荒廃世界の旅人   作:よっしー希少種

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一次創作に関しては初投稿となります


プロローグ

 太陽の光が大地を照らす。静かな世界に、段々と色がついてくる。少年は窓から外の様子を眺めていた。

 

「おはようレド。早起きだね」

 

 後ろから声をかけられ、少年……レドは振り向く。そこには黒いケースを持った少年の姿があった。

 

「おはようジェネ。今日からだからね」

「そうだね……この世界の調査、か」

「ずっとここに居ても退屈だしさ。それに、せっかく目覚めたんだから、広い世界を旅するのも悪くないでしょ?」

「確かに」

「で、それは……」

 

 レドはジェネが持っているケースを指さした。

 

「あぁ。言われた通り、君が扱いやすいように仕上げてあるよ」

 

 ケースを開けて中を見せる。中には黒い刀身の機械刀と鞘が入っている。

 

「そのままでも武器として扱えるけど、電気を熱に変換することで刃を加熱、熱の力で威力を増すことだって出来るよ」

「充電のしかたは?」

「納刀していれば鞘から剣に充電されるよ。鞘の方は太陽光か、あればの話だけどコンセントからでも充電できる」

「……やっぱジェネは凄いな」

「へへっ……これだけは誰にも負けないよ」

 

 レドは剣を鞘に納め、腰に差した。

 

「よし、後はいいかな」

「もう行くの?」

「うん。旅立ちは早い方が良い」

「目的地は? 宛のない旅ってのは相当厳しいと思うけど」

「ん……まぁ、そこら辺歩きながら考えるよ」

「そっか。あと……」

「まだ何かあるの?」

「これ、持っていって欲しくて」

 

 そう言ってジェネはレドに小さな機械を渡した。

 

「これは?」

「小型の通信端末。耳に付けておけばいつでも僕とやり取りできるし、他にも色んな機能が備わってる。時計や天気予報なんかも……」

「あぁ、わかった。これ一つで色々わかるってのが十分わかった」

「なら良し。僕も君がいなくなったら暇だからさ。せめて旅のサポートをさせてよ」

「そっか……確かにそうだね。わかった。これは肌身離さず付けておくよ」

「ありがとう!」

 

 レドは左耳に小型の端末を付けた。問題無く全ての機能が動作した。

 

「それじゃ、行ってくるよ」

「行ってらっしゃい。たまには帰ってきてね?」

 

 レドは建物を出た。広がっていたのは大都市の残骸。建物は植物に侵食され、道路は所々壊れている。この大都市で生きている人間はレドとジェネの二人だけだ。コールドスリープから目覚めた二人の少年は、世界について知ろうとする。知って何になるかなんてわからない。何か出来るかもわからない。でも、黙って毎日を過ごすよりは全然面白いはず。

 こうして、レドの旅と、それを支えるジェネの生活が始まった。




・キャラクター紹介
レド・フォエバー
性別 男
年齢 13
 コールドスリープから目覚めた人間の少年。コールドスリープ前までは解体屋の手伝いをしていた。素材を提供する関係上、ジェネとは幼い頃から関わりがあり、次第に仲を深めていった。解体屋の手伝いで使っていたという事もあり、機械刀の扱いには慣れている。稀に持ち込まれたロボットが暴走する事もあった為、戦闘スキルもそこそこある。

ジェネ・マテリル
性別 男
年齢 13
 同じくコールドスリープから目覚めた人間の少年。前までは科学者である父と共に様々な機械の作成を行っていた。幼い頃から仕事詰めな生活だった為、人付き合いは苦手。そんな生活の中で出来た親友、レドを大切に思っている。レドの為に機械刀を作った他、彼らの拠点にある機材の多くはジェネやその父が作った物である。機械越しにレドの旅のサポートを行う。


 不定期更新で書いていきます。エタらせないよう頑張ります。
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