GFの先輩脱走者   作:yakitori食べたいね

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他人視点難しすぎるンゴ


何でアニメゴールディポンドないの????????

 

レイside

 

「まずお前は誰だ、どうやってついて来た、答えろ」

 

オッサンが銃を持ちながら質問した。

 

「俺はロン。荒野から後ろをずっとつけて来ていた」

 

誰だこいつは。

ハウスの仲間じゃないしオッサンと違って見た目も11歳くらいだ。

まさか他にも脱走した食用児がいたのか?

 

そういえばムジカやソンジュが言っていた。

俺らよりも前にGFから脱走した特上がいたって。

 

それもつい最近だ。

11月の初め頃。

ちょうどシスタークローネが消えた前日に報告があったらしい。

秘密裏にこいつだけ逃げ出した責任を取らされた職員の補給に回されていたのか。

それなら急にいなくなった辻褄も合う。

 

 

 

ちょっと待て。

後ろをつけて来ていた?

俺は勿論実力だけは確かなオッサンだっていたんだぞ。

 

つけられてないか痕跡だって探したしずっと警戒して来た。

それに荒野からついて来てただって?

ふざけてる。経験豊富とか天才とかそう言う次元じゃない。

そもそももし2ヶ月前に脱走して来たとしても大して技術は変わらないはずだ。

 

それも何年もシェルターで暮らして来たオッサンだって気づくことができていなかった。

 

「バケモンが…!!!」

 

「そんなに警戒しないでもらっていいか、まずやるべきことはあの少女を助けることだろう」

 

「どの口が…大体最初から見てたんだったら俺らが襲われてたところだって見てただろうが!なんでその時助けなかった!それが何で此処に現れた!」

 

「すまなかった。元々死にかけていれば助けるつもりだったが見逃してしまった。それにこちらからしても警戒してたんだ。お前らが刺客なんじゃないかって」

 

「死に……目的は何だ!何故ついてこようとしてる!?」

 

「罪滅ぼしだ、見捨てたことへの」

 

そういう目は真剣だった。

こちらが無視すればそのまま1人で行動しそうなほど。

 

「…あぁもういい!お前がどんな目的でついて来たのかもよくわからないが今は少しも時間がない!手伝え!」

 

「感謝する」

 

「オッサン!入り口へ連れてけ!」

「おい、本当にいいのか。そいつを連れて行っても」

 

「ああ、こいつに嘘をつくメリットは無さそうだしもし敵なら……」

 

そう言って銃口をこいつに向けた。

 

「俺がこいつを殺す」

「そうか」

 

オッサンはそう納得したようでそれだけ言って何も言わなかった。

 

「急いでいるんだよな?」

「ああ、だから早く行くぞ!」

 

「なら俺が抱えていこう」

 

そう言った時には俺達は軽々と両脇に抱えられていた。

 

…2人合わせて何キロあると思ってんだ!

目を離した隙に抱えられていて抵抗することもできなかった。

 

「行くぞ、道案内は頼む」

「ちょっと待」

 

びゅうとなる一陣の風が吹いた瞬間、俺らはその風になるような速さで動いていた。

 

簡単に言うとめちゃくちゃ速い。

速すぎる。こいつ本当に人間か?

息もし辛いほどの速さでそんなことを考えていた。

 

ちょっ待っ落ちる……

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ロンside

 

俺は猟庭の中を走っていた。

今の所森ばかりだが遠くには街のようなものも見える。

オッサンやレイ後輩とは別れて別行動をしている。

彼らには町に向かってもらって偵察とエマ後輩や他の人がいたら事情を聞いて援護、及びエマ後輩についての情報を聞き出してもらっている。

 

俺は森で情報収集をする。

 

先程まで戦闘が行われていた跡が残っていた。

それを辿って向かうと黒い筋肉質な鬼が黒髪の少年をアイアンクローしていた。

少年の顔は膨れて元の顔がわからないほどボロボロだった。

 

その周りには2人ほど血まみれの子供がおり、死に体であることがわかる。

そこへ向かうと側の草陰に紫がかった髪色の少女がうずくまっていた。

やはりオッサンから聞いていた狩が行われているのか。

彼女は銃を持っている。

 

とりあえず話を聞くか。

 

「どういう状況だ?手短に説明しろ」

すると彼女は驚いて呆然としていた。

 

「おい、しっかりしてくれ。状況は?」

「反乱だ、人間(オレたち)

「決行した。ルーカスが13年かけた計画だ」

ルーカス?13年ってことは大人か。

まさかあのオッサンが関係しているのか?

よく考えれば何故ここの地形に詳しいのかは聞いていなかった。

 

「オレ達も一匹は殺した。でも後2分…いや今すぐにでもあいつを殺さないとエマが、ルーカスが、オレ達全員がやばい」

 

やはりこの1日でエマ後輩も一枚噛んでいた…か。

「解った。俺が()ろう」

「えっちょっ…そんなすんなり!聞かねえの?もっとこう…」

「とりあえず君たちが敵ではないということはわかった。俺はエマ後輩を助けに来た。けれどそれもあの鬼を殺さなければ無理かもしれない。そういうことだろ?ならすぐにやったほうがいい」

 

 

黒い鬼へ向かって俺は身を隠さず、木陰から歩いて出て行った。

まるで散歩をしているかのような自然な姿で。

「ちょっと待て!あいつはただでさえ速くて……それが今ブチギレててバケモンみたいになってるんだ!死ぬぞ!」

 

その声と俺の姿を確認した鬼は少年を投げ捨てて槍を拾い、反射的に反応したかのような速度で襲いかかって来ようとした。

 

その直後に活歩により瞬時に間合いを詰め震脚。

地面が、空気が震えるほどの発勁。

 

その後肘打ちの技である「頂肘(ちょうちゅう)」で首元を吹き飛ばし、肉を抉って胴と首を離した。

これぞ英霊『李書門』の宝具『猛虎硬爬山』である。

 

元々超至近距離での超火力を叩き出す八極拳の使い手には近づかせないことがセオリーとなる。

それこそ彼が持っていた槍を用いて牽制するなど様々な手段はある。

が、一度近づかれたが最後。陸の船とも称される防御不能の一撃はまさしく文字通りの「无二打(にのうちいらず)」、絶死の一撃であった。

 

「………は??殺せた……!?」

「行くぞ、案内しろ」

「…………」

 

「エマ後輩の場所だ。時間がないんだろう、早く」

ハッと彼女は気を取り戻して言った。

 

エマ(あいつ)は──────────

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

良い、良い、良い、良い、良い!!!!

 

「ワアッハッハハハハハハハハハ!!!!ドキドキしたぞ!何百年ぶりだ!!?」

 

電気も食らった、面も破られた、視界も奪われた。

 

「おいでパルウィス、どこにいる?」

帽子を受け取って被る。

 

「ああそうだ。まだ見えない、フラフラするよ。そう…まるで若気の至りで呑みすぎて愚かにも二日酔いを迎えた朝のようだ。しかしね。

 

それもまた楽しくてたまらないよ」

 

「死」を感じた。

 

「私は今生きている、生きている、生きているのだ素晴らしい!!」

 

先程誰かの肩を裂いた。

今頃はどこかへ隠れているはず。

 

「さて、どこに隠れたかな?」

 

ふむ、パルウィスにでも探してもらうか。

 

「行っておいで、パルウィス」

 

そういうと彼はキィと鳴いて走っていった。

 

歩く。町の中を歩いて回る。

思い出せば本当に久しい感覚だ。

 

言うなればこれは鬼ごっことでも言ったものか。

 

「キィィィィィィィィィィ!!!」

彼が呼んでいる。

そこへ向かい、突撃した。

 

 

人間(かれら)は幸せな希望を求める、しかし不思議なものだ。

絶望こそが人間を育てる。

 

危険、極限ら絶望の中でこそ人間は悩み考え立ち上がり、進化する。

さぁ立ち上がれ。ぬるま湯で惚けた人間(ただの肉)になど興味はない

 

幾多もの種を蒔いた、だがその種も容易には芽吹かない。

まだだ、違うそうではない。

私が望むのは

 

 

これだよ。

ようやく叶った、そうだ。

それでこそ私が愛し狩りを望み、食いたいと欲する「人間(にんげん)」だ。

 

まだ眩暈は治らぬが手元は薄ぼんやりとなら見えてきた。

良いぞ楽しもう。

もっともっともっとだ!!

 

そして出会った。

1人目

 

向かってくる銃弾を気配と音を頼りに避ける。

少しずつ見えて来ている

 

「エマ!逃げろ!」

2人目

 

テーブルを蹴飛ばし、逃げていく。

それを切り裂くと、その裏から三人目が撃ってきた。

 

ただ銃弾を掴むことはできない。

それに狭い屋内のせいでかなり戦いづらい。

 

彼ら戦法を変えた?目に限らず私を撃ってきている。

意図して…私の再生限界に早くも気づいたということか。

そうであるならなんと素晴らしい。

 

もしやあの閃光も目が、視神経が我々にとって再生の遅い部位だと気づいての選択だったのかな。

さてしかしだとは言えそう来られては些か分が悪い。

 

一度外へ出て───

 

「キィィ!」

4人目か。

「慌てるなパルウィス」

 

これで全員屋外に出揃った。

足音…弾丸の発射装置、4人全ての方角を把握した。

 

……?もう一つ足音がすぐ近くにある?

 

体が、吹き飛んだ。

殴り飛ばされた?私が?人間に?

 

03194…GF(グレイス=フィールド)か!!

エマの仲間が他にもいたのか。

 

「今だ!お前らチャンスだ狙え!!」

 

中空、逃げ場がない。

これは不味いな。

 

今まで以上の一斉射撃。

避けることはできているがかなり当たっている。

 

やはり気づかれているか。私の再生能力の低下。

やりづらいな、思いの外ガタが来ている。

老いとはなんとも歯痒いものだ。

 

まぁでもこんなものか。

あの電撃で全身の細胞を再生した。

あの閃光で視神経を、銃撃で傷をとばされた掌を。

そして今殴られた腹を再生している。

 

これほど動いたのも久し振りだ。

昔無茶に暴れすぎた報いとある。

しかしだ、それがなんだと言うのかね。

折角何百年ぶりに楽しいのに、

 

ここで斃れる私ではないよ

 

目が、感覚が戻るまで。それまでさえ防ぎ切れば私の勝ちだ。

 

 

これ以上削られると不味いな。

 

「させないよ」

ピッというピンを引き抜く音が聞こえた。

カッと閃光が再び目を焦がそうと光を放ったがマントでそれを防いだ。

 

同じ手は食わんさ。

 

ただこれで迂闊には近づけないか。

 

ガハッッ!

 

まただ。まるで砲撃を直に喰らったような威力。

今度は背中に食らった。

 

少し隙を見せるとこれだ。

かなり、いや大分これにダメージを喰らっている。

内臓に骨に今脊髄も傷ついた。

再生させる。

 

「撃ち尽くすぞ!!」

 

そう叫んだ隙にエマの胎を刺した。

それに目も治った。

 

「残念、時間切れだ」

「エマーーーー!!!」

 

彼女が倒れた。

 

「ありがとう、本当に楽しかった」

 

本当に。たとえこの戦いの後死ぬとしても後悔はないと言えるほどに。

だから

 

「君には、君達には、最大の敬意を払おう」

 

「うおおぉぉぉ!!」

文字通り死力で彼らは撃ってくる。

 

 

そんな中、エマが、()()()()

「包囲!!今度こそ最後だ!!撃ち尽くすぞ!!」

 

そう、それが。それが良い!

 

問題ない、止められる。

これで終わりか名残惜しいな。

 

ん?なんだあの弾。

エマ?それに何だあの銃は

 

まさか

 

まずい恐らくあの弾は───

 

 

 

カッッッッ

 

 

やられた。

ここへ来てまた別の型の閃光弾。

反応が遅れた、その時点でもう閃光の炸裂を阻むことは出来ない。

目を閉じれば他の弾を喰らい、目を閉じなければ閃光をくらい他の弾も食らう。

だが既に消耗を重ねた今の私はこの数の弾を受けてなお再生はできない。

つまり

 

 

私の敗けだ。

 

嗚呼、

 

「やはり、人間は良い」

 

私は、死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




視点変更2回はミスったかな…まぁいっか!
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