黒バスは本当に好きで漫画もアニメも映画も全部観るほどには好きでしたので、書いてみる事にしました。
よろしくお願いします!
中学校バスケ界において、”キセキの世代”を知らないと言う者は決して多くはない。全国でも屈指の強豪校でもある”帝光中学”のバスケ部において、十年に一人の逸材とも称される程の選手5人が同世代にいた事で、巷ではそう噂されるようになる。彼らは帝光中学で最も輝かしい成績を収め、前人未到の全中(全国中学バスケ大会)三連覇も、何事も無いように達成出来るほどに、彼らは強かった・・・・・・いや、強すぎた。
同世代の中学生では到底止める事など不可能なドリブル、パス、シュート・・・・・・そして、5人のそれぞれの特有のスキル・技、それらは上の世界である高校バスケ・・・・・・いや、下手をすればプロのバスケ界でも通用すると言われる程に、評価されていた。当然、そんな能力を持つこの5人に勝てる中学選手はまず居ないので、実質的に中学バスケは帝光の一強状態となっていた。それに加えて、キセキの世代にはもう一人・・・・・・彼ら5人が実力を認め、一目置いている存在でもある選手・・・・・・幻の
帝光中学の・・・・・・キセキの世代達の強さ、恐ろしさと言うのはまさに天才であると共に”化物”と変わらず、誰もが畏怖し・・・・・・誰もがその才能の差に絶望をした。後に、”無冠の五将”と称される事となる、5人の秀才達も例外ではなく結局はキセキの世代に一度も勝てず、挫折し・・・・・・中学バスケ界を去っていった。・・・・・・だが、巷ではある一つの噂が・・・・・・無敵を誇るキセキの世代を知っている者であるなら、”絶対に信じられない様な噂”があった。
『無敗を誇っていた帝光だが、練習試合で一度だけ”敗れた試合”がある。ある選手の実力と策略によって・・・・・・』
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「・・・・・・しっ!もう一本っ!」
明け方の5時・・・・・・。しんと静まるバスケットコートに一つの低い声が響く。彼の名は
「お兄ちゃん!あと”10本”だから頑張って!」
「おう!しゃあっ!気合い入れていくぜっ!!」
21本目のダッシュがスタートする。『お兄ちゃん』・・・・・・と、彼に声をかけたのは、彼の双子の妹である
「ふぅ・・・・・・終わった終わった。美南、水くれ」
「お疲れ様。はい、どうぞ」
30本のダッシュ練習を終え、近くのベンチに腰をかけた累は、美南から渡された水を一気にがぶ飲みする。汗によって失われた水分を一気に補給できた累は軽く息を吐いた。
「膝の調子はどう?」
「ああ、もうしっかり動くし、痛みもほとんど無い。これなら、もうバスケを思う存分プレイしても問題無いかもな」
「それなら良いんだけど・・・・・・無理だけはしないでよ?」
「わかってるよ。いつもありがとな?」
軽く美南の頭を撫でながらやんわりとそう答える累。この累、実は中学の二年生の頃に
”右膝の十字靭帯断裂”と”右膝の複雑骨折”・・・・・・そんな選手生命も危うい様な大怪我をした彼は、手術やリハビリ等を行うため、それから約一年以上・・・・・・バスケから離れざるを得ない状況へと陥ってしまったのだ。これを聞いてかなり長い期間・・・・・・だと思う者もいるだろうが、実際はかなり早く完治したとも言って良いほどであり、人によっては数年かかっても完治出来ない・・・・・・もしくは完治しても何かしらの後遺症は残る・・・・・・と言うのが定石なのだが、彼は特にこれと言って後遺症も無く、怪我をする前と何ら変わらない状態へと戻る事が出来たので、彼を担当していた医師はひどく驚いていたそう。
「・・・・・・ってか思ったんだが、無理しないでって言ってる割には、随分と無茶な練習メニュー組んでくれてる気がするんだが・・・・・・オレの気のせいか?」
「大丈夫。お兄ちゃんの足の事を考えてギリギリのメニューにしてあるから。それに、お兄ちゃんが言ったんでしょ?『鈍った身体を叩きのめす為のメニューを組んでくれ』って。だからこうして注文通りに組んであげてるんだから文句言わないの!さぁ!次は体幹トレーニングやるよ!」
「はいはい、わかったよ」
指導に熱の入る妹に若干の呆れを見せた累だったが、いつもの事なので気にせずに指示に従った。累のこの練習メニューは美南が考えており、そのキツさで言えばかなりのものと言える。美南は将来、トレーナーになる事を夢に持っている為、日々トレーナー業の勉強に明け暮れているので、こう言った練習メニューを考えると言ったことはお手の物なのである。
それから約2時間後、ようやく全ての練習を終えた累は、あまりの疲れにコートに仰向けに倒れ込んでいた。バスケをやっていた頃であるなら、ここまで疲れる事は無かったのであろうが、一年以上のブランクと言うのはやはり大きく、かなり体力面でもフィジカル面でも衰えていると、累自身も実感していた。
「やっべ・・・・・・まじ死にそう・・・・・・」
「こんなんでバテてたら、試合中スタミナ切れを起こして、まともに戦えなくなっちゃうよ?それでも、『キセキの世代の出鼻を挫いた男』なんて呼ばれてた人かな〜?」
「それを言うなよ・・・・・・めちゃくちゃ恥ずかしいんだから。て言うか、その帝光との試合なんて一年以上も前の話だし、その試合だって最後には負けただろうが。・・・・・・ったく、何でそう呼ばれる様になったんだか・・・・・・」
「確かにそうだけどお兄ちゃん、あの五人の人達の事をしっかりと分析して圧倒してたでしょ?スコアだって88ー90で僅差だったんだし・・・・・・」
「よくそんな細かいとこまで覚えてるな・・・・・・。そもそも、どんなに相手よりも有利にゲームを進めようが、負けた事に変わりは無い。出鼻を挫いた・・・・・・だなんて、呼ばれる資格なんて無かったさ」
完全に、自分を低く見ている累だが、言ってしまうとここは美南の方が正しかった。その当時の試合、確かに累の中学はキセキの世代要する帝光中学の前に敗れ去った。だが、実際の所、帝光にとっては”負け試合”に等しい程に悲惨なものとなっていたのだ。その原因を作った張本人とされている累は、次第にそう呼ばれ始め、全中でもきっとキセキの世代の前に立ちはだかってくれる・・・・・・とおもれていた矢先の、大怪我だった・・・・・・。その大怪我故にバスケ界をしばらく去る事になってしまった累は当然その年の全中も・・・・・・翌年の全中にも出場する事は叶わずに、中学生活を終えてしまう事となり、次第には累の存在も忘れられてしまう事となってしまった。
「でも、負けたって割に、お兄ちゃんすっごく嬉しそうな顔してなかった?それに帝光の5人・・・・・・特にあの、青峰大輝くんにすっごく声掛けられて無かったっけ?」
「まぁ、負けたとは言え楽しかったしな。青峰とは・・・・・・『全中で今度は本気でやり合おうぜ!』みたいな約束をした覚えがあったな。怪我して結局出れなくて内心ですっごくイライラしたしたがな・・・・・・」
キセキの世代にも認められた累のその謎の実力・・・・・・それを知るのはバスケ界ではかなり少数に値するだろう。だが、もしも彼が怪我をせずにそのまま全中へと出場を果たしていたとすれば・・・・・・もしかすれば、彼の実力が全国的に広まっていたのかも知れないかと思うと、気が病む。
「だからこそ、その鬱憤ばらしじゃないが、高校では絶対にキセキの世代達を全員倒して日本一になるんだ。それが今のオレの夢だ!」
「それでこそお兄ちゃんだよ!私も精一杯サポートするからね!」
今はまだ本調子ではない累。だが、本調子に戻ったその時・・・・・・彼はとんでもない化物へと進化を遂げる。かつて、キセキの世代をたった一人で圧倒してみせた化物へ・・・・・・。
さて、まだまだ謎に包まれている主人公ですが、次回以降でちょっとずつ彼の実力が明らかになっていきますのでお楽しみに!彼が最後にキセキの世代と対戦したのが彼が中学2年の頃ですので、ちょうど青峰一人が才能を開花させていた頃になりますかね。
つまり、彼は才能を開花させた青峰と当時は張り合い、圧倒していたとの事なので、どれだけの能力を持っているのか非常に気になる所です。
ちなみに、今現在は原作開始一ヶ月前と言う設定にしてますので、3月くらいだと思っていてください。
【閻橙累】
・誕生日 4月4日
・身長174cm 体重60kg ポジションSF 年齢15歳 (原作開始時16歳)
・能力 不明
・性格 基本的に明るく、前向きに物事を考える事が多い
・出身校 青葉中学校(東京にある中学校)
・好きな食べ物 フライドポテト
・嫌いな食べ物 ゴーヤ