東方茶番劇総集編   作:神凪雄也

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別ジャンル、別サイトですが作品を投稿していますので処女作品ではありませんし、処女作版はドブに捨ててきました。このサイトで投稿するのは初めてよろしくお願いします。それでは!

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東方神隠録
第一話 神隠し


「ここは…」

 

 男、青年と呼ばれる背丈の男が1人、森に立っていた。

 

「そうか…ついにか…」

 

 悲しげな表情を見せた後、落胆とも諦めとも取れる反応を見せ、1人寂しく歩き出していった。

 

         ◇◆◇

 

 しばらく森を歩いていると川があった。

 

「ここはどこだ?」

 

 幻想郷にこんなところあったか?などと思っていると、

 

「あなた見ない顔ね。人間でもないみたいだけど。何者かしら?」

 

 後ろから声をかけられ、振り向くと巫女姿の少女が立っていた。この姿は懐かしい、博麗の巫女か。小さいな、などと思っていると。

 

「質問に答えなさい」

 

 何者って言われたよな。

 

「ただの人間だが?」

 

 さも当然だというふうに言った。だが少女は納得していないようで

 

「人間…?ここがどこだか知ってる?ここには到底来れないと思うんだけど。あなた能力者かしら?」

 

 能力者?聞き慣れない単語だな。

 

「能力者?何なんだそれは?」

「そう、なら妖怪の類かしら」

 

 妖怪?俺は別に妖怪アンテナとか持ってないけど。下駄も履いてないし。第一こんな人型の妖怪いたか?ろくろ首しか思いつかないが。

 

「妖怪でもないと思うぞ。少なくとも人間であると思ってるけどな」

「それにしては気配が異質ね。声をかける前から気づいてたみたいだし」

「さて、何のことやら。ただの人間にできることなんてたかが知れてるだろ。何もねえよ」

「ふぅん、まあいいわ。脅威はなさそうだし。それにしてもあなたの話を信じたら…あなた、もしかして幻想入りした子?」

 

 幻想入り…懐かしい単語だ。遠くの過去から呼び起こされる。あのときはあいつも一緒か。確か何日か前に幻想入りすると連絡が来たな。もういるのかな。

 

「なあ、赤城楓って知ってるか?」

「いきなりね。楓?…?!あなたもしかしてあの組織の人なの?」

「なるほどね。OK、大体わかった」

 

 そうか楓は組織って嘘ついてるんだな。まあ、ある意味一緒のものだが。

 

「博麗神社か?それとも地霊殿か?」

 

 一応場所を聞いておく、まあ十中八九教えてくれないが。

 

「組織の人なのかって聞いてるんだけど」

「言っても信じてもらえないだろ?だから言わないんだ」

 

 苦虫を潰したような顔をする博麗の巫女、博麗霊夢。

 

「じゃあ、用事があるんで失礼する」

「瞬間移動…?!」

 

 何やら雑音が聞こえたが、そうして俺は博麗神社に向かった。

 

         ◇◆◇

 

                  (博麗霊夢)

 

 楓の名前を出して場所を聞こうとしたと思うと、すぐに消えてしまった。

 

「どういうこと?」

 

 困惑しつつも組織の者の可能性がある。はやく紅魔館に行かなければ。

 

「絶対に楓を守るんだから」

 

 そう、硬い決意をして紅魔館へと飛び去った。

 

         ◇◆◇

 

            (レミリア・スカーレット)

 

 館に誰かやってきたわね。

 

「咲夜。見てきて」

「はいお嬢様」

 

 どうせ魔理沙だろうけどね。また図書館の本を盗みにきたのかしら。パチェに怒られてるのに毎回よくやるわね。

 

「レミリア!」

 

 予想に反してきたのは霊夢だった。血相抱えた様子で…らしくない。

 

「どうしたの?そんなに焦って」

「楓はどこ?組織の者の可能性がある奴が来たのよ」

 

 何?楓は確か…

 

「魔理沙と共に人里へ行きました」

 

 咲夜が代わりにそう答える。

 

「わかったわ」

 

 そう言って出て行こうとする霊夢に。

 

「私もついていくわ」

「ええ、お願い」

 

 あの組織の者だったら霊夢だけじゃ敵わない。霊夢に勝った楓ですらあんなになっていたのに。

 

「咲夜、万が一に備えてフランを呼べるようにしておいて」

「お嬢様?!いえ…かしこまりました」

 

 驚いた顔をしたが、すぐに切り替える咲夜。さすがメイド長の名だけあるわ。

 

「いくわよ霊夢」

「言われなくても」

 

 そうして私たちは人里へ向かった。

 

         ◇◆◇

 

                 (霧雨魔理沙)

 

「ん?どうした楓?」

 

 歩いている最中、立ち止まった楓に問いかける。

 

「懐かしい気配がしたから」

 

 懐かしい気配?それって

 

「兄のことか?」

「その通りよ」

 

 何か懐かしいものを見るような目で博麗神社の方を向いている。すると突然、凄まじい気配が接近してくる…?!

 

「な、なんだ?!」

「大丈夫よ。お兄ちゃんの気配だもの」

 

 はあ?!そんなわけあるか。お前人間だろ?ただの人間がこんな気配出せるわけが。

 

 するとふたつの気配が近くに来る。博麗神社の方が大きくて分からなかったが、この気配は霊夢とレミリアか。

 

「魔理沙!」

 

 霊夢の声が響く。

 

「どうした?いやまあ何となく予想はついてるけど」

「その通りよ魔理沙。組織の者だと思うわ」

「はあ?!そんなバカな。組織ってこんなところまで来るのかよ」

「話は後よ。霊夢、魔理沙来るわよ」

 

 気がつくとあの気配はすぐ近くまで来ていた。男か。ほんとに楓のか?いやでも。ならわざわざ何で霊夢が組織の者って。いやああ、そういうことか。こいつのことだ。楓の名に過剰反応したんだな。

 

 数日前、楓が来たとき、ひどい傷を負ってたんだから仕方ないとも思うけどな。

 

「なんだか、物々しいな。そんなに手厚い歓迎いらないんだけど」

 

 男がそう言うのと同時に霊夢とレミリアが攻撃を仕掛ける。だが

 

「何なんだよ」

 

 男が手を振っただけで攻撃が消えてしまった。

 

「「なに?!」」

「何してるんですか2人とも」

 

 2人が驚いた後、楓が呆れたような顔で

 

「お兄ちゃんに敵うわけないじゃないですか。戦闘狂もここまでくると呆れますよ」

「「は?」」

 

 すると2人は驚いた顔で

 

「「お兄…ちゃん?」」

 

と呟くのだった。

 

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