧魔王派は幹部であるカテレア・レヴィアタンが堕天使総督により戦死。対して三勢力の大きな被害は白龍皇が離反した事のみ」

 

 報告書を読み上げる。

 散々な結果としか言えない紙束。その殆どが白龍皇ヴァーリや雇った魔術師達を言い訳にしたもの。敗北を認めたがらない自称真の魔王のクソの役にも立たない誇りで塗りたくられた書類をシュレッダーに入れて───()()()()()()()()は振り返る。

 

「さて、人外共の内輪揉めなどどうでもいい。私達には私達の理想があるからね。それでどうだい、あの町のΑGITΩ(アギト)は?」

 

 男が声を掛ける。

 

「……うぅん、そうだな」

 

 答えたのは女だった。

 黒い髪を靡かせる女だった。顔立ちも体付きも端麗ではあるが絶世…と評価される程ではない。どこか歪な、自然的な肉体(モノ)ではない。だが目を惹く、それはまるで生粋の神秘生物(あくま)であるリアス・グレモリーの成長による自然に形作られた若き肢体ではなく、彼女の親やその更に上の世代の悪魔が魔力で維持する、或いは変体した美貌や伊達姿のような。いや、それよりも初めから美しく設計された天使に近い。

 そんな作り出された───否、造り替えられた美しさ。彼女が望んだ機能(もの)以外の不用物を徹底的に省き、逆に必要だと判断して求めた機能(もの)を新しく備えた“ 機能美 ”

 従来のそれよりも色白な、白磁のような肌を頭部以外の殆どを隠した露出の少ない格好をした女は手に持っていた書類を机の上に広がる。

 

「強いのかい、彼は?」

「…ふむ」

 

 机の上に広げられた報告書。それは駒王のアギト、()() ()()()()()だった。男が自ら調べて記した書類だ。

 男は女の問いに対して顎に手を当て、数秒間考え込む。男は翔介(アギト)について調べた───のだが、人間としての姿ならともかくΑGITΩ(アギト)に変身した状態を直接見ていない。遠方から双眼鏡等を使用しての観測が精々である。翔介の気配察知の超能力がどれ程の索敵範囲か不明の為の行動である。写真や映像として記録を残さない為にこうして手書きの書類を用意したのだが、女は文字を読み解きまとめるのを面倒に感じ、男から直接聞く事を選んだ。

 

「私個人の意見としては、“ 素質はある ”…と言ったところかな。『我々』の中でも高いレベルに達している」

「───…へぇ」

 

 男の返答に女が笑った。

 顔立ちの美しさは損なわれず、けれど悍ましい程の感情の彩を放つ表情だった。

 

 

 

 

 

 




兵藤 一誠
原作同様におっぱい半減宣言で怒りマックス大変身したH&ero系ドラゴン。実は「どうやって覚醒させよか?」って一番悩んだシーン。以前にも言いましたけど完全に原作通りの展開だとカットしたくなるんですよね。そんなん書くなら原作読んでもらった方がばええやん、ってなります。上手な人だと原作と同じでも素晴らしい描写する人もいるんですが作者はそうではないので。グギギ…っ!
関係ないですけどイッセーのファイティングポーズはエグゼイド普通に戦ってたら苦戦してたのにブチキレた途端圧倒する展開めちゃめちゃ好き。ハイパー無慈悲虚無ゼイドぐらい大暴れしてくれると尚好き。

ヴァーリ・ルシファー
ツヨツヨライバル注文(挑発)したら|拳硬強め殺意倍化聖剣龍殺増し増し《ケンカタツヨメサツイダブルセイケンリュウコロマシマシ》が出てきた。オナ地さん!?
<エ、ナンデスカ?(威圧)
こ、心が躍るな(震え声)
いやコイツなら普通にココロオドってそう。

謎の男&女
オリ主サイドと関わる系のオリジナルキャラクター。
魔化魍教育係ではない。イイネ?
原作組とは関わり薄い(もしくは全くない)予定。
男の方はオリ主くんに道を尋ねた男の人と瓜二つ、でもあの人カタコトだったしなぁ、ほな人違いかな〜?
女の方は……詳しくは次章で!!
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