『……という訳で、ポーチに勝手に忍ばせたそれが、コア探知機試作型って訳』
「はぁ……」
再びノーフィスの探索を始めるレドに、ジェネはコア探知機の説明をしていた。
『電源を入れれば、コアの大まかな位置が画面に映し出されるよ。コアは丸で示されるから、その丸が画面中央に来るように動いてみて』
「わかった。けど……」
『ん、どうしたの?』
「なんでシェルターに居るうちに説明しなかったの?」
『…………レドのポーチに忍ばせた事すら忘れてて』
「あぁ……そういう事」
『そういう事。ごめんね』
「大丈夫。気にしてない」
レドは探知機の電源を入れた。まだ反応は無いようだ。
『広範囲を探知は出来ないから、とりあえず歩き回ってみて。近くにある時は音で知らせてくれるから』
「わかった」
レドは探知機をポーチにしまうと、街の中を歩き始めた。
しばらく彷徨っていると、ポーチの中から音が鳴った。
『近いかも。画面を見て探してみて』
「わかった」
探知機を取り出し、画面を見てみる。画面右上に黒い点が映し出されている。
(これが真ん中に来るように、か……)
画面の情報を頼りに、レドは街の中を歩いた。やがて、点が動き出した。かなり近くにあるようだ。
「……ここにあるの……?」
画面の中央には黒い点がある。そして今レドが立っている場所は、大きな木の前だ。
『地下……なわけないよね。木の下なら、根っことかあるし部屋は作れないはず』
「……って事は」
『掘る、しかないね』
「えぇー……」
『大丈夫。一緒に掘るからさ。道具は持ってくよ』
「助かる……」
レドはビーコンを立てて、ジェネの到着を待った。
*
「お待たせ。さぁ、掘ろうか」
「……これで?」
ジェネが持ってきたのは、家庭菜園で使うような小さなシャベルだ。
「レド、コアはかなりデリケートなんだよ。もしスコップで豪快に掘って壊したりしたら、僕達はあの扉の向こうに行けなくなる」
「デリケートな物体ならそのまま埋めたりしなくない? 箱に入れたりしない?」
「念には念を、だよ」
「むぅ……」
ジェネはしゃがんで木の下を掘り始めた。レドは小さくため息をつくと、ジェネと一緒に地面を掘り始めた。
*
数時間後……
「お、これかな?」
ジェネのシャベルが、何か硬いものにぶつかった。少し土を払ってみると、銀色の物体が姿を現した。
「なんだ。箱に入ってたみたいだね。よし、この箱掘り出そう」
「あーい……」
二人は箱の周りの土を取り除き、箱を取り出す。動かすと、カラカラと中で何かが動く音がする。
「開けるよ……」
「うん……」
ジェネが箱を開けてみると、中には青色の球状のコアが入っていた。
「よし、確保したね!」
「うーん……」
レドは釈然としない表情を浮かべていた。
「どうしたの?」
「いや、最後のコアがこんな簡単でいいのかなって……」
「最後ほど難しくなるなんて事もないからね。そんなの、ゲームの中だけだよ」
「それもそっか……」
「楽に手に入るならそれに越したことはないよ」
「……だね」
「そういう事。よし、じゃあ帰ろっか」
「うん!」
二人は順番に転送されて、シェルターへと帰還した。
*
「明日……あの扉の先に行こうか」
「うん。いよいよだね」
二人は寝る前に雑談をしていた。内容は勿論、シェルターの深部についてだ。
「何があるんだろうね……何か面白い物だといいなぁ」
「エンジンルームみたいな、そんな感じの部屋に繋がってるだけだったりして」
「む…………その可能性もある?」
「あるよ。厳重に閉じられてるんだよ?」
「そっか……」
二人の間には和やかな雰囲気が漂っていた。
「ま、それも明日わかることだし、疲れを持ち越さないために今日は休むよ」
「うん。僕も今日は早く寝るつもりだよ」
「それがいいよ。じゃ、また明日の朝ね」
「うん! おやすみ、レド」
「おやすみ、ジェネ」
レドはジェネに軽く手を振ると、自室へ向かった。ジェネはレドの足音が聞こえなくなると、窓の外を見て小さくため息をついた。その表情には、不安の色が見える。
「……明日…………どうなるのかな」
空には綺麗な月と星が浮いている。ジェネはしばらく夜空を見上げ、星を眺めていた。
某宝探しゲームで、重要アイテムがサクッと手に入ったりしたので、こういうのもありなんだろうなぁと
決してネタ切れとかソウイウノデハナイデスヨー